今回取り上げる仮想通貨「ステラルーメン」は、2014年生まれの古参銘柄であり、国内でも多くの仮想通貨取引所に上場している。
しかしビットコインやイーサリアム、リップルと比べるとややマイナーであるため、ステラルーメンがどんな銘柄なのか知らないという方も多くいるだろう。
公開はそういった方に向けて、ステラルーメンとその発行基盤「Stellar」の特徴や将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Stellar/ステラルーメンの基本情報
- Stellar/ステラルーメンの4つの特徴
- ステラルーメンの値動き
- ステラルーメンの将来性
- ステラルーメンの価格予想
- ステラルーメンを買える仮想通貨取引所
2024年5月時点でステラルーメンは、国内11社で取り扱われている。
その中でもステラルーメンを取引する際におすすめなのは、GMOコインだ。
GMOコインなら、リーズナブルな手数料でステラルーメンを買うことができる*。*取引形式で「取引所」を選択した場合
また現物取引だけでなく、レバレッジ取引でステラルーメンを取引することも可能だ。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Stellar/ステラルーメンとは?
名称 | ルーメン ステラルーメン |
シンボル・通貨単位 | XLM |
ローンチ時期 | 2014年 |
サイトURL | https://stellar.org/ |
主な上場先 | GMOコイン bitbank BitTrade |
Stellar(ステラ)は、金融包摂の実現を主たる目的としてつくられた、オープンソースのパブリックチェーンだ。
金融包摂とは?
世界中のすべての人が、安定して金融サービスを享受できる状況のこと。
基本的にはエンタープライズ*向けのプロダクトであり、世界中の企業はStellarを用いることによって、自社プロトコルでの送金や決済を高速・低コストでおこなうことができる。*企業や公的機関のこと
また、Stellarをベースとして独自のデジタル資産(アセット)を作成し、そのアセットを用いたサービスを展開することも可能だ。
ネイティブトークンはルーメン(XLM)といい、Stellarにおいて取引手数料の支払いに用いられている。
なおルーメンは、一般的に「ステラルーメン」と呼ばれているおり、本記事においてもステラルーメンと表記することとする。
Stellar/ステラルーメンの特徴
さてStellarおよびステラルーメンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- 金融包摂の実現を目指している
- 従来の金融システムと接続可能
- 独自トークンを発行できる
- スマートコントラクトを使える
金融包摂の実現を目指している
前述のとおりStellarは、金融包摂の実現を目的としてつくられたブロックチェーンだ。
その目的を果たす手立てとしてStellarは、国際送金を高速かつ低コストでできるように設計されている。
公式の表記によると、トランザクションのファイナリティまでの時間は平均5.19秒で、1件あたりの処理コストは平均で0.00005XLM程度(約0.001円)で済むとのことだ。
ファイナリティとは?
トランザクション(取引)のデータがブロックチェーンに記録され、修正や削除ができなくなった状態のこと。
従来の金融システムと接続可能
ブロックチェーン技術を用いて金融包摂を達成するためには、従来からある銀行などの金融システムとの連携も欠かせない。
そこでStellarは、「アンカー」というブリッジ機能を用いて、従来の金融システムとの接続を可能にしている。
アンカーによってStellarにつながった金融機関は、地理的な制限を受けることなく、相互に送金や決済をおこなうことが可能だ。
また、送金・決済コストを安く抑えることができる。
独自トークンを発行できる
Stellarには、法定通貨や現実資産(株式など)をトークン化する機能もある。
世界中の企業や公的機関が、実際にその機能を活用して、さまざまなトークンをつくっている。
日本でもGMOインターネットグループがStellarを活用し、円に連動するステーブルコイン「GYEN」と、米ドルに連動するステーブルコイン「ZUSD」を発行している。
スマートコントラクトを使える
Stellarでは、「Soroban」というプラットフォームで、スマートコントラクトを作成することができる。
スマートコントラクトとは?
