今回紹介するArthSwap(アーススワップ)は、日本とのつながりが深いブロックチェーンプラットフォーム「Astar Network」を基盤としたDEX(分散型取引所)の1つだ。
2022年1月にローンチされた比較的新しいDEXで、どういった機能を持っているのか知らないという方も多いだろう。
そこで本記事では、ArthSwapの基本情報や主な特徴、使い方やArthSwapで稼ぐ方法などを解説していく。
この記事からわかること
- ArthSwapの基本情報、主な特徴
- ArthSwapを使って稼ぐ方法
- ネイティブトークン(ARSWトークン)の値動き
- ArthSwapの将来性
- ArthSwapを使うための下準備、必要なもの
ArthSwapを使うには、基盤となっているAstar Networkのネイティブトークン「Astarトークン」が必須だ。
Astarトークンを扱う国内取引所はいくつかあるが、中でも「BitTrade」なら、Astarトークンを含めて30種類もの仮想通貨がラインナップされており、使い勝手の面も優秀だ。
ArthSwapに興味がある方は、ぜひこの機会にBitTradeのこともチェックしておくとよいだろう。
目次
ArthSwapとは?
名称 | ArthSwap(アーススワップ) |
ローンチ | 2022年1月 |
基盤のブロックチェーン | Astar Network |
サービス概要 | スワップ(交換) イールドファーミング ステーキング IDO |
日本語対応 | ○ |
公式サイト | https://www.arthswap.org |
ArthSwap(アーススワップ)は、ブロックチェーンプラットフォーム「Astar Network」を基盤としているDEX(分散型取引所)であり、2022年1月にローンチされた。
サードパーティではなくネイティブなDEXであり、Astar Network における主要なDEXの1つとなっている。
Astar Network 上のDAppsでのTVL(預かり資産)ランキングは堂々のトップで、本記事執筆時点でのTVLは約1,100万ドル(記事執筆時点のレートで約16億円)に上る。
また、ArthSwapのUIは非常にシンプルで、イーサリアムチェーンのDEX「Uniswap(ユニスワップ)」を彷彿とさせる。
ArthSwapの特徴
さて、DEXであるArthSwapは、次のような特徴を持つ。
主な特徴
- Astar Networkを基盤としたDEX
- ユーザー同士で仮想通貨をスワップできる
- 独自トークンを発行している
- 日本語表記に対応している
- サードパーティのサービスへ手軽にアクセスできる
Astar Networkを基盤としたDEX
前述のとおりArthSwapは、ブロックチェーンプラットフォーム「Astar Network」を基盤としている。
Astar Networkは、異なるブロックチェーン同士の相互運用を目指す「ポルカドット」のパラチェーンであり、DAppsの開発者にインセンティブを与える「DAppステーキング」というユニークな仕組みによって、急速にエコシステムを拡大している。
Astar Network については、別途以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。
ちなみにArthSwapは、Astar Networkだけでなく、「Shibuya Network」というブロックチェーン上でも稼働している。
ただしShibuya Networkはテストネットであり、Astar Networkと比べるとスワップの対象銘柄などが少なく、今のところは利用のメリットが乏しい。
ユーザー同士で仮想通貨をスワップできる
ArthSwapでは、ユーザー同士でさまざまな仮想通貨をスワップ(交換)することができる。
本記事執筆時点(2023年7月)でスワップ可能な銘柄数は約40種類で、Astar Network上のトークンはもちろんのこと、MATICやBNBといった外部のブロックチェーンの銘柄も一部サポートしている。
なおスワップの際は、少額のネットワーク手数料(ガス代)と、0.3%の利用手数料を支払う必要がある。
独自トークンを発行している
ArthSwapは、取引所トークンとして「ARSWトークン」を発行している。
そのトークノミクスは、以下のとおり。
- 流動性ファーミングとエアドロップ: 35%
- コミュニティ: 15%
- 初期貢献者: 10%
- 開発チーム: 20%
- 投資家: 20%
トークノミクスにあるとおり、ARSWトークンの一部は、流動性提供者やステーカーなどに還元される仕様になっている。
日本語表記に対応している
DEXは、日本語表記に対応していないものが多い。
しかし、多言語に対応しているArthSwapは、多くの言語の中から日本語も選択できるようになっている。
そのため、日本人投資家でも直感的に操作することが可能だ。
サードパーティのサービスへ手軽にアクセスできる
ArthSwapでは、サイト内に外部のサービス(レンディングやブリッジなど)へのリンクが設置されている。
