2021年にデジタルアートのNFTがブームとなる中、猿をモチーフにしたコレクタブルNFT「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」が絶大な人気を集めた。
そのBAYCに触発されて生まれた仮想通貨が、今回取り上げる「ApeCoin(エイプコイン)」だ。
本記事ではApeCoinについて、その特徴やBAYCとの関係性、将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- ApeCoinの基本情報、主な特徴
- ApeCoinのこれまでの値動き
- ApeCoinの将来性
- ApeCoinの価格予想
- ApeCoinを購入できる仮想通貨取引所
ApeCoinは、2023年3月にbitbankから国内市場への初上場を果たした。
ApeCoinへの投資に興味がある方は、ぜひbitbank公式サイトもチェックしてみてほしい。
目次
仮想通貨ApeCoin(エイプコイン)とは?
名称 | ApeCoin |
ティッカーシンボル・通貨単位 | APE |
ローンチ時期 | 2022年3月 |
価格* | 1.98ドル |
時価総額ランキング* | 56位 |
サイトURL | https://apecoin.com |
取り扱いがある仮想通貨取引所 | bitbank |
ApeCoinは、ApeCoin DAOのガバナンストークン、およびAPEエコシステムのユーティリティトークンである。
2022年3月にローンチされた比較的新しい仮想通貨だが、APEエコシステムの人気の高さから需要が瞬く間に集まり、本記事執筆時点(2023年7月)では時価総額ランキングで50位前後を推移している。
また比較的新しい仮想通貨ながら、BinanceやBybitといった主要な海外取引所で、すでに取り扱われている。
さらに2023年3月には、bitbankから国内市場への初上場も果たした。
ApeCoin(エイプコイン)の特徴
ApeCoinは、主に次のような特徴を有している。
主な特徴
- ApeCoin DAOのガバナンストークン
- APEエコシステムのユーティリティトークンでもある
- OpenSeaの決済通貨の1つに採用されている
- エアドロップで配布された
- ステーキングができる
ApeCoin DAOのガバナンストークン
ApeCoin DAOは、Yuga Labsが手がけるNFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」に触発されて生まれたコミュニティであり、APEエコシステムを支えている。
ApeCoinはそのApeCoin DAOのガバナンストークンであり、保有することによって、ApeCoin DAOでの意思決定に関わることができる。
ちなみにAPEエコシステムは、ApeCoin DAO以外に、さらに次の2つの組織によってサポートされている。
APEエコシステムを支える組織
【APE財団】
公平かつ包括的な方法で、APE エコシステムの成長と発展を管理することを目的とした組織。
財団という名のとおり、ApeCoin DAOの支持に従って経費を管理している。
また、ApeCoin DAOでなされた意思決定を管理する任務も担っており、決定されたアイデアを実現するために必要な各種サポートをこなす。
【BOARD】
BOARDはAPE財団の中の特別評議会であり、ApeCoin DAOの要請を受けて、財団管理者の監督をおこなう。
構成メンバーは、ApeCoin DAOの毎年1回の投票によって選出される。
APEエコシステムのユーティリティトークンでもある
ApeCoinは、APEエコシステムのユーティリティトークンでもある。
エコシステム内のコンテンツは、ゲームやメタバース、NFTマーケットプレイスなど多岐に渡る。
具体的に例を挙げると、大規模多人数参加型のメタバースRPGゲーム「Otherside」や、ApeCoin DAOが運営するNFTマーケットプレイス「ApeCoin MarketPlace」において、ApeCoinは決済通貨として採用されている。
OpenSeaの決済通貨の1つに採用されている
ApeCoinのユーティリティは、APEエコシステムに留まらない。
代表例として、世界最大の取引高を誇るNFTマーケットプレイス「OpenSea」でApeCoinは採用されており、NFTの決済に用いられている。
エアドロップで配布された
ローンチ当初にApeCoinは、エアドロップ(プロモーションのための無料配布)によって広く配布された。
ApeCoinの総供給量は10億枚で固定されているのだが、BAYCおよびMAYC (Mutant Ape Yacht Club)のNFTの保有者に対し、その15%分に当たる1億5,000万枚が配布されている。
こうした取り組みからは、ApeCoinおよびApeCoin DAOが、エコシステムの参加者への還元を重視していることがうかがえる。
ステーキングができる
