ブロックチェーン業界において、多大な人気を誇るコンテンツの1つ「NFTアート」。
一方でNFTアートに対し、“現実世界での実態を持たないNFTアートを購入・保有することにどんな意味があるのか?”という疑問を抱く方も、多くいることだろう。
そこで今回はNFTアートについて、主な使い道を紹介していく。
NFTアートに少しでも興味を持っているなら、ぜひ本記事を最後まで読んでもらいたい。
この記事からわかること
- NFTアートの主な使い道10種類
- NFTアートの購入方法
- NFTアートを取引する際の注意点
一般的にNFTアートは、イーサリアムなどの仮想通貨で取引されているのだが、Coincheckならワンコイン(500円)からそれらの仮想通貨を調達できる。
NFTアートに興味がある方は、ぜひこの機会にCoincheck公式サイトも覗いてみてほしい。
Coincheck の特長
- ワンコイン(500円)から仮想通貨を購入できる
- 取引形式を「販売所」と「取引所」から選べる
- 手数料無料でビットコインなどを取引できる
- 裁量取引以外のサービスも充実している
- 口座を持てばNFTの取引も可能(Coincheck NFT)
- 初めて販売されるNFTコレクションを優先的に買える(Coincheck INO)
NFTアートの使い道10選
それでは早速、NFTアートの使い道を10種類、紹介していこう。
NFTアートの使い道
- コレクション性を楽しむ
- メタバース内で展示する
- SNSのアイコンにする
- 投資対象として扱い、売買差益を得る
- 融資を受けるための担保にする
- コミュニティへの参加権を得られるケースがある
- 新しいNFTのホワイトリストをもらう
- 商用利用によって新しいコンテンツをつくる
- 自身のブランディングなどの一助に活用する
- NFTアートをとおした体験を独自コンテンツにする
コレクション性を楽しむ
もっともポピュラーな使い道は、コレクションとして楽しむというものだ。
そもそもNFTアートは、コレクション性を意識してつくられたものが多い。
その先駆けとなったのは、ピクセルアートのコレクタブルNFT「CryptoPunks」だろう。
CryptoPunksは、異なる髪型や装飾の組み合わせによって形成された計1万点のコレクションだ。
CryptoPunksが人気を博したことを受けて、同じようにコレクション性を持つNFTアートが数多く生まれた。
メタバース内で展示する
集めたNFTアートは、ただ保有するだけでなく、やはり何らかの方法で観て楽しみたい。
例えば、メタバース(三次元仮想空間)の中で自分の空間をつくり、そこにNFTアートを展示すれば、実際にコレクションを見て楽しむことができる。
また、メタバースでは自身の保有するNFTアートをとおして、同じ趣味を持つ者同士でのコミュニケーションを創出することも可能だ。
その他には、デジタルフォトフレームならぬ“NFTアートフレーム”を使い、現実世界でNFTアートを楽しむのもよいだろう。
SNSのアイコンにする
NFTアートは、X(旧Twitter)などのSNSのアイコン画像に使うことができる。
特にXの場合は、「プレミアム」というサブスクサービスに加入してからNFTアートをアイコンにすると、アイコンの形が円形から六角形に変わる。
そのため、他のXユーザーに対してNFTをアイコンに使っていることが一目瞭然となり、コミュニティを広げやすくなる。
ちなみにXのサブスク「プレミアム」の料金は、年払いなら約1万円だ。
割高に感じる方もいるかもしれないが、もちろんアイコンの形が変わる以外の機能もあるので、興味がある方はチェックしてみるとよいだろう。
投資対象として扱い、売買差益を得る
NFTアートは、実態を持つ美術品と同じように資産的な価値があり、オンラインの市場で活発に取引されている。
そのため、入手にかかったコスト(購入代金や各種手数料)よりも高い値段を付けて売ることができれば、売買差益を得られる。
なお、リアルの美術品を取り扱う場合は“古物商”の許可を要するが、NFTアートの売買に関しては現状そうした法的な縛りはなく、だれでも容易に取り組むことができる。
また、一般的にNFTアートの取引履歴は公開されており、価格推移など投資対象として扱う上で必須の情報を把握しやすい。
融資を受けるための担保にする
