今回取り上げるのは、2024年1月にローンチされた仮想通貨ウォレット「IZAKA-YA(イザカヤ)」だ。
IZAKA-YAは他のウォレットとは少し違っていて、仮想通貨の「レンディング」がメインとなっている。
本記事では、そんなIZAKA-YAの魅力や使い方をわかりやすく解説していく。
興味がある方はぜひ、最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- IZAKA-YAの基本情報
- IZAKA-YAの主な特徴
- IZAKA-YAのウォレット作成方法
- IZAKA-YAでのレンディングのやり方
IZAKA-YAの特長
- レンディングで、最大12%(年利)の利息収入を得られる
- 本人確認不要、メアドの登録だけで使える
- ウォレットなのでトラベルルールを気にしなくてOK
- セキュリティが業界最高水準で安心
目次
IZAKA-YA(イザカヤ)とは?
名称 | IZAKA-YA(イザカヤ) |
サービス内容 | 仮想通貨ウォレット レンディング スワップ(交換) |
運営会社 | Albireo Co., LTD(香港) |
公式サイト | IZAKA-YA公式サイト |
IZAKA-YA(イザカヤ)は、レンディングとスワップ(交換)ができる仮想通貨ウォレットだ。
目玉のサービスは「レンディング」であり、貸し付ける銘柄と期間次第では、最大で年率12%の利息収入を得られるようになっている。
運営しているのは、香港のスタートアップ企業「Albireo Co., LTD(以下、Albireo社)」である。
海外発のプロダクトだが、名前からも想像できるようにIZAKA-YAは日本語表記に対応しており、日本人でも直感的に扱うことができる。
IZAKA-YAの特徴・機能
IZAKA-YAは、次のような特徴・機能を有している。
主な特徴・機能
- 高利回りのレンディングを提供
- ビットコインなどのスワップもできる
- メアドの登録だけで使える
- トラベルルールの対象外
高利回りのレンディングを提供
前述のとおりIZAKA-YAは、レンディングがメインとなっており、以下の33種類*もの銘柄を貸し付けることができる。*2024年9月時点
テザーは、3種類のブロックチェーン上のものをサポートしている。
レンディング対象銘柄
貸出の期間は、3日・30日・60日・90日・180日・365日の6パターンから選択できる。
またキャンペーンなどを除き、基本的に貸出の期間が長くなるほど、利回りも上がる仕様になっている。
銘柄と貸出期間の組み合わせ次第で、最大12%(年率)のリターンを得ることが可能だ。
ビットコインなどのスワップもできる
IZAKA-YAには、仮想通貨同士を交換する機能(スワップ機能)も備わっている。
なおスワップの対象銘柄は、レンディングの対象銘柄と同じだ。
メアドの登録だけで使える
企業が運営する中央集権型のレンディングサービスの大半は、利用の際に本人確認手続きを必要とする。
一方でIZAKA-YAは、レンディングサービスがメインだが、「ウォレット」という名目でサービスを展開しているため、利用開始時に本人確認がいらない。
メールアドレスを登録するだけで、お手軽に使うことができる。
トラベルルールの対象外
IZAKA-YAは、
- Albireo社が運営する中央集権型のサービス
- 仮想通貨のスワップができる
といった性質を持つ。
またそれらの性質を鑑みると、「仮想通貨取引所」として扱われそうにも思える。
しかしIZAKA-YAは、名目上「ウォレット」として扱われており、仮想通貨取引所とはみなされていない。
したがってトラベルールの対象にもならず、どの仮想通貨取引所ともトラベルルールの弊害を被ることなく、資産をやり取りできるようになっている。
IZAKA-YAのデメリット
ここまでIZAKA-YAのポジティブな要素を挙げてきたが、一方でIZAKA-YAには次のようなデメリットもある。
主なデメリット
- ウォレットなどの機能はおまけ程度
- DAppsにはつなげない
ウォレットとスワップの機能はおまけ程度
IZAKA-YAは、レンディングサービスがメインとなっているウォレットで、利回りも十分に魅力的だ。
