さまざまなDApps(分散型アプリ)に触れる上で、仮想通貨のウォレットは欠かせない存在だ。
今回は数あるウォレットの中でも、Solanaチェーン上のDAppsを利用する際に活躍するウォレット「Phantom(ファントム)」を取り上げる。
本記事ではPhantomの主な特徴や使い方をわかりやすく紹介していくので、特にSolanaチェーン用のウォレット選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- Phantomの主な機能・特徴
- PC・スマホそれぞれのPhantomの入手方法
- Phantomの基本的な使い方
- Phantomに対応している主要なDApps・DeFi
Phantomを接続してSolanaチェーン上の各種DAppsを利用する際には、決済手段やネットワーク手数料の支払い手段として、仮想通貨SOLが欠かせない。
SOLは国内でもいくつかの仮想通貨取引所で取り扱いがあるが、その中でもGMOコインなら、コストを抑えてSOLを調達できる*。*取引形式で「取引所」を選択した場合
またGMOコインでは、買ったSOLをPhantomへと送金する際に送金手数料がかからない。
実用目的の仮想通貨の調達先としてうってつけなので、まだ口座をお持ちでない方はぜひ、GMOコインのこともチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
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- 裁量取引以外のサービスも豊富
- 仮想通貨の出金手数料が無料
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Phantom(ファントム)とは?
名称 | Phantom(ファントム) |
主な機能 | 仮想通貨やNFTの保管・管理 仮想通貨の購入 仮想通貨やNFTの送受信 仮想通貨のスワップ 仮想通貨のブリッジ SOLのステーキング |
PCの対応ブラウザ | Google Chrome Firefox Brave Microsoft Edge |
スマホ・タブレットの対応OS | iOS Android |
サイトURL | https://phantom.app |
Phantom(ファントム)は、Solanaチェーン・イーサリアムチェーン・Polygonチェーン・ビットコインチェーンの4つのブロックチェーンに対応したウェブウォレットだ。
これら4つのブロックチェーンを基盤としたトークンであれば、仮想通貨だけでなくNFTも管理することができる。
また、単にトークンを管理できるだけでなく、DApps(分散型アプリ)とのゲートウェイ機能も有している。
PC版はWebブラウザの拡張機能、スマホ・タブレットではアプリとしてリリースされており、どちらも無料で使用が可能だ。
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Phantomの特徴
さてPhantomは、主に次のような特徴を有している。
主な特徴
- 4つのブロックチェーンに対応している
- DAppsでの取引の決済ができる
- ウォレット内でスワップが可能
- SOLのステーキングができる
4つのブロックチェーンに対応している
Phantomは以下の4つのブロックチェーンに対応しており、これらのブロックチェーンを基盤とした各種仮想通貨とNFTを管理することができる。
Phantomの対応チェーン
- Solanaチェーン
- イーサリアムチェーン
- Polygonチェーン
- ビットコインチェーン*
*2023年12月時点ではβテストの状態
Phantomは当初Solanaチェーンのみをサポートしていたが、他のブロックチェーンからの流動性を引き入れるための施策として、2022年にイーサリアムチェーンとPolygonチェーンに対応した。
さらに2023年12月には、ビットコインチェーンの資産を管理する機能が追加実装された。
DAppsでの取引の決済ができる
PhantomはDAppsとのゲートウェイ機能を持つ。
DAppsに接続することで、Phantom内に保管している仮想通貨で、DAppsでの取引の決済やネットワーク手数料(ガス代)の支払いをおこなうことができるのだ。
なお、言わずもがなSolanaチェーンのみならず、後からサポートされたイーサリアムチェーンやPolygonチェーンのDAppsにも接続可能だ。
ウォレット内でスワップが可能
Phantomにはスワップ(交換)機能が搭載されており、Solanaチェーン上の資産であればわざわざDEX(分散型取引所)にアクセスせずとも、ウォレット内の仮想通貨を他の銘柄にスワップすることができる。
また2023年11月には、クロスチェーンスワップ機能が追加実装され、異なるブロックチェーン(Solanaチェーン・イーサリアムチェーン・Polygonチェーン)間でのスワップも可能になった。
ただしクロスチェーンスワップは現状、以下の図のように、交換元の銘柄は自由に選択できるが、交換先はUSDCやUSDTなどに限られている。
SOLのステーキングができる
Phantomでは、専用のプラットフォームなどにアクセスせずとも、Solanaチェーンのネイティブトークン「SOL」をステーキングすることができる。
ステーキングの操作はかんたんで、権利を委任するバリデーター(トランザクションの検証者)を選択したのち、数量を指定してステーキングするだけだ。
