NFTは、デジタルアートを中心として活発な市場を形成している。
また、NFTの数あるジャンルの中でも、昨今注目を集めているのが「NFTスニーカー」だ。
例えば、大手スポーツ用品メーカーのNIKEが手がけるNFTスニーカー「Dunk Genesis CRYPTOKICKS」の市場規模は20億円を超えており、その人気の高さがうかがえる。
今回はそんなNFTスニーカーについて、魅力や使い方、購入方法などを紹介していく。
この記事からわかること
- NFTスニーカーの魅力・特徴
- NFTスニーカーの使い道
- 主要なNFTスニーカーのブランド4つ
- NFTスニーカーの取り扱いがあるNFTマーケットプレイス
- NFTスニーカーの購入方法
NFTスニーカーは、仮想通貨(暗号資産)のイーサリアム(ETH)で取引されることが一般的だ。
イーサリアムは大抵の国内取引所で取り扱われているのだが、実用目的で調達するのであれば、DMM Bitcoinが適している。
DMM Bitcoinなら、イーサリアムをウォレットなどに移し替える際、送金手数料がかからない。
NFTスニーカーに興味を持っている方は、ぜひDMM Bitcoinのことも合わせてチェックしてみてほしい。
目次
NFTスニーカーとは?
NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)とは、ブロックチェーンを基盤とした唯一無二性を持つデジタルデータのことだ。
従来のデジタルデータはコピーやデータの書き換えが容易であったため、資産的な価値を持ち得なかった。
しかし、唯一無二性があるNFTの登場により、現実の絵画や美術品などと同じように、デジタルデータにも資産価値を付与できるようになった。
あらゆるデータのNFT化が可能であり、その種類はデジタルアートやゲームのアイテム、メタバース(三次元仮想空間)のアバターや土地など多岐に渡る。
そうしたさまざまなNFTのカテゴリーの1つに「NFTスニーカー」があり、NIKEやAsicsといった有名ブランドもその市場に参入している。
NFTスニーカーの魅力・特徴
さてNFTスニーカーには、次のような魅力と特徴がある。
NFTスニーカーの魅力・特徴
- 唯一無二性がある
- 実物のスニーカーと違って劣化しない
- 保管場所を確保する必要がない
- 二次売買が容易
唯一無二性がある
実物のスニーカーは多くの場合、大量に同じものが生産され、型番やサイズが同じ新品のものであれば代替が可能だ。
一方でNFTスニーカーは、まったく同じデザインのものだったとしても、データ上ではそれぞれが唯一無二性を持つ。
また、コピーされたとしても真贋を容易に見分けられる。
そうした仕組みから、NFTスニーカーは1つ1つのアイテムで希少価値が高くなりやすく、ひいては取引価格もプレミア価格がつきやすくなっている。
実物のスニーカーと違って劣化しない
実物のスニーカーは、どうしても年月を経るほど劣化していってしまう。
また、もしも劣化を防ごうとするなら、特殊な保管方法を用いたり定期的なメンテナンスをしたりと、それなりの維持コストがかかってくる。
一方でNFTスニーカーは、言わずもがな劣化の心配がなく、維持コストをほとんどかけないまま、半永久的に保有し続けることができる。
保管場所を確保する必要がない
例えばNIKEのエアジョーダンなど、実物のスニーカーの中にも、コレクションの対象として好まれるものがある。
ただ、そうした実物のスニーカーを集めるとなると、保管場所も確保しなければならなくなる。
それに対してNFTスニーカーは、PCやスマホの中にウォレットさえあれば、つまりデジタルな保管場所があれば保管が可能だ。
また、もしコレクションが増えたとしても、よほどのデータ量にならない限り、保管場所の分散や拡張を検討する必要がない。
二次売買(転売)が容易
NFTスニーカーは、アイテム1つ1つに資産的価値がある。
そのためNFTマーケットプレイスを使い、二次売買(転売)で稼ぐことも十分に可能だ。
また、実物のスニーカーで継続的な二次売買をおこなう場合には古物商許可が必要となるが、NFTスニーカーの売買では、継続的におこなったとしても古物商許可はいらない。
NFTスニーカーの使い方
NFT初心者の中には、“デジタルな存在であるNFTスニーカーを保有して、何の意味があるのか”と疑問に思う方も、少なからずいることだろう。
ここではそうした疑問を持つ方に向けて、NFTスニーカーの主な使い道を紹介しよう。
NFTスニーカーの使い道
- コレクションとして集める
- メタバース内で飾る
- NFTゲームやメタバース内で使用する(着用する)
- 二次売買で稼ぐ
コレクションとして集める
1つ目の使い道は、コレクションとして集めるというものだ。
先ほど紹介したようにNFTスニーカーのコレクションは、現実のスニーカーのコレクションのように経年劣化することはない。
また、デジタルデータをコレクションするというのは、従来のRPGなどのゲームでアイテムを揃える行為にも似ているかもしれない。
