今回取り上げるモナコインは、日本で生まれたミームコインだ。
国内の多くの仮想通貨取引所で取り扱われているので、モナコインを人気の銘柄のように感じる方もいるかもしれない。
しかし、近年の状況を整理していくと、あまり思わしくない状況に置かれていることが見えてくる。
本記事ではそんなモナコインについて、特徴や値動き、現状と将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- モナコインの基本情報
- モナコインの3つの特徴
- モナコインの値動き
- モナコインの現状と将来性
モナコインは、GMOコインなどの多くの国内取引所で取り扱われている。
興味がある方はぜひ、この機会にGMOコインなどの利用も検討してみてほしい。
GMOコインの特長
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目次
モナコインとは?
名称 | モナコイン |
シンボル・通貨単位 | MONA |
ローンチ時期 | 2014年 |
サイトURL | https://monacoin.org/ |
主な上場先 | GMOコイン bitbank BitTrade |
モナコインは、2014年にローンチされた日本発祥の仮想通貨だ。
コインデザインには、ネット掲示板サイト「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」で生まれたアスキーアート「モナー」が用いられており、一般的には「ミームコイン」に分類されている。
またモナコインは、日本発祥の銘柄ということに起因して、GMOコインやbitbankなど多くの国内取引所で取り扱われている。
モナコインの特徴
さてモナコインは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- 日本発祥のミームコイン
- ベースになったのはライトコイン
- コミュニティがコンテンツ開発を主導
日本発祥のミームコイン
モナコインは、Mr.Watanabeと名乗る人物によって開発された、日本発祥の仮想通貨だ。
前述のとおりコインデザインには、5ちゃんねる・2ちゃんねるで有名なアスキーアート「モナー」が採用されている。
ベースになったのはライトコイン
モナコインは、ライトコイン(LTC)のプログラムをベースに開発された。
またライトコインは、ビットコイン(BTC)を開発のベースにしている。
そのためこれらの3銘柄は、以下のような共通点を持っている。
LTC・BTCとの共通点
- コンセンサスアルゴリズムはPoW
- 半減期がある
- 発行上限がある
コンセンサスアルゴリズムとは?
ネットワーク参加者同士で取引内容を検証し、ブロックチェーンに記録する仕組みのこと。
PoWとは?
プルーフ・オブ・ワークの略称。
コンセンサスアルゴリズムの1種であり、競争によって、取引の検証者を決める。
他のアルゴリズムと比べると処理に時間がかかるが、安全性は高い。
半減期とは?
仮想通貨の新規発行のペースが半減するタイミングのこと。
コミュニティがコンテンツ開発を主導
ミームコインは、先天的には明確な使い道を与えられていないものが多い。
モナコインもローンチ時点では特段の使い道がなかったのだが、ファンコミュニティの主導でコンテンツが拡充され、さまざまな使い道を後天的に付与されることになる。
本記事執筆時点では、例えば以下のコンテンツやプラットフォームで、決済手段などに用いられている。
モナコインの値動き
ここで、モナコインの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年5月までの値動き
次にMONA/USDチャートで、2016年1月から、本記事執筆時点(2024年5月末)までの値動きを振り返っていこう。
チャートを見てわかるとおりモナコインは、2017年に起きたいわゆる「ビットコインバブル」で、一時大きく高騰した。
ただその後はバブル期に付けた高値を長らく更新できておらず、また2022年以降は、値動き自体が大幅に縮小してしまっている。
ここで参考までに、同じ期間の値動きをビットコインと見比べてみよう。
モナコインとビットコインのチャートを重ね合わせてみると、ビットコインの方は2021年に、2017年のバブル期に付けた高値を大幅に更新していることがわかる。
さらに近年も、モナコインと違って大きく値上がりしていることが読み取れる。
ちなみに今回は例としてビットコインを挙げたが、イーサリアムなどの他の主要銘柄も、ビットコインと似たような状況にある。
つまりモナコインは、ビットコインバブルが崩壊して以降、市場の流れから置いていかれているということだ。
将来性に関わる注目ポイント
