NFTゲームの市場は年々拡大しており、数年後には1,000億ドルを超える市場になるとも言われている。
その未来は非常に明るいように思えるが、一方で現状いくつかの課題も抱えている。
その1つが、多くのNFTゲームで手数料(ガス代)の支払いが生じることだ。
そうした課題を解消すべく2022年12月にローンチされたのが、ゲーム開発に特化したレイヤー1ブロックチェーン「Oasys(オアシス)」である。
Oasysは、他の既存のブロックチェーンと違い、一般プレイヤーがゲームを遊ぶ際にガス代がかからない仕様になっている。
今回はそんなOasysと、Oasysのネイティブトークンである「OASトークン」について、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Oasys/OASトークンの基本情報
- Oasys/OASトークンの5つの特徴
- OASトークンのこれまでの値動き
- OasysとOASトークンの将来性
- OASトークンの価格予想
- OASトークンを買える仮想通貨取引所
Oasysのネイティブトークン「OASトークン」は、国内でもいくつかの仮想通貨取引所に上場している。
その中でもイチオシは、現物取引(取引所)をとおして、リーズナブルな手数料でOASトークンを買えるbitbankだ。
OASトークンへの投資に興味がある方は、ぜひこの機会にbitbankのこともチェックしてみてほしい。
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- レンディングでインカムゲインを得られる
- 取引ツールが高性能(TradingViewを搭載)
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目次
Oasys/OASトークンとは?
名称 | OASトークン |
シンボル・通貨単位 | OAS |
ローンチ時期 | 2022年12月 |
サイトURL | https://www.oasys.games |
主な上場先 | bitbank OKJ |
OASトークン(OAS)は、ゲーム特化型のレイヤー1ブロックチェーン「Oasys」のネイティブトークンだ。
Oasysは、日本が誇るゲームを世界に広めるプロジェクトとなっており、多くの有名なゲーム企業も参画している。
そんなOasysにおいてOASトークンは、開発者やユーザーなど、それぞれの立場に沿ったさまざまな役割を与えられており、ユーザー視点で見ればもっぱらステーキングで使用される。
またOASトークンは、2024年7月時点で、bitbankやOKJなど国内4社で取引が可能だ。
Oasys/OASトークンの特徴
それではまず、ブロックチェーンのOasysと、そのネイティブトークンであるOASトークンの主な特徴を見ていこう。
Oasys/OASトークンの特徴
- NFTゲームでの利用に特化
- プレイヤーはガス代ゼロで遊べる
- ステーキングで稼ぐことができる
- バリデーターにゲーム開発企業が参加
- 国産ゲームがいくつも稼働中
NFTゲームでの利用に特化
従来からあるブロックチェーンのプラットフォームは、イーサリアムチェーンをはじめとして、利用用途が限定されていないものが多い。
しかし、例えばDeFiプロトコルやNFTゲームが開発基盤に求めるスペックは、以下の表のようにそれぞれ違いがある。
そのため、イーサリアムチェーンなどは汎用性が高い一方で、各ジャンルからの要求スペックを十分に満たせない部分もあった。
そこでOasysは、イーサリアムチェーンのような汎用性は求めず、ブロックチェーンゲームからの要求スペックのみを満たすプラットフォームとなるべく開発された。
プレイヤーはガス代ゼロで遊べる
従来型のNFTゲームの多くは、ゲーム内のトランザクション(取引)で、何かとガス代(ネットワーク手数料)の支払いが発生する。
それは基盤となっているブロックチェーンに起因する仕様であり、避けることが難しく、NFTゲームの普及を妨げる一因となっている。
そこでOasysでは、ゲームのプレイヤーにガス代の負担が生じない設計がなされた。
なぜそんなことを実現できたかというと、Oasysの場合はブロックチェーンのガス代がプレイヤーにではなく、ゲームの開発者側に課される仕様になっているからだ。
ちなみにゲーム開発者に課されるガス代も、「ロールアップ」というトランザクションをまとめて処理する技術によって、安く抑えられるよう工夫されている。
ステーキングで稼ぐことができる
