Meta社(旧Facebook社)は、メタバースやAIをはじめとして、あらゆるIT分野で開発をおこなっている。
もちろんブロックチェーンの開発にも取り組んでいたことがあったのだが、その取り組みは残念ながら、各国の規制当局の反発を受けて頓挫してしまった。
しかし、Meta社で培われた技術は無駄にならず、同社のブロックチェーン開発に携わっていたエンジニアらが別途立ち上げたプロジェクトへと引き継がれることとなった。
そんな後継プロジェクトの1つが、今回取り上げる「Sui Network(スイ・ネットワーク)」だ。
この記事ではSui Networkとそのネイティブトークンである「SUIトークン」について、特徴や将来性、購入方法などを紹介していく。
この記事からわかること
- Sui NetworkとSUIトークンの基本情報・特徴
- SUIトークンのこれまでの値動き
- Sui NetworkとSUIトークンの将来性
- SUIトークンの価格予想
- SUIトークンを購入できる仮想通貨取引所
2023年10月20日、SUIトークンはOKCoin Japanから、国内市場への初上場を果たした。
また本記事執筆時点(2023年11月上旬)では、SUIトークンを取り扱う国内取引所はOKCoin Japanの1社だけだ。
そのためSUIトークンへの投資にトライしてみたい方は、OKCoin Japanで無料の口座開設をしておこう。
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- 積立やステーキングなどのサービスが充実
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目次
Sui Network/SUIトークンとは?
名称 | SUIトークン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | SUI |
ローンチ時期 | 2023年5月3日 |
価格* | 1.54ドル/SUI |
時価総額ランキング* | 44位 |
サイトURL | https://sui.io |
SUI Networkは、2023年5月3日にメインネットがローンチされた、比較的新しいレイヤー1ブロックチェーンだ。
イーサリアムチェーンなどと同様にSui Networkは、DAppsやNFTなどの開発プラットフォームとしての役割を持っている。
また、SUI Networkのネイティブトークンは「SUIトークン」と言い、Sui Network上のDAppsでの決済や、ネットワーク手数料(ガス代)の支払いなどに用いられている。
冒頭に述べたようにSUIトークンは、国内取引所のOKCoin Japanを使って、取引することができる。
SUIトークン/Sui Networkの特徴
さて、2023年5月にメインネットがローンチされたSui Networkと、そのネイティブトークンであるSUIトークンは、主に次のような特徴を有している。
主な特徴
- Diem系L1ブロックチェーンの1つ
- 並列処理によってトランザクションの処理スピードに優れている
- コンセンサスアルゴリズムはDPoS
- プログラミング言語にMoveを採用している
- 暗号化技術の一部にゼロ知識証明を用いている
Diem系L1ブロックチェーンの1つ
「Diem(ディエム)」は、過去にMeta社(旧Facebook社)が開発をおこなっていたレイヤー1ブロックチェーン、およびそれを基盤としたステーブルコインだ。
マネーロンダリングなどで悪用されかねないという懸念から、Diemは各国規制当局から批判を浴び、ローンチにたどり着かないまま2022年1月に開発が中止されることとなった。
そこでDiemの元開発者らは、Diemの特徴を引き継いだいくつかのプロジェクトを別途立ち上げるのだが、その1つが「Sui Network」である。
なおDiemの後継レイヤー1ブロックチェーンは、SUI Networkの他にも「Aptos(アプトス)」や「Linera(リネラ)」がある。
Aptosについては、別途以下の記事で紹介しているので、興味がある方はそちらもチェックしてみてほしい。
並列処理によってトランザクションの処理スピードに優れている
Diem系レイヤー1ブロックチェーンの共通点の1つとして、トランザクションの並列処理ができる点がある。
Sui Networkは、トランザクション(取引)の種類を他のトランザクションとの関係性や複雑度によって2種類に分け、その2種類をそれぞれ別の方法で並列処理できるようになっている。
そうした仕組みによって、1秒間に約30万件ものトランザクションを処理することができ、また各トランザクションのファイナリティ(処理完了までにかかる時間)はわずか400ミリ秒(平均値)と1秒もかからない。
以下のグラフが示すとおりSui Networkのトランザクション処理性能は、イーサリアムチェーンやSolanaチェーンなど、主要なブロックチェーンを大幅に上回る。
