今回取り上げる仮想通貨BNB(ビルドアンドビルド、旧バイナンスコイン)は、世界最大の仮想通貨取引所Binanceが2017年にローンチした仮想通貨です。
時価総額ランキングでは5位*に付けており、Binance関連の実需があるのはもちろんのこと、投資の対象としても非常に人気です。*2024年12月時点
本記事ではそんなBNBについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- BNBチェーン/BNBの基本情報、主な特徴
- BNBの値動き
- BNBチェーン/BNBの将来性
- BNBの価格予想
- BNBを取り扱う仮想通貨取引所
2023年10月23日にBNBは、Binance Japanに続いてbitbankでも取り扱いが開始されました。
BNBへの投資に関心がある方は、ぜひこの機会にbitbankのこともチェックしてみてください!
bitbankの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- 取引コストが割安な「取引所」の取扱銘柄が充実
- レンディングでインカムゲインを得られる
- 取引ツールが高性能(TradingViewを搭載)
*2024年 現物取引部門
目次
ビルドアンドビルド/BNBチェーンとは?
名称 | ビルドアンドビルド |
シンボル・通貨単位 | BNB |
ローンチ時期 | 2017年 |
サイトURL | https://www.bnbchain.org |
ビルドアンドビルド(BNB)は、世界最大の取引規模を誇る仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」が開発した仮想通貨です。
同じくBinanceが開発したブロックチェーン「BNBチェーン」が発行基盤で、同チェーン上で決済やネットワーク手数料の支払いなどに用いられています。
ビルドアンドビルドとBNBチェーンは、それぞれ元々は「バイナンスコイン」と「バイナンススマートチェーン(BSC)」という名前でした。
しかし、エコシステムが仮想通貨取引所の枠組みを超えてきたことから、2022年にバイナンスという単語を取り除いた今の名称へと変更されています。
なお、本記事ではこれ以降、ビルドアンドビルドを「BNB」と表記することとします。
ビルドアンドビルド/BNBチェーンの特徴
さて、BNBチェーンとそのネイティブトークンであるBNBは、次のような特徴を持っています。
主な特徴
- DAppsを開発できるパブリックチェーン
- メインチェーンは2種類
- レイヤー2ブロックチェーンがある
- 分散型ストレージサービスもある
- BNBが多彩なユーティリティを持つ
- BNB保有者は取引手数料が割引される
DAppsを開発できるパブリックチェーン
BNBチェーンは、イーサリアムチェーンなどと同じく、DApps(分散型アプリ)の開発基盤となっているパブリックブロックチェーンです。
用途は限定されておらず、DeFi(分散型金融)やNFTゲームなどさまざまなジャンルのDAppsが、BNBチェーンを基盤として稼働しています。
BNBチェーンのDAppsは、「BNBチェーン:DappBay」でジャンルごとやランキング順で検索できます。
メインチェーンは2種類
BNBチェーンは、正確には「BNBスマートチェーン」と「BNBビーコンチェーン」に分かれています。
BNBビーコンチェーンは、BNBのエコシステムにおいて、ステーキングとガバナンスの役割を担います。
かたやBNBスマートチェーンは、スマートコントラクトの実行機能を持つEVM互換レイヤーです。
このBNBスマートチェーンを基盤として、さまざまなDAppsが稼働しています。
EVM互換性とは?
イーサリアムの仮想マシン向けに書かれたスマートコントラクトを別のネットワークで稼働させられる機能のこと。
レイヤー2ブロックチェーンがある
BNBのエコシステムには、「zkBNB」と「opBNB」というレイヤー2ブロックチェーンもあります。
どちらも、エコシステムにおけるスケーラビリティの向上に寄与しています。
zkBNBとopBNBは、仕組みはそれぞれ異なるものの、「ロールアップ」によって効率よく取引を処理できる点は共通しています。
ロールアップとは?
