ビットコインエコシステムでは近年、レイヤー2(L2)ブロックチェーンの開発が活発になってきています。
また、そうした風潮の中で一際存在感を放っているのが、今回取り上げるL2チェーン「Stacks(スタックス)」です。
Stacksは、ビットコインチェーンにスマートコントラクトとDAppsを導入するためにつくられたL2チェーン。
ネイティブトークンの「STXトークン」は、時価総額ランキングでトップ50位内にランクイン*しています。*2024年12月22日時点、CoinMarketCap調べ

本記事ではそんなStacksおよびSTXトークンについて、主な特徴や将来性などをわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- Stacks/STXトークンの基本情報
- Stacks/STXトークンの特徴
- STXトークンの値動き
- Stacks/STXトークンの将来性
- STXトークンを買える仮想通貨取引所
STXトークンは比較的知名度のある銘柄ですが、残念ながら今のところ、国内市場では取り扱われていません。
そのため購入の際には、基本的に海外取引所の口座が必要になります。
なお、日本人でもSTXトークンを買える海外取引所の中では、MEXC(エムイーエックスシー)がおすすめです。
メールアドレスを登録するだけで口座をつくれるので、興味がある方はぜひMEXCのサイトを覗いてみてください。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,900種*以上
- 日本語表記に完全対応
- 初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2025年1月時点
目次
Stacks/STXトークンとは?

名称 | STXトークン |
シンボル・通貨単位 | STX |
公式サイト | https://www.stacks.co/ |
主な上場先 | MEXC Bybit Bitget KuCoin |
Stacks(スタックス)は、ビットコインチェーンに「スマートコントラクト」を導入することを目的に開発された、レイヤー2ブロックチェーンです。
ブロックチェーンのセキュリティを活かしつつ、DApps(分散型アプリ)やNFTの開発基盤として機能しています。
基軸通貨は「STXトークン」といい、スマートコントラクトの利用コストや、ネットワークセキュリティの維持手段として用いられています。
なおSTXトークンは、今のところ国内での取り扱いがなく、購入の際はMEXCやBybitなどの海外取引所の口座が必要です。
Stacks/STXトークンの特徴
さてStacksおよびSTXトークンには、次のような特徴があります。
主な特徴
- スマートコントラクトとDApps用のL2
- コンセンサスアルゴリズムがユニーク
- STXのスタッキングで稼げる
- ビットコインと同じく半減期がある
スマートコントラクトとDApps用のL2
ビットコインはもともと、仲介者なしで世界中の人々が利用できる決済・送金手段として生み出された仮想通貨です。
「アプリケーションの開発基盤にする」という目的は当初なかったため、ビットコインチェーン自体は現状、「スマートコントラクト」の作成機能を持っていません。
スマートコントラクトとは?
あらかじめ設定した条件が満たされたときに、自動で取引を執行してくれるプログラムのこと。
DeFi(分散型金融)をはじめとしたDAppsでは、なくてはならない仕組みである。
そこでビットコインエコシステムへ後天的にスマートコントラクトを導入すべく開発されたのが、レイヤー2(L2)チェーンである「Stacks」です。
Stacksでは、ビットコインチェーンの堅牢なセキュリティを活かしながら、さまざまなDAppsが稼働しています。
コンセンサスアルゴリズムがユニーク
Stacksは、プルーフ・オブ・トランスファー(PoX)という独自のコンセンサスアルゴリズム*を採用。*取引を検証し、ブロックチェーンに記録する仕組みのこと
またPoXでは、その仕組みの一部にビットコインが組み込まれています。

Stacksにおいて「マイナー(Miner)*」はまず、自身が持つビットコインを同チェーンへと送金します。*取引を検証し、その見返りを得ようとするネットワーク参加者のこと
すると、ビットコインの送金数量によって重み付けされたランダム選出によって、ビットコインを送ったマイナーの中から、ブロックを生成する者が選ばれます。
また選ばれたマイナーは、取引の検証およびブロック生成の作業報酬として、新規発行されたSTXトークンを獲得することができます。
STXのスタッキングで稼げる
Stacksのコンセンサスアルゴリズム「PoX」には、マイナー以外に「スタッカー(Stacker)」という参加者もいます。
STXトークンの保有者は、STXトークンをネットワーク上にスタッキング(ロックアップ)することで、その数量に応じたビットコインの分配を受けることができます。

ちなみにここで分配されるビットコインは、マイナーがネットワークに送っていたものです。

ビットコインと同じく半減期がある
ビットコインチェーンでは、マイニングをとおして日々あたらしいビットコインが発行されています。
ただ、無限に発行され続ければ、通貨価値が過度に希釈されかねません。
そうした事態を防ぐためビットコインでは、あらかじめ発行上限(2,100万枚)と、新規発行のペースを定期的に落とす「半減期」が設定されています。
またSTXトークンも、ビットコインの仕組みを踏襲し、発行上限と半減期が設けられています。
ただ、仕組みは同じでも発行上限の値や日々の発行量は、STXトークンの方がはるかに大きいです。
そのため自ずと1枚当たりの価値(価格)も、STXトークンの方が安くなっています。
- STXトークンの価格:2.69ドル*
- ビットコインの価格:6万7,320ドル*
*2024年4月13日時点、CoinMarketCap調べ
STXトークンの値動き
ここで、STXトークンの値動きをチェックしておきましょう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりです。
2024年末までの値動き
次にSTX/USDチャートで、海外市場へ上場した2019年10月から、本記事執筆時点(2024年末)までの値動きをおさらいしましょう。

