本サイトでは、各記事内にプロモーションが含まれています。

国内上場の仮想通貨

【IEO銘柄】パレットトークン(PLT)はオワコン?特徴や現状、将来性を徹底解説

今回取り上げるパレットトークン(PLT)は、NFT特化のブロックチェーン「Palette(パレット)」のネイティブトークンだ。

日本発祥の仮想通貨であり、CoincheckのIEO*で販売されたため、一時パレットトークンは国内で大きな話題を呼んでいた。*仮想通貨取引所の仲介によるプレセールのこと

ところが昨今の動向はあまり芳しくなく、一部では「オワコンだ」という声も上がるようになっている。

今回はそんなパレットトークンについて、特徴や値動きを紹介したのち、オワコンと言われる理由も考察していく。

24/10/31追記

10月28日にPaletteの運営元であるHashPaletteは、PaletteチェーンをAptosチェーンと統合することを発表。

それに伴って、将来的に基軸通貨であるパレットトークンは廃止され、Aptosチェーンの基軸通貨APTへ変換されるとのこと。

この記事からわかること

  • Paletteとパレットトークンの基本情報
  • Paletteとパレットトークンの主な特徴
  • パレットトークンの値動き
  • Paletteとパレットトークンの将来性
  • オワコンと言われる理由
  • パレットトークンを扱う仮想通貨取引所

パレットトークンは、IEOを経てCoincheckへと上場した。

パレットトークンへの投資に興味がある方は、この機会にCoincheckの利用も検討してみるとよいだろう。

出典:Coincheck

Coincheck の特長

  • 500円から仮想通貨を買える
  • ビットコインの取引手数料が無料*
  • 裁量取引以外のサービスも充実
  • NFTの取引も可能(Coincheck NFT)
  • 未上場銘柄や新規NFTを買える(IEO/INO)

*取引形式で「取引所」を選択した場合

Coincheck公式サイトはこちら

パレットトークン(PLT)とは?

Paletteのロゴ
出典:Paletteホワイトペーパー
名称パレットトークン
シンボル・通貨単位PLT
ローンチ時期2021年7月
上場先Coincheck
BitTrade
bitFlyer
OKJ
CoinTrade
サイトURLhttps://hashpalette.com

パレットトークン(PLT、Palette Token)は、日本のブロックチェーン企業Hash Paletteが開発したブロックチェーン「Palette(パレット)」のネイティブトークンだ。

PaletteはNFTに特化したブロックチェーンプラットフォームであり、独自のNFTが流通している。

また、ネイティブトークンのパレットトークンは、PaletteでのNFTの決済ステーキングなどに用いられている。

パレットトークンは、日本初のIEO銘柄としても知られており、2021年7月にIEOを経てCoincheckへの上場を果たした。

IEOとは?

IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)」とは、仮想通貨取引所の仲介によっておこなわれる、新しい仮想通貨のプレセールのこと。

買った銘柄が市場上場後に値上がりすると、大きなリターンにつながるため、投資の選択肢の1つとして人気がある。

Coincheck公式サイトはこちら

Palette/パレットトークンの特徴

さて「Palette」と、そのネイティブトークンである「パレットトークン」は、次のような特徴を有している。

主な特徴

  • NFTに特化したブロックチェーン
  • コンソーシアム型のプライベートチェーン
  • 利用時にガス代がかからない
  • 相互運用性がある
  • パレットトークンをステーキングできる
  • IEOで販売された

NFTに特化したブロックチェーン

ブロックチェーンには例えばイーサリアムのように、DeFi(分散型金融)ゲームなどジャンルを問わずアプリを開発できる、汎用性が高いプラットフォームも存在する。

一方でPaletteは、NFTおよびエンターテイメント(NFTゲームなど)の領域に特化したブロックチェーンプラットフォームとなっている。

また、用途を限定したことにより、NFTからの要求スペックを高度に満たす環境を実現している。

コンソーシアム型のプライベートチェーン

コンソーシアム」とは、複数の企業や団体から成る組織のことだ。

Paletteは、一定の条件を満たした複数の企業で構成される「パレットコンソーシアム」によって運営されている。

パレットコンソーシアムのメンバー(構成企業)は、Paletteのノード運営やブロック生成などに貢献し、ネットワークの安全性や信頼性の確保に努めている。

パレットコンソーシアムの構成企業【出典:Hashpalette】

またPaletteは、イーサリアムのような誰でもDAppsを開発できるパブリックブロックチェーンではなく、運営側に認められた企業などだけがDAppsを開発できる「プライベートチェーンとなっている。

