DApps(分散型アプリ)やNFTの開発基盤となっているレイヤー1ブロックチェーンは、イーサリアムチェーンを筆頭に、SolanaチェーンやBNBチェーンなど数多くの種類が存在する。
今回取り上げる「TONブロックチェーン(The Open Network)」もその1つであり、基軸通貨の「TONコイン(TON)」は時価総額ランキングで10位台*に付けるほど、高い実需と人気がある。*2024年3月7日時点、CoinMarketCap調べ
今回はそんなTONブロックチェーンとTONコインについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
イーサリアムチェーンとの違いも具体的に紹介していくので、TONコインに興味がある方はぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- TONブロックチェーンとTONコインの特徴
- イーサリアムチェーンとTONブロックチェーンの違い
- 市場上場から現在までのTONコインの値動き
- TONブロックチェーンとTONコインの将来性
- TONコインの価格予想
- TONコインの購入方法
2023年10月26日、TONコインはBITPOINTから、国内市場への初上場を果たした。
また2024年3月時点でTONコインの取り扱いがあるのは、国内でBITPOINTだけだ。
そのためTONコインへの投資に興味がある方は、この機会にBITPOINTのこともチェックしてみてほしい。
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- 自動積立やレンディングなどのサービスが充実
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目次
TONコイン(TON)とは?
名称 | TONコイン(Toncoin) |
シンボル・通貨単位 | TON |
ローンチ時期 | 2021年5月 (メインネットへの移行) |
価格* | 2.70ドル/TON |
時価総額ランキング* | 16位 |
サイトURL | https://ton.org/ |
TONコイン(TON)は、メッセンジャーアプリの「Telegram(テレグラム)」を手がけるTelegram Messenger LLP(以下Telegram社)が開発したブロックチェーン「The Open Network(以下、TONブロックチェーン)」のネイティブトークンだ。
TONブロックチェーンは、イーサリアムチェーンのようにDAppsやNFTなどの開発が可能なパブリックブロックチェーンであり、そこでTONコインは、各種DAppsでの決済や、ネットワーク手数料(ガス代)の支払いなどに用いられている。
余談になるが、Telegram社によって開発されたTONコインは、テストネット段階である2019年に米国証券取引委員会(SEC)から、仮想通貨ではなく有価証券(株式)に当たるとして提訴された。
その提訴を受けてTelegram社の開発チームは、TONブロックチェーンの開発から撤退することとなったのだが、Telegram社に代わって非営利団体のNewTON(現在のTON Foundation)が開発を引き継ぎ、2021年5月にはメインネットへと移行するに至っている。
TONコイン(TON)の特徴
さて、TONブロックチェーンとそのネイティブトークンであるTONコインには、主に次のような特徴がある。
主な特徴
- 高速・低コストで利用できるパブリックブロックチェーン
- 500種類を超えるDAppsが稼働している
- コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用
- ステーキングの権利を委任できる
- イーサリアムチェーンなどとのブリッジが可能
高速・低コストで利用できるパブリックブロックチェーン
TONブロックチェーンは、DAppsやNFTなどの開発ができるパブリックブロックチェーンであり、その役割に関しては、イーサリアムチェーンと似たようなものと考えて差し替えないだろう。
ただ、パフォーマンスの面ではイーサリアムチェーンを大きく上回っている。
次の表はTONブロックチェーンと、主要なレイヤー1ブロックチェーンであるイーサリアムチェーンおよびSolanaチェーンを比較したものだ。
- Block time:取引の情報を記録するブロックチェーンの「ブロック」を生成するのにかかる時間
- Time-to-finality:トランザクション(取引)の実行・検証にかかる時間
- Simple transaction performance:単純なトランザクションに対するパフォーマンス
- Complex transaction performance:複雑なトランザクションに対するパフォーマンス
- Sharding support:シャードチェーンのサポート
- Cross-shard communication:シャードチェーンの相互通信
ブロックチェーンにおける「シャーディング」とは、ブロックチェーン上のデータとその処理を、複数の小さなグループに分割する技術のことであり、それぞれのグループのことを「シャード」と呼ぶ。
シャードはそれぞれが独自のブロックチェーンでありながら、連結して1つのブロックチェーンも形成している。
