2024年現在、国内には約30社もの仮想通貨取引所が存在する。
各社はそれぞれサービスの内容や取り扱い銘柄などが異なっているので、投資初心者の中には、どの仮想通貨取引所を使うべきか悩んでいる方も多くいることだろう。
そこで今回は、そんな投資初心者の方に向けて、おすすめの仮想通貨取引所10社の情報を紹介していく。
また、おすすめを挙げた上で自分に合ったところの選び方についても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- おすすめ10社の違い
- おすすめ10社のメリットとデメリット
- 仮想通貨取引所を比較する際の着目点
- 自分に合った仮想通貨取引所の選び方
おすすめの仮想通貨取引所一覧(比較表)
まずは、これから紹介するおすすめの仮想通貨取引所10社を一覧に取りまとめた。
サービスの内容や取り扱い銘柄の数などをよく見比べて、自分に合った仮想通貨取引所を見つけるための足掛かりにしてもらいたい。
比較項目 | GMOコイン | BitTrade | DMM Bitcoin | bitFlyer | Coincheck | BITPOINT | SBI VCトレード | OKJ | bitbank | LINE BITMAX |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
取扱通貨数 | 27種類 | 42種類 | 38種類 | 37種類 | 31種類 | 27種類 | 23種類 | 43種類 | 38種類 | 7種類 |
現物取引 【販売所】 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
現物取引 【取引所】 | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
レバレッジ取引 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 |
送金手数料 【BTC】 | 無料 | 0.0005BTC | 無料 | 0.0004BTC | 変動手数料制 | 無料 | 無料 | 0.0005~0.02BTC | 0.0006BTC | 0.001BTC |
自動積立 | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ |
レンディング | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ステーキング | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 (一時停止中) | 〇 (一時停止中) | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ |
公式サイト | GMOコイン 公式サイト | BitTrade 公式サイト | DMM Bitcoin 公式サイト | bitFlyer 公式サイト | Coincheck 公式サイト | BITPOINT 公式サイト | SBI VCトレード 公式サイト | OKJ 公式サイト | bitbank 公式サイト | LINE BITMAX 公式サイト |
おすすめの仮想通貨取引所10選
続いては、先ほど一覧で紹介したおすすめの仮想通貨取引所10社のサービス内容や特徴を、個別に詳しく見ていこう。
① GMOコイン
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインのメリット
- 取引手数料がリーズナブル*
- レバレッジ取引も楽しめる
- 裁量取引以外のサービスも豊富
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 取引ツールが高性能
*取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインのデメリット
- レバレッジ取引の取扱銘柄が少なめ
- 自動積立サービスで口座振替ができない
GMOコインは、サービスの充実度の高さが大きな魅力となっている仮想通貨取引所だ。
まず、現物取引とレバレッジ取引が揃っており、どちらも取引の形式を販売所と取引所から選ぶことができる。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
概要 | 仮想通貨取引所とユーザーの間で取引 | 仮想通貨取引所のユーザー同士で取引 |
メリット | 仕組みがシンプル 約定力が高い | 取引コストが割安 |
デメリット | 取引コスト(スプレッド)が割高 | 思いどおりに約定するとは限らない 仕組みがやや難解 |
また、自動積立やレンディング、ステーキングやIEOといった、裁量取引以外のポピュラーなサービスもひととおり用意されている。
そうした仕様からユーザーからの評判がよく、2023年オリコン顧客満足度調査では、現物取引・証拠金取引(レバレッジ取引)の両部門で満足度No.1を獲得している。
② BitTrade
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取扱銘柄* | ADA、APT、ASTR、ATOM、AXS、BAT、BCH、BNB、BOBA、BSV、BTC、COT、DAI、DEP、DOGE、DOT、ETH、ETC、EOS、FLR、LTC、LSK、MATIC、MKR、MONA、ONT、XRP、XEM、XLM、TRX、QTUM、XYM、IOST、JMY、XTZ、PLT、SHIB、SAND、SUI、SXP、SOL、TON 【全42種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他サービス | 貸暗号資産 積立暗号資産 |
