アプリやNFTの開発基盤となっているブロックチェーンの中には、ゲームや金融など、特定のジャンルに特化しているものもある。
今回紹介する「Ternoa(テルノア)」も、そうした特化型のブロックチェーンプラットフォームの1つで、NFTに特化している。
本記事ではそんなTernoaと、そのネイティブトークン「CAPSULE COIN(カプセルコイン、以下CAPS)」について、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Ternoa/CAPSの基本情報、主な特徴
- CAPSのこれまでの値動き
- Ternoa/CAPSの将来性
- CAPSの価格予想
- CAPSの購入方法
CAPSは残念ながら、今のところ国内市場での取り扱いがなく、購入したい場合は海外取引所を利用する必要がある。
CAPSを取り扱っていて、なおかつ日本人の利用を受け入れている海外取引所はいくつかあるが、中でもBybit(バイビット)は日本語表記に対応していて日本人にやさしい。
TernoaおよびCAPSに興味がある方は、ぜひこの機会にBybitのこともチェックしてみてほしい。
Bybitの特長
- 1,000種類以上の仮想通貨を取引できる
- 100倍や125倍までレバレッジをかけられる
- 取引手数料がリーズナブル
- 日本語表記に完全対応
- デリバティブ取引の種類が豊富
目次
Ternoa/CAPSとは?
名称 | カプセルコイン(CAPSULE COIN) |
ティッカーシンボル・通貨単位 | CAPS |
基盤のブロックチェーン | Ternoa |
価格* | 0.014ドル/CAPS |
時価総額ランキング* | 630位 |
公式サイト | https://www.ternoa.network |
Ternoa(テルノア)は、フランス発祥のレイヤー1ブロックチェーンだ。
その用途はNFTに特化しており、コレクタブルNFTやNFTゲームなど、NFT関連のコンテンツやDApps(分散型アプリ)の基盤として機能している。
ネイティブトークンはCAPS(CAPSULE COIN/カプセルコイン)で、ブロックチェーン上での各種手数料の支払いや、ステーキングなどに用いられている。
なおCAPSは、今のところ国内市場での取り扱いがなく、購入したい場合はBybitなどの海外取引所を利用する必要がある。
Ternoa/CAPSの特徴
ブロックチェーンのTernoaとそのネイティブトークンCAPSは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- NFTに特化したブロックチェーン
- ポルカドットのパラチェーンとなる見込み
- ユニークなNFTの発行が可能
- CAPSでステーキングができる
- ガバナンストークンとしての役割も持つ
NFTに特化したブロックチェーン
開発プラットフォームとしての役割を持つブロックチェーンは、例えばイーサリアムチェーンやSolanaチェーンのように、金融やゲームなど幅広いジャンルのアプリの基盤となっているものもある。
一方でTernoaは、前述のとおりジャンルをNFT関連に絞り、NFTに最適化されたブロックチェーンプラットフォームとなっている。
ユニークなNFTの発行が可能
Ternoaはユーザーに対し、MFTの開発モジュールを提供している。
またそのモジュールを使うと、以下のようなTernoa独自の高度な機能を持つNFTをつくることができる。
Ternoa NFTの高度な機能
- NFTへのアクセス権や閲覧権限を、NFT所有者だけに制限できる
- NFTの結合、もしくは分割が可能
- 所有権を譲渡せずに、NFTの機能のみを第三者と共有できる
- 他のブロックチェーンのNFTをTernoa上でアクティブ化できる
ポルカドットのパラチェーンとなる見込み
Ternoaは、本記事執筆時点(2023年11月上旬)においては独立したレイヤー1ブロックチェーンである。
しかし将来的には、ポルカドットの「パラチェーン」となることを目指している。
パラチェーンになればTernoaは、ポルカドットのエコシステムを構成する他のパラチェーンや、外部のブロックチェーンとの相互運用性を獲得することができる。
また、他のパラチェーンはTernoaの持つNFT開発技術を享受できるようになり、Win-winの関係を築けるだろう。
なお、ポルカドットのパラチェーンについては、別途以下の記事で詳しく解説している。
基礎知識を増やしたい方は、ぜひチェックしてみてほしい。
CAPSでステーキングができる
Ternoaのコンセンサスアルゴリズム(取引を検証し、合意形成を図る仕組みのこと)は、PoSから派生したNPoS(ノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)だ。
またそうした背景からTernoaでは、ネイティブトークンのCAPSを用いてステーキングができるようになっている。
NPoSとは?
