「ステーキング」は、仮想通貨でインカムゲインを得るための手段として高い人気があります。
また昨今は、イーサリアムでステーキングができるようになったことを契機に、より資産の流動性が高い「リキッドステーキング」へと人気が集まっています。
主要なリキッドステーキングのプラットフォーム「Lido Finance」では、イーサリアムなどの預入額が280億ドル(約4.5兆円)*を超えており、その数字からも人気の高さがうかがえます。*2024年11月8日時点
今回はそんなリキッドステーキングについて、利用のメリット・デメリットからやり方などをわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- リキッドステーキングの基本情報
- リキッドステーキングのメリット
- リキッドステーキングのデメリットとリスク
- リキッドステーキングのやり方・稼ぎ方
例えば、イーサリアムを使ってリキッドステーキングをおこなう場合、まずは仮想通貨取引所でイーサリアムを用意する必要があります。
イーサリアムは大抵の国内取引所で買えますが、その中でもGMOコインなら、購入したイーサリアムをウォレットへと送金する際に手数料の支払いが発生しません。
リキッドステーキングと相性が良いので、まだ口座をお持ちでない方はぜひ、この機会にGMOコインのこともチェックしてみてください。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
リキッドステーキングとは?
リキッドステーキングとは、ステーキング可能な仮想通貨をDeFiプラットフォームに預け入れる代わりに、預け入れた仮想通貨の債権を証明するトークン(以下、債権トークン)を受け取ることができるサービスのこと。
債権トークンには、資産的な価値があります。
そのためリキッドステーキングの利用者は、通常のステーキングと同じようにステーキング報酬を受け取りつつ、債権トークンを別途運用することが可能です。
この債権トークンの存在が、リキッドステーキングと通常のステーキングとの最たる違いとなっています。
リキッドステーキングができる仮想通貨
リキッドステーキングは、すべての仮想通貨でできるわけではありません。
一般的には、コンセンサスアルゴリズム*に、
- PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
- PoSの派生形(DPoSなど)
のいずれかを採用しているブロックチェーンの基軸通貨が対象となっています。*取引を検証し、合意形成を図る仕組みのこと
具体例は以下のとおりです。
対象となる銘柄の例
- イーサリアム(ETH)
- ポルカドット(DOT)
- ソラナ(SOL)
- ポリゴン(MATIC)
- コスモス(ATOM)
リキッドステーキングができるプラットフォーム
リキッドステーキングは、そのサービスを提供しているDeFiプロトコル、もしくは海外取引所で実施できます。
具体例は、以下のとおり。
主要なプラットフォーム
- DeFiプラットフォーム:Lido Finance、Rocket Pool、Jito
- 海外取引所:Binance
リキッドステーキングのメリット
それではここであらためて、リキッドステーキングを利用するメリットを確認しておきましょう。
主なメリット
- ステーキング報酬が得られる
- 手に入れた債権トークンを運用できる
- 債権トークンはいつでも返却できる
ステーキング報酬が得られる
通常のステーキングと同じくリキッドステーキングも、対象となる仮想通貨をステーキングすることによって、ステーキング報酬を得られます。
2024年3月時点において、例えば「Lido Finance」でイーサリアムのリキッドステーキングをおこなった場合は、年利3.4%のリターンを得られます。
なお、リキッドステーキングの利回りは変動制です。
実際にLido Finnanceでリキッドステーキングをおこなう際には、上記の利回りと乖離がある可能性があるので、留意してください。
手に入れた債権トークンを運用できる
前述のとおりリキッドステーキングでは、対象銘柄の債権トークンを獲得できます。
例えばLido Financeでイーサリアムをステーキングしたならば、債券トークンの「stETH」を得られます。
またその債権トークンは、レンディングプラットフォームで仮想通貨を借りる際の担保にできるなど、別途運用することが可能です。
債権トークンはいつでも返却できる
通常のステーキングは、
- 対象の仮想通貨を拘束されない「フレキシブルステーキング」
- 対象通貨の仮想通貨を一定期間預け入れる「ロックステーキング」
の2種類に分けられます。
ロックステーキングの場合は、ステーキングをおこなっている間に対象通貨を自由に出し入れできないため、価格変動による損失のリスクが大きくなります。
一方でリキッドステーキングの場合は、ロックステーキングのように対象通貨が拘束されるものの、債権トークンを返却することでいつでも解除が可能です。
通常のステーキング(ロックステーキング)と比べると、万が一のときの撤退をスピーディにできます!