BitTradeのメリット
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- わずか2円から取引を始められる
- 販売所と取引所のどちらも取扱銘柄数が充実
BitTradeのデメリット
- レバレッジ取引の取扱銘柄がBTCだけ
BitTrade(ビットトレード)は、ビットトレード株式会社(旧フォビジャパン株式会社)が運営する仮想通貨取引所である。
BitTradeのもっとも注目すべき特徴は、現物取引(取引所)の取引手数料が無料である点だ。
元々はビットコインやイーサリアムなどのメジャーな銘柄のみ、手数料無料で取引することができた。
しかし2024年7月末の仕様改定によって、取引所で扱われている全銘柄を手数料ゼロ円で取引できるようになった。
そのためBitTradeは、コスト面を重視する投資家に非常に適した仮想通貨取引所だと言えるだろう。
③ DMM Bitcoin
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(BitMatch注文) レバレッジ取引(販売所) レバレッジ取引(BitMatch注文) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、NIDT、ADA、ALGO、APE、ATOM、AVAX、AXS、BAT、CHZ、DOGE、DOT、ENJ、ETC、FCR、FLR、HBAR、IOST、LINK、MATIC、MKR、MONA、OAS、OMG、QTUM、SAND、SHIB、SOL、TRX、XEM、XLM、XTZ、XYM、ZPG 【全38種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(BitMatch注文) ⇒ 0.001BTCあたり26円 レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(BitMatch注文) ⇒ 0.01BTCあたり30円 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 (対象はBTC・XRP・ETHのみ) |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 (対象はBTC・XRP・ETHのみ) |
その他のサービス | IEO |
DMM Bitcoinのメリット
- レバレッジ取引の取扱銘柄数が国内最多
- オリジナルの注文方法で取引コストを抑えられる
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 取引ツールが高性能
DMM Bitcoinのデメリット
- 取引所形式での取引ができない
- 裁量取引以外のサービスがほぼない
- 入出金が可能な仮想通貨が限られている
DMM Bitcoinは、金融やエンタメなど幅広いジャンルのオンラインサービスを手がけるDMMグループに属している。
グループで培われてきた高度な技術が用いられていることから、DMM Bitcoinのセキュリティ体制は信頼性が高い。
またDMM Bitcoinでは、レバレッジ取引に注力することで競合他社との差別化が図られており、レバレッジ取引において国内最多の34種類*の仮想通貨が揃う。*2024年6月時点
取引形式で「取引所」は用意されていないが、代わりに独自の注文方法の「BitMatch注文」があり、それを利用すると通常の注文をおこなった場合よりも、取引コストを安く抑えられる。
④ bitFlyer
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引 |
取扱銘柄* | APE、AVAX、AXS、BAT、BCH、BTC、CHZ、DAI、DOGE、ELF、ETH、ETC、FLR、LTC、MONA、LSK、DOT、LINK、XYM、MATIC、MKR、MANA、MASK、IMX、GRT、PLT、POL、RNDR、SAND、SHIB、XRP、XLM、XEM、XTZ、ZPG、ZPGAG、ZPGPT 【全37種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 約定数量 × 0.01~0.15% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料・ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他サービス | bitFlyerかんたん積立 ビットコインをもらう Braveブラウザ連携 bitFlyerクレカ Tポイントをビットコインに交換 ビックカメラでお買い物 ビットコイン寄付 bitWire |
bitFlyerのメリット
- すべての取扱通貨を1円から購入できる
- 取引所において安定した取引が可能
- 他社にないユニークなサービスがある
- Webブラウザ「Brave」と連携している
bitFlyerのデメリット
- 取引所の取扱銘柄が少ない
- 取引ツールの分析機能が限られている
bitFlyerは国内で屈指の人気があり、ビットコインの取引高では6年連続の日本一*を獲得している。*Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年 〜 2021 年の年間出来高(差金決済 /先物取引を含む)
現物取引(販売所)では、すべての取り扱い銘柄を1円から取引することが可能で、少額から仮想通貨取引を始められることから初心者からの支持も厚い。
さらにbitFlyerには、利用金額に応じてビットコインが貯まるクレジットカード「bitFlyerクレカ」や、Tポイントをビットコインに交換できるサービスなど、ユニークなサービスが揃っている。
