昨今のブロックチェーン業界では、資産の流動性を保ったままステーキング報酬を得ることができる「リキッドステーキング」が絶大な人気を誇っている。
またリキッドステーキングのプラットフォームはいくつかあるが、中でも今回取り上げる「Lido Finance(リド・ファイナンス)」が特に強く支持されている。
本記事ではそのLido Financeについて、サービスの内容や使い方などをわかりやすく解説していく。
リキッドステーキングに関心がある方は、ぜひ最後まで読んで、参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- Lido Financeの基本情報
- Lido Financeの特徴
- Lido Financeの使い方
Lido FinanceではイーサリアムとMATICをステーキングすることができるのだが、特にイーサリアムのリキッドステーキングが人気を博している。
また、元手となるイーサリアムは、GMOコインを使うとリーズナブルな手数料で調達できる。
さらにGMOコインなら、イーサリアムをウォレットへ送るときに手数料がいらない。
Lido Financeと相性バッチリなので、ぜひGMOコインのことも、この機会にチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Lido Financeとは?
名称 | Lido Finance(リド・ファイナンス) |
サービス概要 | イーサリアムのリキッドステーキング MATICのリキッドステーキング |
ローンチ時期 | 2020年12月 |
ガバナンストークン | LDO |
サイトURL | https://lido.fi/ |
Lido Finance(リド・ファイナンス)は、分散型(非中央集権型)のリキッドステーキングプラットフォームだ。
ユーザーはイーサリアムなどをステーキングし、通常のステーキングと同じく報酬を受け取りつつ、債権トークンを得ることができる。
また手に入れた債権トークンは、預け入れた銘柄と同等の資産価値があり、他のDeFiプロトコルで別途運用することが可能だ。
なおリキッドステーキングについては、別途以下の記事で詳しく解説している。
そもそもリキッドステーキングのことがよく分からないという方は、先にそちらをチェックしてみてほしい。
Lido Financeの市場シェア
まずは、DeFi市場におけるLido Financeの規模を紹介しておこう。
次の表は、全DeFiプロトコルをTVL(預かり資産)の多い順に並べたもの*だ。*2024年3月22日時点
これを見るとすべてのDeFiプロトコルの中で、Lido FinanceのTVLがもっとも多いことがわかる。
また、その金額は約340億ドル(約5兆円)*に上り、2番手に付けているEigenLayer(リステーキングのプラットフォーム)の約3倍の規模となっている。*2024年3月22日時点
Lido Financeの特徴
さてLido Financeは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- リキッドステーキングのプラットフォーム
- 分散型のプラットフォームである
- stETHをL2チェーンでも使える
- ガバナンストークンを発行している
リキッドステーキングのプラットフォーム
繰り返しになるがLido Financeでは、リキッドステーキングをおこなうことができる。
対象銘柄は、
- イーサリアム
- MATIC(Polygon)
の2種類*だ。*2024年3月時点
イーサリアムをステーキングすると債権トークンの「stETH」を、MATICをステーキングした場合は「stMATIC」をそれぞれ手に入れることができる。
ステーキングの利回りは変動制だが、記事執筆時点(2024年3月下旬)だと以下のような数値になっている。
ステーキングの利回り
- イーサリアム:年率3.4%
- MATIC:年率4.3%
現状MATICの方が、利回りはやや優れている。
ただ、イーサリアムの方がよりメジャーであるためか、利回りの小さいイーサリアムの方が預け入れられている数量は圧倒的に多い。
分散型のプラットフォームである
Lido Financeは、ブロックチェーン技術を用いたDeFi(分散型金融)プロトコルの1種だ。
中央集権型のサービスと違って本人確認手続きなどはなく、ウォレットを繋ぎさえすれば、国籍や年齢に関係なくだれでも使える。
またスマートコントラクトにより、第三者の仲介なしで、ステーキングをおこなうことができる。
stETHをL2チェーンでも使える
イーサリアムチェーンには、Polygonチェーンをはじめとして数多くのレイヤー2(L2)ブロックチェーンが繋がっている。
また、ステーキングで手に入れた債権トークン「stETH」は、L2ブロックチェーンへのブリッジが可能だ。
ブリッジとは?