リキッドステーキングのデメリット・リスク
先ほどメリットを紹介しましたが、リキッドステーキングには次のようなデメリットやリスクもあるので押さえておいてください。
主なデメリット・リスク
- 手数料がかかる
- 債権トークンの価格下落リスクがある
- ハッキングされる恐れがある
手数料がかかる
リキッドステーキングをおこなう際は、基本的に手数料の支払いが発生します。
例えばLido Financeでイーサリアムをステーキングする場合、ステーキングしたイーサリアムの10%(1割)が手数料として差し引かれます。
ステーキングを長期間続けたり、手に入れた債権トークンを有効に運用したりすれば、手数料を差し引いても十分なリターンを得ることができるでしょう。
しかし短期間でやめてしまうなど、運用の仕方によっては手数料負けして損をすることもあるため、注意しておいてください。
債権トークンの価格下落リスクがある
一般的に債権トークンは、預け入れた仮想通貨に価値が紐づけられています。
例えば、Lido Financeにおけるイーサリアムの債権トークン「stETH」は、価格がイーサリアムと1:1となるように設計されています。
しかし、イーサリアムとstETHの価値の連動は、決して完璧ではありません。
需給のバランスの激変などに起因し、イーサリアムとの連動が外れて(ディペッグして)stETHの価格のみが暴落してしまうことも、仕組み上は考えられます。
もちろんそうした事態が起こる可能性は、非常に低いです。
しかし例えば、他の仮想通貨を価値の裏付けとしていたステーブルコイン「テラUSD」では実際にディペッグが発生しており、債権トークンにおいてもその仕組み上、ディペッグの可能性がゼロだとは言い切れません。
ハッキングされる恐れがある
リキッドステーキングでは、対象の仮想通貨をDeFiプラットフォームに預け入れる必要があります。
DeFiプラットフォームのステーキングプールは常にオンラインの状態にあるため、ハッキングや不正操作などによって、預け入れられた仮想通貨が流出してしまう恐れが常に付きまといます。
また、中央集権的な運営者がいる仮想通貨取引所と違ってDeFiプラットフォームでは、不正流出が起こると、失われた資産を補償してもらえない可能性が高いです。
リキッドステーキングのやり方
それではここで、リキッドステーキングのやり方を紹介しておきましょう。
なお今回は、DeFiプラットフォームの「Lido Finance」を例として取り上げ、イーサリアムをステーキングする流れを解説します。
リキッドステーキングのやり方
- 国内取引所でイーサリアムを調達
- ウォレットを用意する
- Lido Financeとウォレットをつなぐ
- イーサリアムをステーキングする
国内取引所でイーサリアムを調達
まずは国内の仮想通貨取引所を使い、元手となるイーサリアムを調達しましょう。
イーサリアムは大抵の国内取引所で買えますが、ここではその中でもGMOコインをおすすめします。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら現物取引(取引所)を使って、リーズナブルな手数料でイーサリアムを買うことができます。
また、他の多くの国内取引所と違い、イーサリアムをウォレットに送金する際に手数料がかからないのが魅力です。
イーサリアムの調達先としてぴったりなので、まだ口座をお持ちでない方は、この機会にGMOコインの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ウォレットを用意する
Lido Financeをはじめとして、DeFiプラットフォームを利用する際は、ウェブウォレットが欠かせません。
Lido Financeの対応ウォレットは種類が非常に豊富で、その中でどれを選べばいいか迷ったなら、汎用性に優れる「MetaMask」を選ぶといいでしょう。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskはPC版・スマホアプリ版ともに、だれでも無料で使えます。
