従来からあるブロックチェーンは、その構造上の理由から、パフォーマンスの低下や手数料の高騰に悩まされることも珍しくありません。
そうした問題の解決策として、ブロックチェーンとは異なるネットワーク構造を採用したのが、今回取り上げる「Hedera(ヘデラ)」です。
この記事ではHederaおよびそのネイティブトークンである「HBAR」について、ユニークな特徴や将来性などを解説していきます。
この記事の要点
- Hedera/HBARの基本情報、主な特徴
- HBARのこれまでの値動き
- Hedera/HBARの将来性
- HBARの価格予想
- HBARを買える仮想通貨取引所
HBARは、「CoinTrade」や「Binance Japan」などで取り扱われています。
またCoinTradeなら、HBARのステーキングで稼ぐことが可能です。
興味がある方は、ぜひCoinTrade公式サイトも合わせてチェックしてみてください。

CoinTradeの特長
- ステーキングの対象銘柄が充実
- アプリがシンプルで直感的に使える
- セキュリティが世界最高水準
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目次
Hedera/HBARとは?

名称 | HBAR |
シンボル・通貨単位 | HBAR |
公式サイト | https://hedera.com |
主な上場先 | CoinTrade DMM Bitcoin SBI VCトレード |
Hedera(ヘデラ)は、ブロックチェーンではなく「DAG(有向非巡回グラフ)」を採用したパブリックネットワークです。
DAGの採用により、ブロックチェーンよりも高速・低コスト、かつ安全な利用環境を実現しています。
基軸通貨はHBARで、Hedera上のアプリケーションでの決済やネットワーク手数料の支払い、ステーキングなどに用いられています。
またHBARは、2023年3月にCoinTradeから、国内市場への初上場を果たしています。
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Hedera/HBARの特徴
さて、Hederaとそのネイティブトークンである「HBAR」は、次のような特徴を持っています。
主な特徴
- DAGを採用している
- 汎用性があるプラットフォーム
- エネルギー効率が優れている
- 分散型評議会によって管理
- EVM互換性を有している
- HBARが複数の役割を担っている
- ステーキングで稼げる
DAGを採用している
Hederaはネットワークの構造として、「DAG(有向非巡回グラフ)」を採用しています。
DAGは、従来のブロックチェーンのような直線的な形ではなく、網の目を張り巡らせたような形状をしています。

DAGによってHederaは、高水準のセキュリティを確保しながら、複数のトランザクションを同時に素早く処理できる環境を実現しました。

理論値では、毎秒1万件以上のトランザクションを処理できるとのことです!
また、処理性能が高いことでネットワークの負荷が抑えられており、手数料(ガス代)も格安になっています。
ビットコインチェーンやイーサリアムチェーンと比べると、その性能差は歴然です。

汎用性があるプラットフォーム
Hederaは、イーサリアムチェーンやSolanaチェーンなどと同じく、DAppsの開発基盤となっているパブリックプラットフォームです。
用途は限定されておらず、DeFi(分散型金融)プロトコルやNFTゲームなど、多種多様なDAppsが稼働しています。

エネルギー効率が優れている
Hederaは、DAG構造によって処理性能が高く、他のブロックチェーンなどと比べてエネルギー効率の面でも優れています。

また、Hederaは四半期ごとに「カーボンクレジット」を購入しており、「カーボンネガティブ」なネットワークになることを公けに示しています。
カーボンクレジットとは?
「カーボンクレジット」は、いわば”炭素排出の許可証”だ。
炭素排出量の規制がある国や地域だと、企業はその規制値以下に排出を抑える義務があり、超過分は「クレジット」を買って相殺している。
また「カーボンネガティブ」とは、産業活動で排出される温室効果ガスの量が、自然に吸収される量よりも少ない状態のことを指す。
分散型の評議会によって管理されている
Hederaは、様々な企業や大学などで構成された統治機関「Hedera Governing Council」によって、分散型(非中央集権型)の管理がなされています。

Council(評議会)があることにより、特定の人物や組織が不当な影響力を持つ心配がありません。
また、Councilの構成メンバーには任期が設けられているため、時間の経過によって権力の偏りが生じるリスクも抑えられています。
EVM互換性を有している
EVM(イーサリアム仮想マシン)とは、イーサリアムチェーン上でスマートコントラクトを実行するための仮想的なプログラムのことです。
また「EVM互換性」とは、イーサリアムの仮想マシン向けに書かれたスマートコントラクトを、別のネットワークで実行できる状態を指します。
Hederaは、その「EVM互換性」を有しています。
そのためエンジニアは、イーサリアムチェーンでつくられたDAppsなどをさほど変更することなく、Hederaへと移植コピーすること可能です。

