今回紹介する「PancakeSwap(パンケーキスワップ)」は、2020年にサービスが開始されたDEX(分散型取引所)だ。
DEXは数多くあるがその中でもPancakeSwapは、UniswapやSushiswapと並んで高い人気を持つ。
またPancakeSwapは、2023年5月にNFTゲーム業界に参入(NFTゲームの「Pancake Protectors」)して業界の話題を集めており、あらためて興味を持った方も多いことだろう。
今回はそんなPancakeSwapについて、基本情報や機能、使い方などを解説していく。
特に、PancakeSwapでのマネタイズ方法に焦点を当てているので、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- PancakeSwapの基本情報・主な機能
- PancakeSwapを使って稼ぐ方法
- PancakeSwapを使うために必要な準備
- PancakeSwap使用時の注意点
PancakeSwapを使うなら、まず国内取引所で、元手となるイーサリアムを用意する必要がある。
その際にGMOコインでイーサリアムを用意すれば、手数料無料で、ウェブウォレットへイーサリアムを送金できる。
また現物取引(取引所)を使うことで、取引にかかる手数料を安く抑えられる。
PancakeSwapとの相性はバッチリなので、ぜひGMOコインの口座を先に用意しておこう。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは?
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、2020年にローンチされたDEX(分散型取引所)だ。
当初はBNBチェーンのみを基盤としていたが、現在はマルチチェーン対応が進み、イーサリアムチェーンやAptosチェーンなどでも稼働している。
PancakeSwapでは、
- ユーザー同士で仮想通貨を自由に交換(スワップ)
- 流動性プールに仮想通貨を供給して報酬を得る
- ステーキングで稼ぐ
- 独自の金融商品を使って稼ぐ
といったことができる。
また、一般的な仮想通貨取引所と違い、PancakeSwapはアカウント登録がいらない。
年齢や国籍などに関係なく、だれでもMetaMaskなどのウェブウォレットを接続するだけで利用することができる。
さらにPancakeSwapは、数多くの言語に対応しており、日本語表記にも切り替えられる。
そのため日本人でも使いやすいDEXとなっている。
PancakeSwapの主なサービス・機能
PancakeSwapの主なサービス・機能は、以下のとおりだ。
主なサービス・機能
- スワップ(ユーザー間での仮想通貨の交換)
- Buy Crypto(法定通貨で仮想通貨を買えるサービス)
- ブリッジ(異なるブロックチェーン間での資産の移行)
- 流動性提供
- イールドファーミング
- パーペチュアル
- ステーキング
- リキッドステーキング
- トレードコンペティション*
- プレディクション*
- 宝くじ・ポタリー*
- コレクタブルNFT*
- NFTゲーム(Pancake Protectors)
*BNBチェーンでのみ利用可能
上記のとおりPancakeSwapでは、多種多様なサービスが揃う。
これらの中でマネタイズにつながるものは、次項で詳しく解説する。
なお、使えるサービスは基盤となっているブロックチェーンごとで差異があり、BNBチェーン上のPancakeSwapがもっともサービスが充実している。
PancakeSwapでの稼ぎ方
それでは、PancakeSwapを使って稼ぐ方法を1つ1つ見ていこう。
選択肢が大変豊富であるため、今回はそれぞれをできるだけ簡潔に紹介していく。
PancakeSwapでの稼ぎ方
- 流動性を提供する
- イールドファーミングをおこなう
- 取引所トークンのCAKEなどをステーキングする
- リキッドステーキングをおこなう
- パーペチュアル取引を使う
- プレディクションを利用する
- 宝くじを買う
- ポタリーを使う
- IFOに参加する
- NFTを転売する
- NFTゲームで稼ぐ
流動性を提供する
中央集権的な管理者がいないPancakeSwapは、ユーザー同士でスワップ(交換)用の仮想通貨を出し合う仕様になっている。
自身が保有する仮想通貨を預け入れ、スワップの流動性を提供すると、見返りとして「LPトークン」と、他のユーザーがスワップをする際に支払う手数料の一部を得ることができる。
LPトークンとは?