それらのサービスも同時に活用できれば、手持ちの資産をより有効に運用できるだろう。
ArthSwapでの稼ぎ方
ArthSwapは、単にスワップ(交換)ができるだけでなく、次のような方法で収益を得ることも可能だ。
ArthSwapでの稼ぎ方
- 流動性を提供する
- LPトークンでイールドファーミングをおこなう
- IDOに参加する
- 独自トークンのARSWトークンをステーキングする
流動性を提供する
中央集権的な管理者がいないArthSwapでは、ユーザー同士でスワップに使う仮想通貨を用意する必要がある。
スワップ用の仮想通貨を提供することを、一般的には“流動性を提供する”と表現する。
なお、流動性を提供する際には、2種類の仮想通貨を同時に預け入れなければならない。
流動性の提供者には、もちろん見返りが支払われる仕様になっており、スワップ時に支払われる手数料0.3%の内、0.25%分は流動性提供者への報酬となる。
LPトークンでイールドファーミングをおこなう
ArthSwapに流動性を提供すると、その証明として「LPトークン」を受け取ることができる。
そのLPトークンをさらにArthSwapへと預け入れると、LPトークンの種類と数量に応じた報酬がもらえる。
なおこの報酬は、ArthSwapの取引所トークンである「ARSWトークン」で支払われる。
IDOに参加する
IDO(Initial DEX Offering)とは、DEXの仲介によっておこなわれる新しい仮想通貨のプレセールのことだ。
IDOに参加すると、市場上場前に新しい仮想通貨を購入することができ、購入した銘柄が市場上場後に値上がりしてくれれば売買差益を得られる。
ArthSwapでは、Astar Networkを基盤とした仮想通貨のIDOがおこなわれることがある。
ちなみに、ArthSwapのこれまでのIDO対象銘柄は以下のとおり。
過去のIDO対象銘柄
- ARSWトークン:ArthSwapの取引所トークン
- LAYトークン:DeFiプロトコル「Starlay Finance」の独自トークン
独自トークンのARSWトークンをステーキングする
ArthSwapでは、取引所トークンであるARSWトークンのステーキングで稼ぐこともできる。
本記事執筆時点での推定APY(年間収益率)は14.68%で、十分に魅力的な利回りとなっている。
ARSWトークンの値動き
続いてARSWトークンのこれまでの値動きを確認しておこう。
次のチャートは、海外取引所の1つ「Gate.io」における、ARSW/USDTのチャートだ。
ARSWトークンは2022年6月末にGate.ioへ上場したのだが、上場直後から本記事執筆時点(2023年7月)まで、長期的な下落トレンドを形成している。
ただ、この現状は見方を変えれば、”ARSWトークンに割安な価格で投資できるチャンス”だとポジティブに捉えることもできるだろう。
ArthSwapの将来性に関わるポイント
ここで次の3つの要素から、ArthSwapの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 国内外でAstar Networkが高く評価されている
- ARSWトークンの市場上場先の増加が期待される
- DeFi市場全体の動向にも要注目
国内外でAstar Networkが高く評価されている
ArthSwapの基盤であるAstar Networkは、他のブロックチェーンとのハブの機能を持つプラットフォームとして、国内外から高く評価されている。
特に、創設者が日本人(渡辺創太氏)ということもあり、国内での評価が上々だ。
高い認知と評価の元、Astar Networkのエコシステムが今後も着実に成長していけば、Astar Networkをベースとした各種トークンを扱うArthSwapの需要も伸びていくだろう。
ARSWトークンの市場上場先の増加が期待される
ArthSwapは、2022年1月にローンチされた比較的新しいDEXだ。
そのためARSWトークンの現状での上場先は、海外取引所の「MEXC」と「Gate.io」の2社しかなく、今後の上場先の増加に期待が寄せられている。
これから上場先が増えていけば、ARSWトークンの流動性も向上していくはずだ。
また新規上場の話題は、投資家からポジティブに受け止められやすく、短期的な高騰の契機になるケースも多い。
DeFi市場全体の動向にも要注目
次のチャートは、DEXを含むDeFi(分散型金融)市場全体のTVL(預かり資産)の推移を示したものだ。
御覧のとおりDeFi市場のTVLは、2022年以降大きく減少しており、2023年に入ってからも低迷が続いている。
もちろんArthSwapも例に漏れずこの低迷の煽りを受けており、今後の発展のためには、DeFi市場が復調するかどうかも重要な要素となっている。
ArthSwapの始め方・使い方
それではここで、ArthSwapを使うために必要なことを紹介しておこう。
ArthSwapの始め方
- 国内取引所でAstarトークンを用意する
- ウォレットを用意する