繰り返しになるがNFTアートは、実態を持つ美術品と同じように、資産的な価値がある。
したがって、美術品やブランド品を質屋に預けてお金を借りるのと同じように、NFTアートはお金(仮想通貨)を借りるための担保に使える。
ちなみにNFTとDeFi(分散型金融)を組み合わせたサービスは、「NFTFi」と呼ばれている。
NFTFiのプラットフォームは例えば「NILE」があり、ユーザー同士でNFTを担保とした仮想通貨の貸し借りができるようになっている。
コミュニティへの参加権を得られるケースがある
NFTアートには、限定コミュニティへの参加権が付与されているものもある。
その代表格が猿をモチーフとしたコレクタブルNFT「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」であり、保有すると、Discord内で保有者だけのグループチャットへ参加できる。
余談になるが、BAYCのデベロッパーであるYuga Labsはメタバースゲーム「Otherside」を開発中で、同タイトルにおいてBAYCはアバターとして使用できるようになる見込みだ。
新しいNFTのホワイトリストをもらう
ホワイトリスト(もしくはアローリスト)とは、NFTの優先購入権のことだ。
ホワイトリストは、関連する特定のNFTの保有者に付与されるケースが多々ある。
ホワイトリストを得ていれば、人気のあるNFTであってもほぼ確実に買うことができ、また将来的にそのアイテムの価値が上がれば、売って大きな売買差益を得ることもできる。
商用利用によって新しいコンテンツをつくる
NFTアートの中には、保有者に対して二次利用(商用利用)を認めているものもある。
先ほど取り上げたBored Ape Yacht Club(BAYC)も、そうした商用利用を認めているコレクションの1つだ。
BAYCのような知名度が高いNFTアートなら、グッズの作成・販売によって利益を得ることも十分に可能だろう。
自身のブランディングなどの一助に活用する
NFTアートは、自身のブランディングやマーケティングに利用することもできる。
保有しているアイテムを第三者に示すことで、独自性や個性を表現することができるのと同時に、そのアイテム次第では話題性やバイラル性を生み出せる。
また、単に保有していることを示すだけでなく、第三者に無償譲渡するのも有効な手段だ。
SNSのフォローやリツイートを応募条件に設定すれば、無償譲渡がフォロワーの増加につながる。
NFTアートをとおした体験を独自コンテンツにする
NFTアートは、まだまだ大衆に広く普及しているコンテンツではない。
一方でNFTアートに興味を抱いている人は多く、そうした人々をターゲットとしてNFTアートに関連する経験をコンテンツ化すれば、そのコンテンツを用いた収益化も十分に可能だ。
以上、NFTアートの使い道を副次的なものも含めて10種類、紹介した。
こうして1つ1つ見ていくと、NFTアートには意外にも多くの使い道があることを理解してもらえたことだろう。
ちなみにNFTには、「フリーミント」といって無料で手に入れる方法もある。
フリーミントについては別途以下の記事で解説しているので、NFTを買うことにまだ抵抗がある初心者の方は、ぜひそちらも参考にしてもらいたい。
NFTアートの購入方法
続いては、NFTアートの購入方法を紹介していく。
なお今回は、購入する場の例として、世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」を取り上げる。
NFTアートの購入方法
- NFTアートを探す
- 国内取引所でイーサリアムなどを買う
- ウォレットを用意する
- OpenSeaとウォレットをつなぐ
- NFTアートを購入する
NFTアートを探す
まずはNFTマーケットプレイス「OpenSea」にアクセスし、NFTアートを物色してみよう。
OpenSeaではNFTがジャンルごとに分けられており、トップページの「Art」を選択すれば、さまざまなNFTアートを閲覧することができる。
また、お眼鏡に叶うNFTアートが見つかったら、そのNFTアートの取引に用いられている仮想通貨と、販売価格をよく確認しておこう。
国内取引所でイーサリアムなどを買う
買うNFTアートを決めたら、そのNFTアートにおいて決済通貨に指定されている仮想通貨(イーサリアムなど)を用意しよう。
