2023年9月21日、国内取引所のCoincheckの取り扱いラインナップに、「IMX(Immutable)」が新たに追加された。
そのため、
Coincheckに上場したIMXがどんな銘柄か知りたい!
と思っている方が多くいることだろう。
今回はそうした方に向けて、IMXの主な特徴やこれまでの値動き、価格予想などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Immutable /IMXの概要、5つの特徴
- IMXのこれまでの値動き
- Immutable /IMXの将来性
- IMXの価格予想
- IMXを買える仮想通貨取引所
2024年2月時点で、国内でIMXの取り扱いがあるのは、CoincheckとBinance Japanの2社だけだ。
またCoincheckでは、IMX以外にも25種類を超えるさまざまな仮想通貨がラインナップされている。
無料で口座をつくれるので、IMXに投資してみたい方は、この機会にCoincheckの口座を用意しておこう。
Coincheck の特長
- 500円から仮想通貨を買える
- ビットコインの取引手数料が無料*
- 裁量取引以外のサービスも充実
- NFTの取引も可能(Coincheck NFT)
- 新規NFTを優先的に買える(Coincheck INO)
*取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Immutable /IMXとは?
名称 | IMX/IMXトークン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | IMX |
基盤のブロックチェーン | Immutable |
価格* | 2.4ドル/IMX |
時価総額ランキング* | 25位 |
公式サイト | https://www.immutable.com |
Immutable(イミュータブル)は、NFTゲームの開発に特化したプラットフォームおよび開発インフラだ。
高性能な開発インフラであり、Immutableで開発されたゲームはいずれもグラフィックなどのクオリティが優れている。
また、そのImmutableにおいてネイティブトークンである「IMX」は、ガス代の支払い手段やガバナンスなど、複数の用途に用いられている。
冒頭に述べたとおりIMXは、2023年9月にCoincheckから国内市場への上場を果たしており、日本人でも手軽に売買することが可能だ。
Immutable/IMXの特徴
ImmutableおよびそのネイティブトークンであるIMXには、次のような特徴がある。
主な特徴
- 2種類のゲーム開発インフラ
- イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン
- ZKロールアップを用いている
- ステーキングができる
- ガバナンストークンとしての役割も持つ
2種類のゲーム開発インフラ
ゲーム開発用のインフラであるImmutableは、正確に言うと「Immutable zkEVM」と「Immutable X」の2種類がある。
両者の特徴は以下のとおり。
Immutable zkEVMの特徴
- イーサリアムチェーンと互換性がある
- イーサリアムチェーンのスマートコントラクトに対応
- 高度なゲームプレイメカニズムを実現可能
- 高度なトークノミクスを構築可能
- イーサリアムチェーンのセキュリティを活用
- 少額のガス代がかかる
Immutable Xの特徴
- スマートコントラクトに非対応
- 合理的なゲームプレイメカニズムを実現可能
- スループットに優れている
- イーサリアムチェーンのセキュリティを活用
- ガス代がゼロ
Immutable zkEVMの方は、各種トランザクションに少額のガス代がかかる仕様になっている。
しかし、イーサリアムチェーンとの互換性を持ち、イーサリアムチェーンの既存ゲームを移植コピーすることも可能だ。
一方でImmutable Xは、イーサリアムチェーンとの互換性を持たないものの、ガスレスで遊べるようになっている。
ゲームデベロッパーは、これら2種類のインフラの違いを理解しつつ、目的に合ったものを選んでゲーム開発を進めている。
イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン
Immutable zkEVMとImmutable Xはいずれも、イーサリアムチェーンのレイヤー2ブロックチェーンだ。
レイヤー2ブロックチェーンとは、ブロックチェーンの基本層(レイヤー1)とは別に機能するブロックチェーンのこと。
レイヤー2であるImmutable zkEVMとImmutable Xは、イーサリアムチェーン(レイヤー1)の強固なセキュリティを活用しつつ、トランザクションを高速かつ低コストで処理できるようになっている。
ZKロールアップを用いている
Immutable zkEVMとImmutable Xは、トランザクションの処理性能向上とコストカットのために、「ZKロールアップ」という技術を採用している。
「ZK」とはゼロ知識証明(Zero Knowledge proof)のことで、その技術を用いると、すべての情報を開示・検証せずとも、トランザクションに間違いがないことを証明できる。
また「ロールアップ」とは、トランザクションをひとまとめにしてレイヤー1に提出する技術のことだ。
ZKロールアップによって、Immutable zkEVMとImmutable Xの2つのレイヤー2ブロックチェーンは、イーサリアムチェーン(レイヤー1)に最小限の要約データをひとまとめにして送信する仕様になっており、ひいてはトランザクションの高速・低コスト化に成功している。
