海外取引所のMEXC(エムイーエックスシー)では、国内取引所にはないユニークなサービスも提供されています。
今回紹介するのはその中の1つ「セービング」です。
セービングを使うと、低リスクかつ手間いらずで、遊休資産を運用することができます。
本記事ではそんなセービングのメリット・デメリットや、使い方をわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事からわかること
- セービングの基本情報
- セービングのメリット・デメリット
- セービングの使い方
MEXCは、海外取引所の中でも屈指の銘柄ラインナップを誇っています。
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MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,900種*以上
- 日本語表記に完全対応
- 初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2025年1月時点
目次
MEXCのセービングとは?
MEXCの「セービング」は、手持ちの仮想通貨をステークする(運用に回す)ことで、利益を得られるサービスです。
対象の銘柄をステークすると、MEXCがその銘柄をDeFi(分散型金融)で運用してくれて、その収益が還元される仕組みになっています。
運用プランは、
- フレキシブルセービング(資産の拘束なし)
- ロック付きセービング(一定のロック期間あり)
の2種類があります。
基本的には後者の方が利回りが良く、運用する銘柄と期間次第では、年利10%以上のリターンを得ることも可能です。
セービングのメリット
さてセービングには、次のようなメリットがあります。
3つの利用メリット
- 仕組みがシンプルで手間がかからない
- いつでも利用できる
- PoS銘柄以外の運用も可能
仕組みがシンプルで手間がかからない
MEXCのセービングでは、対象の銘柄をステークすることで、DeFiで運用してもらえます。
ここで比較として、保有資産を自らDeFiで運用する場合の流れを確認しておきましょう。
自分でDeFiを使う際の流れ
- 仮想通貨取引所で対象銘柄を調達
- 仮想通貨取引所でガス代用の銘柄を調達
- ウォレットを用意
- ウォレットに仮想通貨を送金
- DeFiにウォレットを接続
- DeFiで対象銘柄を運用(ガス代の支払い)
自分でDeFiを使う場合は、ガス代用のコイン(ETHなど)を別途用意したり、買った仮想通貨をウォレットに移し替えたりと、何かと手間がかかります。
一方でMEXCのセービングは、ステークする銘柄と運用プランを決めて申し込むだけでOKです。
本来自分でやるべき諸々の手続きは、すべてMEXCが代行してくれます!
いつでも利用できる
セービングの仕組みは、国内取引所のレンディングサービスに近いです。
しかしセービングには、国内取引所でのレンディングと違い、いつでもサービスを利用できるという優位性があります。
ここで例えば、国内取引所の1つであるBitTradeのレンディングサービスを見てみましょう。
BitTradeでは、借り手であるBitTrade側が定めた募集数量に達すれば、その時点で貸し付けの申し込みを打ち切られてしまいます。
一方でMEXCのセービングは、サービス利用の募集が途切れることがありません。
ユーザーは、好きな銘柄・望んだタイミングで、サービスを利用することができます。
PoS銘柄以外の運用も可能
MEXCのセービングは、対象銘柄を運用に回す行為を「ステーク」と呼んでいます。
このセービングにおける「ステーク」は、一般的に知られている「ステーキング」の「ステーク」とは別物です。
その証拠としてセービングでは、一般的なステーキングを用いているPoS系チェーンの基軸通貨(イーサリアムなど)以外でも運用が可能です。
MEXC|セービングのデメリット
続いて、MEXCのセービングのデメリットも押さえておきましょう。
主なデメリット
- 必ずしも運用の最適解ではない
- 保有量に応じて利回りが下がるものもある
必ずしも運用の最適解ではない
MEXCのセービングは、お手軽に遊休資産を運用して、インカムゲインを得られる便利なサービスです。
しかし、利回りにフォーカスすると、必ずしも最適解とは限りません。
例えば対象銘柄の1つ「DYDX」をセービングで運用すると、年利0.8%*のリターンを得られます。*2024年4月時点
一方で、同じくDYDXを自らDeFiプロトコルでステークした場合、利用するプラットフォーム次第では年利13.5%*のリターンを得られます。*ステーキングプラットフォーム「Stride」を使った場合、2024年4月中旬時点
年利0.8%と13.5%は、かなり大きな違いですよね!