ApeCoinは、専用のプラットフォーム「ApeStake.io」において、ステーキングをおこなうことができる。
本記事執筆時点(2023年7月)では、1APEあたり0.00082APE/日のステーキング報酬を得られるようになっている。
余談だが、ApeStake.ioではBAYCやMAYCなどのNFTによるステーキングも可能で、利回りはそれらのNFTのステーキングの方が優れている。
ApeCoin(エイプコイン)の値動き
ここでApeCoinのこれまでの値動きを確認しておこう。
次のチャートは、ローンチされた2022年3月から本記事執筆時点(2023年7月)までの値動きを示した、APE/USDチャートだ。
ローンチ後のApeCoinは、2022年4月末まで堅調な値上がりを見せていたが、5月に入ると大きく急落した。
また急落して以降は、現在まで緩やかな下落トレンドが続いている。
このように低迷が続く要因としては、ApeCoinそのものに起因する部分よりも、仮想通貨市場全体に起因する部分の方が大きい。
昨今の仮想通貨市場は、マクロ経済(主に各国の金融引き締め政策)の影響を強く受けて全体的に不況状態にあり、例に漏れずApeCoinもその煽りを受けているかたちだ。
ただ、こうした現状をポジティブな見方で捉えると、“割安な水準でApeCoinに投資できるチャンス”だとも言える。
また、将来的に仮想通貨市場が活気を取り戻せば、ApeCoinにも資金が流れ込んでくる可能性が十分にある。
現状をチャンスだと考える方は、今の内にbitbankを使い、ApeCoinへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。
ApeCoin(エイプコイン)の将来性に関わるポイント
続いては、次の4つの要素から、ApeCoinの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- APE エコシステムが拡大している
- メタバースやNFTの市場規模が拡大し続けている
- 国内外で上場先が増える可能性がある
- 中長期的なステーキング需要がある
APE エコシステムが拡大している
APEエコシステムは新興の部類ながら、先ほど紹介した「Otherside」や「ApeCoin MarketPlace」をはじめとしてさまざまなコンテンツやサービスが拡充され、着実に広まってきている。
APEエコシステムが今後も拡大していけば、自ずとネイティブトークンであるApeCoinの需要も伸びていくことだろう。
メタバースやNFTの市場規模が拡大し続けている
メタバースやNFTの市場規模は年々拡大してきており、例えばメタバースの世界市場は2021年に4兆2,640億円だったのが、2030年には約79兆円まで膨れ上がると予想*されている。*総務省、情報通信白書による
そうした市場の拡大は、APEエコシステム、ひいてはApeCoinの需要の伸びを中長期的に支えてくれるはずだ。
国内外で上場先が増える可能性がある
前述のとおりApeCoinは、2022年に生まれた比較的新しい仮想通貨だ。
海外の主要な仮想通貨取引所へはすでに上場済みだが、まだまだ上場先が増える余地を残している。
特に日本では、今のところbitbankが扱うのみであり、上場先の増加が見込める。
上場先が増えれば、ApeCoinの流動性が向上していく。
また、新規上場の話題が投資家に好感され、短期的な高騰の契機になることもある。
中長期的なステーキング需要がある
先ほど紹介したように、ApeCoinは専用のプラットフォームでステーキングをおこなうことができる。
ステーキングの際には、ApeCoinを一定期間ロックする必要がある。
つまりApeCoinには、ステーキングによる中長期的な需要があるということであり、その需要はApeCoinの価格維持、もしくは値上がりに少なからず貢献している。
ApeCoin(エイプコイン)の価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から「DigitalCoinPrice」をピックアップし、ApeCoinの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおける、今後10年のApeCoinの価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $1.78 | $4.07 | $4.35 |
2024 | $4.26 | $5.05 | $5.10 |
2025 | $5.84 | $7.10 | $7.22 |
2026 | $7.63 | $8.40 | $9.00 |
2027 | $7.63 | $8.40 | $9.00 |
2028 | $9.42 | $10.56 | $10.65 |
2029 | $13.39 | $14.00 | $14.68 |
2030 | $19.34 | $20.40 | $20.79 |