LPトークンとは、流動性プールに仮想通貨を預けたユーザーが受け取るトークンのこと。
流動性を提供したことに対する証明書のようなもので、これを返却すれば、預けた仮想通貨を引き出すことができる。
なお仮想通貨を預け入れる際は、必ず2種類の仮想通貨でペアを組む必要がある。
イールドファーミングをおこなう
流動性を提供して得たLPトークンは、別途「イールドファーミング」で、運用することもできる。
LPトークンをPancakeSwapに預け入れる(ステーキングする)と、そのLPトークンと数量に応じた報酬を得られる。
以下の一覧からわかるように、イールドファーミングの利回りは非常に魅力的なものが多く、中には利回りが年率100%を超えるものもある。
また、報酬はPancakeSwapの取引所トークンである「CAKE」で支払われる。
取引所トークンのCAKEなどをステーキングする
PancakeSwapでは、取引所トークンであるCAKEなどを単体でステーキングすることもできる。
CAKEをステーキングする場合は、いつでも好きなときに解除できる「フレキシブルステーキング」と、一定期間は解除ができない「ロックステーキング」の2種類から選択できる。
もちろん縛りが強い後者の方が、利回りがよい。
リキッドステーキングをおこなう
リキッドステーキングとは、「債権トークン」を受け取れるより流動性が高いステーキングのことだ。
債権トークンにも市場価値があるため、通常のステーキングと同じようにステーキング報酬を受け取りつつ、債権トークンを別途運用して稼ぐことができる。
PancakeSwapのリキッドステーキングの対象通貨は、今のところイーサリアムとBNBのみ*だ。*2024年3月時点
例えばイーサリアムをステーキングすると、ステーキング報酬を得られるだけでなく、債権トークンのWBETH(Wrapped Beacon ETH)も獲得することができる。
パーペチュアル取引を使う
パーペチュアル取引とは、有効期限がない先物取引のことだ。
手持ちの資産を担保とし、最大150倍のレバレッジをかけて、取引をすることができる。
プレディクションを利用する
「プレディクション(Prediction、予想)」では、その名のとおりCAKEもしくはBNBの値動きを予想する。
ラウンドごと(5分)に、選んだ銘柄がスタート時の価格から値上がりするか値下がりするかを予想し、そのどちらかにベットする。
予想があたると、ユーザーがベットしたお金でつくられた賞金プールから、払い戻しを受けられる。
払い戻しの倍率は、参加したユーザーの予想の傾きに応じて変動する。
宝くじを買う
PancakeSwapでは、1枚約5ドル(5ドル相当のCAKEで支払い)で宝くじを買える。
宝くじには6ケタの数字が記載されており、当選番号との一致数が多いほど、当選金額が上がる仕様になっている。
また当選金は、その宝くじの購入代金によってつくられた賞金プールから支払われる。
ポタリーを使う
ポタリーは、CAKEのロックステーキングと宝くじを組み合わせたサービスだ。
ポタリーでは、CAKEのステーキング報酬が賞金プールへと回され、くじの当選者がその賞金プールから賞金を受け取れる。
つまり、当選すれば通常のステーキング報酬よりも大きなリターンを得られるが、外れるとその報酬が減るということだ。
ちなみに、掛け金となるCAKEは10週間後に全額返却されるため、外れても元本が備われることはない。
IFOに参加する
IFO(イニシャル・ファーム・オファリング)とは、DEXが仲介しておこなわれる、新しい仮想通貨のプレセールのことだ。
IFOに参加し、新しい仮想通貨を先に買っておくと、市場上場後の値上がりによって大きなリターンを得られることがある。
PancakeSwapでは、BNBチェーンを基盤として発行される新しい仮想通貨が、市場上場前に先行販売される。
なおPancakeSwapのIFOに参加するには、事前にCAKEをステーキングして、参加権となる「iCAKE」を入手しておく必要がある。
NFTを転売する
PancakeSwapには、BNBチェーンを基盤としたNFTを扱うNFTマーケットプレイスもある。
二次売買も可能で、購入したNFTを購入時にかかったコスト(購入価格+各種手数料)よりも高い値段で売ることができれば、売買差益を得られる。
NFTゲームで稼ぐ
