仮想通貨を購入する際には、一般的に「販売所」と「取引所」のどちらかを利用します。
しかし投資初心者の方の中には、これらのサービスにはどのような違いがあるのか、まだ正確に理解できていない方も多くおられるでしょう。
この記事ではそうした初心者の方に向けて、販売所と取引所の違いやそれぞれのメリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- 販売所と取引所の仕組みの違い
- 販売所と取引所それぞれのメリット・デメリット
- 仮想通貨取引所の選び方
- おすすめの仮想通貨取引所3選
国内取引所の中でBitTradeは、販売所と取引所のサービスを両方とも提供しています。
特に取引所では、取引手数料が一切かからないため、コスト重視の方にうってつけです。

まだ試したことがない方は、ぜひこの機会にBitTradeの利用も検討してみてください!
BitTradeの特長
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- わずか2円から取引を始められる
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- レンディングによる資産運用も可能
目次
仮想通貨の販売所と取引所の違い
販売所と取引所の主な違いは、取引する相手と取引の価格にあります。
まず販売所では、仮想通貨取引所とそのユーザーが直接取引をおこないます。
また、取引される仮想通貨の価格は仮想通貨取引所側が設定し、ユーザーに対して提示します。
一方で取引所は、仮想通貨取引所を経由して、その仮想通貨取引所のユーザー同士で取引をおこなう仕様になっています。
取引の価格についてはユーザー各々が提示し、その提示価格で取引したい他のユーザーとマッチングすれば、取引が成立します。

なお取引所は、各ユーザーの注文が並べられた板(オーダーブックともいう)を参考にしながら取引をおこなうため、「板取引」とも呼ばれています。

販売所のメリット・デメリット
それでは、仮想通貨の販売所の主なメリット・デメリットを確認していきましょう。
販売所のメリット
まず、メリットは以下のとおりです。
販売所の主なメリット
- 仕組みがシンプル
- 一般的に取引所よりも、取扱銘柄が多い
- 約定力が高い
販売所は仕組みが単純であり、だれでも直感的に、仮想通貨取引所が提示した価格で取引することができます。
さらに、取引するコインを仮想通貨取引所側が用意しておいてくれるため、注文から約定までが非常にスピーディに完了します。
また、取扱銘柄数については、取引所よりも多くの銘柄が取り扱われているケースが多いです。
販売所のデメリット
一方で、販売所には次のようなデメリットもあります。
販売所の主なデメリット
- 取引コスト(スプレッド)が割高
- 急激な価格変動時にスプレッドが拡がることも
- 予約注文(指値・逆指値など)を使えないケースが多い
販売所はお手軽に取引できる一方で、取引コスト(スプレッド)に割高感があります。
スプレッドとは、販売所における売値と買値の差額のことです。
ここで例として、Coincheckでビットコインを取引する際のスプレッドを見てみましょう。
記事執筆時点*で、Coincheckの販売所におけるビットコインの取引価格(買値と売値)は、それぞれ以下のとおりでした。*2023年5月12日時点
- 買値:370万3,429円
- 売値:348万6,507円

またスプレッドは、売値と買値の差額なので、次のようになります。
スプレッド
370万3,429円-348万6,507円=21万6,742円
これは、この時点でBTCを購入した場合、購入後に最低でもスプレッド分(21万6,742円)は値上がりしてから売らないと、利益が発生しないことを意味します。
また、この値を買値から見た比率に換算すると、約5.8%にもなります。
つまりこの場合、実質5%越えの手数料を支払っているということです。
なお、スプレッドは変動制です。
例えば重要な経済指標の発表に起因して市場の流動性が落ちると、スプレッドは一時的に、さらに大きく拡大してしまうことがあります。
その場合は、下手に手を出すとコストの支払いが増えるばかりで、まともに取引できる状態ではなくなってしまいます。
取引所のメリット・デメリット
続いて、取引所のメリットとデメリットもチェックしておきましょう。
取引所のメリット
主なメリットは以下のとおりです。
取引所の主なメリット
- 取引コスト(取引手数料)が格安
- 市場価格よりも有利な取引ができる可能性がある
取引所の最大の利用メリットは、取引コスト(取引手数料)が格安である点です。
取引所は、仮想通貨取引所がユーザーに対し、ユーザー同士で取引できるプラットフォームを提供しているようなものです。
仮想通貨取引所側の手間が少ない分だけ、取引手数料も安く抑えられています。
先ほどCoincheckの販売所でビットコインを取引すると、約5.8%もの取引コストがかかると述べました。
一方で同じCoincheckでも、取引所でビットコインを取引した場合には、取引手数料は一切かかりません。