あらかじめ設定されたルールに従って、トランザクションを自動執行してくれるプログラムのこと。
またスマートコントラクトを用いて、LumenSwapなどのDeFi(分散型プロトコル)が稼働している。
ステラルーメンの値動き
ここでステラルーメンの値動きをチェックしておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年4月末までの値動き
次にXLM/USDチャートで、2017年1月から2024年4月末までの値動きを振り返っていこう。
ステラルーメンはまず、2017年末から2018年初頭にかけてのいわゆる「ビットコインバブル」で大きく高騰している。
また、2021年にはコロナ禍で再びバブルが起き、ビットコインバブルに迫るほどの勢いを見せた。
ただコロナバブルの崩壊後は、2年以上に渡って、値動きそのものが乏しい状態が続いている。
こうした状況をネガティブに捉える方もいるだろう。
しかし、株式市場などの他の市場を見ても、バブルは数年おきに起き得るものだ。
いずれまたバブルが起きると想定すれば、むしろ今の状況は安く買い付けられる絶好のチャンスとも言える。
今後の値上がりに期待する方は、ぜひ今の内に、長期目線でステラルーメンを買ってみてはいかがだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、Stellarおよびステラルーメンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 企業からの実需に支えられている
- 属するセクターの中で先行者利益がある
企業からの実需に支えられている
冒頭に述べたとおりStellarは、エンタープライズ向けのプロダクトである。
世界中の企業や公的機関が、送金や決済にStellarを活用したり、Stellar基盤で独自トークンをつくったりしている。
個人からの需要はともかく、システムに組み込まれている企業からの実需は、中長期的に見てそう簡単に損なわれることはないはずだ。
また、仮想通貨やWeb3プロダクトの普及が進めば、むしろまだまだこれから実需が増えていく可能性も十分にある。
属するセクターの中で先行者利益がある
Stellarおよびステラルーメンは、2014年にローンチされた古参のプロダクトだ。
強固な先行者利益を獲得しており、エンタープライズ向けとして、約10年に渡って支持され続けている。
また今後、類似のプロダクトが開発されることもあるだろうが、先行者利益に支えられているため、易々と市場シェアを侵食されることはないだろう。
ステラルーメンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、ステラルーメンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるステラルーメンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.0977 | $0.22 | $0.24 |
2025 | $0.23 | $0.27 | $0.27 |
2026 | $0.32 | $0.36 | $0.39 |
2027 | $0.42 | $0.48 | $0.50 |
2028 | $0.42 | $0.48 | $0.50 |
2029 | $0.52 | $0.59 | $0.60 |
2030 | $0.73 | $0.80 | $0.81 |
2031 | $1.06 | $1.09 | $1.13 |
2032 | $1.50 | $1.54 | $1.56 |
2033 | $2.04 | $2.08 | $2.10 |
参考までに、ステラルーメンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:0.11ドル(2024年5月10日)
- 史上最高値:0.93ドル(2018年1月4日)
DigitalCoinPriceは、今後10年の間でステラルーメンが、ビットコインバブル期に付けた高値を更新すると予想している。
やや行き過ぎた予想にも思えるが、もしも実現するとすれば、今のステラルーメンはかなり割安な水準にあると言えるだろう。
現状や将来性を総合的に勘案し、この予想のようにステラルーメンの値上がりに期待できると思う方は、ぜひ今から同銘柄を保有資産に加えてみてはどうだろうか。
ステラルーメンを買える仮想通貨取引所
2024年5月時点でステラルーメンは、以下の国内11社で取り扱われている。
XLMを扱う国内取引所
- GMOコイン
- bitbank
- BitTrade
- Coincheck
- OKCoin Japan
- DMM Bitcoin
- SBI VCトレード
- bitFlyer
- Binance Japan
- LINE BITMAX
- Coin Estate
なおこの中でもイチオシは、GMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 26種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインは、2023年オリコン顧客満足度調査にて、現物取引と証拠金取引(レバレッジ取引)の両部門で満足度No.1を獲得するほど、ユーザーからの評判が良い。
好評の要因の1つとして、サービスの充実度の高さが挙げられる。
GMOコインでステラルーメンを取引する際はまず、現物取引とレバレッジ取引から自分に合った方を選ぶことができる。
また現物取引では、取引の形式(販売所または取引所)も選べる。
さらに、自動積立やレンディングでステラルーメンを運用することも可能だ。
このようにGMOコインなら、思いどおりの手段でステラルーメンに投資することができる。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがない方はぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
Stellarおよびステラルーメンに関するQ&A
最後に、Stellarおよびステラルーメンに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- Stellarの開発者はだれですか?
- リップルとのつながりはありますか?
- Stellarのロードマップはありますか?
Stellarの開発者はだれですか?
Stellarは、リップル社の共同創業者の1人であるジェド・マケーレブ氏の手によって開発された。
また現在は、非営利法人のStellar Development Foundationが運営を担っている。
リップルとのつながりはありますか?
Stellarは開発者がリップル社の創業者でもあることや、性能に類似点があることなどから、リップルとのつながりを問われることが多い。
しかし実際のところは、両者に直接的なつながりはない。
Stellarのロードマップはありますか?
Stellarの公式サイトには、ロードマップの掲載ページが設けられている。
Stellar:ロードマップ
ただ、そのページの更新は2023年分で一旦ストップしており、2024年のロードマップは公開されていない。
Stellar/ステラルーメンとは?まとめ
今回はStellarとその基軸通貨ステラルーメンについて、特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Stellarは、金融包摂の実現を目指すパブリックチェーン
- 古参のプロダクトであり、多くの企業がStellarを活用中
- スマートコントラクトを使えるので、Stellar基盤のDeFiもある
- 日本ではGMOグループが、Stellar基盤のステーブルコインを発行している
Stellarは2014年に生まれた古参のブロックチェーンで、世界中で多くの企業に支持され続けている。
またすでにStellarを利用している企業からの実需は、今後もそう簡単には損なわれないだろう。
基軸通貨のステラルーメンは国内でも多くの仮想通貨取引所で取り扱われているので、Stellarおよびステラルーメンに将来性を感じた方は、ぜひ同銘柄への投資にトライしてみてほしい。