一方で正直なところ、ウォレットとスワップの機能は、あまり役に立たない仕様になっていると言わざるを得ない。
名目上「ウォレット」になってはいるが、保管・管理できるのは、レンディングの対象となっている仮想通貨だけだ。
他の銘柄は、レンディングに使えないどころか、ウォレットに入金することすらできない。
またスワップの対象も同じく、レンディングの対象となっている仮想通貨だけで、おまけ程度の機能となっている。
DAppsにはつなげない
オンラインのウォレットの大半は、DApps(分散型アプリ)とのゲートウェイ機能を有している。
ゲートウェイ機能を持つウォレットは、ウォレット内の仮想通貨を使って、DAppsでの各種決済やガス代(ネットワーク手数料)の支払いなどをおこなうことができる。
一方でIZAKA-YAは、オンラインのウォレットであるにもかかわらず、DAppsとつなぐことができない。
やはり「ウォレット」とは名ばかりで、IZAKA-YAのメインはレンディングサービスなのだ。
競合サービスとの利回りの比較
ここで、国内のレンディングプラットフォーム2種類(PBRレンディング・HashHubレンディング)と、IZAKA-YAのレンディングプラットサービスの利回りを比較してみよう。
なおここでの比較サンプルは、ビットコインとイーサリアムとする。
2024年3月末時点でのそれぞれの利回りは、以下のとおり。
利回り【BTC】 | 利回り【ETH】 | |
---|---|---|
IZAKA-YA | 年利8~11%*1 | 年利8~11%*1 |
PBRレンディング | 年利10%または12%*2 | 年利10%または12%*2 |
HashHubレンディング | 年利0.1% | 年利3% |
- *1:預け入れる期間によって変動
- *2:通常は年利10%、貸出枚数と期間次第で年利12%になる
HushHubレンディングと比べるとIZAKA-YAの方が、はるかに利回りがいい。
またPBRレンディングと比べると、貸し出しの条件次第では、IZAKA-YAの方が高利回りになるケースもある。
IZAKA-YAでのウォレット作成方法
それでは続いて、IZAKA-YAでのウォレット作成方法を紹介しておく。
ウォレットの作成方法
- メールアドレスを登録
- メールによるアカウント認証をおこなう
- 2段階認証を設定する
メールアドレスを登録
まずは、IZAKA-YAのサイトにアクセスし、「新規登録はこちら」と書かれたボタンをクリックする。
以下の画面に切り替わったら、
- 任意のメールアドレスを入力
- ログインパスワードの設定
- 居住国の設定
をおこなって、新規登録ボタンをクリックしよう。
メールによるアカウント認証をおこなう
メールアドレスを登録すると、そのアドレスに本人確認用のメールが送られてくる。
メールを開き、「認証する」ボタンをクリックすれば、アカウントの作成手続きは完了だ。
また同時に、ウォレットも作成される。
2段階認証を設定する
ここまでの手続きでウォレットが作成され、すでにすべてのサービスを使える状態になっている。
しかしセキュリティのことを考えると、2段階認証の設定もしておいた方が望ましい。
2段階認証の設定は、ログイン後のトップページ(マイページ)でおこなうことができる。
また、設定の流れは以下のとおり。
2段階認証の設定方法
- Googleなどの認証アプリを用意する
- 認証アプリで設定用QRコードを読み込む
- 発行された認証コードをIZAKA-YAで入力
Google Authenticator
Google無料posted withアプリーチ
IZAKA-YAでのレンディングのやり方
次に、IZAKA-YAのメインのサービスであるレンディングのやり方も紹介しておこう。
なお今回は、貸付対象の例としてビットコインを取り上げる。
レンディングのやり方
- 仮想通貨取引所でビットコインを調達
- IZAKA-YAにビットコインを送金
- 数量と期間を指定して申し込み
仮想通貨取引所でビットコインを調達
レンディングをおこなう際には、仮想通貨取引所で、元手となるビットコインやイーサリアムを調達してくる必要がある。
