海外の仮想通貨取引所の中には、日本人投資家の利用を受け付けているところがいくつかあります。
今回取り上げる「MEXC Global(エムイーエックスシー・グローバル、以下MEXC)」もその1つ。
日本語表記に完全対応しているため、多くの日本人投資家に選ばれています。
この記事ではそんなMEXCについて、サービスの概要や利用のメリット、評判から口座開設の方法までわかりやすく解説します。

海外取引所の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!
この記事からわかること
- MEXCの基本情報
- MEXCを利用するメリット
- MEXCのデメリット・注意点
- MEXCへの評判・口コミ
- MEXCでの口座開設方法
国内取引所と違ってMEXCのアカウント作成は、本人確認書類の提出が不要で、メールアドレスを登録するだけでOKです。

お手軽に始められるので、ぜひMEXC公式サイトを覗いてみてください!
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は4,000種*以上
- 日本語表記に完全対応
- 初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2025年5月時点
目次
MEXCとは?
取扱銘柄数* | 4,100種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.0%、Taker0.05% 先物取引* ⇒ Maker 0.01%、Taker0.04% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCは、2018年にシンガポールで設立された仮想通貨取引所*です。*現在の登録国はセーシェル共和国
世界トップレベルの仮想通貨取引所の1つとして、世界170の国と地域で、3,000万人以上のユーザーにサービスを提供しています。
高性能な取引エンジンで1秒間に140万件の取引を処理することができ、世界中で多くのユーザーを抱えながらも、安定したフォーマンスを実現。
また、グローバルにサービスを展開する上で世界各国にローカライズされており、様々な表示可能言語の中には日本語も含まれています。
海外5社のかんたん比較
仮想通貨取引所を選ぶとき、多くの人が気になるのが「取扱銘柄数」と「取引手数料」だと思います。
そこで、日本人が使える主要な海外取引所について、その2つの項目を表にまとめました。
名称 | 取扱銘柄数 | 現物取引手数料 (Maker/Taker) | 先物取引手数料 (Maker/Taker) |
---|---|---|---|
Bybit | 1,900種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.055% |
MEXC | 4,100種類以上 | 0.000%/0.050% | 0.010%/0.040% |
Bitget | 700種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.060% |
KuCoin | 900種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.060% |
BingX | 1,000種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.050% |
取引手数料は、現物取引・先物取引ともに基本の値を記載。VIPプログラム等によって、割引されるケースがあります。

MEXCが飛びぬけてラインナップが豊富!手数料も安いです!
ちなみに、サービスのバリエーションなどその他の項目については、以下の記事で比較しています。
興味がある方はぜひ、チェックしてみてください。
MEXCのメリット
それでは、具体的なMEXCの利用メリットを見ていきましょう。
MEXCの主なメリット
- 日本語表記に対応している
- 国内と比べて取扱銘柄数がケタ違い
- 取引手数料がリーズナブル
- サービスの種類が豊富
- 取引所トークンの保有特典がある
- セキュリティ対策が万全
日本語表記に対応している
海外取引所は当然のことながら、英語表記がメインで日本語表記に対応していないところも多いです。
一方でMEXCは、ローカライズ戦略の一環として複数の言語に対応しており、その対応言語には日本語も含まれています。

英語が苦手でもストレスなく使えます!
また、各銘柄の法定通貨換算の表記を日本円にすることも可能です。

国内と比べて取扱銘柄数がケタ違い
国内でもっとも取扱銘柄数が多い仮想通貨取引所は「Binance Japan」であり、その数は60種類ほどです。
対してMEXCの取扱銘柄数は4,000種類を優に超えており、国内取引所と比べると、文字どおりケタ違いの品揃えを誇ります。

さっきも言ったとおり、海外他社と比べてもトップクラスの品揃えです!