Oasysのコンセンサスアルゴリズム(トランザクションを検証し、合意形成を図るためのアルゴリズム)は、イーサリアムチェーンなどと同じく、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)が採用されている。
そのためOasysにおいてユーザーは、OASトークンをステークすることにより、ステーキング報酬を獲得することができる。
また、ステーキングの権利は第三者(バリデーター)に委任することも可能だ。
単独でステーキングをおこなう(=バリデーターになる)場合は、1,000万OAS(円換算で約1億円)をステークする必要がある。
一方で委任をするなら、OASトークンの保有量が少ない方でも、ステークした数量に応じた報酬の分配を受けられる。
バリデーターにゲーム開発企業が多く参加
Oasysのバリデーターには、以下のように多くの企業が参加している。
それらの中にはバンダイナムコやSEGA、スクエアエニックスなどの著名なゲーム開発企業も含まれており、日本のゲーム業界におけるOasysへの期待値の高さがうかがえる。
国産ゲームがいくつも稼働中
Oasysは、「Verse-Layer」と「Hub-Layer」による多層構造で構成され、それらの内で「Verse-Layer」がゲームを稼働させるためのレイヤーとなっている。
またVerse-Layerでは、ゲームの開発企業などが「Verse」というゲームを開発・稼働させるためのプラットフォームを構築することができるようになっており、本記事執筆時点(2023年11月中旬)では6種類のVerseが存在している。
例えば、日本のブロックチェーンゲーム企業であるMCH社が開発した「MCH Verse」では、トレーディングカードの「My Crypto Saga」をはじめとして6種類のゲームがリリースされている他、1種類のゲームが開発段階にある。
OASトークンの値動き
ここでOAS/USDチャートをとおして、OASトークンのこれまでの値動きを確認しておこう。
OASトークンは、2022年12月中旬に、海外の仮想通貨取引所から市場への上場を果たした。
上場からしばらくは堅調な値動きを見せていたが、2023年2月をピークに下落に転じ、6月には上場時の価格(0.06479ドル)も割り込んでしまった。
ただチャートを見てわかるように、2023年も終盤に差し掛かって復調の兆しが見え始めており、上場時の価格に再び迫ろうとしている。
今後のさらなる値上がりに期待するなら、bitbankを使ってOASトークンへの投資に挑戦してみてはいかがだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
もしもこれからOASトークンに投資するなら、今後の値動きにも影響し得る、次のような注目ポイントを押さえておくとよいだろう。
今後に関わる注目ポイント
- NFTゲームの市場規模が拡大中
- 国内外での上場先の増加を見込める
- メジャーIPのリリースが期待されている
- ガラパゴス的な存在に終始する恐れもある
NFTゲームの市場規模が拡大中
少しでも仮想通貨に触れている方なら肌感覚で理解していると思うが、ブロックチェーンゲームの市場は年々拡大している。
また、市場調査企業の株式会社グローバルインフォメーションの調査レポートでは、2022年から2028年の間で市場規模が年平均+68.2%のペースで成長していくとの予測が示されている。
そうした市場全体の成長は、Oasysの需要拡大を中長期的に下支えしていくことになるだろう。
国内外での上場先の増加を見込める
OASトークンは、2022年12月にローンチされた比較的新しい仮想通貨であり、まだ上場先も限られている。
言い方を変えれば、これからまだまだ国内外での上場先の増加を見込めるということだ。
新規上場の話題は、投資家からポジティブに受け取られるケースが多く、上場をきっかけに短期的な値上がりにつながることもある。
そのためOASトークンに投資するなら、新規上場の情報は見逃さないようにしておきたい。
メジャーIPのリリースが期待されている
先ほど紹介したようにOasysのエコシステムには、著名なゲーム開発企業がバリデーターとして参加している。
また、これらのゲーム開発企業は、当然ながら自社でのNFTゲームの開発も模索している。
あくまで希望論だが、バリデーターとして参加しているスクエアエニックスなどが、既存の有名IPでOasysにNFTゲームを開発したなら、そのゲームはOasysのエコシステム拡大に大きく寄与することになるだろう。
IPとは?
