昨今ブロックチェーン業界では、ブロックチェーンを基盤にしてつくられたNFTゲームが、大きな盛り上がりを見せている。
また、NFTゲームに関連した仮想通貨も、投資対象として人気を集めるものが多い。
今回取り上げる「DEAPcoin(ディープコイン)」もそうしたNFTゲーム関連の銘柄の1つで、NFTゲームが揃うプラットフォーム「Play Mining」のネイティブトークンとなっている。
本記事ではそんなDEAPcoinについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Play Mining/DEAPcoinの基本情報、特徴
- DEAPcoinのこれまでの値動き
- Play Mining/DEAPcoinの将来性
- DEAPcoinの価格予想
- DEAPcoinを扱う国内取引所
2024年3月時点でDEAPcoinは、4つの国内取引所で取り扱われている。
その中でもおすすめは、国内最多クラスの銘柄ラインナップを誇る「BitTrade」だ。
DEAPcoinへの投資に興味がある方は、ぜひこの機会にBitTradeのこともチェックしてみてほしい。
BitTradeの特長
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- わずか2円から取引を始められる
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- レンディングによる資産運用も可能
目次
PlayMining/DEAPcoinとは?
名称 | DEAPcoin(ディープコイン) |
シンボル | DEP |
ローンチ時期 | 2020年4月 |
サイトURL | https://dea.sg |
上場先 | BitTrade BITPOINT OKJ Zaif |
DEAPcoin(ディープコイン/DEP)は、NFTゲームを中心としたプラットフォーム「Play Mining」のネイティブトークンだ。
Play Miningは2020年5月にサービスが開始され、現在の登録ユーザーは世界100カ国で250万人以上を誇る。
そのPlay MiningにおいてDEAPcoinは、ゲーム内の決済手段やプレイヤーへのインセンティブなどに用いられている。
DEAPcoinは2022年1月にBITPOINTから、国内市場への初上場を果たした。
また本記事執筆時点(2023年8月上旬)では、以下の4社で取り扱われている。
PlayMining/DEAPcoinの特徴
NFTゲームのプラットフォーム「Play Mining」、およびそのネイティブトークンである「DEAPcoin」は、次のような特徴を有している。
主な特徴
- ゲームを楽しみながら生活できる経済圏の確立を目指している
- 複数の要素でプラットフォームが構成されている
- 開発元のトップは日本人
- 日本人クリエイターも多く参加している
- サードパーティのゲーム開発も受け入れている
- DEAPcoinのステーキングが可能
ゲームを楽しみながら生活できる経済圏の確立を目指している
Play MiningおよびDEAPcoinの開発元は、シンガポールに拠点を置くブロックチェーン企業「Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.(以下DEAP社)」だ。
DEAP社は、NFTゲームのプラットフォームであるPlay Miningをとおして、ゲームで収入を得ながら生活できる経済圏の確立を目指している。
目標とするエコシステムの大まかなフローは、以下のとおり。
Play Miningのユーザー(Play Miner)は、ゲームプレイやNFTの取引をとおしてDEAPcoinを獲得し、それを日本円などの法定通貨に換金して収入を得られる仕組みになっている。
複数の要素でプラットフォームが構成されている
Play Miningは、次の図にあるように、複数の要素によって構成されている。
まず、以下の3つの「パーツ」がある。
3つのパーツ
PlayMining Games:
文字どおり、Play Mining内でプレイできるNFTゲームのこと。
2024年3月時点でプレイが可能なゲームは、以下の7タイトルがある。
- JobTribes(トレーディングカードゲーム)
- Lucky Farmer(コインプレッシャーゲーム)
- Cookin' Burger(マルチタスク料理ゲーム)
- 麺屋ドラゴンラーメン(RPG×シミュレーションゲーム)
- Rogue Roll Ruler’s(ダンジョンRPG)
