今回取り上げる「CYBERトークン」は、2024年5月末にBinance Japanへ上場した仮想通貨だ。
Binance Japanへの上場が国内初上場なので、CYBERトークンがどういったものなのかよく知らないという方も多くいるだろう。
そこで今回はCYBERトークンと、同銘柄を基軸通貨としているL2チェーン「Cyber」について、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Cyber/CYBERトークンの基本情報
- Cyber/CYBERトークンの特徴
- CYBERトークンの値動き
- Cyber/CYBERトークンの将来性
- CYBERトークンの価格予想
- CYBERトークンを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でCYBERトークンの取り扱いがあるのは、国内だとBinance Japanだけだ。
そのためCYBERトークンへの投資を検討している方は、先にBinance Japanで口座をつくっておこう。
Binance Japan の特長
- 取扱銘柄数が国内最多
- 取引手数料がリーズナブル*
- 自動積立とレンディングが可能
- 取引ボットを使える
- VIPレベルに応じて取引手数料を割引
- NFTも買える
*現物取引(取引所)を使った場合
目次
Cyber/CYBERトークンとは?
名称 | CYBERトークン |
シンボル・通貨単位 | CYBER |
公式サイト | https://cyber.co/ |
上場先 | Binance Japan |
Cyber(Cyber L2とも表記される)は、個人でSNSアカウントのIDやデータを所有・管理することができる「分散型ソーシャルグラフ」のためのブロックチェーンプラットフォームだ。
ソーシャルグラフとは?
ネット上における人間の相関関係、またはその結びつきの情報のこと。
ネイティブトークンは「CYBERトークン」といい、エコシステム内での決済やステーキング、ガバナンスなどに用いられている。
またCYBERは、2024年5月にBinance Japanから、国内市場への初上場を果たしている。
ちなみにBinance Japanでは、CYBERトークンの銘柄名が「CyberConnect」と表記されている。
しかし本記事では、以下のような表記で解説を進めていく。
- ブロックチェーンの名称:Cyber(またはCyber L2)
- 開発企業:CyberConnect(米カリフォルニア州)
- Cyberの基軸通貨:CYBERトークン
Cyber /CYBERトークンの特徴
さて「Cyber」とそのネイティブトークン「CYBERトークン」は、次のような特徴を有している。
主な特徴
- 分散型ソーシャルグラフのためのブロックチェーン
- スマートコントラクトウォレットを展開
- イーサリアムのL2チェーン
- CYBERが複数の役割を持つ
分散型ソーシャルグラフのためのブロックチェーン
前述のとおりCyberは、分散型ソーシャルグラフの構築を主目的としてつくられたブロックチェーンプラットフォームだ。
ソーシャルグラフとは、ネット上における人間の相関関係、またはその関係に関する情報のとことだ。
さらに分散型(非中央集権型)ソーシャルグラフとは、SNSのIDやデータなどを個人で所有・管理できる状態のことを指す。
個人でIDやデータを管理できる分散型ソーシャルグラフを構築することは、異なるSNS間でのソーシャルデータの移行を可能にし、SNS同士の障壁を取り除くことにつながる。
Cyberでは、そうした分散型ソーシャルグラフの仕組みに基づく分散型SNSアプリが数多く稼働している。
また、ファーストパーティのアプリ「LINK3」が人気を集めている。
LINK3とは?
CyberConnect社によって開発された、Web3版のリンク集約サービス。
スマートコントラクトウォレットを展開
Cyberのファーストパーティのアプリケーションは、先ほど挙げたLINK3の他にもう1つ、「CyberWallet」がある。
CyberWalletはスマートコントラクトウォレットであり、以下のような特徴を持つ。
CyberWalletの特徴
- スマートコントラクトを使用して資産を管理
- 秘密鍵がない
- ネイティブトークン以外でガス代の支払いが可能
イーサリアムのL2チェーン
Cyberは、イーサリアムチェーンのレイヤー2ブロックチェーン(L2チェーン)の1種だ。
そのためセキュリティ面は、イーサリアムチェーンに依存している。
なおデータの書き込み先としては、一般的なL2チェーンと違って、イーサリアムチェーンではなくEigenのデータ可用性レイヤーを活用している。
CYBERが複数の役割を持つ
Cyberのネイティブトークンは、「CYBERトークン」といい、エコシステム内で複数の役割を与えられている。
具体的には以下のとおりだ。
CYBERの主なユーティリティ
- CyberID*作成時の決済手段
- CyberWalletを利用した際のガス代支払い手段
- ガバナンスへの参加権
- ステーキング
*Cyberのエコシステムにおける分散型ID、NFTでもある
CYBERトークンの値動き
ここで、CYBERトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年5月末までの値動き
次にCYBER/USDチャートで、市場へ上場した2023年8月から、2024年5月末までの値動きを振り返っていこう。
CYBERトークンはこれまでに二度(2023年9月と2024年3月)、大きな乱高下を見せている。
また長期的な視線で見れば、着実に安値を切り上げて上昇トレンドを形成していることがうかがえる。
今後のさらなる値上がりに期待する方は、ぜひBinance Japanをとおして、CYBERトークンへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いては以下の2つの要素から、CyberおよびCYBERトークンの今後を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 分散型ソーシャルグラフが普及するかが鍵
- 開発資金が十分にある
分散型ソーシャルグラフが普及するかが鍵
分散型ソーシャルグラフは、2023年頃から徐々に注目されるようになったソリューションだ。
私たちの生活を見渡してみればわかるとおり、今のところは中央集権的なSNS(Xやfacebookなど)の方が、圧倒的な市場シェアを誇っている。
そうした現状がある中で、新しいソリューションである分散型ソーシャルグラフが今後どれほど普及するのか、予測することは難しい。
ただ、もしも上手く普及が進めば、実需の増加によってCYBERトークンの価格は値上がりしていくだろう。
開発資金が十分にある