PancakeSwapでは、2023年5月にNFTゲーム「Pancake Protectors」がリリースされた。
プレイヤーはゲームを楽しみながら、CAKEの分配を受けることができる。
以上、やや足早にはなったが、PancakeSwapでの稼ぎ方を紹介した。
御覧のとおりPancakeSwapでは、堅実なものからギャンブル的なものまで、さまざまなマネタイズの手段が揃っている。
興味を持った方は、実際にPancakeSwapを使い、気になるものからトライしてみるとよいだろう。
PancakeSwapを使うための準備
PancakeSwapを実際に使うには、いくつかの下準備がいる。
ここでは何をどのように準備すべきか、順を追って解説していく。
使うための下準備
- 国内取引所でイーサリアムを買う
- ウォレットを用意する
- ウォレットを接続する
- ネットワークを選択する
- イーサリアムをBNBに換金する
国内取引所でイーサリアムを買う
まずは国内の仮想通貨取引所で、PancakeSwapでのスワップの元手や、ネットワーク手数料の支払い手段となるイーサリアムを調達しよう。
イーサリアムは大抵の国内取引所で取り扱われているが、PancakeSwapと併用する場合の調達先は「GMOコイン」がうってつけだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
国内取引所の多くは、手持ちの仮想通貨をウォレットへ送金する際に手数料の支払いを求められる。
しかしGMOコインなら、手数料ゼロ円でイーサリアムを送金することができる。
口座開設も無料でできるので、まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にGMOコインの利用を検討してみるとよいだろう。
ウォレットを用意する
PancakeSwapは、ウェブウォレットを接続することで利用可能な状態になる。
対応ウォレットは数多くあり、どれを使うべきか迷った場合は、汎用性が高いMetaMask(メタマスク)を選択することをおすすめする。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskは、PCとスマホの両方で使える無料のウェブウォレットだ。
また、イーサリアムチェーンやBNBチェーンをはじめとして、多くのブロックチェーンに対応している。
入手方法については以下の記事で解説しているので、まだお持ちでないならそちらを参考にしてもらいたい。
また、ウォレットを用意できたら、そのウォレットのアドレス宛にイーサリアムを送金しておこう。
ウォレットを接続する
ウォレットを用意できたら、PancakeSwapにそのウォレットを接続しよう。
PancakeSwapのサイトにアクセスし、トップ画面にある「ウォレットを接続」をクリックする。
すると以下のように、ウォレットの選択画面が立ち上がるので、自身が使用しているものを選択しよう。
ウォレットのアイコンを選択すると、自動的に自身のウォレットが起動し、PancakeSwapとの接続許可を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
ネットワークを選択する
冒頭に述べたようにPancakeSwapは、複数のブロックチェーン上で稼働している。
イーサリアムを元手にスワップなどをおこなう場合は、利用するネットワークを「イーサリアムチェーン」に設定しよう。
イーサリアムをBNBに換金する
イーサリアムチェーンのPancakeSwapは、BNBチェーンをベースとしたPancakeSwapと比べて、いくつかのサービスに制限がかけられている。
そのため、PancakeSwapをフルに利用したい場合は、BNBチェーン基盤のものを使う必要がある。
ただ、BNBチェーンのPancakeSwapでは、ガス代の支払いのために「BNB」が欠かせない。
したがってBNBチェーンのPancakeSwapを使うなら、用意したイーサリアムをBNBにスワップしておこう。
以上、PancakeSwapを使うために必要な準備をひととおり紹介した。
流れを理解できたら、まずはGMOコインなどの国内取引所で、イーサリアムを調達するところから始めてみよう。
PancakeSwapを利用する際の注意点
さて、PancakeSwapを利用する際には、次のような点に注意してほしい。