また各シャードで別々にトランザクションが並列処理されるため、従来型のブロックチェーンよりもトランザクション(取引)の処理スピードが速く、かつ処理にかかる手数料も安い。
TONブロックチェーンはこのシャーディングを取り入れており、シャード間の通信速度も速いため、イーサリアムチェーンよりも高速・低コストで利用できる環境を実現している。
さらに、複雑なトランザクションの処理も得意としている。
500種類を超えるDAppsが稼働している
2023年4月時点においてTONチェーン上では、500種類を超えるDAppsが稼働している。
カテゴリーは限定されておらずそれらのDAppsは、ウォレットやDEX(分散型取引所)、ブロックチェーンゲームやNFTマーケットプレイスなど多岐に渡る。
コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用している
TONブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズム(取引内容を検証し、合意形成を図るためのアルゴリズム)は、イーサリアムチェーンなどと同じくPoS(プルーフ・オブ・ステーク)だ。
取引の検証・承認者である「バリデーター」となる権利は、TONコインをより多く保有した者に割り当てられやすくなる仕組みとなっている。
またバリデーターは、取引の検証・承認作業をおこなうことによって、ステーキング報酬としてTONコインを獲得することができる。
ステーキングの権利を委任できる
TONブロックチェーンでは、「バリデータープール」に自身が保有するTONコインをステークすることによって、自身の持つステーキングの権利を第三者に委任することができる。
その仕組みがあることにより、自身のTONコインの保有量が少なく、独力ではバリデーターに選ばれない場合であっても、バリデータープール経由でステーキング報酬の分配を受けられる。
なお、バリデータープールにステークする際に必要なTONコインの最低数量は50TONだ。
本記事執筆時点(2023年11月上旬)でのTONの価格が約400円なので、約2万円の初期投資でステーキングにチャレンジすることが可能だ。
イーサリアムチェーンなどとのブリッジが可能
TONブロックチェーンには、ブリッジの機能が用意されている。
ブリッジを使うことにより、TONコインをERC-20トークン版のTONコイン、もしくはBEP-20トークン版のTONコインへと変換できる。
また、それらのTONコインはもちろん、イーサリアムチェーンとBNBチェーン上で使うことができる。
後述するが、ブリッジをとおして相互運用できるブロックチェーンは、今後少しずつ追加されていく見込みである。
TONコイン(TON)の値動き
ここで、TONコインの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2023年末までの値動き
次にTON/USDチャートで、市場への上場を果たした2021年8月から、2023年末までの値動きをおさらいしていこう。
TONコインは、2021年後半に一時、大きく高騰している。
ただ高騰の勢いは長続きせず、2022年に入ると下落に転じた。
また一度価格を下げてからは、1ドルから2.5ドル程度のレンジの中で、長らく推移している。
このように昨今のTONコインは、2021年後半につけた高値と比べて割安な水準にある。
現状を安く買えるチャンスと見る方は、今の内にBITPOINTを使い、TONコインに投資してみてはいかだろうか。
TONコイン(TON)の将来性に関わるポイント
TONコインへの投資を検討しているなら、その将来性も気にかかっていることだろう。
ここでは、TONコインの今後に関わる注目ポイントを3つ、紹介しておく。
今後に関わる注目ポイント
- ロードマップに沿って着実に開発が進められている
- メッセンジャーアプリのTelegramと密接な関わりがある
- ブロックチェーンを基盤としたクラウドストレージがローンチされた
ロードマップに沿って着実に開発が進められている
TONブロックチェーンは公式サイトでロードマップが公開されており、それに基づいた開発が進められている。
アップデートによって利便性が向上していけば、おのずとTONコインの需要も増していくだろう。
メッセンジャーアプリのTelegramと密接な関わりがある
2019年に米国証券取引委員会(SEC)に提訴されたことを契機に、TONブロックチェーンの開発はTelegram社の手を離れた。
しかしTelegram社とのつながりは失われておらず、例えば2022年4月にはメッセンジャーアプリ「Telegram」にTONコインの送信機能が実装されるなど、Telegramに対してTONブロックチェーン関連の機能拡充がたびたびおこなわれている。
そのためTONコインに投資するのであれば、Telegramの動向(市場シェアの増減など)にも注目しておきたいところだ。
ブロックチェーンを基盤としたクラウドストレージがローンチされた
2023年1月、TONブロックチェーンで同ブロックチェーンを基盤としたデータストレージサービス「TON Storage」がローンチされた。
従来からブロックチェーン基盤のストレージサービスは存在しているが、既存の多くのサービスと違ってTON Storageには、ノード(ネットワーク参加者)に報酬が発生する仕組みが導入されている。