利用時にガス代がかからない

他の多くのブロックチェーンでは、トランザクション(取引)の内容をブロックチェーンへと記録する際に、ユーザーに対して手数料(ガス代)の支払いが求められる。

一方でPaletteは、一般ユーザーに対してガス代の支払いを求めない「ガスレス設計」がなされている。

NFTゲームを遊ぶときなどにもガス代の支払いが発生しないため、よりライト層のプレイヤーでもゲームに参入しやすい。

相互運用性がある

Paletteは、イーサリアムをはじめとする複数のパブリックブロックチェーンとの相互運⽤が可能で、異なるブロックチェーンのとの間でNFTを行き来させられる。

またPaletteで発行したNFTを、イーサリアムなどをベースにしたDAppsで使用することもできる。

パレットトークンをステーキングできる

Paletteエコシステムにおいてパレットトークンの保有者は、自身のステーキングの権利を「コンセンサスノード」に委任することにより、ステーキング報酬の分配を受けることができる。

パレットトークンのステーキング
出典:Paletteホワイトペーパー

ステーキングとは?

ブロックチェーンのセキュリティ維持に貢献し、インセンティブを得られる仕組みのこと。

コンセンサスアルゴリズム*がPoS、もしくはその派生形のブロックチェーンで、用いられている。*取引を検証し、ブロックチェーンに記録するためのアルゴリズム

なおステーキングは、Paletteの専用ウォレット「PLT ウォレットでおこなうことができる。

PLTウォレットについては別途以下の記事で解説しているので、ステーキングに関心がある方はぜひ覗いてみてほしい。

IEOで販売された

前述のとおりパレットトークンは、日本初のIEO銘柄として、2021年7月にCoincheckで先行販売された。

IEOの実績は上々で、1枚あたり4.05円で販売されたパレットトークンは、上場初日に46.12円まで急騰、さらに2021年8月には一時、IEOでの販売価格の約24.4倍となる98.89円まで高騰した。

つまりIEOの参加者は、だれも損をすることなく、利益を得られたということだ。

パレットトークンのIEO実績
出典:Coincheck

パレットトークン(PLT)の値動き

さて、ここでパレットトークンの値動きを紹介しておこう。

リアルタイムの値動き

まず、対ドル(正確にはUSDT)でのリアルタイムの値動きは以下のとおりだ。

2023年末までの値動き

次に対日本円のチャートで、過去の値動きも振り返っておこう。

下のPLT/円チャートは、2021年12月から2023年末までの値動きを表している。

PLTのチャート
出典:TradingView

ごらんのとおり2021年12月以降のパレットトークンの価格は、ひたすら右肩下がりとなっている。

IEO時の販売価格(4.05円)はまだ下抜いていないものの、それも時間の問題かもしれない。

またこうした低調な値動きは、パレットトークンがオワコンだと囁かれる一因となっている。

将来性に関わる注目ポイント

さきほど、パレットトークンの価格が2021年末から下がり続けていることを紹介した。

今後の復調を期待したいところだが、将来に関わる要素を整理していくと、かなり厳しい状況にあることが推察される。

今後に関わる注目要素

  • ローカルな存在で競争力が弱い
  • コンテンツが少ない
  • パレットトークンの実用性が低い
  • 開発会社が赤字状態
  • ゲームの評判がすこぶる悪い

ローカルな存在で競争力が弱い

前述のとおりPaletteは、日本企業のHash Paletteが開発したブロックチェーンだ。

そのためターゲットのマーケットも日本が中心となっているのだが、グローバルな展開をしているブロックチェーンと比べると、言わずもがな競争力に乏しい

その競争力の違いは、ネイティブトークンの日々の取引高を見比べても明らかだ。

CoinMarketCapでパレットトークンの1日の取引高を見てみると、2023年6月時点でわずか300万円ほどしかない。

一方で、例えば同じNFT特化のブロックチェーン「WAX」のネイティブトークン「WAXトークン」の取引高はどうかというと、同じく2023年6月時点では1日に20億円分以上も活発に取引されている。

Paletteおよびパレットトークンのこうした競争力の弱さは、将来的にPaletteの存続を脅かす要因となるかもしれない。

コンテンツが少ない

繰り返しになるがPaletteは、コンソーシアムによって運営されるプライベートチェーンとなっている。

NFTの開発企業などが気ままに参入できないため、ローンチから約1年たった現在も、Paletteはコンテンツが非常に少ない

NFTマーケットプレイス「PLT Place」で取り扱われているNFTは7タイトルしかなく、NFTゲームにいたっては、稼働中のものはわずか1タイトル*しかない。*2024年5月時点