このように、手間を惜しまないのであれば、セービング以外で運用した方が良いケースは多々あります。
保有量に応じて利回りが下がるものもある
MEXCのセービング対象銘柄には、「ティアレート」が採用されているものがいくつかあります。
ティアレートとは、対象銘柄の保有数量に応じて、利回りが変わる仕様のことです。
例えば、テザー(USDT)のティアレート*は以下のとおり。*2024年4月時点
- 保有資産の内の0~300USDTの部分:年利8.80%
- 300~1,000USDTの部分:年利1.50%
- 1,000USDTを超える部分:年利0.80%
このようにセービングの対象銘柄の中には、保有量が多いと一定数量以上の利回りが大幅に落ちるものもあり、注意が必要です。
セービングの使い方
それではここで、セービングの使い方を紹介しておきましょう。
冒頭に述べたとおり、セービングには「フレキシブルセービング」と「ロック付きセービング」があるので、それぞれ解説していきます。
フレキシブルセービングの使い方
フレキシブルセービングの使い方は非常にかんたんで、ただステークの申し込みをするだけでOKです。
まずセービングのページにて、保有銘柄の「今すぐステーク」と書かれたボタンをクリックします。
すると、以下のような確認画面が表示されるので、注意事項やリスク告知をよく読んで「確認してステークする」ボタンをクリックしましょう。
手続きは、たったこれだけです。
運用が開始されると、概要に書かれていた起算日から、利息収入を毎日得ることができます。
なおフレキシブルセービングでは、対象資産が拘束されません。
そのため解除手続きをしなくとも、いつでも売却や出金が可能です。
ちなみに、利息収入が必要なくなれば、もちろんセービングを解除することもできます。
解除の手続きは、セービングの詳細画面を開き、「セービング終了」ボタンを押すだけです。
ロック付きセービングの使い方
続いて、ロック付きセービングの使い方をチェックしておきましょう。
ロック付きセービングではまず、ロック期間(⇦利回りに影響)を選んでから、「今すぐステーク」と書かれたボタンをクリックします。
詳細画面が立ち上がるので、
- ロック期間の確認
- 預け入れる(ロックする)数量の指定
- リスク告知の確認
これら3つをおこなってから、「確認してステークする」ボタンをクリックしましょう。
すると運用が開始され、フレキシブルセービングと同じく、利息収入を毎日得ることができます。
以上、MEXCのセービングのやり方を簡潔に紹介しました。
このようにセービングは、非常にかんたんな手続きで利用することができます。
投資初心者の方にも向いているので、ぜひトライしてみてください!
セービングに関するQ&A
最後に、MEXCのセービングに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- MEXCの取扱銘柄すべてがセービングの対象ですか?
- ロック付きセービングで中途解約は可能ですか?
- 複利運用は可能ですか?
MEXCの取扱銘柄すべてがセービングの対象ですか?
MEXCの取扱銘柄は2,900種類以上に及びますが、その内でセービングの対象となっているのはごく一部です。
対象銘柄について詳しくは、MEXCのセービングのページをチェックしてみてください。
ロック付きセービングで中途解約は可能ですか?
ロック付きセービングを中途解約することはできません。
例えば運用中に暴落が起きたとしても、即座に売って逃げることができないということです。
利用の際は、そうしたリスクを許容するかどうかをよく検討する必要があるでしょう。
複利運用は可能ですか?
フレキシブルセービングの場合は、稼いだ利息分が次の元本に加算され、自動的に複利運用されていきます。
一方でロック付きセービングは、自動的な複利運用はおこなわれませんが、手動で複利運用することは可能です。
ロックする数量を入力する際に、過去に得た利息を含めて運用を申し込めば、複利運用を実現できます。
MEXCのセービングとは?まとめ
今回はMEXCのセービングについて、その特徴や使い方を解説しました。
この記事のまとめ
- セービングは、手持ちの資産をステークして利益を得られるサービス
- ブロックチェーンのセキュリティに寄与する「ステーキング」とは仕様が異なる
- フレキシブルセービングは、ただ申し込みをするだけでOK
- ロック付きセービングは資産を一定期間ロックされるが、利回りは高め
MEXCのセービング、特にフレキシブルセービングは、低リスクで仮想通貨を運用できるサービスとなっています。
使い方もかんたんで、投資初心者にもうってつけです。
興味がある方はぜひ、対象の銘柄を用意し、実際にサービスを利用してみてください!