- BouncyBunny(リアルタイム対戦ゲーム)
- PicTrée(参加型社会貢献コンテンツ)
PlayMining NFT:
ゲームアイテムを中心としたNFTマーケットプレイス。
PlayMining DeFi(Vault):
PlayMiningの経済圏に貢献するユーザーに対し、DEAPcoinやNFTを付与する機能。
現在は、DEAPcoinのステーキングができるようになっている。
さらに、全体を結び付ける以下の3つの要素がある。
3つの要素
PlayMining Tokens:
DEAPcoinやゲーム個別のトークンのこと。
PlayMining Chain:
イーサリアムチェーンのレイヤー2ブロックチェーンであり、Play Mining内のNFTを取引する場として用いられる。
PlayMining Verse:
クリエイターとユーザーを直接結び付けるためのプラットフォーム。
キーコンセプトは、クリエイターがデザインする「クリエイター国(Creator Nations)」であり、クリエイターのファンは、ランドNFTを入手することでその国の住民になることができる。
開発元のトップは日本人
開発元のDEAP社はシンガポールに拠点を置いているが、その主要構成メンバーはCEOの吉田直人氏をはじめとして日本人が占めている。
そうした背景もあって、Play MiningのゲームのキャラクターデザインやUIデザインは、日本人にとってなじみ深いものとなっている。
また、ゲームや各サイトの言語選択において、日本語を選ぶことが可能だ。
日本人クリエイターも多く参加している
DEAP社の構成メンバーの多くが日本人であることから、ゲームのキャラクターデザインなどには、多くの日本人クリエイターが採用されている。
例えばカードゲームの「JobTribs」では、カードのデザインに以下のような日本の有名クリエイターが参加している。
クリエイター | 代表作 |
---|---|
綾峰欄人 | GetBackers-奪還屋- |
江川達也 | まじかる☆タルるートくん |
萩原一至 | BASTARD!!-暗黒の破壊神- |
皆川亮二 | スプリガン |
えびはら武司 | まいっちんぐマチコ先生 |
真島ヒロ | FAIRYTAIL |
岡野剛 | 地獄先生ぬ~べ~ |
また、Play Mining Verseの1つ「Fujiwara Kamui Verse」では、その名のとおり漫画家の藤原カムイ氏が世界観の構築を担当している。
サードパーティのゲーム開発も受け入れている
Play Miningは、DEAP社の自社開発ゲームだけでなく、サードパーティのゲーム開発も受け入れている。
また、当然ながらゲームを開発できるということは、そのゲームで用いられるNFTも、サードパーティが発行・販売できるようになっている。
サードパーティのゲームやNFTが充実していけば、Play Miningの経済圏はより拡大していくことだろう。
DEAPcoinのステーキングが可能
DEAPcoinの保有者は、ステーキングによってエコシステムに貢献することにより、インセンティブを得ることができる。
なおステーキングの機能は、NFTマーケットプレイス「PlayMining NFT」の中に実装されている。
DEAPcoinの値動き
ここで、DEAPcoinの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2022年末までの値動き
次にDEP/USDチャートで、DEAPcoinが生まれた2020年4月から、2023年末までの値動きを見ていこう。
DEAPcoinは、仮想通貨市場全体が活況だった2021年に大きく高騰している。
2021年の始値と比べると、その上昇率は一時10倍を超えていた。
ところが仮想通貨市場の好景気は長続きせず、DEAPcoinも2021年11月末をピークに、バブルが弾けたように暴落していった。
ひたすら値下がりし続けて2022年9月には、2020年4月のローンチ時の価格すら割り込んでしまった。
またその後も、ローンチ時の価格以下の水準での推移が1年以上に渡って続いている。
ただ見方を変えると今のDEAPcoinは、2021年のバブル期と比べて、はるかに割安な価格で買える状態にあるとも言える。
将来の復調に期待する方は、BitTradeなどを使い、今の内にDEAPcoinを保有してみてはいかがだろうか。
PlayMining/DEAPcoinの将来性
続いては以下の3つの要素から、Play MiningおよびDEAPcoinの将来性を考察してみよう。
将来に関わる注目要素
- 複数のゲームの開発が進められている
- 思惑どおりの経済圏が実現するとは限らない