メインチェーンのセキュリティを活用しつつ、トランザクションの一部をメインチェーンの外*で処理する技術。*レイヤー2ブロックチェーンなど
トランザクションのデータをメインチェーンの外で処理したのち、ひとまとめにしてメインチェーンに格納していく。
そうすることにより、1つ1つ順番に処理・格納するよりも処理効率に優れている。
またopBNBは、EVM互換性を有しており、メインチェーン(BNBスマートチェーン)と同じくDAppsの開発基盤として重宝されています。
分散型ストレージサービスもある
BNBチェーンは、分散型ストレージのネットワーク「BNB Greenfield」も手がけています。
BNB Greenfieldでは、ユーザー同士でストレージの貸し借りができる他、ストレージを用いたDApps開発も可能です。
2023年2月にホワイトペーパーが公開され、2023年8月時点ではテストネットが稼働しています。
BNBが多彩なユーティリティを持つ
BNBチェーンにおいてネイティブトークンであるBNBは、以下のような豊富なユーティリティを付与されています。
BNBの主なユーティリティ
- DAppsでの決済通貨
- スマートチェーンでのガス代の支払手段
- ビーコンチェーンでのガス代の支払手段
- サードパーティのサービスでの決済手段
- ステーキング
- Binance Charityでの寄付の手段
またBNBには、こうしたユーティリティによる実需があるだけでなく、投資対象としての需要もあります。
ちなみに、BNBの時価総額は1,000億ドル(約15兆円)を超え、時価総額ランキングでは堂々の5位*に付けています。*2024年12月時点、CoinMarketCap調べ
BNB保有者はBinanceの手数料が割引される
Binanceは、2023年8月から国内取引所「Binance Japan」を手がけています。
またBinance JapanにはVIPプログラムがあり、日々の取引高とBNBの保有量が多いほど、VIPレベルが上がっていく仕様になっています。
また、VIPレベルが上がると、より割安な手数料で現物取引を楽しむことができます。
ビルドアンドビルド(BNB)の値動き
ここで、BNBの値動きをチェックしておきましょう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおり。
2024年7月までの値動き
次にBNB/USDチャートで、2020年1月から本記事執筆時(2024年7月)までの値動きを振り返りましょう。
BNBは、2021年にいわゆる「コロナバブル」で大きく高騰。
コロナバブル崩壊後は一時低迷するも、2023年の後半から持ち直し、2024年にはバブル時に付けた高値の更新を果たしています。
このようにBNBは、これまで非常に堅調な値動きを見せています。
また、中長期的に見ると、再び高値を更新していく可能性は十分にあるでしょう。
今後のさらなる値上がりに期待する方は、bitbankを使って、ぜひBNBへの投資にトライしてみてください。
将来性に関わる注目ポイント
続いては以下の3つの要素から、BNBの将来性を考察してみましょう。
今後に関わる注目要素
- プラットフォームの実需がトップクラス
- BinanceでもBNBが重宝されている
- マクロ経済や市場全体の動向にも要注目
プラットフォームの実需がトップクラス
プラットフォーム型のブロックチェーンは数多くの種類があります。
そうした競合がいる中でBNBチェーンは、DeFiやNFTゲームなどのどのジャンルでも、市場シェアの上位につけています。
例えばDeFi市場を見てみると、主要なブロックチェーンの中でイーサリアムチェーンとTronチェーンに次ぐ3番目の資産規模(TVL)を誇ります。
中長期的に見て、こうしたBNBチェーンの優位性は今後も維持されていくでしょう。
また、現状で絶対的な市場シェアトップであるイーサリアムチェーンを脅かすことができるのかも要注目です。
BinanceでもBNBが重宝されている
BNBチェーンのネイティブトークンであるBNBは、前述のとおりBinanceでも、VIPプログラムなどに取り入れられて重宝されています。
Binanceは世界一の取引高を誇っており、不祥事などよほどのことがない限り、今後もトップの地位を維持し続けるはずです。
ひいてはBinanceから生じる需要が、これからもBNBの価格を下支えしていくことになるでしょう。
マクロ経済や市場全体の動向にも要注目
繰り返し述べているとおりBNBは、時価総額ランキングで5位に付けている非常にメジャーな銘柄です。
そのためマイナーな銘柄と違ってBNBは、マクロ経済および仮想通貨市場全体の動向から影響を強く受ける傾向があります。
先ほど紹介した「コロナバブル」による高騰も、マクロな経済動向から引き起こされたものです。
そのためBNBにこれから投資するのであれば、経済や市場全体の動向にも目を向けておくべきでしょう。
ビルドアンドビルドの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもあります。
今回はその中から、「PricePrediction」と「DigitalCoinPrice」という2つのプラットフォームをピックアップし、BNBの価格予想を紹介します。
まず、PricePredictionにおけるBNBの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $266.93 | $276.56 | $307.41 |