ただし、従来型のゲームでコレクションをする場合には、そのゲームがサービスを終えるとコレクションしたアイテムも消失してしまうのに対し、NFTスニーカーなら半永久的にコレクションを維持できる。
メタバース内で飾る
NFTスニーカーは、単にウォレットの中に集めて楽しむのもよいが、ブロックチェーンを基盤としたメタバースの中に飾ることも可能だ。
例えば、イーサリアムチェーンを基盤としたメタバースプラットフォームの1つ「Decentraland」では、同じくイーサリアムチェーンのトークン規格でつくられたNFTスニーカーを持ち込んで飾ることができる。
NFTゲームやメタバース内で使用する(着用する)
一概にNFTスニーカーといってもその種類は多種多様であり、その中には、NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)やメタバースなどで使ったり身に着けたりすることを目的として発行されたものもある。
例えば、メタバース「Decentraland」のNFTスニーカーは、自身のアバターに着せて楽しむことができる。
また、運動して仮想通貨を稼げる“Move to Earn”のNFTゲーム「STEPN」では、NFTスニーカーがゲームのキーアイテムとなっている。
STEPNにおけるNFTスニーカーは、いわばRPGの装備アイテムであり、ゲーム内でさまざまなステータスを付与されている。
また、着用するNFTスニーカーの性能が高ければ、その性能の分だけ収益効率もアップする。
二次売買で稼ぐ
繰り返し述べているようにNFTスニーカーには資産的価値があるため、二次売買(転売)で売買差益を狙うこともできる。
ここで、次のNIKEのNFTスニーカーを見てほしい。
このNFTスニーカーの価格履歴を見ると、2023年11月9日に0.34ETHで購入されたのち、その1カ月後には0.411ETHで転売されていることがわかる。
そのように安く仕入れて高く売れば、売買差益を得られる。
また、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスの多くは、国や地域を問わず世界中で利用されている。
そのためNFTスニーカーの二次売買では、取引用のアイテムの確保や、取引相手の確保にあまり困ることがない。
おすすめのNFTスニーカーのブランド
それではここで、数あるNFTスニーカーのブランドの中から、おすすめのものを4つ紹介しておこう。
おすすめブランド4選
- NIKE(ナイキ)
- STEPN(ステップン)
- Joyfa(ジョイファ)
- ANREALAGE(アンリアレイジ)
NIKE(ナイキ)
NIKEは言わずと知れた大手スポーツ用品ブランドであり、NIKEのスニーカーは実物もコレクションアイテムとして好まれている。
そんなNIKEがNFTスニーカーを手がけるのは、必然といっても過言ではないだろう。
NIKEは傘下企業のRTFKT(アーティファクト)との共同名義で、「Dunk Genesis CRYPTOKICKS」というNFTスニーカーを展開している。
本記事執筆時点(2023年5月上旬)までのトータルの取引高は、9,031ETH(執筆時のレート換算で約23億円)に上る。
また、最低取引価格は0.1546ETH(約4万円)で、数あるNFTスニーカーのブランドの中でも比較的高値で取引されている。
STEPN(ステップン)
STEPNは、運動して稼げる“Move to Earn”の先駆けとなったNFTゲームであり、SolanaチェーンとBNBチェーン、およびAPEチェーンを基盤としている。
STEPNのNFTスニーカーは、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入できる他、ゲームプレイによって入手することも可能だ。
STEPNは2022年にブームとなり、一時は世界中で300万人ものプレイヤーがいた。
現在は2022年ほどの勢いはないものの、Move to Earnのゲームの中では、いまだに根強い人気を誇っている。
Joyfa(ジョイファ)
JoyfaはNFTを中心にデジタルファッションを手がける企業で、東京オリンピックの際に開会式のドレスを手がけたTOMO KOIZUMIとも協業している。
本記事執筆時点(2023年5月上旬)では、「Diamond Walk」「Genso」「Red DAO」「Freedom」という4種類のNFTスニーカーがリリースされている。
手に入れたNFTスニーカーはJoyfaのAR技術により、スマホやタブレットなどの画面越しでの着用が可能だ。
またJoyfaは、国内取引所の1つであるCoincheckが手がけるNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」でも取り扱われている。
Coincheck NFTは、OpenSeaなどの他のNFTマーケットプレイスと違い、Coincheckでの取引口座を開設することで利用できる仕様になっている。
Coincheckでの口座開設については、別途次の記事で解説しているので、興味がある方はぜひ参照してもらいたい。
