AI市場は昨今、私達の生活に影響をもたらすほど、めざましい発展を遂げている。
また発展していく中で、AI関連の銘柄がさまざまな投資市場で注目されており、仮想通貨市場においても、多くのAI関連銘柄が人気を集めている。
今回取り上げる「FETトークン」もそんな人気AI関連銘柄の1つで、次のチャートのとおり2023年後半から大きく価格が高騰し、話題を呼んでいる。
本記事ではそのFETトークンと、FETトークンを使えるプラットフォーム「Fetch.ai」について、主だった特徴や将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Fetch.ai/FETトークンの基本情報
- Fetch.ai/FETトークンの4つの特徴
- FETトークンの値動き
- Fetch.ai/FETトークンの将来性
- FETトークンを買える仮想通貨取引所
FETトークンは国内での取り扱いがなく、購入するには海外取引所の口座が欠かせない。
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目次
Fetch.ai/FETトークンとは?
名称 | FETトークン |
シンボル・通貨単位 | FET |
ローンチ時期 | 2019年 |
サイトURL | https://fetch.ai/ |
Fetch.aiは、「AIエコノミー」の構築を目的としたオープンソースのプラットフォームだ。
ユーザーはそれぞれ自律型の「AIエージェント」を持ち、そのAIに学習・行動させることで、AIとつないだ様々なアプリやサービスをより自分の趣向に合った形で使うことができる。
ネイティブトークンは「FETトークン」といい、決済やステーキングなど、エコシステム内で複数のユーティリティを付与されている。
またFETは国内での取り扱いはまだないものの、海外ではBybitやMEXCなど、多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。
Fetch.ai/FETトークンの特徴
さてFetch.aiおよび仮想通貨FETは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- AIエージェントをつくることができる
- 4つのプロトコルで構築されている
- 分散型台帳にデータを記録している
- FETトークンが複数のユーティリティを持っている
AIエージェントをつくることができる
Fetch.aiでは、ユーザー1人1人が「AIエージェント」をつくることができる。
AIエージェントはその名のとおり、ユーザーの代理者(エージェント)として動作するように設計されたAIプロトコルだ。
AIエージェントを作成し、さまざまなアプリやサービスに統合することで、例えば、
- 旅行の計画を立ててもらう
- 自身の好みに合ったレストランを選定し、予約してもらう
- IoT家電を自動化してもらう
といったことを、タスクとしてAIエージェントにまかせることができる。
さらにAIエージェントは、個人だけでなく企業が使うことも可能だ。
例えば金融分野で活用すれば、取引やリスク評価、顧客サポートなどをAIに支援してもらえる。
4つのプロトコルで構築されている
Fetch.aiは、AIエージェントを含めて以下の4つのプロトコルで構成されている。
Fetch.aiの構成要素
- AIエージェント
- Agentverse
- DeltaV/AIエンジン
- Fetch Network
Agentverseは、AIエージェントをつくったり管理したりすることができるプラットフォームだ。
またDeltaVは、ユーザーと登録されたAIエージェントの間で対話をし、AIにタスクを命令することができるチャットインターフェースである。
Fetch Networkは、エコシステム全体の基盤であり、各プロトコルを支えている。
分散型台帳にデータを記録している
Fetch.aiは、「Fetch Ledger」という独自の分散型台帳を用いており、その台帳の中にすべての取引データが記録されている。
Fetch Ledgerは、複数のトランザクション(取引のデータ)の並行処理が可能で、利用コストを抑えつつ、高速でトランザクションを記録できる仕様になっている。
またデータの検証は、ネットワーク参加者同士でおこなうのだが、その際にFETトークンが担保およびインセンティブとして機能している。
FETトークンが複数のユーティリティを持っている
ネイティブトークンのFETトークンは以下のように、エコシステム内で複数のユーティリティを付与されている。
主なユーティリティ
- 資産を交換するための媒体
- ネットワーク手数料(ガス代)の支払い手段
- ネットワークセキュリティを確保する手段(ステーキング)
- バリデーター(セキュリティの貢献者)へのインセンティブ
ちなみにFETトークンは、Fetch.aiの誕生当初に、イーサリアムチェーンのトークン規格「ERC-20」を用いて発行されていた。
しかし現在は、独自のネットワーク「Fetch Network」が開発されたために、ネイティブなFETトークンがつくられている。
現在は2種類のFETトークンが共存しているが、将来的にすべてのERC-20規格のFETトークンは、ネイティブなものへと置き換えられる見込みだ。
Fetch.ai/FETトークンの値動き
ここでFETトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年2月末までの値動き
次にFET/USDチャートで、海外市場への上場を果たした2019年3月から、2024年2月末までの値動きをおさらいしていこう。
FETトークンは、2021年に起きたいわゆる「コロナバブル」で、大きく高騰した。
しかしバブルが崩壊すると、2年以上に渡って思わしくない値動きが続くこととなった。
それが2023年後半から復調の気配を見せ始め、特に2024年2月中旬から高騰の勢いが加速している。
またチャートを一見してわかるとおり、2021年のバブル期に付けた高値を大幅に更新してみせた。