開発元のCyberConnectは、その将来性を見込まれて、これまでに多額の資金調達に成功している。
その金額は、累計で30億円以上にのぼる。
そうした潤沢な開発資金によって、ファーストパーティのコンテンツが拡充されたり、利便性が向上したりしていけば、エコシステムに新規参入する開発者やユーザーは自ずと増えていくはずだ。
CYBERトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、CYBERトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるCYBERトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $7.85 | $17.59 | $19.29 |
2025 | $18.90 | $22.38 | $22.84 |
2026 | $25.94 | $28.44 | $31.82 |
2027 | $33.86 | $39.29 | $40.44 |
2028 | $33.86 | $39.29 | $40.44 |
2029 | $41.69 | $46.83 | $48.12 |
2030 | $59.31 | $61.92 | $65.76 |
2031 | $85.72 | $91.47 | $92.15 |
2032 | $120.95 | $124.84 | $126.52 |
2033 | $164.89 | $168.06 | $171.52 |
参考までに、CYBERトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 記事執筆時の価格:8.94ドル(2024年6月2日)
- 史上最高値:18.00ドル(2023年8月25日)
DigitalCoinPriceは、今後CYBERトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には今の約20倍の価格になると予想している。
この予想によって未来が確約されるわけではないのだが、もし実現するとすれば、今のCYBERトークンは割安な価格で買える状態にあると言える。
CYBERトークンに関心がある方は、これまでの値動きや今後に影響するさまざまな要素に加えて、こうした価格予想も総合的に勘案し、同銘柄に投資すべきかを検討してみてほしい。
CYBERトークンを買える仮想通貨取引所
CYBERトークンは、2024年5月にBinance Japanへの上場を果たした。
また、2024年6月時点でCYBERトークンの取り扱いがある国内取引所は、Binance Japanの1社だけだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | ADA、ALGO、APE、APT、ARB、ASTR、ATOM、AVAX、AXS、BAT、BCH、BNB、BTC、CHZ、DAI、DOGE、DOT、ENJ、EOS、ETC、ETH、FIL、GALA、GRT、HBAR、IMX、IOST、JASMY、KLAY、LINK、LSK、LTC、MANA、MATIC、MKR、NEAR、ONT、OP、QTUM、RNDR、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、WBTC、XLM、XRP、XTZ、ZIL、MASK、CYBER 【52種類】 |
取引コスト (取引所) | Maker 0.0090~0.100% Taker 0.0180~0.100% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | 自動積立 レンディング(Simple Earn) 取引ボット Binance NFT |
Binance Japan の特長
- 取扱銘柄数が国内最多
- 取引手数料がリーズナブル*
- 自動積立とレンディングが可能
- 取引ボット(自動取引ツール)を使える
- VIPレベルに応じて取引手数料を割引
- NFTも買える
*取引形式で「取引所」を選択した場合
Binance Japan(バイナンスジャパン)は、業界最大手のBinanceが日本人向けに展開している仮想通貨取引所だ。
2024年6月時点で、国内最多となる52種類もの銘柄が用意されている。
また、国内他社にはない取引ボット(自動売買ツール)を使えるのも、大きな魅力となっている。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、この機会にBinance Japanを覗いてみてはどうだろうか。
Cyber /CYBERトークンに関するQ&A
それでは最後に、CyberおよびCYBERトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Cyber上のDAppsはどこで確認できますか?
- CyberのSNSアカウントはありますか?
- CYBERトークンの総供給量は決まっていますか?
Cyber上のDAppsはどこで確認できますか?
Cyberを基盤としたDAppsは、以下のリンクから確認することができる。
メインは分散型SNSだが、DeFi(分散型金融)やAI関連のプロトコルも存在している。
CyberのSNSアカウントはありますか?
CyberのSNSアカウントは以下のとおり。
X(旧Twitter):@BuildOnCyber
Discord:Cyber
アップデートなどの情報をいち早く入手したい場合は、これらのアカウントをフォローしておこう。
CYBERトークンの総供給量は決まっていますか?
CYBERトークンの総供給量は、あらかじめ1億枚に設定されている。
また2024年6月時点では、その内の約2,200万枚が市場に流通している。
Cyber /CYBERトークンとは?まとめ
今回はCyberおよびCYBERトークンについて、主な特徴や値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Cyberは、分散型ソーシャルグラフのためのプラットフォーム
- イーサリアムのL2チェーンでもある
- スマートコントラクトウォレットなど、ファーストパーティのプロダクトもある
- これまでに累計30億円を超える資金調達に成功している
Cyberは、分散型ソーシャルグラフの構築を主目的としてつくられたブロックチェーンプラットフォームだ。
ブロックチェーン業界において分散型SNSや分散型ソーシャルグラフは、重要なセクターの1つとして認識されている。
今後どれほど普及するかを予測するのは難しいが、もしも上手く広まっていけば、その影響は自ずとCYBERトークンの価格に反映されるだろう。
Cyberひいては分散型ソーシャルグラフに将来性があると感じた方は、Binance Japanをとおして、ぜひ今の内にCYBERトークンへ先行投資してみてはいかがだろうか。