第三者の仲介なしで仮想通貨のスワップ(交換)ができるDEX(分散型取引所)は、UniswapやPancakeswapなど、数多くの種類が存在する。
今回取り上げる「ShibaSwap(シバスワップ)」もその1つなのだが、誕生の経緯がユニークで、具体的には仮想通貨シバコインを支持するコミュニティの手によってShibaSwapは生み出された。
また、コミュニティに支えられて、Uniswapなどの著名なDEXを追随するほどの取引高を誇っている。
本記事ではそんなShibaSwapについて、主な特徴や使い方、マネタイズの方法などを解説していく。
この記事からわかること
- ShibaSwapの基本情報、主な特徴
- ShibaSwapでのマネタイズの方法
- ガバナンストークン「BONE」の値動き
- ShibaSwapの将来性
- ShibaSwapの使い方
ShibaSwapはイーサリアムチェーンを基盤としたDEXであり、使用の際には、ネットワーク手数料(ガス代)の支払い手段としてイーサリアムが必須だ。
イーサリアムは大抵の国内取引所で買えるが、「GMOコイン」を使ってイーサリアムを用意すれば、手数料無料でイーサリアムをウォレットへ送ることができる。
相性バッチリなので、ShibaSwapの使用を考えている方は、ぜひGMOコインのこともチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
ShibaSwap(シバスワップ)とは?
名称 | ShibaSwap |
主なサービス | 仮想通貨のスワップ(交換) コレクタブルNFT |
ローンチ時期 | 2021年7月 |
基盤のブロックチェーン | イーサリアムチェーン |
サイトURL | https://shibaswap.com |
ShibaSwap(シバスワップ)は、ミームコインの「シバイヌコイン(SHIB)」を支持するコミュニティが開発したDEX(分散型取引所)だ。
基盤のブロックチェーンはイーサリアムチェーンであり、イーサリアムや各種ERC-20トークンなどをスワップすることができる。
また、ShibaSwapはローンチ時点でブロックチェーンのサイバーセキュリティ企業CERTIKの監査を受けており、一定の安全性が担保されている。
ちなみにシバイヌコインについては、別途以下の記事で、特徴や購入できる仮想通貨取引所などを解説している。
興味がある方はぜひ、そちらもチェックしてみてほしい。
ShibaSwap(シバスワップ)の特徴
さてShibaSwapは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- ユニークな用語を使うDEX
- 3つのトークンをステーキングできる
- NFTも取り扱っている
- BONEを保有するとDAOに参加できる
ユニークな用語を使うDEX
ShibaSwapの基本的な仕組みは、Uniswapなどの他のDEXとほとんど変わらない。
ユーザー同士で手持ちの仮想通貨を流動性プールに預け入れ、その流動性プールを用いて、さまざまな仮想通貨をスワップ(交換)することができる。
また、流動性を提供した者やLPトークンを預け入れた者は、それぞれインセンティブを受け取ることができる。
そうした仕組みそのものは変わらないのだが、ShibaSwapでは以下のように各用語が犬に関連したユニークな単語に置き換えられている。
ShibaSwap独自の用語
- 流動性提供⇒ DIG(掘る)
- イールドファーミング⇒ WOOF(唸り声)
- ステーキング⇒ BURY(埋める)
- LPトークン⇒ SSLP(ShibaSwapLP)
3つのトークンをステーキングできる
シバイヌコイン(SHIB)のエコシステムでは、シバイヌコイン以外にもBONE(骨)とLEASH(リード)という仮想通貨も存在している。
これら3つの銘柄はいずれも、ShibaSwapでステーキング(ShibaSwapでの表記はBURY)することが可能だ。
NFTも取り扱っている
ShibaSwapは、「SHIBOSHIS」という計1万個のコレクタブルNFTも手がけている。
またSHIBOSHISは、それ自体に資産的価値があるだけでなく、保有することで以下の特典を受けられるようになっている。
SHIBOSHIS保有のメリット
- オーナーのためのプライベートクラブに参加できる
- 開発者と直接コミュニケーションを取ることができる
- 関連コンテンツ(NFTゲームなど)で、アドバンテージを得られる
BONEを保有するとDAOに参加できる
先ほど挙げた3つの銘柄の内でBONEは、シバイヌコインのエコシステムにおけるガバナンストークンの役割を果たしている。
BONEの保有者は、シバイヌコインのエコシステムのDAO「Doggy DAO」において、エコシステムの運営に関わる投票に参加することができるのだ。