- 競合との相対的な位置関係の変化に注目
複数のゲームの開発が進められている
先ほど紹介したように、Play Mining内で遊べるゲームは、2024年3月時点でわずか7タイトルと少ない。
しかし、サードパーティのタイトルも含めて、多くのゲームの開発が進められている。
ゲームタイトルが充実していけば、自ずとDEAPcoinの需要も伸びていくはずだ。
思惑どおりの経済圏が実現するとは限らない
前述のとおりPlay Miningの開発元であるDEAP社は、ゲームで収入を得ながら生活できる経済圏の確立を目指している。
しかし当然のことながら、必ずしもそうした経済圏が実現するとは限らない。
Play Miningが登場した2020年当時、稼げるゲームのパイオニアとして「Axie Infinity」が人気を集め、実際にAxie Infinityの稼ぎで生計を立てるプレイヤーも存在していた。
しかしAxie Infinityの経済構造は「ポンジスキーム」に類似しており、時間の経過とともにプレイヤーの収入が減少していくこととなった。
ポンジスキームとは?
運営者が中抜きをしつつ、あとから参加する出資者からのお金を、「配当金」と偽って先に参加していた出資者へと渡す投資詐欺のこと。
実際に運用益が出ているわけではないため、いずれ破綻してしまうことを前提としている。
Axie Infinityによっていわゆる「Play to Earn」のゲームの危険性が露呈することとなり、昨今では先行プレイヤーの利益よりも、持続性を重視するNFTゲームが増えてきている。
そのように業界が変化していく中で、DEAP社の思い描く「ゲームで収入を得ながら生活できる」という経済圏が本当に実現するのか、あやしいところだ。
競合との相対的な位置関係の変化に注目
Play Miningは、NFTゲームをメインとしたプラットフォームだ。
そうしたゲームメインのプラットフォームやブロックチェーンは、Play Mining以外にもいくつかある。
また、すでにゲームタイトルが充実しているプラットフォームも多く、より優位に立つ競合がいる中で、Play Miningが市場シェアを拡大していけるのか甚だ疑問だ。
なお当サイトでは以下のような、他のゲーム用プラットフォームおよびブロックチェーンのネイティブトークンも紹介している。
興味がある方は、それらの記事もぜひチェックし、PlayMiningおよびDEAPcoinと見比べてみてほしい。
DEAPcoinの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、各銘柄の価格予想を発信しているところもいくつかある。
ここではその中から、「DigitalCoinPrice」での予想をピックアップして紹介する。
DigitalCoinPriceにおける、DEAPcoinの今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.00234 | $0.00537 | $0.00574 |
2025 | $0.00561 | $0.00603 | $0.00675 |
2026 | $0.00769 | $0.00887 | $0.00938 |
2027 | $0.0100 | $0.0116 | $0.0118 |
2028 | $0.0100 | $0.0116 | $0.0118 |
2029 | $0.0124 | $0.0138 | $0.0140 |
2030 | $0.0176 | $0.0185 | $0.0193 |
2031 | $0.0254 | $0.0263 | $0.0273 |
2032 | $0.0359 | $0.0372 | $0.0376 |
2033 | $0.0490 | $0.0499 | $0.0506 |
また参考として、DEAPcoinの史上最高値と、本記事執筆時点の価格もそれぞれ示しておこう。
- 史上最高値:0.092ドル(2021年11月25日)
- 本記事執筆時点の価格:0.0026ドル(2024年3月6日)
DigitalCoinPriceは、「今後10年の間でDEAPcoinが値上がりし続ける」という予想を立てている。
また、過去に0.09ドル台を付けていることを鑑みると、予想の上昇幅は十分に起こり得る範疇だと言えるだろう。
ただし、これはあくまで予想であって、未来の値動きを確約してくれるわけではない。
DEAPcoinへの投資を検討する際は、こうした予想も参考にしつつ、先ほど紹介したこれまでの値動きや将来性なども勘案するようにしよう。
DEAPcoinを購入できる仮想通貨取引所
