仮想通貨をとおしてインカムゲインを得られる仕組み「ステーキング」。
そのステーキングにトライしてみたいと思いつつも、
- どの仮想通貨取引所にステーキングのサービスがあるのか?
- 自分に合った仮想通貨取引所はどこなのか?
といったことが分からない、という方もいるだろう。
今回はそういった悩みを持つ方に向けて、ステーキングでおすすめの仮想通貨取引所を5社紹介していく。
この記事からわかること
- そもそもステーキングとは何か?
- ステーキングでおすすめの仮想通貨取引所トップ5
- ステーキング目的での銘柄選びのポイント
GMOコインなら、申し込みをしなくてもただ対象の銘柄を保有するだけで、ステーキング報酬を得られる。
またステーキング以外のサービスの充実度も高く、オリコン顧客満足度調査*で満足度No.1を獲得するほど、ユーザーからの評判が良い。*2023年 オリコン顧客満足度®調査 暗号資産取引所 現物取引部門・証拠金取引部門
まだ口座をお持ちでないなら、この機会にGMOコインの利用を検討してみてはいかがだろうか。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
そもそもステーキングとは?
まずは「ステーキング」が何なのか、簡単におさらいしておこう。
ステーキングとは、ブロックチェーンの安全性を保つための仕組みの1つだ。
中央集権的なネットワークでは、特定の管理者がそのネットワークを管理し、安全を守っていく。
一方で分散型(非中央集権型)のネットワークであるブロックチェーンは、特定の管理者がいないため、ネットワーク参加者がみんなで協力し、安全を保っていく仕組みになっている。
もちろん安全を保つための作業は無償でおこなわれるのではなく、その作業をおこなったノード(バリデーターという)には、報酬(仮想通貨)が支払われる。
こうした一連の仕組みを「ステーキング」という。
また、ステーキングを用いている大抵のブロックチェーンにおいて、バリデーターとなる権利はすべてのネットワーク参加者が持っており、自身の権利の委任(デリゲートという)をおこなうことも可能だ。
権利の委任をおこなうと、委任者は自身が選んだバリデーターから、報酬の分配を受けることができる。
仮想通貨取引所のステーキングサービスとは?
仮想通貨取引所が提供しているステーキングのサービスは、正確には「デリゲート(委任)の代行サービス」である。
さて、もしも自分でステーキング(デリゲート)をおこなう場合は、以下のような手順を踏むことになる。
自分でデリゲートをおこなう際の手順
- ステーキングの対象銘柄を購入
- ウォレット(MetaMaskなど)を用意
- 対象銘柄をウォレットに移し替える
- ステーキング用プラットフォームにウォレットを接続
- バリデーターを選んで権利を委任(対象銘柄を預け入れ)
このように自分でステーキング(デリゲート)をおこなうと、とにかく手間がかかり、また相応の専門的知識も必要になる。
一方で仮想通貨取引所のステーキング(デリゲート代行)サービスを利用すれば、本来は自分でおこなうべきステーキング(デリゲート)の手続きを、仮想通貨取引所に任せることができる。
ユーザーから見れば、ただ対象銘柄を保有するだけ、もしくは仮想通貨取引所側に預ける(ロックする)だけで、定期的にステーキング報酬の分配を受けられるようになっている。
ただし代行サービスなので、一般的には発生したステーキングの分配金から、いくらかの代行手数料を徴収される。
自らステーキング手続きをおこなうケースと比べると、お手軽な一方で収益面・コスト面ではやや不利になるケースが多いことを覚えておいてほしい。
おすすめ仮想通貨取引所トップ5
それでは、ステーキングをおこなう上でおすすめの仮想通貨取引所を5社、紹介していく。
GMOコイン
対象銘柄* | DOT、ATOM、SOL、XYM、XTZ、QTUM、ASTR、ADA 【8種類】 |
仕組みの概要 | 口座内に保有するだけでOK |
期間 | 無期限 |
対象となる数量 | 上限・下限なし |
利回り | 銘柄ごとで異なる |
手数料 | 配分ステーキング報酬×28% |
GMOコインは、オリコン顧客満足度調査の「現物取引」「証拠金取引(レバレッジ取引)」の両部門で、満足度No.1を獲得している人気の仮想通貨取引所だ。
サービスの充実度が高く、数あるサービスの1つにステーキングのデリゲート(委任)代行サービスも用意されている。
対象銘柄は8種類*で、それらの銘柄を保有するだけで、毎月1回ステーキング報酬の分配を受けられる。*2024年2月時点