具体的には、例えばImmutable Xの場合は、イーサリアムチェーンの600倍のスピードでトランザクションを処理できるとのことだ。
ステーキングができる
Immutableのエコシステムにおいて、IMXで支払われたすべての利用料はステーキングプールでストックされる。
またIMXの保有者は、手持ちのIMXをステーキングし、ネットワークに貢献することによって、そのプールからステーキング報酬を得ることができる。
ガバナンストークンとしての役割も持つ
IMXはユーティリティトークンとしてだけでなく、ガバナンストークンとしての役割も与えられている。
IMXの保有者はSnapShot(オープンソースの分散型投票システム)において、Immutableの開発に関する提案をしたり、そうした提案に対して投票による意思表示をしたりすることができる。
IMXの値動き
ここで、IMXの値動きを紹介しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおりだ。
2023年末までの値動き
次にIMX/USDチャートで、2021年12月から2023年末までの値動きを振り返っておこう。
2021年12月にIMXは、いくつかの海外取引所から、仮想通貨市場への上場を果たした。
だが上場直後に、市場全体の地合いが悪かったこともあり、大きく価格を下げてしまった。
その後はしばらく横ばいの値動きが続いていたが、2023年後半になって復調の兆しを見せ始めている。
なお、復調しつつあると言っても、今のところはまだまだ過去の最高値には及ばない水準にある。
今後のさらなる復調や最高値の更新に期待するなら、今の内から長期目線でIMXに仕込んでおくのも面白いだろう。
Immutable /IMXの将来性
続いては以下の3つの要素から、ImmutableとIMXの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- ゲーム関連銘柄の中でトップクラスの需要と知名度を誇る
- 多額の資金調達に成功している
- 着実にゲーム開発が進んでいる
ゲーム関連銘柄の中でトップクラスの需要と知名度を誇る
先ほど紹介したIMXの値動きを見て、ImmutableおよびIMXは大したプロジェクトではないと感じる方もいるかもしれない。
しかし実際には、NFTゲーム関連の銘柄の中でIMXはトップクラスの知名度を誇り、ゲーム関連銘柄に絞った時価総額ランキングではトップに付けている。*2024年2月9日時点、CoinMarketCap調べ
2023年末までの低調な値動きは、仮想通貨市場全般の不況に起因する部分が大きく、これから市場が活気づいてくれば、その高い知名度から多額の資金が流入してくる可能性は十分にある。
着実にゲーム開発が進んでいる
Immutableはゲーム開発インフラとして歴史が浅く、正規版で遊べるゲームタイトルは現状まだまだ少ない。
しかし開発中のものを含めれば、Immutableを基盤としたゲームは80タイトルを超えている*。*2023年10月時点
それらのゲームが今後続々とリリースされていけば、IMXに対する需要は自ずと増していくだろう。
多額の資金調達に成功している
Immutableはこれまでに幾度も資金調達に成功しており、例えば2022年3月には、シンガポールの政府系ファンドTemasekを経由して230億円もの巨額の資金調達に成功している。
開発資金が潤沢であることは、言うまでもなくプロジェクトの強みの1つであり、その資金を用いてインフラが適切に整備されていけば、より多くのゲームデベロッパーが集まってくるはずだ。
IMXの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から、「PricePrediction」と「DigitalCoinPrice」という2つのプラットフォームをピックアップし、IMXの価格予想を紹介する。
まず、PricePredictionにおけるIMXの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $1.90 | $1.97 | $2.26 |
2025 | $2.88 | $2.97 | $3.40 |
2026 | $4.20 | $4.32 | $4.96 |
2027 | $6.37 | $6.59 | $7.38 |
2028 | $9.50 | $9.76 | $11.45 |
2029 | $14.50 | $14.89 | $16.58 |
2030 | $20.69 | $21.43 | $24.28 |
2031 | $29.47 | $30.54 | $36.32 |
2032 | $44.60 | $46.13 | $51.55 |
2033 | $62.62 | $64.47 | $78.26 |
またDigitalCoinPriceでは、次のような価格予想がなされている。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $2.08 | $4.92 | $5.20 |
2025 | $5.10 | $5.87 | $6.07 |
2026 | $6.98 | $8.42 | $8.53 |
2027 | $9.12 | $10.63 | $10.90 |
2028 | $9.12 | $10.63 | $10.90 |
2029 | $11.27 | $12.31 | $13.05 |
2030 | $16.02 | $17.72 | $17.80 |
2031 | $23.15 | $24.17 | $24.65 |
2032 | $32.66 | $33.88 | $34.19 |
