今回取り上げるのは、NFTゲームに特化したエコシステム「Echelon(エシュロン)」と、そのユーティリティトークン「PRIMEトークン」だ。
Echelonは、数あるNFT特化型のプラットフォーム(エコシステム)の中でも後発に当たるのだが、昨今急速に知名度を上げてきている。
本記事ではそんなEchelonとPRIMEトークンについて、特徴や将来性などをわかりやすく解説していく。
ゲーム関連銘柄への投資に興味がある方は、ぜひ最後まで目をとおしてもらいたい。
この記事からわかること
- Echelon/PRIMEトークンの基本情報
- Echelon/PRIMEトークンの特徴
- PRIMEトークンの値動き
- Echelon/PRIMEトークンの将来性
- PRIMEトークンの価格予想
- PRIMEトークンを買える海外取引所
PRIMEトークンは国内市場へは上場しておらず、もしも購入したいのであれば、海外取引所を利用するのがもっともポピュラーな手段となる。
PRIMEトークンの取り扱いがあり、なおかつ日本人でも使える海外取引所はいくつかあるが、その中でもおすすめは「MEXC(エムイーエックスシー)」だ。
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目次
Echelon/PRIMEトークンとは?
名称 | PRIMEトークン |
シンボル・通貨単位 | PRIME |
ローンチ時期 | 2023年3月 |
サイトURL | https://echelon.io |
Echelon(エシュロン、正式名称:Echelon Prime Foundation)は、NFTゲームの開発サポート、および Play toEarn(P2E) エコシステムの構築に特化した非営利組織だ。
Echelonとは組織の略称であり、同組織が手がけるゲーム特化のエコシステムの名称としても用いられている。
なお今回は、両者の混同を避けるため、
- 組織名を「Echelon」
- エコシステムを「Echelonエコシステム」
と呼び分けることとする。
さてEchelonエコシステムは、ユーティリティトークンの「PRIMEトークン」に支えられている。
またPRIMEトークンは、MEXCなどの海外の仮想通貨取引所で活発に取引されている。
Echelon/PRIMEトークンの特徴
さて「Echelonエコシステム」と「PRIMEトークン」は、次のような特徴を有している。
主な特徴
- P2Eゲームに特化したエコシステム
- TCGの「Parallel」を手がけている
- PRIMEが様々なユーティリティを持つ
- PRIMEシンクでPRIMEが再分配される
P2Eゲームに特化したエコシステム
Echelonは、ゲームのデベロッパーに対し、PRIMEトークンとPlay to Earn(P2E)に焦点を当てたゲーム開発ツールを提供している。
共通のツールを用いたゲームをリリースさせることで、各ゲームが相互に連携する大規模なP2Eゲームエコシステムの構築を目指している。
またEchelonエコシステムは、分散型(非中央集権型)のコミュニティを内包している。
そのコミュニティにおいてPRIMEトークンやNFTのホルダーは、エコシステムの運営に関わるガバナンスに参加することができる。
TCGの「Parallel」を開発中
Echelonエコシステムでは、同エコシステム初のゲーム「Parallel」の開発が進行中だ。
Parallelはトレーディングカードゲームであり、ゲームプレイをとおしてPRIMEトークンを獲得することができる。
ちなみにParallelは、まだ正規版のリリースに至っていない。
2024年6月時点では、ゲーム配信プラットフォームのEpic Gamesから、オープンβテスト版がリリースされている。
PRIMEが様々なユーティリティを持つ
EchelonエコシステムにおいてPRIMEトークンは、さまざまなユーティリティを付与されている。
具体的には以下のとおり。
主なユーティリティ
- ゲーム内でのユーティリティトークン
- ゲームプレイに対するインセンティブ
- NFTを売買する際の決済通貨
- ガバナンス参加権の獲得手段
さらに、PRIMEトークンはEchelonエコシステムのみならず、OpenSeaなどの外部のプラットフォームにおいても、決済手段として採用されている。
「PRIMEシンク」でPRIMEが再分配される
PRIMEトークンは「PRIMEシンク(Sinks)」にて消費されると、その一部またはすべてが、ゲームのプレイヤーの報酬プールなどへ再分配される仕様になっている。
PRIMEシンクとは?