取引手数料無料で取引所を利用できるCoincheckは、やや例外的な存在です。
しかし他の仮想通貨取引所でもm取引所を使えば、0.01~0.1%程度の格安な手数料でビットコインなどを取引することが可能です。
取引所のデメリット
一方で取引所にも、次のようなデメリットがあります。
取引所の主なデメリット
- 仕組みが販売所と比べて難解
- 思いどおりに注文が成立するとは限らない
- マイナーな仮想通貨取引所・マイナーな銘柄ほど、約定力が低い
取引所は、販売所と比べると仕組みがやや難解で、板を読み取るスキルがないと、思い通りに取引を進めるのが難しい場合があります。
また取引所は、取引相手となる他のユーザーがいることで成立します。
そのためユーザー数が少ないマイナーな取引所や、人気の低い銘柄では、希望する価格やタイミングで取引が成立しにくいことがあります。
取引所を使える事業者がおすすめ
ここまで紹介してきたように、販売所と取引所にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
それらの情報を加味すると、自分に合った仮想通貨取引所を見つけやすくなります。
なお、筆者の個人的な考えを言えば、取引所のサービスが充実している仮想通貨取引所を選ぶことをおすすめします。
その理由は、先ほども述べたように両者の取引コストに大きな差があり、販売所よりも取引所の方が圧倒的に低コストで使えるからです。
初心者の方は、取引所の仕組みに慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
しかし、慣れてしまえば全く問題はなくなるので、ぜひ取引所のサービスがある仮想通貨取引所を試してみてください。
おすすめの仮想通貨取引所
それではここで、おすすめの仮想通貨取引所を3社、紹介しておきます。
BitTrade
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取扱銘柄* | ADA、APT、ASTR、ATOM、AXS、BAT、BCH、BNB、BOBA、BSV、BTC、COT、DAI、DEP、DOGE、DOT、ETH、ETC、EOS、FLR、JMY、JOC、IOST、LTC、MATIC、MKR、MONA、ONT、QTUM、TRX、SHIB、SAND、SUI、SOL、SXP、TON、UPC、XRP、XEM、XLM、XYM、XTZ、ZPG 【全43種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
自動積立 | 〇 |
レンディング | 〇 |
ステーキング | ✕ |
その他サービス | ー |
BitTradeの特長
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- わずか2円から取引を始められる
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- レンディングによる資産運用も可能
BitTradeは、国内最多クラスの銘柄数が魅力の仮想通貨取引所です。
多くの競合他社と違い、BitTradeは販売所だけでなく、取引所の銘柄数の充実度も高いのが特徴です。
また、取引所の取引手数料は全銘柄無料なので、コスト重視の方にピッタリです。
Coincheck
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | APE、AVAX、AXS、BC、BCH、BRIL、BTC、CHZ、DOGE、DOT、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、SAND、FNCT 、LINK、MKR、DAI、MATIC、IMX、WBTC、SHIB 【全31種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker・Takerともに無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
自動積立 | 〇 |
レンディング | 〇 |
ステーキング | 〇 |
その他サービス | Coincheck IEO Coincheck INO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス |
Coincheck の特長
- 500円から仮想通貨を購入できる
- ビットコインの取引手数料が無料*
- 裁量取引以外のサービスも充実
- NFTの取引も可能(Coincheck NFT)
- 新規NFTを優先的に買える(Coincheck INO)
*取引形式で「取引所」を選択した場合
Coincheckは、マネックス証券を擁するマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、現物取引のサービスに特化しています。
取引形式は販売所と取引所が用意されており、販売所では30種類、取引所では21種類*の銘柄を取引することができます。*2025年3月時点
取引所の取扱銘柄はやや少ないものの、ビットコインをはじめとしてその多くは取引手数料が無料です。
そのため例えば、ビットコインやイーサリアムのみに絞っている場合などは、Coincheckがうってつけです。
GMOコイン
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 28種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
自動積立 | 〇 |
レンディング | 〇 |
ステーキング | 〇 |
その他のサービス | IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインは、2023年のオリコン顧客満足度調査にて、現物取引と証拠金取引の両部門で満足度No.1を獲得している人気の仮想通貨取引所です。