そうした他社にはないサービスの存在も、多くの投資家に選ばれる要因の1つだ。
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⑤ Coincheck
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | APE、AVAX、AXS、BC、BCH、BRIL、BTC、CHZ、DOT、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、PLT、SAND、FNCT 、LINK、MKR、DAI、MATIC、IMX、WBTC、SHIB 【全31種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker・Takerともに無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 (BTCの場合) | 0.0005~0.016BTC* *ガス代の変動に合わせて変動 |
その他のサービス | Coincheckつみたて(自動積立) 貸暗号資産サービス ステーキングサービス* Coincheck IEO Coincheck INO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス *β版、一時停止中 |
Coincheckのメリット
- ワンコイン(500円)から仮想通貨を買える
- 現物取引で取引形式を選べる
- ビットコインなどの取引手数料が無料*
- 裁量取引以外のサービスも充実
- 高性能チャート「TradingView」を使える
- NFTを取引することも可能
*取引形式で「取引所」を選択した場合
Coincheckのデメリット
- レバレッジ取引ができない
- 取引所の取扱銘柄数がやや少ない
- 日本円や仮想通貨の入金・出金時にいずれも手数料がかかる
Coincheck では30種類*の仮想通貨が用意されており、そのすべてをワンコイン(500円)から購入することが可能だ。*2024年6月時点
取引の形式は販売所と取引所の2種類から選ぶことができ、特に取引所では、ビットコインなど一部の銘柄を取引する際に取引手数料がかからない。
そのためコスト面を重視する方に、Coincheckはうってつけだ。
⑥ BITPOINT
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | ADA、ATOM、AVAX、BCH、BTC、DOGE、DOT、LTC、XRP、ETH、BAT、TRX、JMY、LNK、DEP、IOST、KLAY、SHIB、MATIC、FLR、GXE、TON、TSUGT、OSHI、PEPE、SOL、SUI 【全27種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他サービス | 貸して増やす(レンディング) 自動積立 ステーキング |
BITPOINTのメリット
- 現物取引の取引形式を選べる
- 日本初の取り扱いとなる仮想通貨の数が日本一
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングなどでの運用が可能
BITPOINTのデメリット
- レバレッジ取引ができない
- 取扱銘柄数がやや少ない
- アプリでは「取引所」を利用できない
BITPOINTは、「あしたを、もっと、あたらしく。」をキャッチコピーに掲げている。
そのキャッチコピーを体現する取り組みの一環として、BITPOINTは国内他社にない仮想通貨の取り扱いに積極的であり、これまでシバイヌコインやディープコインなどが、同社から国内市場への初上場を果たしている。
BITPOINTは現物取引に特化しており、取引の形式は販売所と取引所から選択可能だ。
また、仮想通貨の出金手数料がかからないので、実用目的で仮想通貨を調達する際の選択肢としても適している。
⑦ SBI VCトレード
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取扱銘柄* | ADA、ATOM、APT、BCH、BTC、DAI、DOT、ETH、XRP、LTC、LINK、FLR、DOGE、SOL、AVAX、MATIC、NEAR、OAS、SHIB、HBAR、XDC、XLM、XTZ、ZPG 【全24種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
その他のサービス | 貸コイン 積立(自動積立) ステーキング SBI Web3ウォレット |
SBI VCトレードのメリット
- 現物取引だけでなくレバレッジ取引もできる
- 現物取引で取引形式を選べる
- 関連サービスが充実している
- 仮想通貨の出金手数料が無料
SBI VCトレードのデメリット
- 競合他社と比べて取扱銘柄が少ない
- レバレッジ取引や現物取引(取引所)の取扱銘柄が少ない
- すべての仮想通貨を出金できるわけではない
SBI VCトレードは、ネット証券大手のSBI証券を擁するSBIグループの仮想通貨取引所だ。
取扱銘柄数は競合他社と比べてやや少なめだが、現物取引とレバレッジ取引が揃い、自動積立やレンディングもできるなど、サービスの内容は充実している。
仮想通貨の出金手数料がかからない点も魅力で、SBI VCトレードを愛用する投資家は多い。
⑧ OKJ
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、IOTX、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON 【全43種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
