仮想通貨による経済システムや、デジタルなモノに所有証明を付与できるNFTは、メタバースと高い親和性がある。
そのため近年、ブロックチェーンを基盤としたメタバースが数多く誕生している。
またそうした風潮の中、2022年に登場したのが今回取り上げる「Caduceus(カデュケウス)」だ。
Caduceusはメタバースの開発に特化したブロックチェーンであり、投資家からも高い注目を寄せられている。
本記事ではそんなCaduceusとネイティブトークンの「CMPコイン」について、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Caduceus/CMPコインの基本情報
- Caduceus/CMPコインの5つの特徴
- CMPコインのの値動き
- Caduceus/CMPコインの将来性
- CMPコインを買える海外取引所
CMPコインは国内市場へは上場しておらず、購入したい場合は海外取引所を利用する必要がある。
CMPコインの取り扱いがあり、なおかつ日本人でも使える海外取引所はいくつかあるが、その中でもおすすめは「MEXC(エムイーエックスシー)」だ。
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目次
Caduceus/CMPコインとは?
名称 | CMPコイン |
シンボル・通貨単位 | CMP |
ローンチ時期 | 2022年7月 |
サイトURL | https://www.caduceus.foundation |
冒頭にも述べたとおりCaduceus(カデュケウス)は、メタバースの開発に特化したブロックチェーンプラットフォームだ。
メタバースの開発者に対し、開発に必要なツール一式と、メタバースが稼働し続ける上で最適な環境を提供している。
ネイティブトークンは「CMPコイン」といい、Caduceusエコシステム内での決済手段や、ネットワークを保護する手段として使用されている。
またCMPコインは、MEXCなどの海外取引所で活発に取引されている。
Caduceus/CMPコインの特徴
さてCaduceusおよびCMPコインは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- メタバースに特化したプラットフォーム
- 高速・低コストでトランザクションを処理
- 分散型のレンダリングサービスを提供
- XR開発キットを提供する予定
- AIをメタバース開発に活用できる
メタバースに特化したプラットフォーム
プラットフォーム型のブロックチェーンは、以前はイーサリアムチェーンやSolanaチェーンをはじめとして、利用用途を絞らないタイプが主流だった。
ただそうしたブロックチェーンは、汎用性が高い一方で、各ジャンルで求められるスペックを十分に満たしきれないという難点も抱えていた。
そのため近年は、特定のジャンルに特化したブロックチェーンが増えてきており、Caduceusもそうした流れの中で「メタバース特化型」として開発された。
高速・低コストでトランザクションを処理
メタバースに適した特徴の1つとしてCaduceusでは、トランザクションを高速・低コストで処理できるようになっている。
汎用性重視の主要ブロックチェーンとの性能の違いは、以下の表のとおり。
ブロックチェーン | ネットワーク手数料 | トランザクション速度 |
---|---|---|
Caduceus | 最低0.0001ドル | 3,000~10万TPS |
イーサリアム | 最低20~70ドル | 1000TPS |
Solana | 最低0.00025ドル | 6万5,000TPS |
Flow | 最低0.03ドル | 15~20TPS |
分散型のレンダリングサービスを提供
レンダリングとは、プログラミング言語など記述された抽象的で高次の情報から、コンピュータのプログラムを用いて画像・映像・音声などを生成することをいう。
メタバースを開発する際にも、このレンダリングの作業が欠かせないのだが、レンダリングをおこなうには高性能なコンピュータ(GPU)が必要になる。
そこでCaduceusは、「分散型クラウドレンダリング」のサービスを提供することで、メタバース開発のためのレンダリングを効率良くサポートしている。
分散型クラウドレンダリングとは?
