イーサリアムエコシステムを支えるサイドチェーンは、「Polygon」がもっとも有名だ。
またそれに次いで知名度があるのが、今回取り上げる「Gnosis Chain(ノーシスチェーン)」である。
本記事ではそのGnosis Chainと独自通貨の「GNOトークン」について、主な特徴や値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Gnosis Chain/GNOトークンの基本情報
- Gnosis Chain/GNOトークンの特徴
- GNOトークンの値動き
- Gnosis Chain/GNOトークンの将来性
- GNOトークンの価格予想
- GNOトークンを買える仮想通貨取引所
GNOトークンはいくつかの海外取引所で取り扱われているが、中でもMEXC(エムイーエックスシー)なら、同銘柄をよりリーズナブルな手数料で取引することができる。
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目次
Gnosis Chain/GNOトークンとは?
名称 | GNOトークン |
シンボル・通貨単位 | GNO |
公式サイト | https://www.nervos.org/ |
主な上場先 | MEXC Bitget Gate.io |
Gnosis Chainは、DeFi(分散型金融)プロトコルのインフラストラクチャをメインに提供しているブロックチェーンだ。
もともとは「xDai Chain」という名前だったが、2021年に今の「Gnosis Chain」へとリブランディングされている。
Gnosis Chainのエコシステムには、「xDAI」と「GNOトークン」という2種類のトークンがある。
xDAIは、Gnosis Chainでのガス代(ネットワーク手数料)の支払いに用いられている。
一方GNOトークンは、DAOのガバナンストークンであり、ステーキングにも使われている。
またGNOトークンは投資の対象としても人気で、時価総額ランキングではトップ100位内にランクイン*している。*2024年6月1日時点、CoinMarketCap調べ
主な上場先はMEXCやGate.ioなどで、残念ながら今のところ国内での取り扱いはない。
Gnosis Chain/GNOトークンの特徴
さてGnosis ChainおよびGNOトークンは、次のような特徴を有している。
3つの特徴
- DeFiプロトコルがメイン
- イーサリアムのサイドチェーン
- GNOトークンが複数の役割を持つ
DeFiプロトコルがメイン
Gnosis Chainは、イーサリアムチェーンやSolanaチェーンのようなプラットフォーム型のブロックチェーンだ。
汎用性のあるプラットフォームだが、メインコンテンツはDeFi(分散型金融)プロトコルである。
2024年6月時点で、例えばNFTゲームはわずか4種類しかないのに対し、DeFiプロトコルは40種類以上も稼働している。
イーサリアムのサイドチェーン
Gnosis Chainは、イーサリアムチェーンの初期のサイドチェーンの1つだ。
サイドチェーンとは?
他のレイヤー1チェーンとつながりを持ちながらも、基本的には独立稼働しているブロックチェーンのこと。
セキュリティをメインチェーン(レイヤー1)に依存するレイヤー2ブロックチェーンとは仕組みが異なるので、混同しないように注意が必要だ。
サイドチェーンであるGnosis Chainは、イーサリアムチェーンと相互に資産のやり取りをすることが可能だ。
またEVM互換性があり、AAVEやBalancerなどのDAppsが、イーサリアムチェーンからコピー移植されている。
EVMとは?
EVM(Ethereum Virtual Machine、イーサリアム仮想マシン)とは、イーサリアムチェーン上でスマートコントラクトを実行するためのソフトウェアのこと。
また、EVM互換性があるブロックチェーンでは、イーサリアムチェーンで作成されたスマートコントラクトを変更なしで動かすことができる。
GNOトークンが複数の役割を持つ
前述のGnosis Chainのエコシステムには、「xDAI」と「GNOトークン」という2種類のトークンがある。
xDAIは、エコシステム内でガス代の支払いに使われている。
また、xDAIは米ドルに連動したステーブルコインであり、保有中に大きな価格変動が起きにくい仕様になっている。
一方でGNOトークンは、ステーキングとガバナンスに用いられている。
2024年6月時点だと、GNOトークンをステーキングすることで、年利約5%のインセンティブを得ることが可能だ。
またGNOトークンの保有者は、GnosisDAOにて、Gnosis Chainの運営に関わる投票に参加することができる。
GNOトークンの値動き
ここで、GNOトークンの値動きをチェックしておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年5月末までの値動き
次にGNO/USDチャートで、2017年5月から本記事執筆時(2024年5月末)までの値動きをおさらいしていこう。
GNOトークンはまず、2017年末のいわゆる「ビットコインバブル」で大きく高騰している。
また、2021年の「コロナバブル」でも高騰し、ビットコインバブル期に付けた高値を大幅に更新した。
さらに2023年後半から、仮想通貨市場全体の復調に合わせて、コロナバブル期の高値に迫っていくほどの値上がりを見せている。
数ある仮想通貨の中には、例えばビットコインバブル以降に目ぼしい値動きがなくなるなど、一時のブームで廃れてしまうものもある。
対してGNOトークンは、市場の変化に合わせて幾度も高騰しており、多くの投資家から長年支持され続けていることがうかがえる。
今後のさらなる値上がりに期待する方は、ぜひGNOトークンを自身のポートフォリオに加えてみてはいかがだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、Gnosis ChainおよびGNOトークンの今後を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- DeFiの実需はそれなりにある
- イーサリアムの動向に強く影響を受ける
DeFiの実需はそれなりにある
Gnosis Chainのような「プラットフォーム型のEVM互換チェーン」というセクターは、数多の競合が存在する。
しかしその中でGnosis Chainは現状、それなりの市場シェアを獲得することに成功している。
各種EVM互換チェーンをDeFiのTVL(預かり資産)で比較すると、2024年6月時点でGnosis Chainは、185種類中の17番手*に付けている。2024年6月1日時点、DeFiLlama調べ