2033 | $44.53 | $45.66 | $46.07 |
参考までに、IMXの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:0.66ドル(2023年10月26日)
- 史上最高値:9.50ドル(2021年11月26日)
PricePredictionとDigitalCoinPriceはどちらも、今後10年でIMXが堅調に値上がりしていくだろうと予想している。
また、予想の上昇幅に大きく違いはあるものの、史上最高値を更新するという予想も共通している。
もちろんこれらはあくまで予想であり、将来の値動きを確約してくれるわけではない。
しかし、これまでの値動きや取り巻く環境なども総合的に勘案して、予想に信ぴょう性があると感じるなら、割安な状態にある今の内にIMXを買ってみるとよいかもしれない。
IMXを購入できる仮想通貨取引所
冒頭で述べたとおりIMXは、2023年9月にCoincheckをとおして、国内市場への初上場を果たした。
今のところ、IMXの取り扱いがあるのは国内だとCoincheckとBinance Japanの2社だけだ。
また、もしもこれからIMXへの投資にトライするなら、Coincheckの利用を推したい。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、PLT、SAND、DOT、FNCT 、CHZ、LINK、MKR、DAI、MATIC、APE、AXS、IMX、WBTC、AVAX、SHIB 【全29種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker・Takerともに無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 (BTCの場合) | 0.0005~0.016BTC* *ガス代の変動に合わせて変動 |
その他のサービス | Coincheckつみたて(自動積立) 貸暗号資産サービス ステーキングサービス* Coincheck IEO Coincheck INO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス *β版、一時停止中 |
Coincheck の特長
- ワンコイン(500円)から仮想通貨を購入できる
- ビットコインの取引手数料が無料*
- 裁量取引以外のサービスも充実(自動積立、レンディング他)
- 口座を持てばNFTの取引も可能(Coincheck NFT)
- 初めて販売されるNFTを優先的に買える(Coincheck INO)
*取引形式で「取引所」を選択した場合
Coincheckでは、メジャーな銘柄からややマイナーなものまで、25種類を超える仮想通貨がラインナップされている。
また、それらすべての銘柄に対して、わずか500円から投資することが可能だ。
そのためCoincheckなら、投資初心者でも無理のない金額から仮想通貨投資にチャレンジできる。
さらにCoincheckは取引ツールがシンプルに設計されており、直感的に操作できる。
そうした点からも、初心者からベテランまで多くの投資家に評価され、愛用されている。
口座開設時に手数料はかからないので、気になった方はぜひ、この機会に口座をつくってみてほしい。
Immutable/IMXに関するよくある質問
最後に、IMXに関してよくある質問を3つ紹介する。
よくある質問
- ImmutableとIMXの開発元はどこですか?
- Immutable上のNFTゲームはどこで調べられますか?
- IMXの総供給量は決まっていますか?
ImmutableとIMXの開発元はどこですか?
ImmutableとIMXを開発したのは、オーストラリア・シドニーに本拠地を置くImmutable社だ。
同社は240人を超える技術者を擁し、NFTゲーム業界のグローバルリーダーとなるべく、事業に取り組んでいる。
Immutable上のNFTゲームはどこで調べられますか?
Immutable上のNFTゲームは、Immutable公式サイトにて一覧表示されており、各ゲームの詳細画面を開けば、ゲームごとの公式サイトに飛ぶこともできる。
なお、一覧表示されているゲームの中には、まだ開発中で遊べないものも多く含まれているので、留意しておいてほしい。
IMXの総供給量は決まっていますか?
IMXの総供給量は20億IMXだ。
また本記事執筆時点では、その内の約13億IMXが市場で流通*している。*2024年2月9日時点、CoinMarketCap調べ
Immutable/IMXとは?まとめ
今回は、ゲーム開発特化のインフラストラクチャー「Immutable」と、そのネイティブトークンの「IMX」について解説した。
この記事のまとめ
- Immutableは、NFTゲームの開発に特化したインフラストラクチャー
- 正確には「Immutable zkEVM」と「Immutable X」の2種類がある
- IMXは、Immutableのユーティリティトークンかつガバナンストークン
- ゲーム関連銘柄の中での時価総額ランクはトップで、将来性も上々
ImmutableはNFTゲームの開発インフラ(プラットフォーム)であり、「illuvium(イルビウム)」や「Gods Unchained(ゴッズ・アンチェインド)」など、話題のゲームがImmutableを基盤としてリリースされている。
新規タイトルも続々開発中であり、投資家からのIMXに対する注目度も上々だ。
その将来性に期待するなら、Coincheckを使ってIMXへの投資を始めてみてはいかがだろうか。
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