IPとは、Intellectual Property(インテレクチュアル プロパティ)の略で、日本語では「知的財産」と訳される。
ゲーム業界においては、ゲームタイトルやキャラクター、漫画やアニメーションなどの版権(著作権)のことを指す。
ガラパゴス的な存在に終始する恐れもある
ブロックチェーン「Oasys」の開発元は、シンガポールのブロックチェーン開発企業「OASYS Pte. Ltd.」である。
ただ、代表取締役の松原亮氏をはじめとして同社の構成メンバーは日本人が多く、バリデーターにも多くの日本企業が参加している。
そうした背景もあってOasys上のゲームは、日本産のものが多い。
日本人にとって日本産のゲームは、UIやキャラクターがなじみ深いデザインとなっており、なおかつ日本語で遊べる点がうれしい。
だが一方で、日本人にやさしいということは、ガラパゴス的な要素が強いということでもある。
そうした背景からOasysは、よりグローバルな競合プラットフォームに対し、市場シェア争いで勝てない恐れもあることを留意しておいてほしい。
OASトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から「DigitalCoinPrice」をピックアップし、OASトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおける、OASトークンの今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.0661 | $0.15 | $0.16 |
2024 | $0.16 | $0.19 | $0.19 |
2025 | $0.22 | $0.26 | $0.27 |
2026 | $0.29 | $0.32 | $0.34 |
2027 | $0.29 | $0.32 | $0.34 |
2028 | $0.36 | $0.39 | $0.41 |
2029 | $0.50 | $0.56 | $0.56 |
2030 | $0.73 | $0.77 | $0.78 |
2031 | $1.03 | $1.07 | $1.08 |
2032 | $1.40 | $1.44 | $1.45 |
本記事執筆時点(2023年11月中旬)のOASトークンは、0.055ドル前後で推移している。
DigitalCoinPriceは、その現在の価格に対し、10年後にはその約25倍となる1.4ドル台まで値上がりしていくとの見立てを示している。
もちろんこれはあくまで予想であり、必ずしも実現するわけではない。
だが、ブロックチェーンゲーム市場の成長度合いやOasysの将来性などにこの予想を加味し、OASトークンが十分に投資対象として魅力的だと感じたなら、実際にOASトークンへの投資に挑戦してみるとよいだろう。
OASトークンを取り扱う仮想通貨取引所
冒頭で述べたように、国内においてOASトークンは、bitbankとSBI VCトレードの2社で取り扱われている。
その2社の内で、よりおすすめなのはbitbankだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCH、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、MATIC、DOT、DOGE、ASTR、ADA、AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、GALA、CHZ、OAS、MANA、GRT、RNDR、BNB、ARB、OP、DAI、KLAY、IMX、MASK 【全38種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.02%、Taker0.12% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディング) |
bitbankの特長
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- 取引高が国内No.1(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)
- 取引ツールにTradingViewを搭載(PC・アプリとも)
- 第三者機関からセキュリティ体制を高く評価されている
bitbankは、国内で最多クラスとなる30種類以上の仮想通貨が揃う。
また現物取引において、取引の形式は「販売所」と「取引所」からの選択が可能だ。
その2種類の内で「取引所」を利用すれば、OASトークンも取引コストを安く抑えつつ、購入することができる。
申し込みは最短3分で済むので、まだ口座をお持ちでない方はぜひ、この機会にbitbankの利用を検討してみてはいかがだろうか。
Oasys/OASトークンとは?まとめ
今回はブロックチェーンOasysとOASトークンについて、特徴や値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Oasysはゲームの開発基盤となっているL1チェーン
- Oasysでは、ガス代ゼロでNFTゲームを遊べる
- OasysのVerseでは、日本産のNFTゲームが数多く稼働中
- バリデーターには、SEGAなどの著名な日本企業が参加している
Oasysは、シンガポールに拠点を置くOASYS Pte. Ltd.が開発した、ゲーム特化型のブロックチェーンプラットフォームだ。
開発拠点はシンガポールだが、OASYS Pte. Ltd.の構成メンバーは代表取締役をはじめとして日本人が多く、バリゲーターにも多くの日本企業が参加している。
また、ブロックチェーンゲームも日本産のものが多く、OasysおよびOASトークンは、日本の投資家やゲーマーにとって親しみやすいものとなっている。
この記事をとおしてOasysに興味を持ったなら、ぜひbitbankなどをとおして、OASトークンへの投資を検討してみてはいかがだろうか。