イーサリアムチェーンのようにDAppsやNFTを開発できるプラットフォーム系のブロックチェーンはたくさんあり、今やその数は200種類を超えている。
そうした競合ひしめく中、NFTのカテゴリーで一際存在感を放っているのが、今回取り上げる「Flow(フロウ)」だ。
本記事では、そのFlowとネイティブトークンのFLOWトークンについて、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Flow/FLOWトークンの基本情報
- Flow/FLOWトークンの4つの特徴
- Flow/FLOWトークンの値動き
- Flow/FLOWトークンの将来性
- /FLOWトークンの価格予想
- FLOWトークンを買える海外取引所
FLOWトークンは時価総額ランキングで50位台に付けている人気銘柄だが、残念ながら国内市場ではまだ取り扱われておらず、もしも購入したい場合は海外取引所の口座が必要になる。
FLOWトークンを扱う海外取引所は多いが、その中でもMEXC(エムイーエックスシー)なら、メールアドレスを登録するだけで簡単に口座をつくれる。
また、日本語表記に対応していて、日本人投資家にやさしい。
FLOWトークンに限らず、まだ国内で取り扱われていない銘柄への投資に興味がある方は、ぜひこの機会にMEXCのこともチェックしてみてほしい。
MEXCの特長
- 国内取引所と比べて取扱銘柄数がケタ違い(1,700種以上)
- 取引手数料がリーズナブル
- 日本語表記に完全対応
- 新規登録時に本人確認書類が不要
目次
Flow/FLOWトークンとは?
名称 | FLOWトークン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | FLOW |
開発元 | Dapper Labs |
価格* | 0.85ドル/FLOW |
時価総額ランキング* | 54位 |
公式サイト | https://flow.com |
Flowは、NFT関連のコンテンツの開発・展開に重点が置かれたレイヤー1ブロックチェーンだ。
NBAやNFL、ディズニーやDoodlesなど有名な企業や団体が、Flowを基盤としてNFTを展開している。
ネイティブトークンは「FLOWトークン」といい、Flowエコシステムにおいて、各種決済やネットワーク手数料の支払いなどに用いられている。
なおFLOWトークンは、今のところ国内取引所での取り扱いがなく、購入の際にはMEXCなどの海外取引所を利用する必要がある。
Flow/FLOWトークンの特徴
FlowおよびFLOWトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- NFT関連のコンテンツに重点が置かれたプラットフォーム
- 独自のプログラミング言語を用いている
- モジュラー型ブロックチェーンである
- ステーキングが可能
NFT関連のコンテンツに重点が置かれたプラットフォーム
Flowは、人気NFTゲームの「Crypto Kitties」を生んだDapper Labsが手がけているブロックチェーンだ。
そうした背景から、同じくDapper Labsが手がける以下のようなNFTコンテンツが、エコシステムの中心となっている。
Dapper Labsの主なNFTコンテンツ
- NBA Top Shot
- NFL ALL DAY
- Disney Pinnacle
なお、NFT関連で用途が限定されているわけではなく、数は限られるがDeFiプロトコルなども稼働している。
独自のプログラミング言語を用いている
Flowは、スマートコントラクトを構築するためのプログラミング言語に独自言語の「Cadence」を採用している。
Cadenceの主な特徴は、以下のとおり。
Cadenceの主な特徴
- リソース指向であり、さまざまなリソースを活用しやすい
- バグ防止性能や、セキュリティ性能に優れている
- コンポーザビリティが高い
コンポーザビリティとは?
