今回取り上げる「ether.fi」は、イーサリアムのリキッドステーキングができるプラットフォームだ。
リキッドステーキングとは?
流動性を確保しつつ、報酬を得られるステーキングのこと。
リキッドステーキングのプラットフォームは他にもいくつかあるが、そうした競合と比べてより利回りがいいことから、ether.fiは人気を集めている。
本記事ではそんなether.fiについて、サービスの内容や使い方などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- ether.fiの基本情報
- ether.fiの4つの特徴(サービス内容)
- ether.fiの人気
- ether.fiの基本的な使い方
ether.fiでリキッドステーキングをおこなうには、イーサリアムが必須だ。
イーサリアムは大抵の国内取引所で購入できるが、その中でもGMOコインなら、購入したイーサリアムをウォレットへと送金する際に手数料がかからない。
ether.fiと相性が良いので、まだ口座をお持ちでない方はぜひ、この機会にGMOコインのこともチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
ether.fi(イーサファイ)とは?
名称 | ether.fi |
サービス概要 | ETHのリキッドステーキング Liquid(DeFiでの自動資産運用) ブリッジ |
対応チェーン | イーサリアム Arbitrum Base 他 |
サイトURL | https://www.ether.fi/ |
ether.fiは、リキッドステーキングのプラットフォームだ。
イーサリアムなどをステーキングすると、通常のステーキングと同じく報酬を受け取りつつ、債権トークンを得ることができる。
また手に入れた債権トークンは、他のDeFi(分散型金融)プロトコルで別途運用することが可能だ。
なおリキッドステーキングについては、別途以下の記事で詳しく解説している。
そもそもリキッドステーキングのことがよく分からないという方は、先にそちらをチェックしてみてほしい。
ether.fiのサービス・特徴
さてether.fiは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- ETHのリキッドステーキングができる
- リステーキングの利回りも発生する
- ポイントも付与される
- Liquidでも稼げる
ETHのリキッドステーキングができる
繰り返しになるがether.fiは、リキッドステーキングのプラットフォームだ。
イーサリアムもしくはstETHをステーキングすることで、ステーキング報酬を受け取りつつ、債権トークンのeETHを得ることができる。
stETHとは?
Lido Financeでのリキッドステーキングで獲得できる債権トークン。
eETHは、イーサリアムと同価値になるように設計されており、他のDeFiプロトコルにて別途運用することができる。
リステーキングの利回りも発生する
競合プラットフォームにはないユニークな特徴としてether.fiは、単にステーキング報酬を得られるだけでなく、リステーキング報酬も得られる仕様になっている。
リステーキングとは?
その名のとおり、一度ステーキングしたイーサリアムなどを再びステーキングできる仕組みのこと。
ether.fiはリステーキングプラットフォームの「EigenLayer」と連携しており、その恩恵でリステーキング報酬ももらえる。
ポイントも付与される
ether.fiを利用すると、
- ether.fiロイヤリティポイント
- EigenLayerポイント
という2種類のポイントも付与される。
ロイヤリティポイントは、将来的にether.fiのガバナンスで用いられるようになる見込みだ。
またEigenLayerポイントは現状、EigenLayerの基軸通貨「EIGEN」のエアドロップへの参加権として用いられている。
Liquidで稼げる
「Liquid」は、預け入れた資産をDeFiで自動運用してもらえるサービスだ。
2024年6月時点では、以下の3種類のプロダクトが用意されている。
3種類のプロダクト
- Super Symbiotic LRT
- ETH Yield
- Market-Neutral USD
例えばETH Yieldの利用の流れは、以下のとおり。
リキッドステーキングで得られたeETHなど*を預け入れることで、以下のようなリターンを得ることができる。*eETH、wETH、weETHのいずれか
ETH Yieldの報酬
- DeFiでの運用報酬
- ether.fiでの運用報酬
- ether.fiロイヤリティポイント
- EigenLayerポイント
以上、ether.fiの特徴を4つ紹介した。
従来のリキッドステーキングプラットフォームと違い、ether.fiはより多くのリターンを得られる見込みがある。
そのためether.fiは、ステーキングプラットフォームの中で上位の人気を獲得している。
ether.fiの市場シェア
ここで具体的に、DeFi市場でether.fiにどれくらいの人気があるのか紹介しておこう。
イーサリアムチェーン上には、1,000種類を超えるDeFiプロトコルがある。
