2024年時点で日本では、約30社もの仮想通貨取引所が乱立している。
その中でも今回取り上げる仮想通貨取引所「bitbank(ビットバンク)」は、国内最多クラスの取扱銘柄数を誇り、多くの投資家から支持を集めている。
本記事ではそんなbitbankについて、基本情報や利用のメリット、ユーザーからの口コミなどを紹介していく。
投資初心者の方はぜひ、自分に合った仮想通貨取引所を選ぶための参考にしてもらいたい。
この記事からかわかること
- bitbankの基本情報
- bitbankのメリットとデメリット
- bitbankに向いている人・向かない人
- ユーザーからの評判
- bitbankで口座を開設する方法
bitbankの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- 取引コストが割安な「取引所」の取扱銘柄が充実
- レンディングでインカムゲインを得られる
- 取引ツールが高性能(TradingViewを搭載)
*2024年 現物取引部門
目次
bitbank(ビットバンク)とは?
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCH、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、MATIC、DOT、DOGE、ASTR、ADA、AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、GALA、CHZ、OAS、MANA、GRT、RNDR、BNB、ARB、OP、DAI、KLAY、IMX、MASK 【全38種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.02%、Taker0.12% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディング) |
bitbank(ビットバンク)は、2014年創業のビットバンク株式会社が運営する日本の仮想通貨取引所だ。
多くの投資家に選ばれており、過去には一時、取引高で国内No.1*も獲得している。*2021年2月14日 CoinMarketCap調べ
サービスは取引所(板取引)形式の現物取引を主軸として、現物取引(販売所)とレンディングも展開している。
また、リリース時期は明かされていないが、将来的には信用取引のサービスも追加される見込みだ。
bitbankのメリット
さて、国内取引所の1つであるbitbankには、次のようなメリットがある。
bitbankのメリット
- 取扱通貨が豊富
- 現物取引の取引形式を選べる
- 取引所の取扱通貨が充実している
- 取引ツールが高性能
- レンディングで資産を有効活用できる
取扱通貨が豊富
2024年5月時点でbitbankでは、以下のような38種類もの仮想通貨がラインナップされている。
bitbankの取扱通貨
BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCH、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、POL、DOT、DOGE、ASTR、ADA、AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、GALA、CHZ、OAS、MANA、GRT、RNDR、BNB、ARB、OP、DAI、KLAY、IMX、MASK
【全38種類】
ちなみに、競合大手の取扱通貨数は以下のとおりで、比較するとbitbankの取扱銘柄数が国内トップクラスであることがわかる。
競合大手の取扱通貨数*
- BitTrade:38種類
- DMM Bitcoin:38種類
- bitFlyer:32種類
- Coincheck:29種類
- GMOコイン:26種類
*2024年5月時点
現物取引の取引形式を選べる
bitbankの現物取引では、bitbankとユーザーの間で取引をおこなう「販売所」と、bitbankのユーザー同士で取引できる「取引所」という2種類の取引形式が用意されている。
販売所と取引所それぞれの特徴は、以下のとおりだ。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
概要 | 仮想通貨取引所とユーザーの間で取引 | 仮想通貨取引所のユーザー同士で取引 |
メリット | 仕組みがシンプル 約定力が高い | 取引コストが割安 |
デメリット | 取引コスト(スプレッド)が割高 | 思いどおりに約定するとは限らない 仕組みがやや難解 |
bitbankが提示する価格で手軽に取引したい場合は販売所で、取引コストを安く抑えたい場合は取引所を選んで、取引することができる。
取引所の取扱通貨が充実している
競合他社では、取引所の取扱銘柄数が販売所のものよりも少なくなっているケースが多々ある。
例えばCoincheckは、販売所の取扱銘柄数が27種類*であるのに対し、取引所の銘柄数その半分以下の8種類*だけとなっている。*2024年3月時点
つまり、Coincheckにおいて多くの銘柄は、取引する際に割高な取引コスト(スプレッド)の支払いを課せられるということだ。
一方でbitbankの場合は、取り扱われている銘柄すべて(38種類*)が、取引所と販売所の両方で取引できるようになっている。*2024年5月時点