正確には、保有するBONEをShibaSwapでステーキングするとステーキング報酬として「tBONE」を獲得することができ、そのtBONEが1単位あたり投票での1票に相当するという仕様になっている。
つまり、BONEのステーキング数量と期間が、投票権の重み付けにつながっているということだ。
ShibaSwapでの稼ぎ方
ShibaSwapでの基本的なマネタイズの方法は、以下のとおり。
マネタイズの方法
- 流動性を提供する(DIG)
- LPトークンでイールドファーミングをおこなう(WOOF)
- シバイヌコインなどをステーキングする(BURY)
先ほども述べたように、ShibaSwapは流動性の提供などに独特な単語が用いられているものの、Uniswapなどの他のDEXと同じような方法でマネタイズが可能だ。
仕組みはいずれもシンプルかつ明解なので、興味がある方は実際にShibaSwapで、マネタイズにトライしてみてはいかがだろうか。
ShibaSwapの将来性に関わるポイント
ここで、以下の2つの要素からShibaSwapの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- エコシステムが拡大し続けている
- 将来的にはShibariumに統合される予定
- DeFi市場全体の動向にも注目
エコシステムが拡大し続けている
シバイヌコインは、2020年8月に生まれたミームコイン(ネットミームに由来する仮想通貨の総称)だ。
当初は具体的な使い道を持たなかったが、支持者によるコミュニティが生まれ、そのコミュニティの主導で次々と新しいプロダクトが開発されている。
特に注目すべきは、「Shibarium(イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン)」と「SHIBメタバース」だろう。
これらのプロダクトを中心としてエコシステムが拡大していけば、それを支えるシバイヌコインとShibaSwapの需要も伸びていくはずだ。
将来的にはShibariumに統合される予定
シバイヌコインのコミュニティは現在、イーサリアムチェーンのレイヤー2ブロックチェーン「Shibarium」の開発を進めている。
また、将来的にShibaSwapは、そのShibariumへと統合される予定だ。
統合後のShibaSwapは、より低コストでの利用が可能になる見込みであり、コスト面の改善はユーザーの増加にも寄与していくと見られている。
DeFi市場全体の動向にも注目
ShibaSwapに対する需給は、当然ながらDeFi市場全体の動向からも強い影響を受けている。
そのためShibaSwapを利用するなら、市場全体に対するマクロな視点も持っておきたい。
ここで参考までに、2018年から本記事執筆時(2024年5月)までのDeFi市場全体のTVL(預かり資産)の推移を紹介しておこう。
DeFi市場はいわゆる「コロナバブル」の崩壊後、長らく低迷していた。
しかし、2023年後半からTVLが増えていることからもわかるとおり、昨今少しずつ復調してきている。
また、このようにDeFi市場が活気を取り戻せば、その活気がShibaSwapの需要の下支えにもなるはずだ。
ガバナンストークン「BONE」の値動き
続いて、ShibaSwapで用いられている仮想通貨の1つ「BONE」の値動きを紹介しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおり。
2024年5月末までの値動き
次にBONE/USDチャートは、2022年1月から本記事執筆時点(2024年5月上旬)までの値動きを振り返っていこう。
御覧のとおりBONEは値動きが激しく、これまで幾度も乱高下を繰り返している。
高値を切り下げ続けているのは少し気になるが、右肩下がりでないだけ、幾分かマシだろう。
需要が大きく失われてたわけではないので、むしろ割安な水準となっている今の内にBONEをポートフォリオに加えておくと、将来大きなリターンにつながるかもしれない。
ShibaSwapの使い方・始め方
それではここで、ShibaSwapの使用方法、特にShibaSwapを使うための下準備の部分を紹介しておこう。
ShibaSwapの使用方法
- 国内取引所でイーサリアムを用意
- ウォレットを用意
- ShibaSwapにウォレットを接続する
- イーサリアムを元手にスワップする
国内取引所でイーサリアムを用意する
ShibaSwapはイーサリアムチェーンを基盤としているため、使用する際はネットワーク手数料の支払い手段(ガス代)として、イーサリアムが必須だ。
またイーサリアムは、ネットワーク手数料の支払いだけでなく、スワップの元手としても使える。
そこでまずは、国内のいずれかの仮想通貨取引所で、イーサリアムを調達しよう。
