2024年6月17日、OKCoin Japanに仮想通貨「NEO(ネオ)」が上場した。
NEOはそれなりに歴史のある銘柄なのだが、これまで国内での取り扱いがなかったため、どういった銘柄なのかわからないという方もいるだろう。
そこで今回はNEOについて、主な特徴や値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- NEOの基本情報
- Neo/NEOの4つの特徴
- NEOの値動き
- NEOの将来性
- NEOを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でNEOを買える国内取引所は、OKCoin Japan1社のみだ。
そのためNEOへの投資に興味があるなら、先にOKCoin Japanでの口座開設を済ませておこう。
OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- 取引手数料がリーズナブル*
- 積立やステーキングなどのサービスが充実
*現物取引(取引所)を使った場合
目次
Neo/NEOとは?
名称 | NEO |
シンボル・通貨単位 | NEO |
上場先 | OKCoin Japan |
サイトURL | https://neo.org/ |
Neo(ネオ)は、DAppsや分散型IDをとおして「スマートエコノミー」の実現を目指しているプラットフォーム型のパブリックチェーンだ。
2014年にAntshares(アントシェアーズ)という名前で創設されたが、2017年に現在のNeoへとリブランディングされている。
基軸通貨は「NEO」といい、GASトークンの請求とガバナンスへの参加権に用いられている。
またNEOは、2024年6月にOKCoin Japanから、国内市場への初上場を果たしている。
Neo/NEOの特徴
さて、ブロックチェーンNeoとその基軸通貨であるNEOは、次のような特徴を有している。
4つの特徴
- スマートエコノミーの実現を目指している
- コンセンサスアルゴリズムはdBFT
- ポピュラーなプログラミング言語に対応
- 基軸通貨NEOが2つの役割を持つ
スマートエコノミーの実現を目指している
前述のとおりNeoはプラットフォーム型のブロックチェーンであり、また「スマートエコノミー」の実現を目指している。
Neoの唱えるスマートエコノミーとは、ブロックチェーン技術を用いて資産の管理をデジタル化および自動化した状態のことを指す。
また、スマートエコノミー実現のためにNeoは、
- スマートコントラクトの構築機能
- 分散型ストレージ
- 分散型オラクル
- 分散型ID
といった、インフラストラクチャを提供している。
コンセンサスアルゴリズムはdBFT
Neoのコンセンサスアルゴリズム*には、「dBFT」という独自のアルゴリズムが採用されている。*取引の内容を検証し、ブロックチェーンに格納するための仕組み
dBFTでは、基軸通貨NEOのホルダーの投票をとおして選ばれたノードの中から、コンセンサスノード(取引の検証者)が選出される。
このようにdBFTは、民主的かつ効率的に、信頼できる検証者を選ぶ仕組みになっている。
またその恩恵でNeoは、高速かつ低コストな利用環境を実現している。
ポピュラーなプログラミング言語に対応
Neoは、以下のような複数のプログラミング言語に対応している。
対応している言語
- C#
- Python
- Go
- TypeScript
- Java
また、これらはいずれもポピュラーな言語だ。
そのためエンジニアは、わざわざ新しい言語を習得せずとも、Neoでのアプリ開発に参入することができる。
基軸通貨NEOが2つの役割を持つ
基軸通貨のNEOは、Neoのエコシステムにて、
- ガバナンスへの参加権
- GASトークンの請求権
という2つの役割を持つ。
NEO保有者は、Neoを管理するメンバーとコンセンサスノードで構成された委員会への投票をとおして、Neoのガバナンスに参加することができる。
またNeoでは、2つの基軸通貨にガバナンスとユーティリティを分ける「デュアルトークンモデル」が採用されている。
NEO保有者は、ガス代の支払いや各種決済に用いられるトークン「GAS」を請求することができる。
ちなみにGASは、海外市場には上場しているものの、国内での取り扱いは今のところない。
NEOの値動き
ここで、NEOの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年6月までの値動き
次にNEO/USDチャートで、2017年1月から、本記事執筆(2024年6月)までの値動きを振り返っていこう。
NEOはまず、2017年末から2018年初頭に起きた「ビットコインバブル」で、大きく高騰している。
その後、2021年のコロナバブルで再び高騰するも、2018年に付けた高値には遠く及ばなかった。