利用時の注意点
- ハッキングのリスクがある
- トラブルの際に顧客資産を守る仕組みがない
- 流動性を提供すると「インパーマネントロス」が発生する
ハッキングのリスクがある
オンラインの状態でサービスを利用するDeFiのプロダクトは、アメリカ政府などが警鐘を鳴らすほど、ハッキングの被害が後を絶たない。
これまでのところPancakeSwapがハッキングされたという話は聞かないが、ネットにつながっている以上は、PancakeSwapも将来的に見てハッキングのリスクがゼロになることはない。
そのためPancakeSwapを利用する際は、ハッキングのリスクを考慮した上で、セキュリティの対策や適切な資産管理策を講じる必要がある。
トラブルの際に顧客資産を守る仕組みがない
日本の企業が運営する仮想通貨取引所では、顧客資産に対して信託保全がなされており、トラブルが発生したとしても適切に顧客資産が保護される仕組みになっている。
一方で、中央集権的な管理者がいないPancakeSwapでは、トラブルの際にユーザーの資産を守る仕組みが用意されていない。
そのためPancakeSwapを利用する際は、「何が起きても自己責任」という認識を持っておく必要があるだろう。
流動性を提供すると「インパーマネントロス」が発生する
「インパーマネントロス」とは、DEXの流動性プールに資産を預け入れたときに生じる損失のことだ。
流動性プールに資産を預け入れたのち、外部の市場での流通価格と流動性プールの価格が乖離すると、インパーマネントロスが起こる。
また、その乖離幅が大きくなるほど、インパーマネントロスも大きくなる。
例えば、価格変動の小さいステーブルコインを流動性プールに預け入れるなど、インパーマネントロスを抑える方法はある。
ただし、完全になくすことはできないので注意しておいてほしい。
PancakeSwapに関するよくある質問
最後に、PancakeSwapに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- PancakeSwapは誰が運営していますか?
- PancakeSwapのスマホアプリはありますか?
- 取引所トークンであるCAKEの時価総額はどれくらいですか?
PancakeSwapは誰が運営していますか?
PancakeSwapに特定の企業などの運営者は存在せず、ユーザーのコミュニティによる非中央集権的な運営がなされている。
また、取引所トークンのCAKEを持っていれば、だれでも運営の意思決定に関わる投票に参加することができる。
PancakeSwapのスマホアプリはありますか?
今のところ、PancakeSwapのスマホアプリは存在しない。
ただし、スマホやタブレットでも、WebブラウザからPancakeSwapを利用することは可能だ。
取引所トークンであるCAKEの時価総額はどれくらいですか?
2024年3月時点でのCAKEの時価総額は約1,300億円で、時価総額ランキングでは110位*に付けている。*CoinMarketCap調べ
また、DEX関連の銘柄に絞って時価総額を比べると、176種類中で11番目の規模を誇る。
PancakeSwapまとめ
今回は、PancakeSwapでの稼ぎ方や、利用する際の準備などについて解説した。
この記事のまとめ
- PancakeSwapは、BNBチェーンなどを基盤としたDEX(分散型取引所)
- イールドファーミングやステーキングなど、マネタイズの手段が豊富に揃う
- 元手となるイーサリアムとウォレットがあれば、だれでもPancakeSwapを使える
- 仮想通貨の送金手数料がかからないGMOコインは、PancakeSwapと相性ばっちり
PancakeSwapは数あるDEXの中でもひと際ユニークで、イールドファーミングやステーキングだけでなく、パーペチュアル取引や宝くじで稼ぐこともできる。
興味がある方はぜひ、実際にPancakeSwapを使ったマネタイズにトライしてみてはいかがだろうか。
なおGMOコインを使えば、元手となるイーサリアムをリーズナブルな手数料で調達できる*。*現物取引(取引所)を使用した場合
また、ウォレットに送金する際の手数料もかからない。
PancakeSwapとの併用にうってつけなので、ぜひこの機会にGMOコインのこともチェックしてみてほしい。