分散型クラウドレンダリングとは、特定の企業に依存することなく、不特定多数の第三者からGPU能力を借り受けて、クラウド上でレンダリングをおこなうことができるサービスのことだ。
分散型クラウドレンダリングは、GPU能力に余力があって貸し出したい人とGPU能力を借りたい人をマッチングさせるので、合理的かつ効率的だ。
また、一般的に中央集権型のクラウドレンダリングサービスよりも、利用コストを安く抑えられるようになっている。
XR開発キットを提供する予定
XR(クロスリアリティ)とは、
- VR(仮想現実)
- AR(拡張現実)
- MR(複合現実)
といった先端技術を一括りにした用語だ。
Caduceusは将来的にメタバースの開発者に対し、VRやARなど(=XR)を体験できるようにするための開発キットをオープンソースとして提供する予定だ。
XR関連のキットを提供してくれるプラットフォームは現状ほぼないため、キットの提供が開始されれば、競合との差別化につながるだろう。
AIをメタバース開発に活用できる
Caduceusは「Caduceus Trusted AI」によって、ユーザーや開発者に対し、AI技術を用いたサービスやコンテンツを提供している。
メタバースの開発者はAIを活用して3Dモデリングができる他、Caduceus Trusted AIの「AI DApp Store」を通じて、さまざまなAI関連ツールやリソースを利用することが可能だ。
またAI関連ツールの開発者は、AIの学習に必要なデータセットを安全に、かつ大量に入手することができる。
Caduceus/CMPコインの値動き
それではここで、Caduceusのネイティブトークンである「CMPコイン」の値動きをチェックしておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年6月までの値動き
次にCMP/USDチャートで、CMPコインが市場に上場した2022年7月末から、本記事執筆時点(2024年6月末)までの値動きを振り返っていこう。
CMPコインは、市場上場から数日は値上がりの動きを見せたものの、投機筋が利確の売りを仕掛けると大きく値下がりしてしまった。
また、暴落したあとは現在まで目ぼしい動きがなく、底値を這うような状態が続いている。
こうした状況を招いた原因は、ひとえにCaduceusを基盤としたメタバースコンテンツがまだ存在しないことにあるだろう。
Caduceusでは、メタバースの開発はおこなわれているものの、まだ1つも正式ローンチに至っていない。
メタバースがなければ、言うまでもなくネイティブトークンのCMPコインに対する実需が生まれない。
さらに投資家から見れば、買うべきかどうかを判断する材料が不十分な状態にあり、投資対象としての需要も乏しくなっている。
ただ今後メタバースのコンテンツがローンチされ、それが高く評価されれば、状況は一変することになるだろう。
そう考えると、ややリスキーではあるが今の内にCMPコインを持っておくのも一興だ。
将来性に関わる注目ポイント
続いては以下の3つの要素から、CaduceusおよびCMPコインの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- メタバースの市場が拡大し続けている
- アップデートが繰り返されている
- 類似プロジェクトとの競争に注目
メタバースの市場が拡大し続けている
2022年のメタバースの世界市場規模は、655億ドルだったと推定されている。
またマーケット調査企業のStatistaのレポートによると、メタバース市場はこれからさらに成長していき、2030年には9,366億ドルに達すると予想されている。
そうした市場の成長は、CaduceusおよびCMPコインに対する需要を中長期的に下支えしてくれるはずだ。
アップデートが繰り返されている
Caduceusには以下のロードマップが設定されており、それに沿ってアップデートが繰り返しおこなわれている。
堅実なアップデートによって利便性が上がっていけば、自ずと需要アップにつながり、その需要がCMPコインの値動きにも反映されるだろう。
類似プロジェクトとの競争に注目
メタバース(メタバースゲームを含む)に焦点を当てているプラットフォームは、Caduceus以外にも例えばTreasureやWAXなどがある。
それらのプラットフォームはすでにメタバースゲームが稼働中で、多くのプレイヤーを獲得しており、先行者利益によってCaduceusと比べれば現状はるかに優位な立場にあると言えるだろう。
そうしたより優位な競合に対してCaduceusが食い下がることができるのか、特にCaduceusベースのメタバースがローンチされた際の初動に注目しつつ、見極めていきたいところだ。
CMPコインを買える海外取引所
CMPコインは今のところ、国内の仮想通貨取引所には上場していない。
そのためCMPコインに投資したい場合は、
- CMPコインの取り扱いがある
- 日本人投資家を受け入れている
これらの条件を満たす海外取引所を利用する必要がある。
具体例は以下のとおり。
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取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.00% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.01% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
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また、その豊富な銘柄をMakerなら手数料無料で取引できる点も、投資家にとってありがたい。
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Caduceus/CMPコインに関するQ&A
最後に、CaduceusとCMPコインに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- CaduceusとCMPコインの開発者はだれですか?
- CMPコインの対応ウォレットを教えてください。
- CaduceusのSNSアカウントはありますか?
CaduceusとCMPコインの開発者はだれですか?
CaduceusとCMPコインは、ブロックチェーンやDeFiなどに関する豊富な知識と実績を持つチームの手で開発された。
主要メンバーの名前と実績は以下のページで公開されているので、ぜひチェックしてみるとよいだろう。
CMPコインの対応ウォレットを教えてください。
CMPコインは現状、MetaMaskを含む以下のウォレットにサポートされている。
CaduceusのSNSアカウントはありますか?
Caduceusの主要なSNSアカウントは、以下のとおり。
- X(旧Twitter):@Caduceus_CMP
- Facebook:Caduceus Metaverse Protocol
- テレグラム:Caduceus Community
Caduceus/CMPコインとは?まとめ
今回は「Caduceus」とそのネイティブトークン「CMPコイン」について、主な特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Caduceusは、メタバースの開発に特化したプラットフォーム
- 分散型レンダリングを使えるなど、サービスがメタバース向けに最適化されている
- 新興のブロックチェーンで、まだCaduceus基盤のメタバースは表れていない
- メタバースがローンチされると、CMPコインの価格が高騰する可能性あり
Caduceusは、メタバースの開発に特化したブロックチェーンプラットフォームだ。
新興のブロックチェーンでまだ具体的なコンテンツ(メタバース)がないため、Caduceusのネイティブトークン「CMPコイン」の値動きは、先ほど紹介したように凪の状態が続いている。
しかし今後、Caduceus基盤のメタバースが登場して人気を集めれば、状況は大きく変わるはずだ。
その将来性に期待をする方はリスク管理を適切にしつつ、MEXCなどの海外取引所を使って、CMPコインへの先行投資にトライしてみてはいかがだろうか。