なお、数ある選択肢の中でも調達先としておすすめなのは「GMOコイン」だ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 26種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、「取引所」形式の現物取引をとおして、ビットコインなどのメジャー銘柄をリーズナブルな手数料で買える。
また、買ったビットコインなどを送金手数料ゼロ円で、IZAKA-YAのウォレットに送ることができる。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
IZAKA-YAにビットコインを送金
続いて、用意したビットコインをIZAKA-YAのウォレットに送金しよう。
IZAKA-YAのウォレットアドレスは、銘柄一覧にある「入金」ボタンをクリックすれば表示される。
数量と期間を指定して申し込み
入金が済んだら、あとはビットコインをIZAKA-YAに貸し付けるだけだ。
IZAKA-YAのトップメニューにある「レンディング」をクリックすると、レンディングの銘柄一覧が表示される。
その中にあるビットコインの「新規融資」ボタンをクリックしよう。
するとレンディングの申込画面が表示されるので、貸し付ける期間と数量を設定したのち、規約をよく確認して「申し込み」ボタンをクリックしよう。
申し込みが受け付けられると、指定した銘柄・数量がロックされ、既定のタイミングで利息を受け取ることができる。
以上、IZAKA-YAのレンディングのやり方を紹介した。
仕組みは非常にシンプルであり、初心者でも取り組みやすいので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
IZAKA-YAに関するQ&A
それでは最後に、IZAKA-YAに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- IZAKA-YAは安全ですか?
- IZAKA-YAに年齢制限はありますか?
- 貸し付ける際に数量制限はありますか?
IZAKA-YAは安全ですか?
IZAKA-YAを運営するAlbireo社は、2023年4月創業のスタートアップ企業だ。
そのため、IZAKA-YAの安全性に不安を覚える方もいるかもしれない。
しかしAlbireo社は、デジタル資産の保護・管理ソリューションを開発している「Fireblocks社」のシステムをIZAKA-YAに導入することにより、業界トップ水準のセキュリティ環境を実現している。
したがって、安全面を過度に不安視する必要はないだろう。
IZAKA-YAに年齢制限はありますか?
IZAKA-YAは規約上、居住国での成年年齢(日本なら18歳)に達していないと、利用できないことになっている。
しかしIZAKA-YAは利用開始時に本人確認を求められないため、実際のところは未成年でも使えてしまう。
とはいえ、年齢がばれたときのリスクやモラルなどを考えると、規約のとおり未成年は使わない方が無難だ。
貸し付ける際に数量制限はありますか?
IZAKA-YAのレンディングサービスでは、銘柄と貸出期間に応じて、貸付数量の下限と上限が設定されている。
例えば、ビットコインを30日貸し付ける場合は、
- 最小貸付数量:0.0025BTC(2024年3月末時点で約2万7,000円)
- 最大貸付数量:10BTC(約1億円)
に設定されている。
利用の際は、こうした数量制限を事前によくチェックしておこう。
IZAKA-YAとは?まとめ
今回は仮想通貨ウォレットのIZAKA-YAについて、その特徴や使い方などを解説した。
この記事のまとめ
- IZAKA-YAは香港発の仮想通貨ウォレット
- 日本語表記に対応している
- メインはレンディングサービス
- レンディングの利回りは最大12%(年利)
- メールアドレスを登録するだけで使える
IZAKA-YAは、名目上「ウォレット」となっているが、メインはレンディングサービスだ。
ビットコインやイーサリムを貸し付けて、最大で年利12%の利息収入を得ることができる。
本記事をとおして興味を持った方はぜひ、ビットコインなどを用意し、実際にIZAKA-YAに触れてみてはいかがだろうか。