またコロナバブル崩壊以降は、2019~2020年頃にも意識されていた、5~20ドル間のレンジ帯を長らく抜け出せずにいる。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の3つの要素から、Neo/NEOの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- Neo基盤のDAppsが少ない
- セクター内の競争が激しい
- 市場の波に乗れていない
Neo基盤のDAppsが少ない
プラットフォーム型のブロックチェーンの市場シェアトップには、長らくイーサリアムチェーンが君臨している。
イーサリアムチェーンはとにかくDAppsが豊富で、DeFi(分散型金融)プロトコルだけでも1,000種類を優に超えている。
一方でNeoはというと、メインネットのローンチから8年以上が経過しているにも関わらず、DAppsが非常に少ない。
具体的に言うと、2024年6月時点で稼働しているDAppsは、あやゆるジャンルをトータルしてわずか37種類しかない。
Neo:DApps
こうした有り様だと、競合に打ち勝ち、市場シェアを伸ばすことはあまり期待できない。
セクター内の競争が激しい
プラットフォーム型のブロックチェーンは、イーサリアムチェーンを筆頭に数多くの競合がひしめくセクターだ。
また、より高性能なブロックチェーンが次々と生まれてくるセクターでもある。
そのためすでに競合に追いやられつつあるNeoは、今後さらに厳しい立場に置かれる可能性がある。
市場の波に乗れていない
先ほどNEOの価格推移について、
- 2021年のコロナバブルで、2018年の高値にまったく届かなかった
- コロナバブルの崩壊以降、長らくレンジ状態で目ぼしい値動きなし
といったことを述べた。
一方で仮想通貨市場全体の動向を見てみると、実は2023年後半から非常に活況となっている。
次のチャートは市場全体の時価総額の推移を表しているのだが、2024年6月時点でその金額は、コロナバブル時に付けた高値に迫りつつある。
このような活況な市場の中でNEOの価格が上がっていないということは、以前と違って、同銘柄に投資家の関心があまり集まっていないことを意味する。
また、今後Neoが投資家の関心を呼び込める魅力を創出できなければ、状況は時を経るごとに悪化していくはずだ。
NEOを買える仮想通貨取引所
NEOは、2024年6月にOKCoin Japanから、国内市場への初上場を果たした。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON 【全42種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- マーケットの流動性が高く、安定した取引が可能
- 積立やステーキングなど、サービスが充実している
OKCoin Japanは、国内ではトップクラスとなる40種類以上もの銘柄を取り揃えている仮想通貨取引所だ。
現物取引だけでなく、自動積立サービスも提供しており、手間いらずでNEOに投資していくこともできる。
無料で口座をつくれるので、NEOへの投資に興味がある方はぜひ、OKCoin Japanの利用を検討してみてほしい。
Neo/NEOに関するQ&A
それでは最後に、Neo/NEOに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- Neoの開発者はだれですか?
- NEOの総発行数量は決まっていますか?
- Neoを基盤としたNFTゲームはありますか?
Neoの開発者はだれですか?
Neoの前身であるAntsharesは、2014 年にダ・ホンフェイ氏とエリック・チャン氏によって考案された。
開発者が中国人であるため、Neoは「中国版イーサリアム」と呼ばれることもある。
NEOの総発行数量は決まっていますか?
NEOの総発行数量は、あらかじめ1億枚に設定されている。
また2024年6月時点では、その内の約7,000万枚が市場に流通している。
Neoを基盤としたNFTゲームはありますか?
2024年6月時点でNeoでは、10種類のNFTゲームが稼働している。
詳しくは、以下のリンクからチェックしてみてほしい。
Neo:DApps
Neo/NEOとは?まとめ
今回は、ブロックチェーンNeoとその基軸通貨NEOについて解説した。
この記事のまとめ
- Neoはスマートエコノミーの実現を目指すブロックチェーン
- 基軸通貨のNEOは、ガバナンスなどに用いられている
- NEOの価格のピークは2018年のビットコインバブル時
- コロナバブル崩壊以降、横ばいの値動きが続いている
Neoは、2016年にメインネットがローンチされた古参のブロックチェーンだ。
それなりに長い歴史を持つ一方で、近年はイーサリアムチェーンなどの競合と比べて、大幅に見劣りしている。
先行きもあまり思わしくないように見えるが、OKCoin Japanへの上場で手軽に買えるようになったので、一攫千金狙いで買ってみるのも面白いかもしれない。