- ArthSwapにウォレットを接続する
国内取引所でAstarトークンを用意する
繰り返し述べているとおり、ArthSwapはAstar Networkを基盤としているDEXだ。
そのため、スワップ時などのネットワーク手数料(ガス代)の支払い手段として、Astar Networkのネイティブトークンである「Astarトークン」が必要になる。
Astarトークンの取り扱いがある国内取引所は次の3社で、これらのいずれかを使って、Astarトークンを用意しよう。
なお、上記3社の中でも「BitTrade」では、Astarトークンを含めて国内最多となる30種類もの仮想通貨が揃う。
BitTradeの特長
- 取り扱い銘柄数が国内No.1
- わずか2円から取引を始められる
- 現物取引の取引形式を「販売所」と「取引所」から選べる
- ビットコイン建てやイーサリアム建てでの取引が可能
- フォビトークンを保有すると手数料の割引を受けられる
まだ口座をお持ちでないなら、この機会にBitTradeの利用を検討してみてはいかがだろうか。
ウォレットを用意する
ArthSwapは、ウォレットを接続することで利用可能な状態になる。
対応ウォレットは、以下の3種類だ。
ArthSwapの対応ウォレット
- MetaMask(メタマスク)
- Talisman(タリスマン)
- SubWallet(サブウォレット)
どれを用意すべきか迷った場合は、汎用性が高い無料のウォレット「MetaMask(メタマスク)」を選ぶとよいだろう。
MetaMaskの特徴や入手方法は、以下の記事で画像を交えながら詳しく解説している。
まだMetaMaskをお持ちでないなら、ぜひそちらを参考にしてもらいたい。
またMetaMaskなどのウォレットを用意できたら、そのウォレットのアドレス宛に、用意したAstarトークンを送金しておこう。
ArthSwapにウォレットを接続する
Astarトークンとウォレットを用意できたら、あとはウォレットをArthSwapにつなぐだけだ。
サイトにアクセスし、トップ画面にある「ウォレットを接続」をクリックすると、次のようにウォレットの選択画面が表示される。
表示された中から、自身が利用しているウォレットを選択すると、自動的にウォレットが起動してArthSwapとの接続の承認を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
ArthSwapを使うための下準備は以上だ。
スワップやステーキングなどの各種機能の使い方は、実際に使いながら覚えていくとよいだろう。
ArthSwapに関するよくある質問
最後にArthSwapに関するよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- ArthSwapにロードマップはありますか?
- ArthSwapの公式SNSはありますか?
- ARSWトークンはどこで売買できますか?
ArthSwapにロードマップはありますか?
本記事執筆時点(2023年7月)でのArthSwapのロードマップは、残念ながら2022年末までの情報でストップしており、更新されない状態が続いている。
ArthSwapの公式SNSはありますか?
ArthSwapは以下のとおり、Twitterの公式アカウントと、Discordの公式チャンネルが存在する。
最新情報を手に入れたいなら、これらをフォローしておくとよいだろう。
ARSWトークンはどこで売買できますか?
ARSWトークンは現在、海外取引所の「MEXC」と「Gate.io」に上場している。
この2社はどちらも、日本人でも利用可能だ。
また、言うまでもなくArthSwapを使えば、ARSWトークンへのスワップができる。
ArthSwapとは?まとめ
今回はDEXの1つ「ArthSwap(アーススワップ)」について、主な特徴や将来性、使い方などを紹介した。
この記事のまとめ
- ArthSwapは、Astar Networkを基盤としているDEXの1つ
- Astar Networkを基盤とした各種トークンのスワップ(交換)が可能
- 流動性の提供やステーキングで収益を得ることもできる
- 使用するには、Astarトークンとウォレットが必要
ArthSwapは、ポルカドットのパラチェーンの1つ「Astar Network」上のDEXだ。
Astar Networkは、2022年に誕生した新興のプラットフォームであり、国内外で高い期待を寄せられている。
そのため今の内にArthSwapをとおして、Astar Networkを基盤とした各種トークンに先行投資しておくと、将来的に大きなリターンにつながるかもしれない。
この記事をとおして興味を持った方は、いずれかの国内取引所でAstarトークンを用意してから、実際にArthSwapに触れてみてはいかがだろうか。
なお、Astarトークンの調達先には、国内最多の銘柄ラインナップを誇る「BitTrade」がうってつけだ。
まだ口座をお持ちでないなら、この機会にぜひBitTrade公式サイトもチェックしてみてほしい。