また、処理性能が高いため、より複雑なDApps(NFTゲームなど)も無理なく稼働させられる。
コンセンサスアルゴリズムはDPoS
Sui Networkのコンセンサスアルゴリズムは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)から派生した「DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)」だ。
PoSとは異なりDPoSは、対象通貨の保有量に応じた投票でバリデーター(ブロックの承認者)が選出される仕組みになっており、ネットワークに貢献したバリデーターにはステーキング報酬が支払われる。
また、投票相手がバリデーターに選ばれた場合、投票した側にも投票数に応じたステーキング報酬が分配される。
つまりわざわざ自分がバリデーターにならずとも、投票するだけ(≒SUIトークンを保有しているだけ)で、インカムゲインを得られるということだ。
プログラミング言語にMoveを採用している
Moveは、Diemの時代にMeta社で開発された独自のプログラミング言語だ。
安全性重視の言語であり、資産の複製や紛失を防げる仕組みがあらかじめ組み込まれている。
Sui NetworkはそのMoveをDiemから引き継いでおり、言語レベルで仮想通貨の二重支払いなどのトラブルが起こり得ない仕様となっている。
暗号化技術の一部にゼロ知識証明を用いている
ゼロ知識証明とは、ある主張が正しいことを、その主張に関する詳細な情報を明かさずに証明する方法のことだ。
例えば、ある仮想通貨の取引では、送金者が自分の残高を超えて送金しないことを証明する必要があったとして、その残高や取引履歴を公開したくない場合もあるだろう。
そんなときにゼロ知識証明を使うと、送金者は自分の残高を秘密にしながら、正しい金額を送金していることを証明できる。
Sui Networkはこうしたゼロ知識証明の技術を取り入れることで、ユーザーのプライバシーを確保しつつ、不正のない取引を実現している。
SUIトークンの値動き
それではここで、SUIトークンの値動きを確認していこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおり。
2023年末までの値動き
次に、過去の値動きもおさらいしておこう。
ローンチ(2023年5月)から2023年末までの値動きは、以下のチャートのとおりだ。
御覧のとおりSUIトークンは、上場からしばらくは下落基調に陥っていた。
ところが、2023年終盤に仮想通貨市場全体が復調したことに後押しされて、V字回復を遂げている。
またSUIトークンは新興の銘柄なので、これからさらに値上がりしていくことも十分に考えらえる。
現状を投資のチャンスと見るなら、ぜひSUIトークンの取り扱いがあるOKCoin Japanのことも、この機会にチェックしてみてほしい。
SUIトークン/Sui Networkの将来性
繰り返しになるがSui Networkは、2023年5月にローンチされた新しいレイヤー1ブロックチェーンだ。
その今後は、次のような要素によって左右されるものと見られている。
今後に関わる注目ポイント
- 続々と新しいDAppsがローンチされている
- 類似チェーンとの位置関係の変遷に要注目
- マクロ経済の動向も要チェック
続々と新しいDAppsがローンチされている
Sui Networkは新興のブロックチェーンプラットフォームなのだが、続々と新しいDAppsがローンチされており、その数は2023年11月時点で80種類を超えている。
また、前述のとおりSui Networkはトランザクションの処理性能が高く、開発環境に対してより高度な条件を求めるDAppsにも適している。
他のプラットフォームには合わない高性能なDAppsの登場も含めて、今後さらにDAppsが増えていけば、自ずとネイティブトークンであるSUIトークンの需要も増していくだろう。
類似チェーンとの競合関係の変遷に要注目
先ほど紹介したようにDiem系のレイヤー1ブロックチェーンは、AptosやLineraがあり、いずれも似通った特徴を有している。
これらの内、Aptosは一歩早く2022年10月にメインネットがローンチされ、先行者利益を獲得している。
続いてSui Networkもローンチされたが、市場シェアを伸ばしていくためには、先行するAptosとの需要獲得競争に打ち勝っていかなければならないだろう。
また、今後出てくるであろうLineraも決して侮れない。
これからSUIトークンに投資するなら、そうした類似チェーンとの相対的な位置関係の変化にも、ぜひ注目してみてほしい。
マクロ経済の動向も要チェック
昨今の仮想通貨市場は、マクロ経済の動向から強い影響を受けており、今後の動向にも注目しておきたいところだ。
なお、マクロ経済に関して特に今注目すべきなのは、各国の金融引き締め政策の動向だ。