またMEXCは、世界で3,000万人以上の投資家に愛用されています。
ラインナップが多いと当然マイナーな銘柄もありますが、世界中から投資家が集まっているので、マイナーコインの流動性も十分確保されています。
取引手数料がリーズナブル
MEXCの取引形式は、ユーザー同士で取引をおこなう「取引所」が採用されています。
取引所形式の最大のメリットは、仮想通貨取引所とユーザーの間で取引をおこなう「販売所」と比べて、取引手数料がかなり割安であることです。
2025年時点での手数料体系は以下のとおりで、現物・先物ともに、0.1%以下の格安な手数料で取引を楽しめます。

サービスの種類が豊富
MEXCでは、仮想通貨の現物取引ができるのはもちろんのこと、以下のように多彩なサービスが用意されています。
これらのサービスを有効活用すれば、現物取引だけに頼るよりも資産運用の幅を広げることができ、より効率的な資産形成を目指せます。
なお、これらのサービスの概要や特徴は、以下の記事で別途解説しています。

興味があれば、ぜひチェックしてみてください!
取引所トークンの保有特典がある
MEXCは、取引所トークンの「MXトークン」を発行しています。

ユーザーはMXトークンを保有することにより、手数料割引を受けられる他、エアドロップなどのイベントへの参加権も獲得することができます。

セキュリティ対策が万全
グローバルにサービスを展開するMEXCのセキュリティ体制は、言わずもがな業界トップレベルです。
ユーザーの資産とデータを保護するために、高度な暗号化技術やマルチシグなどのセキュリティ対策を採用しています。
また、MEXCのサーバーは複数の国で独立してホストされており、セキュリティがサーバー所在地でそれぞれ最適化されています。
MEXCのデメリット・注意点
MEXCは、世界中で3,000万人以上に選ばれている人気の海外取引所です。
ただ、日本人投資家の視点から見ると、次のようなデメリットや注意点もあるので確認しておきましょう。
MEXCのデメリット・注意点
- 日本の法律で認可されていない
- 日本円を直接入金できない
- 税務処理が煩雑になりやすい
日本の法律で認可されたサービスではない
日本の法律(資金決済法)では、「仮想通貨取引所は、事業者登録をしてからでないとそのサービスを提供してはならない」と定められています。
資金決済法63条の2
〔暗号資産交換業者の登録〕
暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない。
しかしながらMEXCは、この登録をおこなわないまま、日本人ユーザーに向けてサービスを展開しています。
そのためMEXCには、これまで複数回に渡って、金融庁から警告が発せられています。
またそうした状況を踏まえると、将来的にMEXCが日本市場から撤退するリスクも、完全には否定できないでしょう。
このようにMEXCは、日本の法制度上だと「違法性を指摘される立場」にあります。
ただし、それを使うユーザーに法的ペナルティが科されることはないので、その点については安心してください。
日本円を直接入金できない
MEXCでは、日本円を口座に直接入金することができません。
そのため基本的に取引を始める際は、国内取引所からMEXCへ、リップルなどの取引の元手となるコインを送金しておく必要があります。

国内取引所と比べて、使い始めるまでにひと手間かかるということですね。
税務処理が煩雑になりやすい
MEXCでは、ステーブルコインのUSDTを基軸通貨とした取引が基本です。
そのため利用の際は、日本円からスタートして、次のように複数の銘柄を乗り換えるながら取引をする必要があります。
- 日本円でXRPなどを購入【国内取引所】
- XRPをUSDTに換金【MEXC】
- USDTでターゲット銘柄を購入【MEXC】
- ターゲット銘柄を売って利確、USDTに戻す【MEXC】
- USDTをXRPに換金【MEXC】
- XRPを日本円に換金【国内取引所】
この乗り換えの際、それぞれの取引で売買損益が発生する可能性があります。
結果としてMEXCを利用すると、国内取引所のみで取引をする場合と比べて、税務処理がかなり煩雑になりがちです。
ちなみに筆者自身は、取引のデータをすべて損益計算ツール「クリプタクト」に取り込ませて、自動算出しています。
この場合、自分で計算する必要がなく非常にお手軽ですが、別途サブスクリプション料金がかかる点には注意が必要です。
MEXCの口コミ・評判
ここで、MEXCを実際に使っている先輩ユーザーの声をいくつか紹介します。
Binanceから日本人締め出しみたいなので、よく使ってるMEXCとBitgetの感想。
MEXCは、MXトークンが上がり続けている。
MXを1,000枚超えて15日以上保有していると、ほぼ毎日数ドルエアドロされてくる。
現物手数料0%、先物テイカー0.01%、出金、とにかく手数料が安い。
X(旧Twitter)
MEXCl手数料
メイカー0.00% テイカー0.02%
手数料激安だから、今のところメインでアルトの先物やってる。
手数料ほぼ0だから収益率高し。
X(旧Twitter)
MEXCが一番使いやすいです。
困った時も日本語で対応してくれるので安心です。
MEXC最高!
X(旧Twitter)
今更だけど #MEXC を使った。
便利ですね。
チェーンを跨ぐなら必須。
X(旧Twitter)
メリットでも挙げましたがやはりMEXCは、特に手数料の安さが高く評価されています。
また、単に日本語表記に対応しているだけでなく、サポートセンターも日本語でコミュニケーションを取れる点が好評です。
MEXCの利用を検討しているなら、SNSなどをとおして、ぜひこうしたユーザーの生の声も参考にしてみるといいでしょう。
MEXCでの口座開設方法
それでは続いて、MEXCでの口座開設方法(アカウントの作成方法)を紹介してます。
国内の仮想通貨取引所で口座を開設する場合は、信用の担保のために、個人情報の入力と本人確認書類(運転免許証など)の提示を求められます。
一方でMEXCなら、公式サイトでメールアドレスもしくは携帯電話番号を登録するだけで取引アカウントをつくることができます。
また、GoogleやAppleなどの既存アカウントを流用することも可能です。