NPoS(ノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)はコンセンサスアルゴリズムの1種で、対象銘柄の保有者が取引の検証者(バリデーター)、もしくは信頼できるバリデーターの推薦者になることもできる。
バリデーターが仕事をした際には、バリデーターだけでなくその推薦者にも、ステーキング報酬の一部が分配される。
ガバナンストークンとしての役割も持つ
CAPSはユーティリティトークンの役割だけでなく、ガバナンストークンとしての役割も持ち合わせている。
CAPS 保有者は、ネットワークの管理に参加し、ブロックチェーンの運営に関わる意思決定権を持つことができる。
CAPSの値動き
ここで、CAPSのこれまでの値動きをおさらいしておこう。
次のCAPS/USD(米ドル)チャートは、市場への上場を果たした2021年5月末から、本記事執筆時点(2023年11月上旬)までの値動きを示している。
CAPSは上場直後に大きく高騰したものの、その高騰は投機筋の取引に起因したものであり、投機筋が利確していくとすぐに下落に転じてしまった。
また、その後は仮想通貨市場全体の地合いが悪く、上場直後に付けた高値を更新できないまま、長期的な下落トレンドに陥っていった。
2023年に入ってやや復調するも、短期的な高騰に留まり、長期目線では長引く下落基調を抜け出せずにいる。
このようにCAPSの値動きはあまり思わしくない状況にあるが、ポジティブに捉えると今のCAPSは、過去の高値と比べて割安な価格で買える状態にあるとも言える。
今後の値上がりに期待するなら、長期投資の対象として、今の内にCAPSに仕込みをしておくのも面白いだろう。
Ternoa/CAPSの将来性
続いては、以下の2つの要素から、TernoaとCAPSの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 日本のNFTプロジェクトと提携した
- パラチェーン同士の相互運用によるエコシステム拡大に期待
日本のNFTプロジェクトと提携した
2023年7月にTernoaの開発チームは、日本のメタバース開発企業である株式会社BeyondConceptと業務提携を結んだ。
この提携によりTernoaは、BeyondConceptが手がける人気NFTプロジェクト「Metaani」の海外進出やプロモーションなどを支援していくとのことだ。
一方でBeyondConcept側は、Ternoaに対し、Metaaniの新規プロダクト開発の機会を提供する他、日本の有名IPとの橋渡し役も担う。
Metaaniに限らず、有名なNFTのコンテンツが今後Ternoaに参入してくれば、TernoaとCAPSの需要は大きく伸びていくはずだ。
パラチェーン同士の相互運用によるエコシステム拡大に期待
前述のとおりTernoaは、ポルカドットのパラチェーンとなることを目指している。
ポルカドットのエクスプローラー「Parachains.info」の情報によると、本記事執筆時点(2023年11月上旬)のTernoaはテスト段階にあるとのことで、パラチェーンとなる日もそう遠くないようだ。
また、パラチェーンとなることができれば、他のブロックチェーンとの相互運用をとおして、Ternoaの有用性は向上していくだろう。
CAPSの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から、「DigitalCoinPrice」をピックアップし、CAPSの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるCAPSの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.0130 | $0.0240 | $0.0322 |
2024 | $0.0315 | $0.0352 | $0.0381 |
2025 | $0.0433 | $0.0499 | $0.0531 |
2026 | $0.0565 | $0.0648 | $0.0673 |
2027 | $0.0565 | $0.0648 | $0.0673 |
2028 | $0.0697 | $0.0791 | $0.0807 |
2029 | $0.0991 | $0.11 | $0.11 |
2030 | $0.14 | $0.15 | $0.15 |
2031 | $0.20 | $0.21 | $0.21 |
2032 | $0.28 | $0.28 | $0.29 |
参考までに、CAPSの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:0.014ドル(2023年11月3日)
- 史上最高値:0.22ドル(2021年6月8日)
DigitalCoinPriceは、”今後10年でCAPSが堅調に値上がりしていき、2021年6月に付けた史上最高値もいずれ更新できる”と予想している。
もちろんこれはあくまで予想に過ぎず、必ずしも実現するとは限らない。
だが、この予想も参考にしつつ投資戦略を立てるなら、現状のCAPSはお買い得な状態にあると言えるだろう。
CAPSの購入方法
それでは、CAPSの購入方法を紹介しておこう。
最初に述べたようにCAPSは国内での取り扱いがないため、国内取引所と海外取引所を併用しつつ、以下のような流れで購入することになる。
CAPSの購入方法
- 国内取引所で口座を開設する
- 国内取引所で元手となるビットコインを購入する
- 海外取引所で口座を開設する
- 国内取引所から海外取引所にビットコインを送金する
- 海外取引所でCAPSを購入する
国内取引所で口座を開設する
まずは、海外取引所での取引の元手となるビットコインを調達するために、国内取引所の口座を開設しよう。
ビットコインは大半の国内取引所で取り扱いがあるのだが、海外取引所と併用する場合には、DMM Bitcoinの利用をおすすめしたい。
DMM Bitcoinの特長
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- オリジナルの注文方法「BitMatch注文」で、取引コストを安く抑えられる
- 仮想通貨の送金手数料が無料
おすすめする最大の理由は、DMM Bitcoinだと仮想通貨の送金手数料がかからないからだ。
国内の仮想通貨取引所は、仮想通貨を外部に送金する際、ユーザーに対して手数料の支払いを求めるところが多い。
しかしDMM Bitcoinの場合は、手数料無料でビットコインを送金することができる。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にDMM Bitcoin公式サイトをチェックしてみてほしい。
国内取引所で元手となるビットコインを購入する
国内取引所の口座を用意したら、次はその口座を使ってビットコインを調達しよう。
なお、もしDMM Bitcoinでビットコインを調達するなら、オリジナルの注文方法の「BitMatch注文」を積極的に使ってみてもらいたい。
BitMatch注文は、一定の有効期限内(発注から30秒)に注文が成立すると、ミッド(仲値)価格で取引できる注文方法だ。
またBitMatch注文では、販売所のスプレッドを気にせずに、割安な手数料で取引することができる。
海外取引所で口座を開設する
次は、CAPSの取り扱いがあり、なおかつ日本人の利用を受け付けている海外取引所の口座も用意しよう。
選択肢はいくつかあるが、おすすめは「Bybit(バイビット)」だ。
Bybitの特長
- 日本語表記に対応
- 取り扱い銘柄は270種類以上
- 板取引によって低コストで取引可能
- デリバティブ取引の種類も豊富
Bybitは日本語表記に対応しており、日本人でも扱いやすくなっている。
また、レバレッジ取引やコピートレードなど、現物取引以外のサービスが充実している。
より詳しい情報や口座開設の方法は、以下の記事で別途解説しているので、Bybitが気になる方はぜひ参考にしてもらいたい。
国内取引所から海外取引所にビットコインを送金する
MEXCなどの海外取引所の口座を用意できたら、国内取引所からその口座に対し、用意したビットコインを送金しよう。
仮想通貨取引所の間で仮想通貨を送金する際は、「トラベルルール」への注意が必要だ。
もしも自身が使用している国内取引所から、海外取引所へとビットコインを直接送れなければ、手持ちの仮想通貨ウォレットを中継するようにしよう。
トラベルルールとは?