OKJのメリット
- 取扱銘柄が豊富
- 現物取引の取引形式を選べる
- 独自サービスの「Flash Deals」を使える
- アプリでも取引所を利用できる
OKJのデメリット
- レバレッジ取引ができない
- 取引量が少ないと取引手数料が割高になる
グローバルに仮想通貨取引サービスを展開するOKグループが、日本人ユーザー向けに手がけているのがOKJだ。
国内ではトップクラスの仮想通貨がラインナップされており、取引(現物取引)の際は、取引形式を販売所と取引所から選べる。
また、自動積立やステーキングといった裁量取引以外のサービスも充実しているため、自分のスタイルに合った方法を選んで、仮想通貨を運用することができる。
⑨ bitbank
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCH、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、MATIC、DOT、DOGE、ASTR、ADA、AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、GALA、CHZ、OAS、MANA、GRT、RNDR、BNB、ARB、OP、DAI、KLAY、IMX、MASK 【全38種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.02%、Taker0.12% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディング) |
bitbankのメリット
- 取扱銘柄が豊富
- 現物取引の取引形式を選べる
- 取引所の取扱通貨が充実
- 取引ツールが高性能
bitbankのデメリット
- レバレッジ取引ができない
- 裁量取引以外のサービスが少ない
bitbankは2014年創業のビットバンク株式会社が運営している仮想通貨取引所であり、過去に一時、取引高で国内No.1*を獲得するほどの人気を誇る。*2021年2月14日 CoinMarketCap調べ
38種類*もの仮想通貨が揃い、販売所と取引所のどちらでも、その豊富な銘柄を用いて取引することが可能だ。*2024年5月時点
bitbankは取引ツールにも特徴があり、PC版・アプリ版ともに高性能チャートの「TradingView」が搭載されている。
そのため取引の前には、多彩な描画機能や分析機能を用いて、本格的な値動きの分析をおこなうことができる。
⑩ LINE BITMAX
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) 信用取引(販売所) |
取扱銘柄 | BTC、FNSA、ETH、XLM、XRP、BCH、LTC 【全7種類】 |
取引コスト (FNSA/JPYの場合) | 現物取引(販売所): ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所): ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% 信用取引(販売所): ⇒ 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | 暗号資産貸出サービス |
LINE BITMAXのメリット
- LINEアプリ内で取引できる
- 現物取引と信用取引から選んで取引できる
- 独自トークンのFNSAを取り扱っている
- レンディングによる運用が可能
- LINE Payとの連携が可能
LINE BITMAXのデメリット
- 取扱銘柄が少ない
- 取引所の取扱銘柄がFNSAだけ
- 信用取引の注文方向が信用”売り”だけ
LINE BITMAXは、メッセンジャーアプリのLINEのサービスを展開するLINEグループの仮想通貨取引所だ。
LINE BITMAXもLINEアプリの機能の1つとなっており、別のアプリを用意せずとも、LINEアプリの中で口座開設から取引まで手軽にできるようになっている。
同じLINEグループのサービス「LINE Pay」との連携も可能で、LINE Payの残高をLINE BITMAXの口座に移し替えれば、わざわざATMなどを使って投資資金を振り込む手間をなくすことができる。
また、LINEグループは独自トークンのFINSCHIA(FNSA)を発行しているのだが、そのFNSAを取引できるのは国内では今のところ、LINE BITMAXだけだ。
仮想通貨取引所の比較ポイント
先ほどおすすめの仮想通貨取引所10社を紹介したが、それらに限らず仮想通貨取引所を見比べる際は、次のようなポイントに着目するとよいだろう。
仮想通貨取引所の比較ポイント
- 取扱銘柄の種類と数
- 利用できる取引の種類・取引の形式
- 裁量取引以外のサービスの種類
- 取引コスト(取引手数料・スプレッド)
- 仮想通貨の出金手数料
取扱銘柄の種類と数
仮想通貨取引所は、各社で取り扱われている仮想通貨の種類と数が異なる。
また、取引の種類(現物取引・レバレッジ取引)と取引の形式(販売所・取引所)によっても、取り扱われている仮想通貨の種類と数が変わってくるので、よく見比べてみてほしい。
利用できる取引の種類・取引の形式
取引の種類は主に現物取引とレバレッジ取引の2種類があるが、国内取引所だとレバレッジ取引は必ずしも用意されていない。
また、取引の形式は主に販売所と取引所の2種類があり、それらも両方揃っているとは限らない。
そのため、自身の投資方針や目的に合った取引の種類・形式が揃っているところを選出する必要がある。
裁量取引以外のサービスの種類