GMOコインでは、現物取引だけでなくレバレッジ取引でも、取引の形式を販売所と取引所の2種類から選択することができます。
また裁量取引以外に、自動積立やステーキング、レンディングといったポピュラーなサービスが抜け目なく揃っています。
そうしたサービスの充実度の高さから、多くの投資家に評価されています。
販売所・取引所に関するQ&A
最後に、販売所と取引所に関してよくある質問を紹介します。
よくある質問
- 販売所のスプレッドは、口座開設の前に確認できますか?
- 販売所と取引所はどちらを利用するべきですか?
- レバレッジ取引で取引所は使えますか?
販売所のスプレッドは、口座開設の前に確認できますか?
すべての仮想通貨取引所で可能というわけでありませんが、中には口座開設の前に、スプレッドの確認ができるところもあります。
例えば、今回紹介したGMOコインもその1つです。
公式サイトの「チャート・マーケット情報」のページで、口座開設をせずとも、販売所での売値と買値(≒スプレッド)を確認することができます。

販売所と取引所はどちらを利用するべきですか?
販売所と取引所のどちらを利用すべきかは、投資家それぞれの目的やニーズによって異なります。
しかし先ほども述べたように、個人的な見解としては、取引コストを安く抑えられる取引所をメインに利用することをおすすめします。
初心者に対しては、より手軽に取引できる販売所を使った方がよいという意見も聞かれます。
しかし稼ぐ技術が未熟な初心者こそ、早く取引所に慣れて、コストの支払いを抑えるべきでしょう。
レバレッジ取引で取引所は使えますか?
国内取引所は、そもそもレバレッジ取引のサービスを提供しているところが限られます。
さらに、レバレッジ取引で取引所形式を利用できる事業者となると、選択肢は一層少なくなります。
しかし前述の通り、GMOコインではレバレッジ取引でも取引所形式を利用することが可能です。
仮想通貨の販売所と取引所:まとめ
今回は、仮想通貨の販売所と取引所の違いや、それぞれのメリット・デメリットなどを紹介しました。
この記事のまとめ
- 販売所では、仮想通貨取引所が提示した価格で取引をおこなう
- 取引所では、仮想通貨取引所のユーザー同士で取引できる
- 取引コストは販売所よりも取引所の方が大幅に割安
- BitTradeの取引所は、全銘柄の取引手数料が無料
販売所と取引所には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
そのため実際に取引をおこなう際は、両者の違いを十分に理解し、自分の投資スタイルや目的に合った方法を選ぶことが重要です。
なお、取引所を利用する場合は、仕組みはやや難解ではあるものの、販売所と比べて取引コストを大幅に抑えることが可能です。
またBitTradeの取引所なら、どの銘柄も手数料無料で取引することができます。
まだ試したことがなければ、ぜひこの機会にBitTradeの利用を検討してみてください。