トラベルルールは、マネーロンダリングなどの不正行為への対策のために生まれた顧客情報の共有に関するルールだ。
トラベルルールへの対応のため、各仮想通貨取引所は専用のシステムを導入したが、そのシステムにはいくつかの種類があり、なおかつシステム間に今のところ互換性がない。
そのため現状、一部の仮想通貨取引所同士で仮想通貨の送金・受取ができない状況が生まれている。
ちなみに、セルフカストディウォレット(個人で秘密鍵を管理するウォレット)はトラベルルールの対象外であり、仮想通貨取引所との間で問題なくやり取りができる。
海外取引所でCAPSを購入する
ひととおりの下準備が終わったら、最後に海外取引所でCAPSを購入しよう。
なお、海外取引所ではステーブルコインでの取引が主流だ。
例えばBybitでも、CAPSの通貨ペアはUSDT(テザー)とのペアのみであり、用意したビットコインを一旦テザーに換える必要がある。
以上、国内取引所と海外取引所の併用によって、CAPSを購入する方法を紹介した。
国内取引所だけを使う場合と比べて下準備は面倒だが、ある程度まとまった軍資金を最初に海外取引所の口座へと送っておけば、あとは何ら問題なく取引を楽しめるだろう。
流れを理解できた方は、ぜひ仮想通貨取引所の口座を用意するところから始めてみてほしい。
Ternoa/CAPSに関するよくある質問
最後に、TernoaとCAPSに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- Ternoaはいつポルカドットのパラチェーンになりますか?
- CAPSの割り当ては決まっていますか?
- CAPSを管理できるウォレットはありますか?
Ternoaはいつポルカドットのパラチェーンになりますか?
2023年2月に仮想通貨情報メディアへと投稿されたTernoaの公式プレスリリースでは、2023年の第2四半期にはパラチェーンをローンチする予定だと述べられていた。
しかし、本記事執筆時点(2023年11月上旬)でもまだパラチェーンはローンチされておらず、どうやら開発に遅れが出ているようだ。
また、公式からの情報の更新がなされていないため、いつパラチェーンがローンチされるのか不明瞭になってしまっている。
なお今後、パラチェーン関連の最新情報をいち早くキャッチしたいのであれば、TernoaのX(旧Twitter)公式アカウントをフォローしておいた方がよいだろう。
CAPSの割り当ては決まっていますか?
CAPSの総供給量は、25億CAPSだ。
また、その割り当ては以下のグラフのとおり。
CAPSを管理できるウォレットはありますか?
Ternoaは独自のウェブウォレット「Ternoa Wallet」を手がけており、同ウォレットでCAPSや、Ternoaを基盤としたNFTを管理できるようになっている。
Ternoa Wallet
Capsule Corp. SAS無料posted withアプリーチ
Ternoa/CAPSとは?まとめ
今回はNFT特化型のブロックチェーン「Ternoa」と、そのネイティブトークン「CAPS」について、特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Ternoa はNFTに特化したレイヤー1ブロックチェーン
- プライバシー機能を強化したNFTなど、高度な機能を持つNFTの発行が可能
- ネイティブトークンのCAPSは、ステーキングが可能
- 将来的にTernoaは、ポルカドットのパラチェーンになる見込み
Ternoaは、NFTの普及を目的として生まれたレイヤー1ブロックチェーンだ。
将来的にはポルカドットのパラチェーンとなる見込みで、その暁には他のブロックチェーンとの相互運用によって、新たな需要を獲得することだろう。
今後に期待ができると感じた方は、Bybitなどの海外取引所を使い、ネイティブトークンであるCAPSへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。