この高騰は、AI事業を手がけるIT企業の業績が好調なことに起因している。
特に、2024年2月前半に「Meta社(旧Facebook)の四半期決算が市場予想を上回った」という報道がなされたのが、きっかけとして大きい。
その報道を契機に、仮想通貨市場でもさまざまなAI関連銘柄が物色されることになり、FETトークンにも多額の投資資金が流入してきた。
AI関連銘柄への投資の波に乗りたい方は、ぜひ今からでも、FETトークンへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。
Fetch.ai/FETトークンの将来性
続いては以下の3つの要素から、Fetch.aiおよびFETトークンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 資金調達を繰り返し、開発を進めている
- AI市場が加速度的に拡大している
- アジア圏でのエコシステム拡大を目指している
AI市場が加速度的に拡大している
だれもがすでに承知のことと思うが、2022年にChatGPTやMidjourneyといった生成AIが登場して以降、AI市場はめざましい勢いで成長を続けている。
またマーケット調査企業「Grand View Research, Inc.」のレポートによると、AI市場は2023年から2030年にかけて、年平均+35.6%のペースで成長していくと予測されている。
こうした市場の活気は、中長期的にFetch.aiおよびFETトークンへの需要を下支えしてくれるだろう。
資金調達を繰り返し、開発を進めている
Fetch.aiは、まだまだ発展途上のプロジェクトだ。
先ほど名前を挙げた「Agentverse」や「DeltaV」もまだβテスト版*であり、一応使えはするが、はっきり言ってクオリティはまだまだだ。*2024年3月時点
だがFetch.aiは、繰り返し資金調達をおこない、プロダクトのアップデートを繰り返してきている。
今後、目的の「AIエコノミー」を成し遂げるに足るクオリティを実現できれば、Fetch.aiはAI市場で、相応の市場シェアを獲得することになるだろう。
アジア圏でのエコシステム拡大を目指している
2023年3月にFetch.aiは、Web3関連の投資企業「DWF Labs」から、4,000万ドル(約60億円)の融資を受けている。
またDWF Labsはアジアのコミュニティとの関わりが深く、そのつながりを用いてFetch.aiは、アジア圏にもすそ野を広げようとしている。
ちなみにFetch.aiの本拠地は、イギリスのケンブリッジだ。
ヨーロッパのみならずアジアでも上手くサービスを展開できれば、AI市場でのFetch.aiの優位性は増していくはずだ。
FETトークンを買える仮想通貨取引所
冒頭に述べたとおりFETトークンは、今のところ国内では取り扱われていない。
そのためFETトークンに投資する場合は、
- FETトークンの取り扱いがある
- 日本人投資家を受け入れている
この2つの条件をクリアする海外取引所で口座をつくることになる。
FETトークンは多くの海外取引所に上場しているため、条件を満たすところもそれなりにある。
またこれらの中でもイチオシは、Bybit(バイビット)だ。
取扱銘柄数* | 1,400種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
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Bybitでは、1,000種類を超える仮想通貨がラインナップされている。
また、マイナーなメジャーかどうかに関係なく、その豊富な銘柄を0.1%以下のリーズナブルな手数料で取引することができる*。*現物取引(取引所)の場合
もちろん日本語表記に対応しているので、英語が不得手な方でも使いやすい。
まだ使ったことがない方はぜひ、この機会にBybitの利用を検討してみてほしい。
Fetch.ai/FETトークンに関するよくある質問
それでは最後に、Fetch.aiおよびFETトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Fetch.aiの創設者はだれですか?
- FETトークンの総供給量は決まっていますか?
- Fetch.aiのSNSアカウントはありますか?
Fetch.aiの創設者はだれですか?
Fetch.aiは、Humayun Sheikh氏、Toby Simpson氏、Thomas Hain氏の3名によって設立された。
また前述のとおり、本拠地はイギリスのケンブリッジに設けられている。
FETトークンの総供給量は決まっていますか?
FETトークンの総供給量は、あらかじめ11億5,299万7,575 FETに設定されている。
また2024年3月時点では、その内の約8億FETが市場で流通している。
Fetch.aiのSNSアカウントはありますか?
Fetch.aiの主要なSNSアカウントは、以下のとおり。
市場動向に影響し得る有益な情報をいち早くキャッチしたいなら、これらのアカウントをフォローしておくとよいだろう。
Fetch.ai/FETトークンとは?まとめ
今回は、Fetch.aiとそのネイティブトークンであるFETトークンについて解説した。
この記事のまとめ
- Fetch.aiは、AIエコノミーの実現を目指すプラットフォーム
- 「AIエージェント」によって、さまざまなサービスをより快適に使うことができる
- AI市場の活気に後押しされて、2023年後半からFETトークンの価格が高騰
- 未完成な部分が多く、今後の開発動向に要注目
OpenAIやMetaなどを中心に、昨今のAI市場はすこぶる好調であり、その活気に支えられてFETトークンにも多額の資金が流入してきている。
またFetch.aiは、まだまだ未完成なプロダクトであり、さらなる発展の可能性を秘めている。
そんなFetch.aiの将来性に期待する方は、今の内にBybitをとおして、FETトークンを買っておくとよいだろう。