コンポーザビリティとは、プログラミングにおいて、既存のロジックや関数を組み合わせて新しい機能やアプリケーションをつくる能力のこと。
モジュラー型ブロックチェーンである
ブロックチェーンのスケーリングソリューションは、「シャーディング」や「ロールアップ」などさまざまなものがある。
そうした選択肢の中からFlowは、「モジュラー型ブロックチェーン」を採用することによって、スケーラビリティ向上を実現している。
モジュラー型ブロックチェーンでは、1つのブロックチェーンがすべての役割を担うのではなく、特化型のノードのグループをつくり、そのグループごとに役割を振り分けることができる。
また役割を分けることで、ネットワーク全体が効率化・最適化され、高速・低コストでトランザクションを処理できると同時に、セキュリティ性能も高水準でキープできるようになっている。
ステーキングが可能
FlowのネイティブトークンであるFLOWトークンは、専用のプラットフォーム「Flow Port」にて、ステーキングをおこなうことができる。
またステーキングの際には、バリデーターになるかデリゲーターになるかの選択が可能だ。
- バリデーター:トランザクションの検証をおこなうネットワーク参加者
- デリゲーター:バリデーターに権利を委任する者
デリゲーターとなる場合は、手持ちのFLOWトークンが少量であってもステーキングに参加することができ、委任先のバリデーターが得たステーキング報酬の一部を受け取れる。
Flow/FLOWトークンの値動き
ここで、FLOWトークンのこれまでの値動きを押さえておこう。
次のFLOW/USDチャートは、FLOWトークンが市場に上場した2021年1月から、本記事執筆時点(2023年12月中旬)までの値動きを示している。
市場上場直後は地合いが良く、FLOWトークンの価格は堅調に高騰していた。
ところが市場の地合いが悪化すると、その流れに沿うようにFLOWトークンの価格も下落していき、2022年には市場上場時の価格を割り込んでしまった。
また、大きく価格を下げたあとは、現在まで目ぼしい値動きが見られなくなった。
このようにFLOWトークンは、長らく思わしくない値動きが続いている。
ただ、ポジティブな見方をすると今のFLOWトークンは、過去の価格と比べてはるかに割安で買える状況にあるとも言える。
現状を安く買えるチャンスだと見る方は、ぜひMEXCなどの海外取引所を利用し、FLOWトークンへの投資にトライしてみてほしい。
Flow/FLOWトークンの将来性に関わるポイント
続いて、以下の3つの要素からFlowおよびFLOWトークンの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- 多くの有名IPがFlowを活用している
- 大規模ファンドで、新たなプロジェクトを引き寄せている
- ロードマップに沿って着実にアップデートされている
多くの有名IPがFlowを活用している
先ほど挙げたようにFlowでは、NBAやディズニーといった有名IPがNFTのコンテンツを開発・提供している。
NFTの開発基盤となる競合プラットフォームは数多くあるが、Flowはこうした強力なIPがアイデンティティ形成に寄与しており、今後も一定の需要を獲得し続けるだろう。
大規模ファンドで、新たなプロジェクトを引き寄せている
2022年にFlowを開発するDapper Labsは、a16zなどのベンチャーキャピタルの支援のもと、7億2,500万ドル(約1000億円)のファンドを立ち上げた。
Dapper Labsはそのファンドをとおして、有望なブロジェクトや開発者を資金面でサポートし、エコシステムの拡大を図っている。
有力なコンテンツが増えていけば、特にNFTの分野で、Flowは市場シェアをより強固なものにしていけるはずだ。
ロードマップに沿って着実にアップデートされている
Flowはロードマップに沿って、着実にアップデートが進められており、今後は主に以下の点に関して改善がおこなわれる予定だ。
アップデート概要
- クロスチェーンによる相互運用性の確立
- 業界トップクラスの性能を持つセルフカストディウォレットの構築
- 開発者エクスペリエンスの向上
- スケーラビリティの向上
- セキュリティ性能の向上
- プログラミング言語「Cadence」のアップグレード
アップデートを通じ、一般のユーザーと開発者の双方に取ってより快適な環境を構築できれば、自ずと実需の増加につながっていくと見られている。
Flow/FLOWトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から、「DigitalCoinPrice」をピックアップし、FLOWトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおける、FLOWトークンの今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.76 | $1.78 | $1.88 |