ブロックチェーン間で資産(仮想通貨やNFT)を移動させる仕組み、およびその行為のこと。
stETHをブリッジする(stETHをwstETHに換える)と、ネットワーク手数料(ガス代)を抑えつつ、L2ブロックチェーン上で同銘柄を運用することができる。
ガバナンストークンを発行している
Lido Financeは、ガバナンストークン「LDO」を発行している。
またLDOの保有者は、投票をとおして、Lido Financeの運営に関わる意思決定に参加することができる。
ちなみにLDOは、仮想通貨市場に上場済みで、価格が日々変動している。
そのため投資対象として、多くの投資家に好まれており、その時価総額は約25億ドル(約3,800億ドル)*に上る。*2024年3月22日時点、CoinMarketCap調べ
なおLDOは現状、国内の仮想通貨取引所には上場していない。
したがって、もしもLDOに投資するなら、MEXC(エムイーエックスシー)などの海外取引所の口座が必要になる。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2024年7月時点
Lido Financeの使い方
それではここで、Lido Financeの基本的な使い方を紹介しておこう。
なお今回は、ステーキングの対象例としてイーサリアムを取り上げる。
Lido Financeの使い方
- 国内取引所でイーサリアムを調達
- ウォレットを用意する
- Lido Financeとウォレットを接続
- イーサリアムをステーキング
国内取引所でイーサリアムを調達
まずは国内の仮想通貨取引所を使い、元手となるイーサリアムを調達しよう。
イーサリアムは大抵の国内取引所で買えるが、ここではその中でもGMOコインをおすすめしたい。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 26種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら現物取引(取引所)を使って、リーズナブルな手数料でイーサリアムを買える。
また、他の多くの国内取引所と違い、イーサリアムをウォレットに送金する際に手数料がかからない。
Lido Financeを含めたDeFiプロトコルと相性バッチリなので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
ウォレットを用意する
Lido Financeは、ウォレットを接続することで使える状態になる。
対応ウォレットはいくつもあるが、イチオシは「MetaMask(メタマスク)」だ。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskは拡張性・汎用性に優れたウォレットで、PC版・アプリ版ともに無料で使える。
くわしい特徴や入手方法は以下の記事で紹介しているので、まだ持っていない方はそちらを参考にしてもらいたい。
またMetaMaskなどのウォレットを用意できたら、仮想通貨取引所からそのウォレットのアドレス宛に、イーサリアムを送金しておこう。
Lido Financeとウォレットを接続
ウォレットなどの下準備ができたら、Lido Financeとウォレットを接続しよう。
まず、Lido Financeのサイトにアクセスする。
そして、イーサリアムの「Stake now」と書かれたボタンをクリックしよう。
するとステーキング用のページに切り替わるので、「Connect Wallet」をクリックする。
対応ウォレット一覧が表示されるので、その中から自身が利用しているウォレットを選択する。
すると自身のウォレットが起動し、Lido Financeとの接続の承認を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
イーサリアムをステーキング
あとは、ステーキングの操作画面でイーサリアムの数量を入力し、「Stake」ボタンをクリックすれば、ステーキングが実行される。
またステーキングをおこなうと、預け入れたイーサリアムと同じ数量のstETHがもらえる。
以上、Lido Financeでのリキッドステーキングのやり方を紹介した。
御覧のとおりLido Financeは、非常にシンプルな仕組みとなっている。
使い方を理解できたら、ぜひGMOコインでイーサリアムを用意するところから始めてみてほしい。
Lido Financeに関するQ&A
最後に、Lido Financeに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- Lido Financeは日本語に対応していますか?
- stETHを運用できるプラットフォームを教えてください。
- Lido Financeは安全ですか?
Lido Financeは日本語に対応していますか?
Lido Financeは残念ながら、日本語表記には対応していない。
しかし仕組みそのものがシンプルで、使われている単語も難しくないため、多くの方は問題なく使えるはずだ。
また英語が苦手なら、Google Chromeなどのブラウザに備わった翻訳機能で、和訳して使うのも1つの手だ。
stETHを運用できるプラットフォームを教えてください。
stETHは、例えば以下のDeFiプロトコルで運用することができる。
その他の選択肢については、以下のリンクからご自身で探してみてほしい。
Lido Financeは安全ですか?
Lido Financeは、複数の第三者機関からスマートコントラクトの監査を受けている。
100%安全だと言い切ることはできないが、監査をとおして一定の安全性は担保されている。
Lido Financeとは?まとめ
今回は、リキッドステーキングのプラットフォーム「Lido Finance」について解説した。
この記事のまとめ
- Lido Financeでは、ETHとMATICのリキッドステーキングができる
- ウォレットをつなげば、だれでも使える
- TVL(預かり資産)は、全DeFiプロトコルの中でNo.1
- StETHは、ブリッジしてL2チェーンでも使える
Lido Financeでステーキングすれば、ステーキング報酬を受け取りながら、債権トークン(stETHまたはstMATIC)を運用することができる。
使い方は非常にシンプルでかんたんなので、DeFi初心者にもおすすめだ。
興味がある方はぜひGMOコインなどで、元手となるイーサリアムを用意するところから始めてみてほしい。