裁量取引以外のサービスは、例えば以下のようなものがある。
これらのサービスは、各社でラインナップが異なるので要チェックだ。
また中には、例えばbitFlyerの「bitFlyerクレカ*」など、他社にはないユニークなサービスを提供しているところもある。*ビットコインが還元されるクレジットカード
そうした独自サービスを利用したい場合は、自ずと選択肢が定まるだろう。
取引コスト
仮想通貨取引にかかるコストは主に、取引所を利用した場合の取引手数料と、販売所を利用した場合のスプレッド(売値と買値の差)の2種類がある。
一般的にこれらのコストは、販売所のスプレッドよりも、取引所の取引手数料の方が割安になっている。
つまり、取引所の取扱銘柄が充実している仮想通貨取引所を選んでおくと、取引コストをより安く抑えられるということだ。
仮想通貨の出金手数料
仮想通貨取引所の利用を考えている方の中には、仮想通貨を投資目的ではなく、実用目的で購入しようとしている方もいるだろう。
その場合、仮想通貨の出金手数料も要チェックだ。
多くの国内取引所では、仮想通貨を出金する際に手数料の支払いを求められるが、中にはGMOコインやDMM Bitcoinなど、出金手数料がかからないところもある。
仮想通貨取引所の選び方
前述の比較ポイントも踏まえて、仮想通貨取引所を探す際は、特に次の3点を意識してみてほしい。
仮想通貨取引所の選び方
- 取引したい仮想通貨が用意されているか
- 利用したい取引方法・サービスが揃っているか
- 利用コストを安く抑えられるか
取引したい仮想通貨が用意されているか
仮想通貨取引所を選ぶ際にもっとも重視すべき点は、利用しようとしている仮想通貨取引所で、自身が取引したいと思っている仮想通貨が用意されているかどうかだ。
気になる仮想通貨がない事業者で口座をつくっても、何の意味もなさない。
なお、初心者の方で具体的に投資したい銘柄が定まっていない場合は、より多くの仮想通貨がラインナップされているところを選んでおくとよいかもしれない。
利用したい取引方法・サービスが揃っているか
比較ポイントで述べたように仮想通貨取引所は、各社で提供している取引の種類、取引の形式、裁量取引以外のサービスがそれぞれ異なる。
そのため仮想通貨取引所を選ぶ際は、自身の目的を果たせる取引方法・サービスが揃っているところを探すようにしよう。
また、もしも1社のみで目的を果たせない場合は、複数の仮想通貨取引所を併用することも考えてみてほしい。
利用コストを安く抑えられるか
投資のリターンを最大化するためには、利用コストを安く抑えることも重要だ。
BitTradeなど取引所の取扱銘柄が充実しているところを利用すると、取引コストは比較的安く抑えられる。
また、実用目的での仮想通貨の購入を考えているなら、取引コストだけでなく仮想通貨の出金手数料も注視すべきだろう。
仮想通貨取引所に関するQ&A
それでは最後に、仮想通貨取引所に関してよくある質問を4つ紹介しておく。
よくある質問
- 2社以上で口座を開設することは可能ですか?
- だれでも仮想通貨取引所を使えますか?
- 海外取引所を使うことはできますか?
- DEX(分散型取引所)とは何ですか?
2社以上で口座を開設することは可能ですか?
仮想通貨取引所の口座は、2社以上で開設・併用することが可能だ。
一般的に仮想通貨取引所の口座は維持コストを取られないため、2社以上で口座を持ってもコスト面でのデメリットはない。
また、あえてデメリットを上げるとすると、管理の手間や確定申告時の計算の手間が増すという点があるだろう。
だれでも仮想通貨取引所を利用することができますか?
仮想通貨取引所は、各社でそれぞれ、口座開設の要件が設けられている。
ただ多くの場合は、成人している日本居住者でないと口座開設ができないようになっている。
海外取引所を使うことはできますか?
日本人が海外の仮想通貨取引所を使うことは可能だ。
ただし、日本人にもサービスを提供している海外取引所はいずれも、日本の法律(資金決済法第63条の2)に違反した状態であることを留意しておいてほしい。
資金決済法第63条の2
(暗号資産交換業者の登録)
暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない。
ちなみに、違反状態の海外取引所を利用したからといって、ユーザー側にペナルティが科されることはない。
DEX(分散型取引所)とは何ですか?
DEX(分散型取引所)とは、ブロックチェーンを基盤としている仮想通貨の交換所のことであり、UniswapやPancakeSwapなどがそれに当たる。
DEXには特定の管理組織が存在せず、ユーザー同士で仮想通貨を直接やり取りできるようになっている。
また、一般的にDEXはトラストレスなサービスとなっており、国籍や年齢に関係なく仮想通貨のウォレットさえあれば、だれでも利用することができる。
ただし、そのように利便性が高い一方で、DEXも海外取引所と同様に日本の法律で認可されておらず、利用すること自体に潜在的リスクを伴う。
さらに、ハッキングなどのトラブルも後を絶たない状態であり、利用するならば細心の注意が必要となる。
おすすめの仮想通貨取引所まとめ
今回は、2024年最新のおすすめ仮想通貨取引所や、自分に合った仮想通貨取引所を選ぶ際のポイントなどを紹介した。
この記事のまとめ
- 仮想通貨取引所を選ぶ際はまず、投資したい銘柄を扱っているところを探すこと
- リターンの最大化を目指すなら、利用コストの削減も重要
- レンディングなどの裁量取引以外のサービスも要確認
仮想通貨取引所は、それぞれ取扱銘柄やサービスの内容が異なっており、当然ながらメリットだけでなくデメリットもある。
情報が多くて苦労するかもしれないが、ぜひ根気よく見比べてみて、自分の目的に合った仮想通貨取引所を見つけてもらいたい。