銘柄ごとの想定利回り*は、以下のとおりだ。*2024年2月時点
実のところGMOコインは、ステーキングのサービスだけを比べると、次に紹介するSBI VCトレードにやや劣って見える。
だが、ユーザーがステーキング以外のサービス(現物取引やレンディングなど)も使うことを考えると、オリコン調査の結果にもあるとおり、現状GMOコインをNo.1に推したい。
SBI VCトレード
対象銘柄* | ETH、DOT、ADA、XTZ、SOL、AVAX、OAS、XDC、ATOM、FLR 【10種類】 |
仕組みの概要 | 口座内に保有するだけでOK |
期間 | 無期限 |
対象となる数量 | 上限・下限なし |
利回り | 銘柄ごとで異なる 月末最終日に確定 |
手数料 | 配分ステーキング報酬×25% |
SBI VCトレードでは10種類*の銘柄がステーキングの対象になっている。*2024年2月時点
またGMOコインと同じく、対象銘柄を保有するだけで、毎月1回ステーキング報酬の分配を受けることができる。
SBI VCトレードは国内の競合他社と比べると対象銘柄のラインナップが多めで、特にメジャー通貨の「イーサリアム」が対象になっているのがありがたい。
参考までに、2023年12月のステーキング報酬の実績は以下のとおり。
DOTやATOMを保有すれば、手数料を差し引いても、年利10%超のインカムゲインを得られるようになっている。
BITPOINT
対象銘柄* | ETH、ADA、TRX、ATOM 、DOT、SOL 【6種類】 |
仕組みの概要 | 口座内に保有するだけでOK |
期間 | 無期限 |
対象となる数量 | 上限・下限なし |
利回り | 銘柄ごとで異なる |
手数料 | 無料 |
BITPOINTのステーキングサービスは、GMOコインやSBI VCトレードと比べて、対象銘柄が少ない。
そうしたデメリットがある一方でBITPOINTは、「ステーキング報酬の利回りの高さ」をセールスポイントとして掲げ、差別化を図っている。
BITPOINTは現状、サービスの利用手数料を徴収しておらず、ユーザーはその分だけ競合他社より多くの分配を受けることが可能だ。
OKJ
ステーキング対象銘柄* | TRX、PLT、ZIL、SOL、AVAX、APT、IOST、XTZ、ASTR、SUI 【10種類】 |
仕組みの概要 | 申請と預け入れが必要 |
期間 | フレキシブルプラン:無期限 定期プラン:15日・30日・60日 |
最小申込数量 | 銘柄ごとで異なる |
利回り | 銘柄・プランごとで異なる |
手数料 | 定期プラン:中途解除手数料あり |
これまで紹介した3社と違い、OKJのステーキングサービスでは、サービスを利用するために事前の申請と預け入れが必要になる。
またステーキングのプランは、いつでも解除が可能な「フレキシブルプラン」と、ロック期間が定められている「定期プラン」がある。
厳密に言うと、定期プランも解除自体は可能なのだが、期間満了前に解除をおこなうと中途解除手数料を取られてしまう。
ただ定期プランは、リスクを取る分だけフレキシブルプランよりも、多くのリターンを得られるようになっている。
銘柄とプラン内容によっては、年率10%を超えるリターンを得ることも可能だ。
CoinTrade
ステーキング対象銘柄* | AVAX、ETH、HBAR、NEAR、SOL、MATIC、PLT、DOT、XTZ、IOST、ADA 【11種類】 |
仕組みの概要 | 申請と預け入れが必要 |
期間 | 無期限 |
最小申込数量 | 銘柄ごとで異なる |
利回り | 銘柄ごとで異なる |
手数料 | ー |
CoinTradeは、11種類*もの銘柄でステーキングができる仮想通貨取引所だ。*2024年5月時点
申請と預け入れが必要なサービスとなっており、またどの銘柄も、預け入れ中に対象銘柄の送金や売却ができなくなる「ロック期間」が設けられている。
想定年率は以下のとおり*で、預け入れる銘柄とロック期間によっては、年利で20%近いリターンを得ることもできる。*2024年2月時点
このようにCoinTradeは、ステーキングサービスだけを見れば、かなり魅力的だと言える。
ただ現物取引の取扱銘柄が少ないことなど、他の部分で競合他社に劣る部分が多くあるため、今回は5番手に上げることとした。
銘柄選びのポイント
さて、もしもステーキング目的で仮想通貨を調達するなら、以下の2つのポイントを意識して銘柄選びをしてみてほしい。
選ぶ際の2つのポイント
- メジャーな銘柄がおすすめ
- 利回りが良いものを選ぶ
メジャーな銘柄がおすすめ