ANREALAGE(アンリアレイジ)
ANREALAGEは、デザイナーの森永邦彦氏が2003年に立ち上げた日本のファッションブランドだ。
ブランド名には、日常(A Real)、非日常(Un Real)、時代(Age)という意味が込められている。
ANREALAGEのNFTスニーカーは、メタバースプラットフォームのDecentralandで、アバターに着用させることが可能だ。
また、前述のJoyfaと同様、ANREALAGEのNFTスニーカーもCoincheck NFTで取り扱われている。
NFTスニーカーを購入できるNFTマーケットプレイス
次に、NFTスニーカーの取り扱いがあるNFTマーケットプレイスも紹介しておく。
スニーカーを買えるマーケット
- OpenSea
- LooksRare
- CoincheckNFT(β版)
OpenSea
取り扱うNFT | デジタルアート デジタルフォト デジタルミュージック ゲームアセット トレーディングカード 他 |
対応チェーン | イーサリアム Polygon Solana 他 |
対応ウォレット | MetaMask WalletConnect Coinbase Wallet 他 |
サイトURL | https://opensea.io |
OpenSeaは、NFT市場におけるトップシェアのNFTマーケットプレイスだ。
イーサリアムチェーンやPolygon チェーンなど、複数のブロックチェーンをベースとしたNFTに対応しており、ありとあらゆるNFTが揃う。
本記事執筆時点(2023年5月上旬)での取り扱いアイテム数は、1億点を優に超える。
またOpenSeaでは、二次売買ができるだけでなく、だれでもNFTの発行と一次出品が可能だ。
NFTの発行・出品方法については、次の記事で画像を交えながら解説しているので、興味がある方はそちらもチェックしてみてほしい。
LooksRare
取り扱うNFT | デジタルアート デジタルフォト デジタルミュージック ゲームアセット トレーディングカード 他 |
対応チェーン | イーサリアム |
対応ウォレット | MetaMask WalletConnect Coinbase Wallet 他 |
サイトURL | https://looksrare.org |
LooksRareは、OpenSeaの対抗馬として2022年1月にローンチされたNFTマーケットプレイスだ。
次のグラフからわかるように、これまでの取引高のトータルはOpenSeaに次いで多い。
OpenSeaをかなり意識してつくられたようで、LooksRareのUIデザインはOpenSeaに近い。
また、ユニークな特徴としてLooksRareには、ネイティブトークンのLOOKSトークンがあり、LooksRareでNFTを購入または売却すると同トークンを獲得できるようになっている。
さらにLOOKSトークンは、LooksRare内でステーキングすることもできる。
Coincheck NFT
取り扱いブランド (2023年5月時点) | ANREALAGE Joyfa Decentraland キャプテン翼 SEKAINOOWARIKARA GENSOKISHI ONLINE Mutant Ape Yacht Club 3D Generativemasks Moonbirds CryptoSpells 他 |
決済通貨 | イーサリアム(ETH) モナコイン(MONA) ビットコイン(BTC) 他 |
サイトURL | https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=0100nerr00n59gja |
CoincheckNFT(β版)は、その名のとおり仮想通貨取引所のCoincheckが運営しているNFTマーケットプレイスだ。
CoincheckNFT(β版)は、OpenSeaなどと違ってオフチェーン(ブロックチェーンの外)で取引をおこなう仕様となっており、取引時にネットワーク手数料(ガス代)がかからない。
また、オフチェーンのプラットフォームであるためにNFTの決済通貨は、出品者側がCoincheckの取り扱い通貨の中から自由に指定できるようになっている。
なお、先ほど述べたようにCoincheckNFT(β版)を利用する際は、Coincheckの取引口座が必要になる。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会に口座開設を一考してみてはいかがだろうか。
NFTスニーカーの購入方法
それでは最後に、NFTスニーカーの購入方法を紹介しておこう。
なお今回は、購入先の事例としてOpenSeaを取り上げる。
NFTスニーカーの購入方法
- 購入したいNFTスニーカーを探す
- 仮想通貨取引所でイーサリアムを調達する
- ウォレットを用意する
- OpenSeaとウォレットを接続する
- NFTスニーカーを購入する
購入したいNFTスニーカーを探す