トップ層ではないのでもちろん安心はできないが、こうした実需は、今後も中長期的にGNOトークンの価格推移を下支えしてくれるはずだ。
イーサリアムの動向に強く影響を受ける
前述のとおりGnosis Chainは、イーサリアムチェーンのサイドチェーンの1つだ。
そうした背景からGNOトークンは、イーサリアムの動向に強く影響を受ける傾向がある。
ここで、その影響の度合いを確認する手段の1つとして、GNOトークンとイーサリアムの値動きを比較してみよう。
次のチャートは、記事執筆時から直近1年(2023年5月末から2024年5月末)における、GNOトークンとイーサリアムの値動きを重ね合わせたものだ。
このチャートを見れば、2つの銘柄に相関関係があることは一目瞭然だ。
そのためイーサリアムの動向も逐一チェックしておくと、Gnosis ChainおよびGNOトークンの先行きも読みやすくなるだろう。
Gnosis Chain/GNOトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、GNOトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるGNOトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $298.50 | $587.99 | $733.96 |
2025 | $721.34 | $801.95 | $861.07 |
2026 | $989.53 | $1,103.14 | $1,206.09 |
2027 | $1,292.29 | $1,493.78 | $1,540.99 |
2028 | $1,292.29 | $1,493.78 | $1,540.99 |
2029 | $1,594.45 | $1,754.46 | $1,820.35 |
2030 | $2,266.99 | $2,399.33 | $2,495.52 |
2031 | $3,272.80 | $3,461.46 | $3,502.27 |
2032 | $4,615.40 | $4,787.80 | $4,823.10 |
2033 | $6,296.29 | $6,470.31 | $6,527.78 |
参考までに、GNOトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 記事執筆時の価格:335.53ドル(2024年5月31日)
- 史上最高値:1,088.87ドル(2021年11月16日)
DigitalCoinPriceは、今後GNOトークンが堅調に値上がりしていき、史上最高値を大幅に更新すると予想している。
行き過ぎた予想に見えるかもしれないが、もしも実現するならば、今のGNOトークンは割安な水準にあることになる。
GNOトークンに関心がある方は、ぜひこうした価格予想も参考にしつつ、同銘柄に投資するかどうかを検討してみてほしい。
GNOトークンを買える仮想通貨取引所
GNOトークンは今のところ国内での取り扱いがない。
一方で海外では多くの仮想通貨取引所に上場しており、その中には以下のように、日本人投資家を受け入れているところもある。
また、これらの中でもイチオシはMEXC(エムイーエックスシー)だ。
取扱銘柄数* | 2,500種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.00% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.01% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCの特長・魅力
- 2,500種類以上*の銘柄をラインナップ
- 新規登録時に本人確認書類が不要
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- 日本語表記に完全対応
- 裁量取引以外のサービスも充実
*2024年6月時点
MEXCは、日本語表記に対応している海外取引所の1つだ。
取扱銘柄は2,500種類を超え、その豊富な銘柄を0.1%以下のリーズナブルな手数料で取引することができる。
また現物取引以外に、
など、国内取引所にはないサービスも用意されている。
メールアドレスを登録だけで口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にMEXCに触れてみてはいかがだろうか。
Gnosis Chain/GNOトークンに関するQ&A
それでは最後に、Gnosis ChainおよびGNOトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Gnosis Chainで使えるウォレットを教えてください。
- DAppsはどこで確認できますか?
- GNOトークンのステーキングはどこでできますか?
Gnosis Chainで使えるウォレットを教えてください。
Gnosis Chainは、MetaMaskやLedgerなど、さまざまなウォレットに対応している。
MetaMaskについては別途以下の記事で解説しているので、持っていない方はぜひ参考にしてみてほしい。
DAppsはどこで確認できますか?
Gnosis基盤の各種DAppsは、以下のリンクから一覧でチェックすることができる。
GNOトークンのステーキングはどこでできますか?
GNOトークンは、Stakewise.ioでステーキングすることができる。
Gnosis Chain/GNOトークンとは?まとめ
今回はGnosis Chainとその基軸通貨「GNOトークン」について、主な特徴や値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Gnosis Chainはイーサリアムのサイドチェーンの1つ
- プラットフォーム型でDeFiがメイン
- ガス代の支払いに使われているのは、ステーブルコインのxDAI
- GNOトークンはステーキングとガバナンスに用いられている
- GNOトークンの値動きは、イーサリアムと密接にリンクしている
Gnosis Chain(旧xDai Chain)は歴史あるイーサリアムのサイドチェーンであり、長年多くのユーザーや投資家から支持され続けている。
また、これまでの値動きやDeFiの市場シェアを見ると、今後もまだまだ中堅的なポジションをキープしていく見込みが高い。
そんなGnosis Chainの今後に期待する方は、ぜひMEXCなどをとおして、GNOトークンへの投資にトライしてみてほしい。