こんな有り様では、需要の拡大は難しいと言わざるを得ないだろう。

PLT Placeの取扱タイトル*

  • THE LAND-エルフの森-
  • "AI × NFT"『PSYCHO-PASS サイコパス』体験型プロジェクト
  • LAGARt 3D AR NFT
  • The Ancient Magus' Bride
  • TOKYO MONGZ HILLS CLUB
  • NISEKO Powder Token by東急不動産
  • EN RESORT Grandeco Hotel NFT

*2024年5月時点

パレットトークンの実用性が低い

Paletteの各コンテンツは、ガスレスで利用することができる。

また、NFTマーケットプレイス「PLT Place」においてNFTは、パレットトークンで買えるだけでなく、クレジットカード決済により日本円で購入することもできる*。*一部クレジットカードに非対応のものもある

PLT Placeの仕様
出典:PLT Place

つまり、Paletteのコンテンツを利用する際に、必ずしもパレットトークンを用意する必要はないということだ。

こうした状況では、パレットトークンの需要はなかなか増えていかないだろう。

開発会社が赤字状態

Paletteの開発元であるHash Paletteは、公式サイトで業績を開示している。

まず2023年3月期の決算だが、次に示すとおり、経常利益・当期純利益ともに赤字となっている。

HashPaletteの決算報告1
出典:Hash Palette

また翌2024年3月期(2023年4月~2024年3月)の決算についても、第3四半期報告(2023年12月末)の段階だとやはり赤字となっている。

今後もあまりに赤字が続くようなら、paletteの存続自体が危うくなっていくかもしれない。

HashPaletteの決算報告2

ゲームの評判がすこぶる悪い

Paletteを運営するHash Paletteは、2022年9月にNFTゲーム「エルフマスターズ」をリリースしたが、このゲームの評判がすこぶる悪かった。

ちなみに同タイトルは、2024年4月末にサービスが終了してしまっている。

エルフマスターズの評判1
出典:GoolePlay

また、2024年2月に後継タイトルの「THE LAND エルフの森」がリリースされたのだが、こちらの評判も同じように思わしくない。

配信プラットフォームのGoogle PlayAppStoreでの評価値はそれぞれ☆2.1☆2.4となっており、どちらも散々な状況だ。

筆者も実際に少しプレイしてみたが、そもそもバグが多く、遊ぶこと自体に強いストレスを感じた。

THE LANDの評価1
出典:Google Play
THE LANDの評価2
出典:AppStore

このようにPaletteは、コンテンツが少ないだけでなく、各コンテンツのクオリティもお世辞にも良いとは言い難い

以上、Paletteおよびパレットトークンの将来に影響し得る要素を5つ取り上げた。

これらを1つ1つ見ていけば、オワコンという声が上がるのも無理からぬ状態だと言えるだろう。

パレットトークンを買える仮想通貨取引所

今からパレットトークンを購入することは、正直に言ってあまりおすすめはしないのだが、一応購入できる仮想通貨取引所を紹介しておこう。

パレットトークンは、以下の国内5社で取り扱いがある。

PLTを扱う国内取引所

今回はその中から、Coincheck」と「BitTrade」をピックアップして、詳しい情報を紹介する。

Coincheck

出典:Coincheck
取引の種類現物取引(販売所)
現物取引(取引所)
取扱銘柄*APE、AVAX、AXS、BC、BCH、BRIL、BTC、CHZ、DOT、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、PLT、SAND、FNCT 、LINK、MKR、DAI、MATIC、IMX、WBTC、SHIB
【全31種類】
取引コスト
(BTC/JPYの場合)
現物取引(販売所)
⇒ 無料、スプレッドあり
現物取引(取引所)
⇒ Maker・Takerともに無料
仮想通貨の入金手数料無料、ガス代は自己負担
仮想通貨の出金手数料
(BTCの場合)
0.0005~0.016BTC*
*ガス代の変動に合わせて変動
その他のサービスCoincheckつみたて(自動積立)
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス*
Coincheck IEO
Coincheck INO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
*β版、一時停止中
*2024年11月時点

Coincheck の特長

  • 500円から仮想通貨を購入できる
  • ビットコインの取引手数料が無料*
  • 裁量取引以外のサービスも充実
  • NFTの取引も可能(Coincheck NFT)
  • 新規NFTを優先的に買える(Coincheck INO)