2024 | $395.87 | $409.70 | $463.99 |
2025 | $590.59 | $606.98 | $691.19 |
2026 | $866.16 | $890.44 | $1,015.52 |
2027 | $1,322.39 | $1,358.01 | $1,507.91 |
2028 | $1,983.47 | $2,051.37 | $2,272.97 |
2029 | $2,996.18 | $3,098.75 | $3,453.14 |
2030 | $4,249.59 | $4,373.54 | $5,142.74 |
2031 | $6,367.47 | $6,542.41 | $7,502.15 |
2032 | $9,619.25 | $9,880.94 | $11,091.37 |
またDigitalCoinPriceでは、次のような価格予想がなされています。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $206.87 | $494.89 | $508.15 |
2024 | $496.83 | $554.52 | $591.91 |
2025 | $681.20 | $779.90 | $835.59 |
2026 | $887.67 | $1,052.23 | $1,062.07 |
2027 | $887.67 | $1,052.23 | $1,062.07 |
2028 | $1,097.67 | $1,233.63 | $1,266.44 |
2029 | $1,558.35 | $1,669.66 | $1,695.94 |
2030 | $2,252.90 | $2,386.19 | $2,425.74 |
2031 | $3,177.64 | $3,298.53 | $3,323.73 |
2032 | $4,328.63 | $4,465.11 | $4,497.41 |
参考としてBNBの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も並べておきましょう。
- 執筆時の価格:574.6ドル(2024年7月3日)
- 史上最高値:720.67ドル(2024年6月6日)
PricePredictionとDigitalCoinPriceはどちらも、今後10年でBNBが堅調に値上がりしていき、史上最高値も大幅に更新していくと予想しています。
現在の需要や将来性を鑑みると、2者が予想するように長期的に値上がりしていく可能性は十分にあります。
また、こうした予想が実現すると考えた場合、現状のBNBはお買い得な状態にあると言えます。
長期の値上がりを期待できると感じる方は、ぜひ今の内から、BNBに投資してみてはいかがでしょうか。
ビルドアンドビルドを買える国内取引所
2024年12月時点で、BNBの取り扱いがある国内の仮想通貨取引所は次の3社です。
BNBを買える国内取引所
それぞれのサービス概要や特徴を見ていきましょう。
bitbank
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) 信用取引(取引所) |
取扱銘柄* | ADA、APE、ARB、ASTR、AVAX、AXS、BAT、BCH、BNB、BOBA、BTC、CHZ、CYBER、DAI、DOT、DOGE、ENJ、ETH、GALA、GRT、XRP、FLR、LTC、MANA、MKR、MONA、XLM、QTUM、OMG、XYM、LINK、POL、SAND、OAS、RENDER、OP、KLAY、IMX、MASK、SOL 【全40種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.02%、Taker0.12% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
自動積立 | ✕ |
レンディング | 〇 |
ステーキング | ✕ |
その他のサービス | ー |
bitbankの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- 取引コストが割安な「取引所」の取扱銘柄が充実
- レンディングでインカムゲインを得られる
- 取引ツールが高性能(TradingViewを搭載)
*2024年 現物取引部門
bitbankは、仮想通貨の取引量で国内No.1*を獲得したこともある、人気の国内取引所です。*2023年7月14日時点、CoinGecko調べ
ビットコインやBNBなど40種類もの銘柄を取り揃えており、いずれも取引の形式は、「販売所」と「取引所」の2種類から選べます。
後者を選んだ場合は、取引手数料をより安く抑えることが可能です。
また取引ツールには、PC版・アプリ版ともに、高性能チャートの「TradingView」が搭載されています。
そのためbitbankなら、自分に合った分析方法で値動きをよく分析した上で、チャンスを逃すことなく取引に臨めます。
BITPOINT
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | ADA、ATOM、AVAX、BCH、BNB、BTC、DOGE、DOT、LTC、XRP、ETH、BAT、TRX、JMY、LNK、DEP、IOST、KLAY、SHIB、MATIC、FLR、GXE、TON、TSUGT、OSHI、PEPE、SOL、SUI 【全28種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
