仮想通貨による経済システムやデジタルなモノに所有証明を付与できるNFTは、メタバースと高い親和性があり、近年ブロックチェーンを基盤としたメタバースが数多く誕生している。
そうした風潮の中で2022年に登場した新しいブロックチェーンが、今回取り上げる「Caduceus(カデュケウス)」だ。
Caduceusはメタバースの開発に特化したブロックチェーンであり、投資家からも高い注目を寄せられている。
本記事ではそんなCaduceusとネイティブトークンの「CMPコイン」について、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Caduceus/CMPコインの基本情報
- Caduceus/CMPコインの5つの特徴
- CMPコインのこれまでの値動き
- Caduceus/CMPコインの将来性
- CMPコインを買える海外取引所
CMPコインは国内市場へは上場しておらず、もしも購入したいのであれば海外取引所を利用する必要がある。
CMPコインの取り扱いがあり、なおかつ日本人でも使える海外取引所はいくつかあるが、その中でもおすすめは「MEXC(エムイーエックスシー)」だ。
MEXCでは、海外取引所の中でもトップクラスとなる1,500種類以上もの仮想通貨が揃う。
また、日本語表記に対応しているので、日本人でもストレスなく扱える。
気になる方はぜひ、この機会にMEXC公式サイトをチェックしてみてほしい。
MEXCの特長
- 国内取引所と比べて取扱銘柄数がケタ違い(1,700種以上)
- 取引手数料がリーズナブル
- 日本語表記に完全対応
- 新規登録時に本人確認書類が不要
目次
Caduceus/CMPコインとは?
名称 | CMPコイン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | CMP |
ローンチ時期 | 2022年7月 |
価格* | 0.036ドル/CMP |
時価総額ランキング* | 1,390位 |
サイトURL | https://www.caduceus.foundation |
冒頭にも述べたとおりCaduceus(カデュケウス)は、メタバースの開発に特化したブロックチェーンプラットフォームだ。
メタバースの開発者に対し、開発に必要なツール一式と、メタバースが稼働し続ける上で最適な環境を提供している。
ネイティブトークンは「CMPコイン」といい、Caduceusエコシステム内での決済手段や、ネットワークを保護する手段として使用されている。
またCMPコインは、MEXCなどの海外取引所で活発に取引されている。
Caduceus/CMPコインの特徴
さてCaduceusおよびCMPコインは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- メタバース開発に特化したプラットフォーム
- 高速・低コストでトランザクションを処理できる
- 分散型クラウドレンダリングのサービスを提供
- XR開発キットを提供する予定
- AIをメタバース開発に活用できる
メタバース開発に特化したプラットフォーム
プラットフォーム型のブロックチェーンは、以前はイーサリアムチェーンやSolanaチェーンをはじめとして、利用用途を絞らないタイプが主流だった。
ただそうしたブロックチェーンは、汎用性が高い一方で、各ジャンルで求められるスペックを十分に満たしきれないという難点も抱えていた。
そのため近年は、特定のジャンルに特化したブロックチェーンが増えてきており、Caduceusもそうした流れの中で「メタバース特化型」として開発された。
高速・低コストでトランザクションを処理できる
メタバースに適した特徴の1つとしてCaduceusでは、トランザクションを高速・低コストで処理できるようになっている。
汎用性重視の主要ブロックチェーンとの性能の違いは、以下の表のとおり。
ブロックチェーン | ネットワーク手数料 | トランザクション速度 |
---|---|---|
Caduceus | 最低0.0001ドル | 3,000~10万TPS |
イーサリアム | 最低20~70ドル | 1000TPS |
Solana | 最低0.00025ドル | 6万5,000TPS |
Flow | 最低0.03ドル | 15~20TPS |
分散型クラウドレンダリングのサービスを提供
レンダリングとは、プログラミング言語など記述された抽象的で高次の情報から、コンピュータのプログラムを用いて画像・映像・音声などを生成することをいう。
メタバースを開発する際にも、このレンダリングの作業が欠かせないのだが、レンダリングをおこなうには高性能なコンピュータ(GPU)が必要になる。
そこでCaduceusは、「分散型クラウドレンダリング」のサービスを提供することで、メタバース開発のためのレンダリングを効率良くサポートしている。
分散型クラウドレンダリングとは?