*取引形式で「取引所」を選択した場合

Coincheckは、IEOでパレットトークンを販売した仮想通貨取引所だ。

現在は、ユーザー同士で取引できる「取引所でパレットトークンを取り扱っており、ワンコイン(500円)から買うことができる。

またCoincheckにはレンディングサービスがあり、募集がかかればパレットトークンをCoincheckに貸し付けることによって、利息収入を得ることも可能だ。

Coincheck公式サイトはこちら

BitTrade

BitTrade
出典:BitTrade
取引の種類現物取引(販売所・取引所)
レバレッジ取引(販売所)
取扱銘柄*ADA、APT、ASTR、ATOM、AXS、BAT、BCH、BNB、BOBA、BSV、BTC、COT、DAI、DEP、DOGE、DOT、ETH、ETC、EOS、FLR、LTC、LSK、MATIC、MKR、MONA、ONT、XRP、XEM、XLM、TRX、QTUM、XYM、IOST、JMY、XTZ、PLT、SHIB、SAND、SUI、SXP、SOL、TON
【全42種類】
取引コスト
(BTC/JPYの場合)
現物取引(販売所)
⇒ 無料、スプレッドあり
現物取引(取引所)
無料
レバレッジ取引(販売所)
⇒ 無料、スプレッドあり
仮想通貨の入出金手数料入金:無料、ガス代は自己負担
出金:銘柄ごとで異なる
その他サービス貸暗号資産
積立暗号資産
*2024年8月時点

BitTradeの特長

  • 取扱銘柄数が国内トップクラス
  • わずか2円から取引を始められる
  • 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
  • レンディングによる資産運用も可能

BitTradeは、世界中でサービスを展開するHuobiグループに属している。

Coincheckと同じくBitTradeも、ユーザー同士で取引できる「取引所」でパレットトークンを取り扱っている。

取引所でのパレットトークンの取引手数料は、以下のとおりだ。

パレットトークンの取引手数料

  • Maker:0.012~0.150%
  • Taker:0.036~0.150%

取引手数料は変動する仕様で、日々の取引量と取引所トークンである「フォビトークン(HT)」の保有量が多いほど、割引によって割安な手数料で取引できるようになっている。

BitTrade公式サイトはこちら

パレットトークンに関するQ&A

それでは最後に、パレットトークンに関してよくある質問を3つ紹介する。

よくある質問

  • パレットトークンの価値はどのように決まりますか?
  • PLTウォレットはスマホで使えますか?
  • Paletteにロードマップはありますか?

パレットトークンの価値はどのように決まりますか?

パレットトークンの価値は、市場の需給やプラットフォームの利用状況などによって変動する。

なお、先ほど示したようにパレットトークンは今、長期的な下落トレンドを形成している。

つまり現状は、供給が需要を上回っている(≒需要が乏しい)状態だと言えるだろう。

PLTウォレットはスマホで使えますか?

PLTウォレットは、スマホやタブレットで使えるアプリであり、iOSとAndroidの両方で使用することができる。

また、PLTウォレットは無料で使える

PLTウォレット

PLTウォレット

HashPalette Inc.無料posted withアプリーチ

Paletteにロードマップはありますか?

Paletteのロードマップは、ホワイトペーパーの中で2021年までのものが記載されている。

だが、それ以降のロードマップは公けに示されていない。

パレットトークンはオワコン?まとめ

今回は、日本発祥のプライベートチェーン「Palette」とその基軸通貨「パレットトークン」について解説した。

この記事のまとめ

  • パレットトークンは、日本発祥のブロックチェーン「Palette」の基軸通貨
  • 開発元は(株)Hash Paletteで、コンソーシアムによって運営されている
  • Paletteのアプリユーザーは、ガス代を支払わなくてOK
  • Paletteは提供コンテンツが少なく、各コンテンツの評判もイマイチ
  • 2021年末からパレットトークンの価格は右肩下がり

パレットトークンは一部で「オワコンだ」という声が上がっているが、実際に現状や将来性を考察していくと、そう言われても致し方ない部分もあるようだ。

今からの購入はあまりおすすめはしないが、Coincheckなどを使い、万馬券狙いのつもりで買ってみるのも1つの手かもしれない。

Coincheck公式サイトはこちら

ちなみにNFTやNFTゲーム関連の銘柄に投資したいのであれば、グローバルな需要を獲得している「WAXトークン」や「MAGIC」に投資した方が、より安定したリターンを見込めるはずだ。

それぞれ以下の記事で解説しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。

  • この記事を書いた人

Sai

▶地方公務員を退職してWebライターに転身▶ファイナンシャルプランナー2級、1級建築士の資格を保有▶仮想通貨や金融の情報メディアで多数、寄稿実績あり▶仮想通貨や株、FXなどで、幅広く資産を運用中▶仮想通貨投資は、資金調達率を活かした先物取引やステーキングが中心

-国内上場の仮想通貨
-, , , , , ,

Crypto Marker