HBARが複数の役割を担っている
Hederaにおいてネイティブトークンの「HBAR」は、複数の役割を持っています。
まずDAppsにおいて決済通貨として使用され、トランザクションを処理する際には、ネットワーク手数料の支払い手段としても用いられます。
また、Hederaのコンセンサスアルゴリズム*「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」でも用いられており、ネットワークを保護する役割を担っています。*トランザクションを検証し、合意形成を図る仕組み
ステーキングで稼げる
前述のとおりHederaのコンセンサスアルゴリズムは、イーサリアムチェーンなどでも採用されている「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」です。
PoSは、対象の仮想通貨(Hederaの場合はHBER)の保有量によって、バリデーター(トランザクションの検証者)が選出されます。
またバリデーターは、ネットワークに貢献した見返りとして、ステーキング報酬を受け取ることができます。

HBARの値動き
ここで、HBERの値動きを確認しておきましょう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年7月までの値動き
次にHBAR/USDチャートで、HBARがローンチされた2019年9月から、本記事執筆時(2024年7月)までの値動きを見ていきましょう。

御覧のとおりHBARは、2021年のいわゆる「コロナバブル」で、一時大きく高騰しています。
しかしバブルが崩壊すると、一転して市場は冷え込んでいき、HBARも暴落の憂き目に遭うこととなりました。
またその後は、2023年後半から復調の気配を見せるも、2021年に付けた高値にはまったく届いていません。
このようにHBARの値動きは、ここ数年思わしくない状態が続いています。
一方で見方を変えると今のHBARは、2021年頃と比べて割安で買える状態にあるとも言えます。
今後の復調に期待するなら、一度価格を下げて買い付けやすい状態となっている今の内に、HBARを買ってみてはいかがでしょうか。
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将来性に関わる注目ポイント
続いて、次の3つの要素から、Hederaの将来性を考察してみましょう。
今後に関わる注目要素
- 類似の競合の中で先行者利益を得ている
- 新規参入しやすい環境が整えられている
- 着実にアップデートされている
類似の競合の中で先行者利益を得ている
HederaのようなDAGを採用したネットワークは、まだまだ限られています。
データアグリゲーター「CoinMarketCap」で検索をかけてみると、DAGのネットワークを基盤とした銘柄は、2024年7月時点でわずか11種類ほどです。
ちなみにその11種類の銘柄で時価総額を比較すると、HBARはKASコインに次ぐ2番手に付けています*。*2024年7月時点、CoinMarketCap調べ

Hederaの特徴として述べたように、DAGにはブロックチェーンよりも性能面で優れた部分が多くあります。
そのため今後、Hederaなどに追随する新たなDAGのネットワークが開発される可能性は十分にあります。
しかし、Hederaは先行者利益を獲得している状態にあり、後発プロダクトが増えたとしても、そう簡単には市場シェアを奪われないでしょう。
新規参入しやすい環境が整えられている
Hederaは複数の助成金プログラムやパートナープログラムがあり、エンジニアや企業がDApps開発に参入しやすい環境が整えられています。

助成金などの恩恵でHederaのエコシステムが拡大していけば、ユーザーも自ずと増えていくはずです。
着実にアップデートされている
Hederaは中長期的なロードマップに沿って、着実にアップデートが進められています。