PRIMEシンク(Sinks)とは、PRIMEトークンを利用できるあらゆる製品やサービス、エクスペリエンスのこと。
またこうしたPRIMEトークンの循環によって、Echelonエコシステムは高い持続性を実現している。
PRIMEトークンの値動き
ここで、PRIMEトークンの値動きを紹介しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年6月までの値動き
次にPRIME/USDチャートで、PRIMEトークンがローンチされた2023年3月上旬から、本記事執筆時(2024年6月)までの値動きをおさらいしていこう。
PRIMEトークンは、2023年7月末にTCG「Parallel」のクローズドβ版がリリースされると、徐々に注目を浴びるようになった。
そして2023年後半に、価格が大きく高騰した。
ただ、その後は一旦値動きが落ち着いてきている。
前述のとおりParallelは、2024年6月時点ではオープンβテストの段階だ。
今後Parallelの正規版が登場したり、また別の新しいゲームがリリースされたりすれば、PRIMEトークンは再び高騰するかもしれない。
Echelon/ PRIMEトークンの将来性
続いては次の3つの要素から、EchelonエコシステムとPRIMEトークンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- Parallel以外のタイトルも展開予定
- 助成金でゲーム開発をサポートしている
- 競合との関係性の変化に注目
Parallel以外のタイトルも展開予定
Echelonエコシステムで今開発されているタイトルはParallelのみだが、将来的にはそれ以外にもNFTゲームが開発される予定だ。
Echelonエコシステム内のゲームは、いずれもPRIMEトークンをユーティリティトークンとして用いることとなるため、ゲームが増えればPRIMEトークンへの需要も増していくだろう。
助成金でゲーム開発をサポートしている
ゲーム開発における最初の難関は、開発資金を調達してくることだ。
そこでEchelonは、有望なゲーム開発者を金銭的にサポートする助成金プログラムを用意している。
なお助成金を出すかどうかは、Echelonエコシステムのコミュニティで、投票によって決められる。
そのため、自ずと投資家やゲーマーが将来性を見込んだゲームが、開発対象として生き残るようになっている。
繰り返しになるが、面白いゲームが増えていけば、その人気がPRIMEトークンの実需の増加につながっていくはずだ。
競合との関係性の変化に注目
NFTゲームに特化したプラットフォームおよびエコシステムは、Echelonエコシステム以外にも、以下のようなものがある。
これらのゲーム特化型プラットフォームは、いずれもEchelonエコシステムよりも先にローンチされている。
また、すでにいくつものゲームが稼働中で、市場シェアを競い合っている。
後発のEchelonエコシステムが、こうした先行するプラットフォームの競争に割って入ることができるのか、今後の動向に要注目だ。
PRIMEトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から、「DigitalCoinPrice」をピックアップし、PRIMEトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるPRIMEトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $6.18 | $13.90 | $15.16 |
2024 | $14.82 | $16.51 | $17.88 |
2025 | $20.32 | $24.06 | $25.07 |
2026 | $26.53 | $31.01 | $31.44 |
2027 | $26.53 | $31.01 | $31.44 |
2028 | $32.73 | $35.76 | $37.68 |
2029 | $46.46 | $49.63 | $51.65 |
2030 | $67.13 | $71.77 | $72.34 |
2031 | $94.76 | $97.02 | $99.03 |
2032 | $129.19 | $133.03 | $133.68 |
参考までに、PRIMEトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 執筆時の価格:8.57ドル(2024年6月28日)
- 史上最高値:28.08ドル(2023年3月2日)
DigitalCoinPriceは、今後PRIMEトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には100ドルを超える値が付くと予想している。
こうした予想に対し、楽観的過ぎると感じる方もいるはずだ。
しかし、EchelonエコシステムおよびPRIMEトークンはまだ誕生から日が浅く、今後の展開次第では十分に起こり得る範疇と言えるのではないだろうか。
PRIMEトークンを買える海外取引所
繰り返しになるがPRIMEトークンは、今のところ国内取引所での取り扱いがない。
そのため購入の際には、海外取引所もしくはDEXを利用することになる。
また海外取引所を使うなら、
- PRIMEトークンの取り扱いがある
- 日本人投資家を受け入れている
これら2つの条件を満たすところを選ぶ必要がある。
具体例は以下のとおりだ。
これらの中でも、おすすめの海外取引所は「MEXC(エムイーエックスシー)」だ。
取扱銘柄数* | 2,500種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.00% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.01% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
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Echelon/ PRIMEトークンに関するQ&A
最後に、EchelonエコシステムおよびPRIMEトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておこう。
よくある質問
- Parallelの正規版は、いつリリースされますか?
- PRIMEトークンのトークノミクスはどのようになっていますか?
- ガバナンスでの投票に参加する際、PRIMEトークンはいくら必要ですか?
Parallelの正規版は、いつリリースされますか?
Parallelのリリーススケジュールは、残念ながら明確にされていない。
なお、開発関連の最新情報をいち早くキャッチしたい方は、ParallelのX(旧Twitter)公式アカウントをフォローしておくとよいだろう。
X公式アカウント:@ParallelTCG
PRIMEトークンのトークノミクスはどのようになっていますか?
PRIMEトークンの総供給量は、あらかじめ1億1,111万1,111PRIMEと決まっている。
また、その初期割り当ては以下のとおり。
割り当ての対象 | 割り当ての比率 |
---|---|
ゲームプレイの報酬プール | 31.7% |
Parallelスタジオの準備金 | 19.7% |
Parallelスタジオへの投資家 | 16.2% |
キャッシング | 14.1% |
Echelon財団 | 11.2% |
各種イベント | 7.1% |
ガバナンスでの投票に参加する際、PRIMEトークンはいくら必要ですか?
ガバナンスにおける投票には、最低1PRIMEあれば参加することができる。
なお言わずもがな、投じるPRIMEの数量が多くなれば、投票における影響力はアップする。
Echelon/ PRIMEトークンとは?まとめ
今回は、NFTゲームのエコシステム「Echelon」と、そのユーティリティトークン「PRIMEトークン」について解説した。
この記事のまとめ
- Echelonは、P2EのNFTゲームに特化したエコシステム
- トレーディングカードゲーム「Parallel」の開発が進められている
- PRIMEトークンは、決済やガバナンスなど、さまざまな場面で用いられている
- 将来的にはParallel以外のタイトルも拡充される予定
Echelonエコシステムは、新興のゲームエコシステムながら、投資家やゲームから高い注目を集めている。
まだゲームの正式リリースには至っておらず、見通しの不透明感があるのは否めないが、ハイリターン狙いでPRIMEトークンに先行投資してみるのも面白いだろう。
なお、繰り返し述べているとおりPRIMEトークンへ投資するなら、MEXCの利用がおすすめだ。
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