2031 | $27.27 | $28.21 | $28.57 |
2032 | $37.20 | $37.98 | $38.51 |
また、参考としてApeCoinの本記事執筆時点(2023年7月)での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:1.98ドル(2023年7月)
- 史上最高値:39.40ドル(2022年3月17日)
DigitalCoinPriceは、10年後にApeCoinが37ドル~38ドル台を付けるという予想をしている。
一見突拍子もない予想だと思うかもしれないが、史上最高値と見比べても十分に届き得る値であり、もっと値上がりしていく可能性も当然ある。
これまでの値動きや将来性も考慮して、この予想のような値上がりを見込めると思う方は、bitbankからApeCoinへ投資してみるとよいだろう。
ApeCoin(エイプコイン)を購入できる仮想通貨取引所
冒頭にも述べたようにApeCoinは、2023年3月にbitbankへと上場している。
また、国内でApeCoinの取り扱いがあるのは、今のところbitbankの1社のみだ。
bitbankの特長
- 取扱銘柄数が国内最多(2023年7月時点で30種類)
- 国内取引所の中で、取引量がNo.1*
- どの銘柄も取引形式を「取引所」と「販売所」から選べる
- PC版・アプリ版ともに、取引ツールに「TradingView」を搭載
- セキュリティ体制は、第三者機関のお墨付き
*2021年2月14日 CoinMarketCap調べ
bitbankは、国内最多の取扱銘柄数(2023年7月時点で30種類)を誇る仮想通貨取引所だ。
豊富な銘柄はいずれも、bitbankとユーザーの間で取引する「販売所」と、ユーザー同士で取引する「取引所」という2種類の形式から、自分に合った方を選んで取引することができる。
またbitbankの取引ツールは、PC版・アプリ版ともに、高性能チャートの「TradingView」が搭載されている。
PC版の取引ツールにTradingViewを搭載しているところは多くあるが、スマホアプリでもTradingViewを使えるところは数少ない。
口座開設は無料でできるので、ApeCoinに興味がある方は、この機会にbitbankの利用を検討してみてはいかがだろうか。
ApeCoin(エイプコイン)に関するよくある質問
最後に、ApeCoinに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- ApeCoinはMetaMaskで管理できますか?
- ApeCoinはどのように保護されていますか?
- ApeCoinの割当構成はどのようになっていますか?
ApeCoinはMetaMaskで管理できますか?
ApeCoinは、イーサリアムチェーンのトークン規格の1つ「ERC-20」に準拠した仮想通貨だ。
そのため、イーサリアムチェーンの各種トークンに対応しているMetaMaskで管理することは可能だ。
ApeCoinはどのように保護されていますか?
ApeCoinは、イーサリアムチェーンを基盤としたERC-20トークンだ。
そのため、イーサリアムチェーンのコンセンサスアルゴリズム(プルーフ・オブ・ステーク)によって保護されている。
ApeCoinの割当構成はどのようになっていますか?
ApeCoinの総供給量は10億枚で、その割当構成は以下のようになっている。
ApeCoinの割り当て
- 財務・リソース:47%
- BAYC/MAYC NFTのホルダー:15%
- Yuga Labs:15%
- 貢献者へのインセンティブ:14%
- Yuga Labsなどの創設者:8%
- チャリティー:1%
ApeCoin(エイプコイン)とは?まとめ
今回は仮想通貨ApeCoin(エイプコイン)について、その特徴やこれまでの値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- ApeCoinはApeCoin DAOのガバナンストークン
- ユーティリティトークンでもあり、APEエコシステム内の各種決済などに使える
- 専用のプラットフォームでステーキングが可能
- 2022年4月末以降、下落基調が続いており、割安な価格水準にある
ApeCoinは、人気のNFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」に触発されて生まれた仮想通貨であり、APEエコシステムにおけるネイティブトークンとなっている。
APEエコシステムは着実にコンテンツが拡充されており、ApeCoinは実需が拡大しているのはもちろんのこと、投資家からも期待を寄せられている。
この記事をとおして興味を持った方は、ぜひ現状で国内唯一の上場先であるbitbankを使い、ApeCoinへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。