イーサリアムは大抵の国内取引所で取り扱いがあるが、その中でもShibaSwapとの相性が良いのは「GMOコイン」だ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 26種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
国内取引所の多くは、イーサリアムをウォレットへ送金する際に、送金手数料を取られる。
しかしGMOコインなら、手数料無料でイーサリアムを送金することができる。
また、取引形式で「取引所」を選択することによって、取引コストを安く抑えられる。
まだ国内取引所の口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
ウォレットを用意する
ShibaSwapは、ウォレットを接続するだけでだれでも利用できるようになっている。
そこで続いては、ShibaSwapに対応したウォレットを用意しよう。
ShibaSwapの対応ウォレットは、イーサリアムチェーンに対応しているウォレットと同義で、選択肢は豊富にある。
どれを利用すべきか迷った場合は、ポピュラーで汎用性もある無料のウォレット「MetaMask」を選んでおくと間違いないだろう。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskの入手方法については別途以下の記事で解説しているので、まだお持ちでない方はぜひ参考にしてもらいたい。
またウォレットを用意できたら、そのウォレットのアドレス宛にイーサリアムを送金しておこう。
ShibaSwapにウォレットを接続する
イーサリアムとウォレットが揃ったら、ShibaSwapとウォレットを接続しよう。
ShibaSwapにアクセスし、「Connect wallet」をクリックすると、以下のようにウォレットの選択肢が表示される。
その中から自身が利用しているウォレットを選択すると、ウォレットが起動してShibaSwapと接続される。
なお、手持ちのウォレットが選択画面に表示されないこともあるだろう。
その場合はウォレット側からアプローチすることで、ShibaSwapとの接続が可能だ。
例えばMetaMaskなら、メニューから「接続済みのサイト」を選択し、「現在のサイトに手動で接続」をクリックすると、問題なくShibaSwapと接続することができる。
イーサリアムを元手にスワップする
下準備は以上で、利用可能な状態になったら、まずはイーサリアムを元手に他の銘柄へとスワップしてみよう。
スワップのページを開き、銘柄と数量を設定すれば、簡単にスワップすることができる。
また、スワップで複数の銘柄を入手できたら、流動性の提供やイールドファーミングにもチャレンジしてみるとよいだろう。
以上、ShibaSwapの使い方を簡潔に紹介した。
仕組みを理解できたら、GMOコインなどの仮想通貨取引所で、イーサリアムを用意するところから始めてみてほしい。
ShibaSwapに関するよくある質問
最後にShibaSwapに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Shibaswap のアプリはありますか?
- Shibaswap は日本語に対応していますか?
- ShibaSwapの開発者はだれですか?
Shibaswap のアプリはありますか?
ShibaSwapはWebブラウザ上で利用するDEXであり、アプリ版は今のところ存在しない。
なおスマホやタブレットでは、アプリ版がなくとも、Webブラウザ上で問題なくShibaSwapを使うことができる。
Shibaswap は日本語に対応していますか?
ShibaSwapは残念ながら、日本語表記に対応していない。
ただしGoogle ChromeなどのWebブラウザの翻訳機能を用いれば、日本語に訳して使用することができる。
ShibaSwapの開発者はだれですか?
前述のとおりShibaSwapは、シバイヌコインを支持するコミュニティが開発したDEXであり、コミュニティから開発者の名前は明かされていない。
ShibaSwap(シバスワップ)とは?まとめ
今回はDEXの1つであるShibaSwapについて、その特徴や使い方、マネタイズの方法などを紹介した。
この記事のまとめ
- ShibaSwapは、シバイヌコインのコミュニティが開発・運営しているDEX
- 基盤はイーサリアムブロックチェーン
- シバイヌコインなどのステーキングが可能
- 「SHIBOSHIS」という柴犬モチーフのNFTも手がけている
ShibaSwapは、シバイヌコインのコミュニティが開発したDEXだ。
機能はシンプルで、他のDEXと比べて特段の優位性があるわけではない。
しかし、シバイヌコインのステーキングができるため、同銘柄の保有者にとっては欠かせない存在となっている。
本記事をとおして興味を持った方は、GMOコインなどでイーサリアムを用意したのち、実際にShibaSwapに触れてみてはいかがだろうか。