冒頭に述べたようにDEAPcoinは、2024年3月時点で、以下の国内4社に上場している。
なお、これらの中でのイチオシは「BitTrade」だ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取扱銘柄* | ADA、APT、ASTR、ATOM、AXS、BAT、BCH、BNB、BOBA、BSV、BTC、COT、DAI、DEP、DOGE、DOT、ETH、ETC、EOS、FLR、LTC、LSK、MATIC、MKR、MONA、ONT、XRP、XEM、XLM、TRX、QTUM、XYM、IOST、JMY、XTZ、PLT、SHIB、SAND、SUI、SXP、SOL、TON 【全42種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他サービス | 貸暗号資産 積立暗号資産 |
BitTradeの特長
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- わずか2円から取引を始められる
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- レンディングによる資産運用も可能
BitTradeでは、国内で最多クラスの39種類*もの仮想通貨を取引することができる。*2024年3月時点
またBitTradeでDEAPcoinを取引する際には、BitTradeとユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で取引をする「取引所」の2種類から、取引の形式を自由に選べる。
特に後者を選んだ場合は、よりリーズナブルな手数料で取引を楽しむことができる。
さらに、BitTradeではDEAPcoinに限らずどの銘柄もわずか2円から取引できる*ので、初心者でも無理のない金額から仮想通貨投資を始められる。*取引形式で「取引所」を選んだ場合
口座は無料でつくることができるので、DEAPcoinへの投資に興味がある方は、この機会にBitTradeの利用を検討してみてはいかがだろうか。
PlayMining/DEAPcoinに関するよくある質問
最後に、Play MiningとDEAPcoinに関してよくある質問を3つ、紹介していく。
よくある質問
- Play Miningにスマホアプリ版のゲームはありますか?
- Play MiningのSNSアカウントはありますか?
- Play Miningにロードマップはありますか?
Play Miningにスマホアプリ版のゲームはありますか?
現在Play Miningで遊べる7つのタイトルは、いずれもWebブラウザ上で遊ぶゲームであり、スマホアプリ版はリリースされていない。
Play MiningのSNSアカウントはありますか?
Play Miningの主要なSNSアカウントは、以下のとおり。
- X(旧Twitter):@PlayMining_JP
- Facebook:PlayMining
- Discord:Play Mining
Play Miningにロードマップはありますか?
Play Miningのロードマップは、ホワイトペーパーの中で公開されている。
PlayMining/DEAPcoinとは?まとめ
今回はNFTゲームのプラットフォーム「Play Mining」と、そのネイティブトークンである「DEAPcoin」について、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- DEAPcoinは、NFTゲームのプラットフォーム「Play Mining」のネイティブトークン
- ゲーム開発には多くの日本人クリエイターが参加している
- DEAPcoinはステーキングが可能
- ゲーム特化のプラットフォームの競合は多く、Play Miningが市場シェアを伸ばせるかは不透明
Play Miningのゲーム開発には日本人クリエイターが多く参加しており、いずれのゲームタイトルも、日本人になじみ深いシステムやデザインが用いられている。
ただ、グローバルな競争相手がいることを考えると、日本寄りの仕組みやデザインが必ずしも有利にはたらくとは限らない。
多くの競合がいる中で、Play MiningおよびDEAPcoinが中長期的に市場シェアを拡大していけるのか、今後の動向に注目したいところだ。
ちなみにDEAPcoinは、BitTradeなど国内4社で取り扱われている。
本記事をとおしてDEAPcoinに興味を持った方は、ぜひBitTradeなどを使い、実際にDEAPcoinに触れてみてはいかがだろうか。