ストレージサービスのユーザーは、利用料としてTONコインを支払うのだが、その支払いの一部がノードに対して分配される。
ブロックチェーン基盤のストレージサービスは、過去にDeFi(分散型金融)やNFTがそうであったように、昨今のブロックチェーン業界におけるトレンドの1つとなっている。
またその中で、TONブロックチェーンのTON Storageが市場シェアを獲得できるのか、要注目だ。
TONコイン(TON)の価格予想
海外のデータアグリゲーター「DigitalCoinPrice」は、今後10年のTONコインの価格について、次のような予想を提示している。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $2.42 | $5.84 | $5.93 |
2025 | $5.79 | $6.83 | $6.99 |
2026 | $7.95 | $9.50 | $9.79 |
2027 | $10.37 | $11.82 | $12.36 |
2028 | $10.37 | $11.82 | $12.36 |
2029 | $12.81 | $13.96 | $14.70 |
2030 | $18.22 | $20.13 | $20.24 |
2031 | $26.30 | $27.40 | $28.14 |
2032 | $37.09 | $38.48 | $38.86 |
2033 | $50.60 | $52.07 | $52.53 |
参考としてTONコインの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:2.70ドル(2024年3月7日)
- 史上最高値:5.84ドル(2021年11月12日)
DigitalCoinPriceでは、”TONコインの価格は10年後に現在の約20倍になる”という、強気な予想がなされている。
もちろんこれはあくまで予想であり、必ずしも実現するとは限らない。
ただ、TONコインに投資するかどうかを検討する際には、有効な判断材料の1つになるだろう。
またTONコインへの投資にチャレンジしてみたいなら、現状で国内唯一の上場先である「BITPOINT」をぜひチェックしてみてほしい。
TONコイン(TON)を買える仮想通貨取引所
冒頭に述べたとおりTONコインは、2023年10月26日にBITPOINTから、国内市場への初上場を果たした。
また、2024年3月時点でTONコインの取り扱いがあるのは、国内でBITPOINTだけだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、LTC、BCH、XRP、ETH、BAT、TRX、ADA、JMY、DOT、LNK、DEP、IOST、KLAY、SHIB、MATIC、FLR、GXE、TON、ATOM、TSUGT、OSHI、SOL 【全23種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディング) 自動積立 ステーキング |
BITPOINTの特長
- あたらしい銘柄の取り扱いに積極的
- SBIグループの傘下企業で安心
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 自動積立やレンディングなどのサービスが充実
BITPOINTは、「あしたを、もっと、あたらしく。」をキャッチコピーに掲げている、SBIグループ傘下の仮想通貨取引所だ。
そのキャッチコピーを体現する取り組みの1つとして、BITPOINTは新しい銘柄の取り扱いに積極的であり、TONコインのみならずシバイヌコイン(SHIB)やディープコイン(DEP)なども、BITPOINTで最初に国内での取り扱いが開始されている。
取扱銘柄数は22種類*と、国内他社と比べてやや少なめだが、メジャー通貨とマイナー通貨がバランスよくラインナップされている。*2024年3月時点
また、自動積立やレンディング、ステーキングといった裁量取引以外のサービスが充実している点も、BITPOINTの大きな魅力だ。
TONコインへの投資に興味がある方は、ぜひこの機会にBITPOINTの利用を検討してみるとよいだろう。
TONコイン(TON)とは?まとめ
今回は、TONブロックチェーンとそのネイティブトークンであるTONコインについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などを紹介した。
この記事のまとめ
- TON(The Open Network)は、DAppsやNFTの開発基盤となっているL1チェーン
- 他の主要なL1チェーンよりも、トランザクションの処理性能とコスト面で優れている
- 他のブロックチェーンとの相互運用性も有している
- コンセンサスアルゴリズムはPoSで、TONコインのステーキングが可能
TONブロックチェーン(The Open Network)は、2021年にメインネットへと移行した。
後発のブロックチェーンということもあって市場シェアで見ればまだまだだが、性能面で優れており、投資家からは高い期待が寄せられている。
またその期待値の高さは、TONコインが時価総額ランキングで10位台に付けていることからもうかがえる。
この記事をとおして将来性を感じたなら、ぜひBITPOINTを使い、実際にTONコインへの投資に挑戦してみてはいかがだろうか。