つまり、どの銘柄においても取引所を選べば、割安なコストで取引することができるのだ。
取引ツールが高性能
競合他社の中には、取引ツールがシンプルなつくりとなっていて、細かな値動きの分析ができないところもある。
対してbitbankの場合は、PC版・アプリ版ともに、高性能チャートの「TradingView」が搭載されている。
そのためPCでもスマホでも、TradingViewの多彩な描画機能や分析機能を用いて本格的な値動きの分析をおこなったうえで、取引に臨むことができる。
レンディングで資産を有効活用できる
bitbankは現物取引だけでなく、レンディングサービスの「暗号資産を貸して増やす」も手がけている。
ユーザーは、自身が保有する仮想通貨をbitbankに貸し出すことによって、最大年率5%の利息を得ることが可能だ。
bitbankのデメリット
一方でbitbankには、次のようなデメリットもある。
bitbankの主なデメリット
- 現時点ではレバレッジ取引ができない
- 関連サービスが少ない
- 日本円・仮想通貨ともに出金手数料がかかる
現時点ではレバレッジ取引ができない
競合他社の中には、現物取引だけでなくレバレッジ取引を手がけているところもある。
例えばDMM Bitcoinなら、30種類以上の仮想通貨でレバレッジ取引を楽しむことができる。
それに対してbitbankは現状、レバレッジ取引のサービス自体が提供されていない。
将来的にはレバレッジ取引(信用取引)のサービスが追加実装されるようなのだが、具体的なリリース時期や取扱銘柄などは、今のところ明かされていない。
関連サービスが少ない
仮想通貨の投資・運用サービスは、現物取引やレバレッジ取引以外にも、次のようなものがある。
裁量取引以外の主なサービス
- 自動積立
- レンディング
- ステーキング
- IEO(新規銘柄のプレセール)
これらの内、bitbankで提供されているのはレンディングサービスのみであり、他のサービスも扱う競合他社と見比べると、どうしてもサービスの充実度で見劣りしてしまう。
日本円・仮想通貨ともに出金手数料がかかる
bitbankにおける日本円と仮想通貨の入出金手数料は、それぞれ以下のとおりだ。
bitbankの入出金手数料
【日本円の入金手数料】
無料(金融機関での振込手数料は自己負担)
【日本円の出金手数料】
3万円未満は550円、3万円以上は770円
【仮想通貨の入金手数料】
無料。ただしネットワーク手数料(ガス代)は自己負担
【仮想通貨の出金手数料】
銘柄ごとで異なる。例えばビットコインは出金1回あたり0.0006BTC(執筆時のレートで約5,700円)
業界全体で見ると、決してbitbankがコスト面で割高となっているわけではない。
しかし競合他社の中には、例えばGMOコインなど、無料で入出金ができるところもある。
そうした一部の競合他社と見比べると、入出金手数料に関しては魅力に欠けると言わざるを得ないだろう。
bitbankが向いている人
ここまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえて、bitbankは次のような人に適していると言えるだろう。
bitbankが向いている人
- 多くの銘柄に分散させて投資したい人
- 取引にかかるコストを抑えたい人
- レンディングで資産を増やしたい人
bitbankは国内トップクラスの品揃えを誇り、現物取引(取引所)を使うことで、その豊富なラインナップをリーズナブルなコストで売買することができる。
ビットコインなどのメジャーな銘柄に絞って取引するなら、bitbankよりも低コストで取引できるところもあるが、より多くの銘柄を低コストで取引したいのであれば、bitbankがうってつけだ。
また、長期投資がメインの人は、bitbankのレンディングサービスを有効活用できるだろう。
bitbankが向かない人
一方でbitbankは、次のような人には不向きだ。
bitbankが向かない人
- レバレッジ取引にチャレンジしたい人
- 自動積立などのサービスを利用したい人
先ほど述べたように、bitbankは今のところ現物取引に特化しているため、レバレッジ取引にチャレンジしてみたい人には向かない。
また、自動積立やステーキングなどを利用したい人にも、bitbankは適さない。
bitbankの評判・口コミ
ここで、bitbankを使っているユーザーからの口コミをいくつか紹介しておこう。
bitbankへの良い評判・口コミ
まずbitbankへのポジティブな声としては、次のようなものが上がっている。
私が暗号通貨の国内取引所として使っているのは、bitbankとOKcoinです。
両方とも板取引が使えます。
bitbankは板が厚いです。
OKcoinは日本円の出金が即出金で急ぐときに便利です。
X(旧Twitter)
暗号資産(仮想通貨)をゴリゴリに売買したい人にはbitbankがおすすめです。
スマホアプリで取引所を利用できるのはかなり便利。
X(旧Twitter)
bitbankでOasysの上場キター!
bitbankだったら、板取引ができるから嬉しい。
私は、RepublicでOASを購入済み。
そんなに大金を張ってないし、まだ配布されていないけどね。
日本人銘柄はAstarとOasysに張っとけば、間違いないと思う。
X(旧Twitter)
サンドボックスまで!どんどん追加してくれるbitbank最高です!