まずクラウドレンダリングとは、クラウド上でレンダリングができるサービスのことだ。
また分散型(非中央集権型)クラウドレンダリングでは、特定の企業に依存することなく、不特定多数の第三者からGPU能力を借り受けて、クラウド上でレンダリングをおこなうことができる。
分散型クラウドレンダリングは、GPU能力に余力があって貸し出したい人とGPU能力を借りたい人をマッチングさせるので、合理的かつ効率的だ。
また、一般的に中央集権型のクラウドレンダリングサービスよりも、利用コストを安く抑えられるようになっている。
XR開発キットを提供する予定
XR(クロスリアリティ)とは、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」などの先端技術を一括りにした用語だ。
Caduceusは将来的にメタバースの開発者に対し、Caduceus基盤のメタバースでVRやARなど(=XR)を体験できるようにするための開発キットをオープンソースとして提供する予定だ。
XR関連のキットを提供してくれるプラットフォームは現状ほぼないため、キットの提供が開始されれば、競合との差別化につながるだろう。
AIをメタバース開発に活用できる
Caduceusは「Caduceus Trusted AI」によって、ユーザーや開発者に対し、AI技術を用いたサービスやコンテンツを提供している。
メタバースの開発者はAIを活用して3Dモデリングができる他、Caduceus Trusted AIの「AI DApp Store」を通じて、さまざまなAI関連ツールやリソースを利用することが可能だ。
また、AI関連ツールの開発者は、AIの学習に必要なデータセットを安全に、かつ大量に入手することができる。
Caduceus/CMPコインの値動き
それではここで、Caduceusのネイティブトークンである「CMPコイン」の値動きをチェックしておこう。
次のCMP/USDチャートは、CMPコインが市場に上場した2022年7月末から、本記事執筆時点(2023年11月末)までの値動きを示している。
CMPコインは、市場上場から数日は値上がりの動きを見せたものの、投機筋が利確の売りを仕掛けると大きく値下がりしてしまった。
また、暴落したあとは現在まで目ぼしい動きがなく、底値を這うような状態が続いている。
こうした状況を招いた原因は、ひとえにCaduceusを基盤としたメタバースコンテンツがまだ存在しないことにあるだろう。
Caduceusでは、メタバースの開発はおこなわれているものの、まだ1つも正式ローンチに至っていない。
メタバースがなければ、言うまでもなくネイティブトークンのCMPコインに対する実需が生まれない。
さらに投資家から見れば、買うべきかどうかを判断する材料が不十分な状態にあり、投資対象としての需要も乏しくなっている。
ただ今後、メタバースのコンテンツがローンチされ、それが高く評価されれば、状況は一変することになるだろう。
そう考えるとややリスキーではあるが、今の内にCMPコインを持っておくのも一興だ。
Caduceus/CMPコインの将来性に関わるポイント
続いては以下の3つの要素から、CaduceusおよびCMPコインの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- メタバースの市場が拡大し続けている
- ロードマップに沿ってアップデートがおこなわれている
- 類似のプロジェクトとのシェア獲得競争に注目
メタバースの市場が拡大し続けている
2022年のメタバースの世界市場規模は、655億ドルだったと推定されている。
またマーケット調査企業のStatistaのレポートによると、メタバース市場はこれからさらに成長していき、2030年には9,366億ドルに達すると予想されている。
そうした市場の成長は、CaduceusおよびCMPコインに対する需要を中長期的に下支えしてくれるはずだ。
ロードマップに沿ってアップデートがおこなわれている
Caduceusには以下のロードマップが設定されており、それに沿ってアップデートが繰り返しおこなわれている。
例えば先ほど紹介したXRの開発キットは、2024年第1四半期中にリリースされる予定だ。