それらをTVL(預かり資産)の多い順に並べると、ether.fiは全体の5番手*に付けている。*2024年6月末時点、DeFi Llama調べ
リキッドステーキングに限って言えば、Lido Financeに次いで2番手にいる。
また、その預かり資産(TVL)は約65億ドル(約1兆円)*に上り、これらの情報からDeFi市場でトップクラスの人気があることがわかる。*2024年6月末時点
ether.fiの使い方
それでは続いて、ether.fiでのリキッドステーキングのやり方をかんたんに紹介しておく。
リキッドステーキングのやり方
- 仮想通貨取引所でETHを調達
- ウォレットを用意する
- ether.fiとウォレットを接続
- ETHをステーキング
仮想通貨取引所でETHを調達
まずは国内の仮想通貨取引所を使い、元手となるイーサリアムを調達しよう。
イーサリアムは大抵の国内取引所で買えるが、イチオシはGMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら現物取引(取引所)を使うことにより、リーズナブルな手数料でイーサリアムを買える。
また、他の多くの国内取引所と違い、イーサリアムをウォレットに送金する際に手数料がかからない。
ether.fiに限らずDeFiプロトコルと相性バッチリなので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
ウォレットを用意する
ether.fiは、ウォレットを接続することで使える状態になる。
対応ウォレットはいくつもあるが、おすすめは「MetaMask(メタマスク)」だ。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskは拡張性・汎用性に優れたウォレットで、PC版・アプリ版ともに無料で使える。
くわしい特徴や入手方法は以下の記事で紹介しているので、まだ持っていない方はそちらを参考にしてもらいたい。
またMetaMaskなどのウォレットを用意できたら、仮想通貨取引所からそのウォレットのアドレス宛に、イーサリアムを送金しておこう。
ether.fiとウォレットを接続
ウォレットなどの下準備ができたら、ether.fiとウォレットを接続しよう。
まずは、ether.fiのサイトにアクセスする。
続いて、トップページにある「Connect Wallet」をクリックしよう。
ウォレット一覧が表示されるので、自身が利用しているウォレットを選択する。
すると自身のウォレットが起動し、ether.fiとの接続の承認を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
ETHをステーキング
ウォレットを接続できたら、あとは手持ちのイーサリアムをステーキングするだけだ。
ステーキングの操作画面でイーサリアムの数量を入力し、「Stake」ボタンをクリックすると、ステーキングが実行される。
またステーキングをおこなうと、預け入れたイーサリアムと同じ数量のeETHがもらえる。
以上、ether.fiでのリキッドステーキングのやり方を紹介した。
御覧のとおりether.fiは、非常にかんたんな操作で利用することができる。
興味がある方は、ぜひGMOコインでイーサリアムを用意するところから始めてみてほしい。
ether.fiに関するQ&A
最後に、ether.fiに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- ether.fiは安全ですか?
- eETHに対応したDeFiを教えてください。
- Liquid はどのような DeFi プロトコルをサポートしていますか?
ether.fiは安全ですか?
ether.fiはこれまでに複数回、外部機関からの監査を受けている。
そのため、相応の安全性の担保はなされていると言えるだろう。
eETHに対応したDeFiを教えてください。
eETHを運用できるDeFiプロトコルは、以下のリンクから一覧で確認することができる。
Liquid はどのような DeFiプロトコルをサポートしていますか?
前述のとおりLiquidでは、預け入れた資産を外部のDeFiプロトコルで自動運用してくれる。
具体的には、以下のDeFiプロトコルを運用先として用いている。
Liquidの運用先*
- Uniswap V3
- Balancer
- Aave V2/V3
- Morpho Blue
- Curve/Convex
*2024年6月時点
ether.fiとは?まとめ
今回は、リキッドステーキングプラットフォーム「ether.fi」について、特徴や使い方などを解説した。
この記事のまとめ
- ether.fiではイーサリアムなどのリキッドステーキングができる
- 通常の報酬だけでなく、リステーキング報酬も得られる
- Liquidで保有資産を運用することもできる
- 人気は上々で、TVL(預かり資産)は1兆円超*
*2024年6月時点
ether.fiは、イーサリアムなどのリキッドステーキングのサービスを提供している。
また競合プロトコルと違ってether.fiでは、リステーキング報酬も発生するため、より大きなリターンを得ることができる可能だ。
今回紹介したように使い方は非常に簡単なので、興味がある方はぜひGMOコインなどを使い、元手のイーサリアムを用意するところから始めてみてほしい。