仮想通貨はもちろん、仮想通貨取引所で購入することができる。
ちなみに、数ある国内取引所の中でのイチオシは「Coincheck」だ。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、PLT、SAND、DOT、FNCT 、CHZ、LINK、MKR、DAI、MATIC、APE、AXS、IMX、WBTC、AVAX、SHIB 【全29種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker・Takerともに無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 (BTCの場合) | 0.0005~0.016BTC* *ガス代の変動に合わせて変動 |
その他のサービス | Coincheckつみたて(自動積立) 貸暗号資産サービス ステーキングサービス* Coincheck IEO Coincheck INO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス *β版、一時停止中 |
Coincheck の特長
- ワンコイン(500円)から仮想通貨を購入できる
- 取引形式を「販売所」と「取引所」から選べる
- 手数料無料でビットコインなどを取引できる
- 裁量取引以外のサービスも充実している
- 口座を持てばNFTの取引も可能(Coincheck NFT)
- 初めて販売されるNFTコレクションを優先的に買える(Coincheck INO)
Coincheckでは、イーサリアムやポリゴンなど23種類の仮想通貨が揃い、いずれもワンコイン(500円)から購入することができる。
また、取引ツールがシンプルで、初心者でも扱いやすい。
まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にCoincheckの利用を検討してみてほしい。
ウォレットを用意する
OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスは利用者登録が不要で、仮想通貨ウォレットを接続するだけで使用できるようになっている。
そこで次は、OpenSeaに対応したウォレットを用意しよう。
選択肢はいくつかあるが、どれを使うべきかわからない場合は、ポピュラーで汎用性も高い「MetaMask(メタマスク)」を選ぶとよいだろう。
MetaMaskはPCとスマホの両方に対応しているウォレットで、どちらも無料で使える。
MetaMaskの入手方法は、別途次の記事で紹介しているので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてほしい。
またMetaMaskを用意できたら、Coincheckなどの仮想通貨取引所で調達したイーサリアムをそのMetaMaskに送金しておこう。
MetaMaskへの送金方法についても、先ほど提示した記事を参照してもらいたい。
OpenSeaとウォレットをつなぐ
MetaMaskなどのウォレットを用意したら、それをOpenSeaに接続しよう。
サイト上部にある「ウォレットを接続」をクリックすると、対応ウォレットの一覧が表示されるので、その中から自身が使用しているウォレットを選択する。
するとウォレットが起動し、接続の許可を求められるので、その要求に応じれば接続手続きは完了だ。
NFTアートを購入する
あとは、目星を付けていたNFTアートを実際に購入するだけだ。
NFTアートの詳細画面で「Buy Now」をクリックするとウォレットが起動するので、指示に従って操作すれば、NFTアートを購入することができる。
以上、OpenSeaを例にしてNFTアートの購入方法を紹介した。
最初は仮想通貨やウォレットの用意に手間がかかるが、一度揃えてしまえば、あとは容易に取引をおこなうことができる。
流れを理解できたら、Coincheckで口座を持つところからトライしてみるとよいだろう。
NFTアートを取引する際の注意点
さて、NFTアートを実際に取引する際には、以下の点に注意してもらいたい。
NFTアート売買時の注意点
- 取引手数料やロイヤリティがかかる
- 価値が下がることもある
- 偽物も多く出回っている