まずはOpenSeaにアクセスし、お眼鏡にかなうNFTスニーカーを見つけよう。
買いたいブランドが決まっている場合は、トップ画面にある検索窓を使って探すと手っ取り早い。
また、買いたいアイテムが決まったら、決済通貨に指定されている仮想通貨と販売金額をおぼえておこう。
仮想通貨取引所でイーサリアムを調達する
次に、仮想通貨取引所を使い、NFTスニーカーに必要な仮想通貨を調達しよう。
OpenSeaの場合、決済に使える仮想通貨がいくつかあるが、今回はもっともポピュラーなイーサリアムが決済通貨になっているという前提で、解説を進める。
さて、イーサリアムを調達する際は、数ある国内取引所の中でもDMM Bitcoinの利用をおすすめしたい。
DMM Bitcoinの特長
- 取り扱い銘柄数が国内最多クラス(2023年5月上旬時点で27種類)
- オリジナルの注文方法「BitMatch注文」を使って、取引コストを安く抑えられる
- 仮想通貨の送金手数料が無料
DMM Bitcoinにはオリジナルの注文方法「BitMatch注文」があり、それを使うと通常の注文をおこなった場合よりも、割安な手数料でイーサリアムを購入することができる。
またDMM Bitcoinは、他の多くの国内取引所と違い、イーサリアムを外部(ウォレットなど)へと送金する際に手数料がかからない。
それらの理由からDMM Bitcoinは、実用目的でのイーサリアムの調達先にうってつけだ。
気になる方は、ぜひこの機会にDMM Bitcoin公式サイトを覗いてみてほしい。
ウォレットを用意する
OpenSeaは、仮想通貨ウォレットを接続することで利用できる仕様になっている。
対応ウォレットはいくつか種類があるが、どれを使うべきかわからない場合は、ポピュラーで汎用性も高い「MetaMask(メタマスク)」を選ぶとよいだろう。
MetaMaskはPCとスマホの両方に対応しているウォレットで、だれでも無料で使える。
MetaMaskの入手方法は、別途次の記事で紹介しているので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてほしい。
またMetaMaskを用意できたら、DMM Bitcoinなどの仮想通貨取引所で調達したイーサリアムをそのMetaMaskに送金しておこう。
なお、MetaMaskへの送金方法についても、先ほど提示した記事を参照してもらいたい。
OpenSeaとウォレットを接続する
MetaMaskなどのウォレットを用意したら、それをOpenSeaに接続しよう。
サイト上部にある「ウォレットを接続」をクリックすると、対応ウォレットの一覧が表示されるので、その中から自身が使用しているウォレットを選択する。
するとウォレットが起動し、接続の許可を求められるので、その要求に応じれば接続手続きは完了だ。
NFTスニーカーを購入する
最後に、ほしいNFTスニーカーを購入しよう。
「今すぐ購入」をクリックすると、出品者が提示している価格で、NFTスニーカーを購入することができる。
また、OpenSeaでは希望の金額で購入のオファーを出すこともできる。
つまり、値切り交渉ができるということだ。
オファーを出して、出品者側が納得すれば、提示した価格で取引が成立する。
なおオファーは、他のユーザーが出したオファーも確認可能で、すでにあるオファーで取引が成立していないのならば、その提示金額に出品者側が納得していないということが言える。
そのためオファーによる取引の成功確率を上げたい場合は、すでにあるオファーの提示額と、出品者が付けた販売価格の間を狙うようにするとよいだろう。
以上、OpenSeaを例にしてNFTスニーカーの購入方法を解説した。
先ほど紹介したとおりDMM Bitcoinなら、取引コストを抑えつつ、NFTスニーカー購入に必要なイーサリアムを調達できる。
NFTスニーカーに興味がある方は、ぜひDMM Bitcoinの利用も一考してみてほしい。
NFTスニーカーとは?まとめ
今回はNFTスニーカーについて、その魅力や使い方、購入方法などを紹介した。
この記事のまとめ
- NIKEをはじめとして、さまざまなブランドがNFTスニーカーを手がけている
- NFTスニーカーには経年劣化がなく、半永久的に保有し続けられる
- コレクションとして集めたり、メタバースで着用したりと用途はさまざま
- NFTスニーカーには資産価値があり、二次売買(転売)で稼ぐことも可能
NFTスニーカーの市場にはNIKEやAsicsも参入しており、その状況からNFTスニーカーには、大手メーカーが期待するだけの高いポテンシャルがあると言えるだろう。
そのポテンシャルの恩恵に興味がある方は、実際にOpenSeaなどを使い、NFTスニーカーに触れてみてはいかがだろうか。
なおDMM Bitcoinなら、OpenSeaなどでの取引に必要なイーサリアムを、手数料無料でウォレットに送金することができる。
新規ユーザー向けのお得なキャンペーンも用意されているので、まずはDMM Bitcoinで口座を持つところから始めてみるとよいだろう。