近年インフレが急速に進み、それを抑えるために各国政府は金融引き締め政策(利上げなど)をおこなっているのだが、その一方で引き締め政策の煽りを受けた仮想通貨市場は、著しく低迷していくこととなった。
ただ、インフレ抑制の効果が発揮されて引き締め政策が減速、もしくは停止される段階になれば、仮想通貨市場も再び活気を取り戻すと見られている。
SUIトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、各銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中からDigitalCoinPriceを取り上げ、SUIトークンの価格予想を紹介していく。
DigitalCoinPriceにおけるSUIトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $1.41 | $3.13 | $3.46 |
2025 | $3.38 | $3.95 | $4.08 |
2026 | $4.62 | $5.44 | $5.74 |
2027 | $6.06 | $7.13 | $7.19 |
2028 | $6.06 | $7.13 | $7.19 |
2029 | $7.48 | $8.26 | $8.64 |
2030 | $10.62 | $11.36 | $11.65 |
2031 | $15.33 | $15.90 | $16.40 |
2032 | $21.64 | $22.38 | $22.53 |
2033 | $29.51 | $30.28 | $30.62 |
参考として、SUIトークンの記事執筆時の価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:1.54ドル(2024年2月6日)
- 史上最高値:1.72ドル(2023年5月3日)
あくまで予想だということは留意しておいてもらいたいが、DigitalCoinPriceは、今後10年でSUIトークンの価格が右肩上がりで高騰していくだろうとの見立てを示している。
絵空事に思えるかもしれないが、他の銘柄における過去の価格動向を鑑みると、上記の値上がり幅での高騰は、十分に起こり得る範疇だ。
この予測を1つの参考として、現状を先行投資のチャンスと見る方は、ぜひSUIトークンへの投資を一考してみてはいかがだろうか。
SUIトークンを購入できる仮想通貨取引所
繰り返しになるが、本記事執筆時点(2024年2月上旬)でSUIトークンを取引できる国内の仮想通貨取引所は、OKCoin Japanの1社だけだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP 【全40種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
OKcoin Japanの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- マーケットの流動性が高く、安定した取引が可能
- 積立やステーキングなど、サービスが充実している
OKCoin Japanは、国内ではトップクラスの30種類以上の銘柄が揃う、人気の仮想通貨取引所だ。
運営しているのは、世界各国で仮想通貨取引サービスを展開するOKグループであり、グローバルな流動性のもと、安全かつスピーディに取引をおこなうことができる。
また、自動積立やステーキングといった裁量取引以外のサービスも充実しているため、自分のスタイルに合った方法を選んで、SUIトークンなどの仮想通貨を運用することができる。
Sui Network/SUIトークンとは?まとめ
今回はSui Networkと、そのネイティブトークンであるSUIトークンについて、特徴や将来性、購入方法などを紹介した。
この記事のまとめ
- Sui Networkは、2023年5月にメインネットがローンチされレイヤー1ブロックチェーン
- 過去にMeta社が開発を断念した「Diem」の特徴を引き継いでいる
- 並列処理が可能なため、トランザクションの処理スピードがはやい
- コンセンサスアルゴリズムはDPoSであり、SUIトークンのステーキングが可能
Sui Networkは、2023年5月にメインネットがローンチされた、新興のレイヤー1ブロックチェーンだ。
Diem系レイヤー1ブロックチェーンの1つとして、ローンチ前から高い注目を集めていたため、SUIトークンは瞬く間に投資家から買われて時価総額ランキングの上位にランクインした。
また、本記事執筆時点(2024年2月上旬)でも、時価総額ランキングでトップ50位内をキープしている。
今後のさらなる需要拡大に期待する方は、現状国内で唯一の上場先であるOKCoin Japanを使い、SUIトークンへの投資にトライしてみはいかがだろうか。