取引手数料やロイヤリティがかかる
NFTアートを取引する際には、一般的に次のようなコストがかかる。
NFTアートの取引でかかる主なコスト
- 基盤のブロックチェーンのネットワーク手数料(ガス代)
- 取引手数料(一般的に出品者側に科され、売り上げから引かれる)
- ロイヤリティ(クリエイターに支払われる二次流通の手数料、売り上げから引かれる)
特にNFTアートを投資対象として扱う場合は、こうしたコストを強く意識しておくべきだろう。
価値が下がることもある
NFTアートは、保有している間に価値が上がることがある一方、言わずもがな価値が下がっていくケースもある。
あくまでコレクションとして保有するのであれば、さほど価格変動を気にする必要はない。
しかし投資対象として扱うのであれば、できるだけ安く仕入れ、高くなったタイミングで売れるように、市場の動向を逐一チェックする必要があるだろう。
偽物も多く出回っている
現実の美術品に贋作が多くあるように、NFTアートにも残念ながら偽物が存在する。
元の画像をコピーして新たなNFTをつくるだけなので、むしろリアルの美術品よりもNFTアートの方が、贋作の作成は容易だろう。
特にCryptoPunksやBAYCなどの有名なコレクションは、贋作や似せてつくっただけのアイテムが多々あるので要注意だ。
なお、贋作の見分け方は、以下のようなものがある。
贋作を見分けるポイント
- OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで、公式認証マークの有無をチェックする
- 基盤のブロックチェーンを確認する
- コントラクトアドレスを照会する
NFTアートに関するよくある質問
それでは最後に、NFTアートに関してよくある質問を3つ紹介していく。
よくある質問
- メジャーなNFTマーケットプレイスを教えてください。
- NFTアートを自分でつくることは可能ですか?
- NFTアートを日本円で買うことはできますか?
メジャーなNFTマーケットプレイスを教えてください。
NFTのデータアグリゲーター「NFTGO」によると、本記事執筆時点(2023年8月下旬)から遡って直近1年間の販売数で見たNFTマーケットプレイスのトップ10は、以下のとおり。
OpenSeaが圧倒的なトップで、2番手にはBlur(ブラー)が付けている。
NFTアートを自分でつくることは可能ですか?
NFTアートは、自分でつくることも可能だ。
また昨今は、ジェネレーティブAI(生成AI)の登場によって、クリエイターとしての特別な技能がなくともデジタルアートを容易に生成できるようになり、ジェネレーティブAIを使って生み出したアートをNFT化する動きが活発になっている。
NFTアートを日本円で買うことはできますか?
前述のとおり、一般的にNFTアートは、イーサリアムなどの仮想通貨で取引されている。
なお、日本のNFTマーケットプレイスの中には、例えば「Rakuten NFT」や「Adam by GMO」など、日本円での取引が可能なところもある。
ただし、そうした日本のローカルなマーケットは、OpenSeaなどと比べて品揃えで大きく劣るなどデメリットもある。
NFTアートの使い道まとめ
今回はNFTアートについて、主な使い道や購入方法などを紹介した。
この記事のまとめ
- NFTアートは、メタバースやデジタルフレームを使い、展示して楽しむことができる
- NFTアートには資産的価値があるため、売買差益を狙える他、融資の担保にも使える
- コミュニティへの参加権など、保有することで特典を得られるNFTアートもある
- NFTアートの中には、保有者に対して商用利用を認めているものもある
NFTアートは2021年にブームを生み、ブームが落ち着いた現在も活発に取引されている。
そのため、コレクションとして楽しめるのはもちろんのこと、投資対象として扱ってマネタイズを狙うことも十分に可能だ。
興味がある方は、自分なりの目的で実際にNFTアートに触れてみてはいかがだろうか。
なお、NFTアートを取引する際には一般的に仮想通貨が必要で、Coincheckならワンコイン(500円)から仮想通貨を買える。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にCoincheckのことも合わせてチェックしてみてほしい。