入手方法などMetaMaskの詳しい情報は、別途以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、MetaMaskなどのウォレットを用意したら、仮想通貨取引所の口座からそのウォレットのアドレス宛てに、イーサリアムを送金しておきましょう。
Lido Financeとウォレットをつなぐ
下準備が整ったら、Lido Financeのサイトにアクセスします。
次に、サイトに表示されている対象銘柄一覧から、イーサリアムの「Stake now」をクリックしましょう。
すると以下のような画面に遷移するので、「Connect wallet」をクリックします。
続いて、ウォレットの選択画面が表れるので、その中から自身が使用しているウォレットを選択しましょう。
すると自身のウォレットが立ち上がり、接続の承認を求められます。
それに応じれば、ウォレットの接続手続きは完了です。
イーサリアムをステーキングする
あとはステーキングしたいイーサリアムの数量を入力し、「Stake Now」ボタンをクリックすれば、ステーキングが実行されます。
なお実行の際には、利回りや各種手数料などをあらかじめよく確認しておきましょう。
以上、Lido Financeを例にして、リキッドステーキングの実施方法を紹介しました。
Lido Finance以外でもDeFiプラットフォームであれば、基本的にリキッドステーキングのやり方は変わりません。
興味がある方は、GMOコインなどの国内取引所でイーサリアムを用意するところから始めてみてください。
リキッドステーキングに関するよくある質問
最後に、リキッドステーキングに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- 国内取引所でリキッドステーキングはできますか?
- リキッドステーキングではどれほどのリターンを得られますか?
- リキッドステーキングから撤退するにはどうすればいいですか?
国内取引所でリキッドステーキングはできますか?
残念ながら現状、国内の仮想通貨取引所の中にリキッドステーキングのサービスを提供しているところはありません。
冒頭にも述べたようにリキッドステーキングをおこなう際は、そのサービスを展開しているDeFiプラットフォームもしくは海外取引所を使うことになります。
リキッドステーキングでネットワーク手数料(ガス代)はかかりますか?
DeFiプラットフォームでリキッドステーキングをおこなう場合には、ステーキングの実行時などにネットワーク手数料(ガス代)の支払いが発生します。
リキッドステーキングの手数料とネットワーク手数料(ガス代)は別物なので、注意してください。
リキッドステーキングから撤退するにはどうすればいいですか?
リキッドステーキングをおこなったプラットフォームで、債権トークンを返却すれば、ステーキングを解除することができます。
なお一般的には、解除に数日を要する仕様になっているので注意が必要です。
例えばLido Financeの場合は、解除に1~5日ほどかかります。
また、解除期間中はステーキング報酬が発生しないので、その点も留意しておきましょう。
リキッドステーキングとは?まとめ
今回はリキッドステーキングについて、メリット・デメリットや実施方法などを紹介しました。
この記事のまとめ
- リキッドステーキングでは、報酬だけでなく債権トークンも得られる
- 債権トークンは、他のDeFiプラットフォームなどで運用可能
- 債権トークンを返却することで、いつでも撤退可能
- 始めるには、元手となる仮想通貨とウェブウォレットが必要
リキッドステーキングは、ステーキングをおこなっている期間中にも債権トークンを運用して稼げるということで、高い人気を集めています。
やり方も非常に簡単なので、興味がある方はリスク面もよく理解しつつ、ぜひ実際にリキッドステーキングに挑戦してみてください。
なおリキッドステーキングを始めるには、MetaMaskなどのウェブウォレットと、イーサリアムなどの元手となる仮想通貨が必要になります。
そうした元手となるイーサリアムは、GMOコインで用意すると、ウォレットへの送金時に手数料を負担せずに済みます。
リキッドステーキングに興味がある方は、ぜひこの機会にGMOコインのことも合わせてチェックしてみてください。