自動積立 | 〇 |
レンディング | 〇 |
ステーキング | 〇 |
その他サービス | ー |
BITPOINTの特長
- あたらしい銘柄の取り扱いに積極的
- SBIグループの傘下企業で安心
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 自動積立やレンディングなどのサービスが充実
BITPOINTは、東証プライム上場のSBIホールディングス傘下の仮想通貨取引所です。
取扱銘柄数は競合他社と比べるとやや少なめですが、現物取引(取引所)の取引手数料が無料で、高い人気があります。
またステーキングの利回りが日本一高いことでも、多くの投資家から好評を得ています。
Binance Japan
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | ADA、ALGO、APE、APT、ARB、ASTR、ATOM、AVAX、AXS、BAT、BCH、BNB、BTC、CHZ、CYBER、DAI、DOGE、DOT、ENJ、EOS、ETC、ETH、FIL、GALA、GRT、HBAR、IMX、IOST、JASMY、KLAY、LINK、LSK、LTC、MANA、MASK、MATIC、MKR、NEAR、NEO、ONT、OP、QTUM、RENDER、SAND、SHIB、SOL、SUI、SXP、THETA、TON、TRX、WBTC、XLM、XRP、XTZ、ZIL 【56種類】 |
取引コスト (取引所) | Maker 0.0090~0.100% Taker 0.0180~0.100% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
自動積立 | 〇 |
レンディング | 〇 |
ステーキング | ✕ |
その他のサービス | 取引ボット Binance NFT |
Binance Japan の特長
- 取扱銘柄数が国内最多
- 取引手数料がリーズナブル*
- 自動積立とレンディングが可能
- 取引ボット(自動取引ツール)を使える
- VIPレベルに応じて取引手数料を割引
- NFTも買える
*取引形式で「取引所」を選択した場合
Binance Japanは、2023年8月1日にサービスが開始された、国内では比較的新しい仮想通貨取引所です。
50種類以上の銘柄がラインナップされており、現物取引(取引所)をとおしてリーズナブルな手数料で、その豊富な銘柄を売買することができます。
現物取引以外では自動積立やレンディングができる他、あらかじめ指定した条件で取引を繰り返してくれる取引ボットも提供されています。
また前述のとおり、規定数以上BNBを保有すれば、VIPプログラムによってより割安な手数料で取引が可能です。
ビルドアンドビルドに関するQ&A
それでは最後に、BNBチェーンおよびBNBに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- BNBの総供給量は決まっていますか?
- BNBの管理ができるウェブウォレットを教えてください。
- スマートチェーンとビーコンチェーンは、別々のブロックチェーンですか?
BNBの総供給量は決まっていますか?
BNBの総供給量は2億枚であり、2024年7月時点では約1億5,000万枚が市場に流通しています。
なおBNBは、価値のコントロールを目的として定期的にバーン(焼却)されており、将来的には1億枚まで減らされる見込みです。
BNBの管理ができるウェブウォレットを教えてください。
BNBはバイナンスが開発した「Binance Wallet」で管理できるのはもちろんのこと、MetaMaskなどのサードパーティのウォレットでも管理できます。
他の対応ウォレットも知りたい方は、以下のページでチェックしてみてください。
BNBスマートチェーンとBNBビーコンチェーンは、別々のブロックチェーンですか?
BNBスマートチェーンとBNBビーコンチェーンは、それぞれ別のブロックチェーン(レイヤー)です。
したがってそれらのブロックチェーンでBNBを利用する場合は、手持ちのBNBがどちらのブロックチェーン上にあるのか、事前に把握しておく必要があります。
ビルドアンドビルド(BNB)とは?まとめ
今回は、パブリックブロックチェーンの「BNBチェーン」と、そのネイティブトークンである「BNB」について解説しました。
この記事のまとめ
- BNBチェーンは、DAppsなどの開発基盤となっているパブリックチェーン
- 基軸通貨のBNBは、BNBチェーンの内外でさまざまな役割を持つ
- BNBチェーンには、仕様の異なる2種類のL2チェーンが接続されている
- BNBはbitbankやBinance Japanで売買できる
BNBチェーンは、DAppsの開発基盤となっているパブリックブロックチェーンです。
また、BNBチェーンを基盤としたDAppsを利用する上で、ネイティブトークンのBNBは欠かせない存在となっています。
なお、言うまでもなくBNBは実用性があるだけでなく、投資対象としての魅力も備えています。
本記事をとおして興味を持った方は、ぜひbitbankを使い、実際にBNBに投資してみてはいかがでしょうか。