2024 | $1.84 | $2.16 | $2.22 |
2025 | $2.52 | $2.93 | $3.08 |
2026 | $3.30 | $3.79 | $3.94 |
2027 | $3.30 | $3.79 | $3.94 |
2028 | $4.06 | $4.60 | $4.68 |
2029 | $5.78 | $6.31 | $6.41 |
2030 | $8.35 | $8.75 | $8.91 |
2031 | $11.77 | $12.17 | $12.29 |
2032 | $16.06 | $16.51 | $16.61 |
参考までに、FLOWトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 史上最高値:46.16ドル【2021年4月5日】
- 本記事執筆時の価格:0.85ドル【2023年12月8日】
DigitalCoinPriceは、今後10年でFLOWトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には現在の価格の約20倍になると予想している。
「20倍」と聞くとかなり強気の予想だと感じられるかもしれないが、それでもまだ2021年に付けた史上最高値には及ばず、十分に起こり得る範疇だと言えるだろう。
Flow/FLOWトークンを買える仮想通貨取引所
冒頭にも述べたように、FLOWトークンは今のところ国内の仮想通貨取引所には上場していない。
そのためFLOWトークンに投資したい場合は、FLOWトークンの取り扱いがあり、なおかつ日本人投資家を受け入れている海外取引所を利用する必要がある。
その2つの条件を満たす海外取引所は、以下のようなものがある。
これらの中でも特におすすめなのは、「MEXC(エムイーエックスシー)」だ。
MEXCの特長
- 取り扱い通貨が1,500種類以上
- 取引手数料が安い(現物取引は無料)
- 日本語表記に完全対応
- 新規登録時に本人確認書類の提出が不要
MEXCでは、1,500種類を超える銘柄がラインナップされている。
また、現物取引では取引手数料がかからない仕様になっており、コストを重視する投資家にはうってつけだ。
さらに、日本語表記に対応しているため、英語が苦手な方でもストレスなく直感的に使える。
本人確認不要で手軽に口座をつくれるので、FLOWトークンへの投資がある方はぜひ、MEXC公式サイトを覗いてみはいかがだろうか。
Flow/FLOWトークンに関するよくある質問
最後に、FlowおよびFLOWトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Flowを基盤としたDAppsは、どこで検索できますか?
- FLOWトークンを管理できるウォレットを教えてください。
- Flowの公式SNSアカウントはありますか?
Flowを基盤としたDAppsは、どこで検索できますか?
本記事執筆時点(2023年12月上旬)でFlowでは、400種類以上のDApps(分散型アプリ)が稼働している。
それらのDAppsの情報は、「Flowverse」でチェックできるようになっており、カテゴリーごとで検索を掛けることも可能だ。
FLOWトークンを管理できるウォレットを教えてください。
今のところFLOWトークンを管理できるウォレットは、ファーストパーティの「Flow Reference Wallet」を含めて7種類ある。
詳しい情報は、以下のリンクでチェックしてみてほしい。
Flowの公式SNSアカウントはありますか?
Flowの主な公式SNSアカウントは、以下のとおり。
- X(旧Twitter):@flow_blockchain
- インスタグラム:flowblockchain
- Discord:Flow
Flow/FLOWトークンとは?まとめ
今回は、FlowとFLOWトークンについて、その特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Flowは、DAppsやNFTの開発基盤となっているレイヤー1ブロックチェーン
- NBAやディズニーなど、有名IPのNFTコンテンツがある
- モジュラー型であり、トランザクションの処理性能とセキュリティを両立している
- FLOWトークンは、ステーキングで運用することも可能
Flowは、利用用途を限定しないブロックチェーンプラットフォームだが、特にNFTの分野でアイデンティティを確立している。
また、大規模なファンドを用意して、さらなるコンテンツの拡充を進めている。
この記事をとおしてFlowに将来性を感じた方は、MEXCなどの海外取引所をとおして、FLOWトークンへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。