板取引できるし、手数料安いし文句なし!!
あとは、複数チェーン対応してくれると助かるなー。
特に…Polygon…。待ってます!
X(旧Twitter)
bitbankは、取引所(板取引)によって、コストを抑えつつすべての取扱銘柄を取引できる点が好評を博している。
またユーザー同士で取引をする取引所は、取引高の多寡が注文の約定力に大きく影響するのだが、多くの投資家に選ばれているbitbankの場合は、比較的ストレスなく取引が成立するようだ。
bitbankへの悪い評判・口コミ
一方で、次のようにbitbankへのネガティブな意見もある。
日本の取引所はBitbankと、BATの取引にやむ終えずbitFlyer 開いてる。
にしても何故日本の取引所のスマホアプリは、激しく使いにくいのか。
X(旧Twitter)
bitbankのUIほんまに使いにくいな。
X(旧Twitter)
これは主観によるところが大きいが、bitbankは取引ツールのユーザビリティがいまいちだという声がいくつか上がっている。
なお取引ツールのUIは、口座開設をせずともbitbankの公式サイト、もしくは無料ダウンロードしたアプリで確認することができる。
そのため気になる方は、口座をつくる前にチェックしておいた方がよいかもしれない。
bitbankでの口座開設の流れ
それでは最後に、bitbankでの口座開設の流れを紹介しておこう。
bitbankでの口座開設手順
- メールアドレスを登録する
- 本人情報を入力する
- 本人確認書類をアップロードする
メールアドレスを登録する
まずは、bitbank公式サイトのトップ画面でメールアドレスを入力したのち、「口座開設」ボタンをクリックしよう。
登録したアドレス宛に確認メールが送信されるので、そのメールに記載されたURLからパスワードを設定すると、自身のアカウントが作成される。
本人情報を入力する
次は、作成したアカウントでbitbankのサイトにログインし、氏名や生年月日などの個人情報を登録しよう。
入力の際は、後ほどアップロードする本人確認書類との食い違いが生じないように注意してもらいたい。
本人確認書類をアップロードする
最後に本人確認書類の提出、および本人確認を求められる。
その方法は、「スマホで本人確認」と「郵送で本人確認」の2種類が用意されている。
「スマホで本人確認」は、運転免許証もしくはマイナンバーカードと、自身の顔写真をアップロードすることにより、オンライン上で手続きが完結する。
それに対して「郵送で本人確認」は、文字どおり本人限定受取の郵便を受け取ることによって、本人確認をおこなう。
手続きに時間はかかるが、利用できる本人確認書類の種類は「郵送で本人確認」の方が多い。
どちらか好きな方を選んで、手続きを進めよう。
本人確認書類の提出および本人確認まで済ませると、口座開設手の申し込み続きは完了だ。
あとはbitbankの審査を待ち、審査をクリアすれば、取引を始められる。
口座開設は無料でできるので、まだ使ったことがなければ、この機会に口座をつくってみてはいかがだろうか。
bitbankの評判・口コミまとめ
今回は国内取引所の1つであるbitbankについて、メリット・デメリットやユーザーからの評判などを紹介した。
見出しテキスト
- bitbankは現状、現物取引に特化している
- 国内最多クラスの銘柄数を取り揃えている
- 「取引所」を使うと、リーズナブルな手数料で取引できる
- PC版・アプリ版とも取引ツールに「TradingView」を搭載
- レンディングを利用し、利息収入を得ることも可能
bitbankは、取引高で国内No.1を獲得したこともある人気の仮想通貨取引所だ。
また、国内最多クラスの38種類*もの仮想通貨を取り揃えており、そのすべてを販売所と取引所の2種類の取引形式で売買することができる。*2024年5月時点
本記事をとおして興味を持った方は、ぜひこの機会にbitbankの利用を検討してみてほしい。