非常にお手軽なので、ぜひこの機会にMEXC公式サイトを覗いてみてください!
MEXCに関するよくある質問
では最後に、MEXCに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- 本人確認書類を提出すると何かメリットはありますか?
- 現物取引のデモ取引は可能ですか?
- MEXCのアプリはありますか?
本人確認書類を提出すると何かメリットはある?
先ほど述べたようにMEXCは、国内取引所と違い、メールアドレスを登録するだけで取引を始められます。
ただ、追加で本人確認をおこなっておくと、24時間以内に出金できる限度額を引き上げることができます。
なお、本人確認の段階は以下の2段階があります。
本人確認の2つの段階
初級KYC認証:
- 個人情報を入力し、本人確認書類を提出
- 24時間以内に出金できる限度額が、80BTCまで引き上げられる
上級KYC認証:
- 個人情報の入力+本人確認書類の提出+顔認証
- 24時間以内に出金できる限度額が、240BTCまで引き上げられる
初級KYC認証で、24時間以内に出金できる限度額が80BTC(記事執筆時点での換算で約5億円)になります。
上級KYC認証だと、さらに240BTCまで引き上げられます。
ただし、その金額を見てわかるように、よほどの資産家でなければわざわざ本人確認をおこなうメリットはないでしょう。
現物取引のデモ取引は可能ですか?
MEXCは先物取引のデモ取引ができるものの、現物取引でのデモサービスは用意されていません。
ただ、先物取引のデモで経験を積み、コンスタントに実績を残せるようになったならば、現物取引でも問題なく稼げるようになっているはずです。
MEXCのアプリはありますか?
MEXCでは、iOSとandroidのそれぞれで取引用のアプリが用意されています。
またPCでは、Webサイト内の取引ツールとデスクトップアプリの2パターンから、好きな方を選んで取引をすることができます。

MEXCとは?まとめ
今回は、日本人でも利用できる海外取引所「MEXC(エムイーエックスシー)」について紹介しました。
この記事のまとめ
- MEXCは、2018年に設立されたシンガポール発の仮想通貨取引所
- 世界170の国と地域で、3,000万人以上のユーザーに選ばれている
- 取扱銘柄数は、2025年5月時点で4,100種類以上
- 現物取引・先物取引ともに、手数料がリーズナブル
- メールアドレスを登録するだけで、アカウントをつくれる
MEXCは、日本語表記に対応しているため、日本人投資家でもストレスなく使えます。
また、現物取引では手数料無料で取引を楽しむことができ、裁量取引以外のサービスの充実度も高い点も選ばれる要因となっています。
メールアドレスを登録するだけで始められるので、興味がある方はぜひこの機会に、MEXCの利用を検討してみてはいかがでしょうか。