ステーキングのリターンを狙う際、多くの場合は短期投資ではなく長期投資を選択することだろう。
またステーキングで長期投資を選択するなら、狙う銘柄はよりメジャーな銘柄がいい。
メジャーな銘柄(≒時価総額が大きい銘柄)は、日々の取引高が大きく、価格の安定性も高い。
また、仮に長期保有中に大きく価格を下げることがあっても、マイナー銘柄よりは市場動向に合わせた復調に期待が持てる。
参考までに、先ほど紹介した5社がステーキングで扱う銘柄を時価総額ランキングで並べると、以下のとおり。
名称 | 時価総額 | 時価総額ランク |
---|---|---|
イーサリアム (ETH) | 約41兆円 | 2位 |
ソラナ (SOL) | 約6兆円 | 5位 |
カルダノ (ADA) | 約2兆7,000億円 | 8位 |
アバランチ (AVAX) | 約2兆円 | 9位 |
トロン (TRX) | 約1兆5,000億円 | 12位 |
ポルカドット (DOT) | 約1兆3,000億円 | 13位 |
ポリゴン (MATIC) | 約1兆1,000億円 | 14位 |
コスモス (ATOM) | 約5,000億円 | 24位 |
ニア (NEAR) | 約4,300億円 | 29位 |
ヘデラ (HBAR) | 約3,500億円 | 37位 |
スイ (SUI) | 約2,400億円 | 46位 |
アスター (ASTR) | 約1,500億円 | 60位 |
テゾス (XTZ) | 約1,400億円 | 65位 |
フレア (FLR) | 約1,300億円 | 71位 |
XDC (XDC) | 約890億円 | 99位 |
ジリカ (ZIL) | 約510億円 | 138位 |
クアンタム (QTUM) | 約440億円 | 151位 |
オアシス (OAS) | 約290億円 | 236位 |
IOST (IOST) | 約260億円 | 250位 |
パレットトークン (PLT) | 約37億円 | 4,857位 |
利回りが良いものを選ぶ
メジャーな銘柄の中であれば、言うまでもなく利回りが良いものを選びたい。
コスモス(ATOM)やポルカドット(DOT)は、特に狙い目になるだろう。
ステーキングに関するQ&A
それでは最後に、ステーキングに関してよくある質問3つ、紹介しておく。
よくある質問
- ステーキングの報酬は複利運用されますか?
- ステーキングを利用した場合、税金はどうなりますか?
- ステーキングとレンディングはどちらがいいですか?
ステーキングの報酬は複利運用されますか?
事前の申し込みや預け入れを必要としないステーキングサービス(GMOコインなど)は、得られたステーキング報酬が、自動的に次のステーキングの対象になる(=複利運用される)。
一方で申し込みと預け入れが必要なサービス(OKJ、CoinTrade)は、報酬が自動で再ステーキングされることはない(=複利運用されない)。
ステーキングを利用した場合、税金はどうなりますか?
ステーキングによる利益は、雑所得として課税の対象になる。
また、ステーキングによる利益(所得)の発生タイミングは、次の2パターンがある。
所得の発生タイミング
- ステーキング報酬として仮想通貨を受け取ったとき
- ステーキングで得た仮想通貨を売って、売買差益が生じたとき
通常の仮想通貨取引と違い、報酬として仮想通貨を受け取った時点でも所得が発生したと判断されるので、注意しておこう。
ステーキングとレンディングはどちらがいいですか?
ステーキングとレンディングは、それぞれに異なるメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いとは言い切れない。
双方の違いをよく理解し、上手く組み合わせて使うと、より効率的に資産を運用していくことができるだろう。
ステーキングのおすすめ国内取引所まとめ
今回は、ステーキングでおすすめの仮想通貨取引所を紹介した。
この記事のまとめ
- GMOコイン・SBI VCトレード・BITPOINTは、申し込みなしでステーキングが可能
- GMOコインは、ステーキングを含めて全体的にサービスの充実度が高い
- SBI VCトレードは、10種類もの仮想通貨でステーキングが可能
- BITPOINTは対象銘柄が少ないものの、利回りの高さは日本一
仮想通貨取引所のステーキング(デリゲート代行)サービスは、専門的な知識がなくても仮想通貨からインカムゲインを得ることができる、投資初心者にもやさしいサービスだ。
興味がある方は、ぜひGMOコインなどで対象となる銘柄を保有し、実際にステーキングサービスの有用性を体感してみてほしい。