それでは続いて以下の2つの要素から、モナコインの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- ブームが去って需要が縮小
- グローバルな需要に期待できない
ブームが去って需要が縮小
モナコインの人気のピークは、2017~2018年のビットコインバブルと重なる。
当時はバブルによって主要銘柄が軒並み高騰しており、テレビなどのメディアでも、ビットコインをはじめとした仮想通貨が連日取り上げられていた。
また、いくつかの実店舗でビットコイン決済が導入されるなど、仮想通貨の実用化も活発に進められていた。
さらに、そうした流れの中でモナコインも脚光を浴び、日本のファンコミュニティによって、さまざまなコンテンツがつくられていくこととなった。
ところがのちにバブルが崩壊し、さらに仮想通貨に対する法制度が厳格化されると、一気に国内での仮想通貨関連の活動が下火になる。
当然、モナコインに対する需要も落ち込んでいった。
今もいくつかのモナコイン関連コンテンツは生きているが、その数や勢いは、2017年頃とは比べるべくもない。
また2014年生まれのモナコインは、言わずもがな新興の銘柄やブロックチェーンと比べると、性能面で劣っている。
そのため今後、過去の栄光を拠り所にして再浮上する可能性は限りなく低いだろう。
グローバルな需要に期待できない
モナコインの再浮上を期待できない要因として、グローバルな需要が乏しいことも挙げられる。
例えば、ドージコインやシバイヌコインなどの海外生まれのミームコインには、世界中の投資家から資金が集まってくる。
一方でモナコインは、そもそも海外市場ではあまり取り扱われておらず、また今さら海外での上場先が増えることもないはずだ。
相対的に見て不利なのは一目瞭然で、そうした状況は今後さらに悪化していくだろう。
以上2つの要素から、正直なところ、モナコインの将来性にはあまり期待できない。
モナコインに関するQ&A
それでは最後に、モナコインに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- モナコインのSNSアカウントはありますか?
- モナコインの日々の取引高はどれくらいですか?
- モナコインのロードマップはありますか?
モナコインのSNSアカウントはありますか?
モナコインの公式SNSアカウントは存在しない。
しかしモナコインのサイトでは、以下のX(旧Twitter)のアカウントが、公式アカウントであるかのように貼られている。
関連Xアカウント:@tcejorpniocanom
なおこのXアカウントも、2021年7月で更新がストップしてしまっている。
モナコインの日々の取引高はどれくらいですか?
記事執筆時のモナコインの取引高(24時間あたり)は約23万ドル(約3,500万円)で、取引高のランキングでは2,097位に付けている*。*2024年5月22日時点、CoinMarketCap調べ
ちなみに同時点での時価総額は約2,270万ドルで、時価総額ランキングは845位*だ。*2024年5月22日時点、CoinMarketCap調べ
時価総額ランキングと取引高ランキングの順位にかなりの乖離があることから、
- 古参銘柄なので、保有者はそれなりにいる
- 保有者の一部は価格の上がらないモナコインを取引せず、塩漬けしている
といった状況がうかがえる。
モナコインのロードマップはありますか?
モナコインは、コミュニティ主導で関連コンテンツがつくられている銘柄であり、特定の人物や組織が開発を主導しているわけではない。
そのため、ロードマップも存在しない。
モナコインとは?まとめ
今回は日本発祥の仮想通貨「モナコイン」について、その特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- モナコインは日本発祥のミームコイン
- コミュニティ主導で関連コンテンツが生み出されてきた
- 価格のピークはビットコインバブルが起きた2017年
- 値動きそのものが小さくなっていて、今後の史上最高値更新は望み薄
モナコインは日本で生まれたミームコインで、2017年のビットコインバブルの頃は、ファンコミュニティから熱烈な支持を集めていた。
ところが徐々に人気が衰退していき、近年はほとんど話題に上がることもない。
そうした状況から、今からモナコインに投資することはあまりおすすめしない。
もしもミームコインに興味があるなら、ドージコインなどのグローバルな需要がある銘柄への投資をおすすめする。
ちなみにGMOコインなら、モナコインとドージコインの両方が揃っている。
まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインのこともチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合