またロードマップでは、
- 開発中のもの
- 開発予定のもの
- 開発の計画は立っていないが優先順位が高いもの
などに各項目が明確に振り分けられており、決して絵空事ではなく現実的な取り組みがなされていることがうかがえます。
アップデートによってプラットフォームの利便性が向上していけば、アプリケーションの増加やユーザーの増加につながっていくでしょう。
HBARの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもあります。
今回はその中から、「PricePrediction」と「DigitalCoinPrice」という2つのプラットフォームをピックアップし、HBARの価格予想を紹介します。
まず、PricePredictionにおける今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.060 | $0.063 | $0.069 |
2024 | $0.084 | $0.088 | $0.11 |
2025 | $0.12 | $0.13 | $0.15 |
2026 | $0.18 | $0.19 | $0.22 |
2027 | $0.27 | $0.28 | $0.31 |
2028 | $0.39 | $0.40 | $0.48 |
2029 | $0.57 | $0.60 | $0.67 |
2030 | $0.85 | $0.88 | $1.01 |
2031 | $1.21 | $1.24 | $1.49 |
2032 | $1.81 | $1.86 | $2.14 |
またDigitalCoinPriceでは、次のような価格予想がなされています。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.0490 | $0.12 | $0.12 |
2024 | $0.12 | $0.13 | $0.14 |
2025 | $0.16 | $0.19 | $0.20 |
2026 | $0.21 | $0.24 | $0.25 |
2027 | $0.21 | $0.24 | $0.25 |
2028 | $0.26 | $0.29 | $0.30 |
2029 | $0.37 | $0.41 | $0.41 |
2030 | $0.53 | $0.55 | $0.57 |
2031 | $0.75 | $0.79 | $0.79 |
2032 | $1.03 | $1.05 | $1.06 |
参考
- 執筆時の価格:0.061ドル(2023年11月9日)
- 史上最高値:0.571ドル(2021年9月16日)
PricePredictionとDigitalCoinPriceの間で予想の価格に差はありますが、”今後10年で値上がりしていくだろう”という見方は一致しています。
もちろん2者が値上がりを予想したからと言って、未来の値動きが確約されたわけではありません。
しかし、投資すべきかどうかを検討する際には、有効な判断材料の1つのなるはずです。
こうした予想も含めて総合的に勘案し、リターンを見込める投資対象だと感じる方は、CoinTradeからHBARへの投資にトライしてみてください。
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HBARを購入できる仮想通貨取引所
2024年7月時点でHBARは、以下の国内4社に上場しています。
HBARを買える国内取引所
またこれらの中でも、HBARに投資する際のイチオシはCoinTradeです。

取引の種類 | 現物取引(販売所) |
取扱銘柄* | BTC、BCH、ETH、LTC、XRP、PLT、IOST、ADA、DOT、XTZ、AVAX、HBAR、MATIC、NEAR、ZPG、ZPGAG、ZPGPT、SOL、ATOM 【全19種類】 |
取引コスト | 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング |
CoinTradeの特長
- ステーキングの対象銘柄が充実
- アプリがシンプルで直感的に操作可能
- セキュリティが世界最高水準
CoinTradeは、東証プライム市場上場のセレスグループに属している仮想通貨取引所です。
取扱銘柄はHBARを含めて19種類*と、競合他社と比べるとかなり少なめです。*2024年7月時点
一方でステーキングサービスにはかなり力が入っており、12種類もの銘柄が対象となっています。*2024年7月時点
もちろんHBARのステーキングも可能です。

無料で口座をつくれるので、Hederaに興味がある方は、この機会にぜひCoinTradeの利用を検討してみてください。
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Hedera/HBARに関するQ&A
それでは最後に、Hederaに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- HBARを保管できるウォレットを教えてください。
- HBAR の総供給量は決まっていますか?
- Hederaを基盤としたNFTゲームはありますか?
HBARを保管できるウォレットを教えてください。
Hedera基盤のウォレットはいくつかありますが、もっともポピュラーなのは「HashPack」でしょう。

HashPackは、HBARを保管できるのはもちろんのこと、DAppsを利用するためのゲートウェイとしての機能も有しています。
またHashPackは、PCだけでなくスマホやタブレットでも使えます。
HBAR の総供給量は決まっていますか?
HBARの最大総供給量は、500億枚とあらかじめ定められています。
最大供給量は、Councilのメンバーで全会一致の同意がなされない限り、変更されることはありません。
Hederaを基盤としたNFTゲームはありますか?
Hederaには、メタバースを舞台とした「Earthings.Land」や、ミュージックバトルで遊べる「Evolucio.tv」など、さまざまなNFTゲームがあります。
気になるゲームがあれば、HBARとウォレットを用意して、実際にプレイしてみるといいでしょう。
Hedera(ヘデラ/HBAR)とは?まとめ
今回は、HederaとそのネイティブトークンであるHBARについて、主な特徴や将来性などを解説しました。
この記事のまとめ
- Hederaは、DAGを採用したパブリックネットワーク
- 高速でトランザクションを処理することができ、手数料も安い
- DeFiプロトコルやNFTゲームなど、さまざまなDAppsが稼働
- コンセンサスアルゴリズムはPoSで、HBARのステーキングで稼げる
Hederaは、ブロックチェーンではなくDAG(有向非巡回グラフ)を用いたパブリックネットワークです。
安全性を維持しつつ、ブロックチェーンよりも高速でトランザクションを処理できるように設計されています。
DAGを採用したネットワークはまだまだ少なく、今後増えていったとしても、Hederaは先行者利益によって優位な地位に立てるでしょう。
そんなHederaの将来性を見込めると感じた方は、ぜひCoinTradeを使い、HBARへの投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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