堅実なアップデートによって利便性が上がっていけば、自ずと需要アップにつながり、その需要がCMPコインの値動きにも反映されるだろう。
類似のプロジェクトとのシェア獲得競争に注目
メタバース(メタバースゲームを含む)に焦点を当てているプラットフォームは、Caduceus以外にも例えばTreasureやWAXなどがある。
それらのプラットフォームはすでにメタバースゲームが稼働中で、多くのプレイヤーを獲得しており、先行者利益によってCaduceusと比べれば現状はるかに優位な立場にあると言えるだろう。
そうしたより優位な競合に対してCaduceusが食い下がることができるのか、特にCaduceusベースのメタバースがローンチされた際の初動に注目しつつ、見極めていきたいところだ。
CMPコインを買える海外取引所
CMPコインは今のところ、国内の仮想通貨取引所には上場していない。
そのためCMPコインに投資したい場合は、CMPコインの取り扱いがあり、なおかつ日本人投資家を受け入れている海外取引所を利用する必要がある。
その2つの条件を満たす主な海外取引所は、以下のとおり。
またこれらの中でも特におすすめなのは、「MEXC(エムイーエックスシー)」だ。
MEXCの特長
- 取り扱い通貨が1,500種類以上
- 取引手数料が安い(現物取引は無料)
- 日本語表記に完全対応
- 新規登録時に本人確認書類の提出が不要
MEXCでは、日本の仮想通貨取引所とはケタ違いの1,500種類を超える銘柄がラインナップされている。
また、現物取引では取引手数料がかからない仕様になっている点も、投資家にとってありがたい。
さらに、日本語表記に対応しているため、英語が苦手な方でも問題なく利用することができる。
本人確認不要で手軽に口座をつくれるので、興味がある方はぜひMEXC公式サイトを覗いてみはいかがだろうか。
Caduceus/CMPコインに関するよくある質問
最後に、CaduceusとCMPコインに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- CaduceusとCMPコインの開発者はだれですか?
- CMPコインの対応ウォレットを教えてください。
- CaduceusのSNSアカウントはありますか?
CaduceusとCMPコインの開発者はだれですか?
CaduceusとCMPコインは、ブロックチェーンやDeFiなどに関する豊富な知識と実績を持つチームの手で開発された。
主要メンバーの名前と実績は以下のページで公開されているので、ぜひチェックしてみるとよいだろう。
CMPコインの対応ウォレットを教えてください。
CMPコインは現状、MetaMaskを含む以下のウォレットにサポートされている。
CaduceusのSNSアカウントはありますか?
Caduceusの主要なSNSアカウントは、以下のとおり。
- X(旧Twitter):@Caduceus_CMP
- Facebook:Caduceus Metaverse Protocol
- テレグラム:Caduceus Community
Caduceus/CMPコインとは?まとめ
今回は「Caduceus」とそのネイティブトークン「CMPコイン」について、主な特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Caduceusは、メタバースの開発に特化したブロックチェーンプラットフォーム
- 分散型レンダリングを使えるなど、機能やサービスがメタバース向けに最適化されている
- 新興のブロックチェーンであり、まだCaduceus基盤のメタバースは表れていない
- メタバースがローンチされると、CMPコインの価格が高騰する可能性がある
Caduceusは、メタバースの開発に特化したブロックチェーンプラットフォームだ。
新興のブロックチェーンでまだ具体的なコンテンツ(メタバース)がないため、Caduceusのネイティブトークン「CMPコイン」の値動きは、先ほど紹介したように凪の状態が続いている。
しかし今後、Caduceus基盤のメタバースが登場して人気を集めれば、状況は大きく変わるはずだ。
その将来性に期待をする方はリスク管理を適切にしつつ、MEXCなどの海外取引所を使って、CMPコインへの先行投資にトライしてみてはいかがだろうか。