STXトークンは、2021年のいわゆる「コロナバブル」で、一度大きく高騰しました。
バブル崩壊後はしばらく値動きが落ち着いていましたが、2023年末頃から仮想通市場全体が活気を取り戻す中で、再び高騰。
2024年4月には一時、コロナバブル時に付けた高値の更新を果たしています。
ちなみにコロナバブルの時期に高騰していても、時間の経過とともに廃れていき、次の活況な市場の波に乗れない銘柄は山ほどあります。
一方で高値更新を果たしたSTXトークンは、以前と変わらず、多くの投資家から支持されている銘柄だと言えるでしょう。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の3つの要素から、STXトークンの将来性を考察してみましょう。
今後に関わる注目要素
- 密接な関係のビットコインの地位が不動
- L2チェーンとして先行者利益がある
- ビットコインの価格動向とリンクしている
密接な関係のビットコインの地位が不動
ビットコインは、「世界でもっとも時価総額が大きい仮想通貨」という地位を長年キープしています。

つまりそれだけ多くの人が、ビットコインを保有しているということです。
今後のDApps開発の行方次第ですは、そうしたビットコインの保有率の高さが、Stacks基盤のDAppsに大きな需要を生む可能性があります。
L2チェーンとして先行者利益がある
暴騰にも述べたとおりビットコインチェーンでは昨今、L2チェーンを開発する動きが活発化してきています。
2024年4月時点で、そのプロジェクトの数は30種類を超えているとのこと。
そんな中で、2017年から存在するStacksは、先行者利益を獲得した状態にあります。
今後もL2チェーンは増えていくと思われますが、より優位な立場にいるStacksは、そう簡単に市場シェアを奪われないはずです。

ビットコインの価格動向とリンクしている
繰り返しになりますがStacksは、ビットコインチェーンのL2チェーンの1つです。
そうした背景からSTXトークンの価格は、ビットコインの価格動向に影響を受けやすいです。
次のチャートは、ビットコインとSTXトークンのチャートを重ね合わせたものですが、これを見れば両者に相関関係があることは明らかです。

また、過去の値動きを振り返ると、「まずビットコインが先行して動き、STXトークンがそれに追従する」という傾向が強いことがわかります。
例えば2021年のコロナバブル時も、先にビットコインの価格が上がり始め、少し遅れてSTXトークンの価格も上がっていきました。

こうした傾向があることから、ビットコインの値動きを把握しておくと、STXトークンの値動きを先取りしやすくなるはずです。
STXトークンを買える仮想通貨取引所
STXトークンはメジャーな銘柄であり、国内での取り扱いはありませんが、海外では多くの仮想通貨取引所で取り扱われています。
その中には、次にのように日本人投資家を受け入れているところもあります。
なお、これらの中でもイチオシはMEXC(エムイーエックスシー)です。
取扱銘柄数* | 2,900種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.05%、Taker0.05% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.02% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCの特長・魅力
- 2,900種類以上*の銘柄をラインナップ
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取引手数料がリーズナブル
- 日本語表記に完全対応
- 裁量取引以外のサービスも充実
*2025年1月時点
MEXCは、海外取引所でもトップクラスの銘柄ラインナップを誇ります。
また、その豊富な銘柄を現物取引・先物取引ともに、リーズナブルな手数料で取引することができます。
日本語表記に対応していて、直感的に扱えるのも魅力です。
メールアドレスを登録するだけで口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にMEXCの利用を検討してみてください。
Stacks/STXトークンに関するQ&A
それでは最後に、StacksおよびSTXトークンに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- Stacksの開発者はだれですか?
- StacksにはどのようなDAppsがありますか?
- STXトークンを管理できるウォレットを教えてください。
Stacksの開発者はだれですか?
Stacksを開発したのは、アメリカのIT企業「Blockstack PBC」によって開発されました。
またローンチ当初、Stacksはその企業名にちなんで「Blockstack」という名前でしたが、2020年に現在の「Stacks」へとリブランディングされています。
StacksにはどのようなDAppsがありますか?
Stacksでは、DeFi(分散型プロトコル)やNFTゲームなど、ジャンルを問わずさまざまなDAppsが稼働しています。
詳しくは、以下のリンクから確認することができます。
Stacks:エコシステム

スタッキングのやり方を教えてください。
スタッキングの方法は、以下の4種類があります。
スタッキングの方法
- 海外取引所のスタッキングサービスを使う
- 「プール」を使い、複数人で協力してスタッキング
- 個人でスタッキングする
- リキッドスタッキング*のサービスを使う
*リキッドステーキングのようなもの
また、これらの内でどの方法を取るかによって、使うウォレットやプラットフォームが異なります。
各ウォレットやプラットフォームのリンクは、Stacks公式サイトの以下のページにあるので、興味がある方はチェックしてみてください。
Stacks公式サイト:スタッキング

Stacks/STXトークンとは?まとめ
今回はブロックチェーン「Stacks」と、そのネイティブトークン「STXトークン」について解説しました。
この記事のまとめ
- Stacksは、ビットコインのL2チェーンの1つ
- ビットコインチェーンのセキュリティを活かしつつ、DAppsの開発が可能
- コンセンサスアルゴリズムがユニーク
- STXトークンの「スタッキング」でビットコインを稼げる
Stacksは、ビットコインチェーンのレイヤー2ブロックチェーンの1つであり、ビットコインのエコシステムにスマートコントラクトとDAppsを提供しています。
またネイティブトークンのSTXトークンは、豊富な実需があるのはもちろんのこと、投資対象としても人気があります。
最近の値動きは特に堅調で、2024年には史上最高値の更新を果たしました。

STXトークンの将来性に期待する方は、ぜひMEXCを使って、同銘柄への投資にチャレンジしてみてください!