Phantomのつくり方【PC】
それではここで、PC(Webブラウザ)におけるPhantomのつくり方を紹介していく。
なお、今回は作成の場の例として、「Google Chrome」を取り上げる。
Google Chrome以外のWebブラウザであっても基本的な流れは変わらないので、他のブラウザを使っている方もぜひ参考にしてもらいたい。
Phantomのつくり方【PC】
- ChromeウェブストアでPhantomをインストール
- 「新規ウォレットを作成」を選択する
- パスワードを設定する
- シークレットリカバリーフレーズを記録する
ChromeウェブストアでPhantomをインストール
まずはPhantomのサイトにアクセスし、Google Chrome版のダウンロードリンクを選択する。
すると、ChromeストアにあるPhantomのインストールページに飛ぶので、「Chromeに追加」をクリックしよう。
「新規ウォレットの作成」を選択する
自身のGoogle Chromeへのインストールが完了すると自動的にPhantomが起動するので、「新規ウォレットの作成」を選択し、ウォレットの作成手続きに進もう。
パスワードを設定する
ウォレット作成手続きとして、まずはウォレットのロック解除に使用するパスワードを設定しよう。
また、あわせて利用規約を確認し、問題がなければ同意の欄にチェックを入れよう。
シークレットリカバリーフレーズを記録する
パスワードを設定したら、次のように「シークレットリカバリーフレーズ」が割り当てられる。
シークレットリカバリーフレーズとは、何らかの理由でPhantomにアクセスできなくなってしまった際に、Phantomの復元に必要となる12個の単語のことだ。
外部に漏れると第三者でも自身のPhantomを復元できてしまうため、紛失や流出することのない形で記録しておこう。
シークレットリカバリーフレーズを記録したら、Phantomの作成手続きは終了だ。
Google Chromeの拡張機能の中にPhantomが追加されるので、頻繁に使うようであればツールバーにピン留めしておこう。
Phantomの始め方【スマホ】
次にスマホやタブレットでPhantomを使用する場合についてだが、最初の手続きの流れは、先ほど紹介したWebブラウザでのPhantomのつくり方とほとんど変わらない。
アプリをダウンロードしたのち、パスワードの設定とシークレットリカバリーフレーズの記録をおこなうと、アプリ版のPhantomを使えるようになる。
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Phantomの基本的な使い方
続いて、もっともポピュラーな用途である、DAppsでのPhantomの基本的な使い方を紹介しておこう。
ちなみに今回は、Solanaチェーンのステーキングプラットフォーム「Jito」を接続先の例として取り上げる。
基本的な使い方
- GMOコインなどでSOLを購入する
- SOLをPhantomに送金する
- DAppsにPhantomを接続する
GMOコインなどでSOLを購入する
Solanaチェーンを基盤としたDAppsを利用する際には、取引の決済やネットワーク手数料の支払いのために仮想通貨SOLが必要になる。
そのためまずは、国内の仮想通貨取引所でSOLを調達しよう。
SOLは扱う国内取引所はいくつかあるが、その中でもおすすめはGMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) レバレッジ取引(販売所) レバレッジ取引(取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、 XEM、XLM、BAT、XTZ、 QTUM、ENJ、DOT、ATOM、XYM、 MONA、ADA、MKR、DAI、LINK、 FCR、DOGE、SOL 、ASTR、FIL、SAND、CHZ 【全26種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*
- 裁量取引以外のサービスも豊富
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 取引ツールが高性能
*取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、コストを抑えてSOLを調達することができる*。*取引形式で「取引所」を選択した場合
また購入したSOLは、手数料無料でPhantomへと送れる。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にGMOコイン公式サイトをチェックしてみてほしい。
SOLをPhantomに送金する
GMOコインなどの仮想通貨取引所でSOLを用意したら、それをPhantomに送金しよう。
送金はPhantomの「ウォレットアドレス」宛におこなう。
なおPhantomのウォレットアドレスは、ブロックチェーンごとにそれぞれ用意されている。
Phantomを起動し、ウォレットのアカウント名にマウスカーソルを合わせるとウォレットアドレス一覧が表示されるので、この内のSolanaチェーンのアドレスに向けて、仮想通貨取引所からSOLを送金しよう。
DAppsにPhantomを接続する
SOLを入金できたら、最後にPhantomとステーキングプラットフォーム「Jito」を接続しよう。
Jitoのサイトにアクセスし、画面右上にある「Connect」のボタンをクリックする。
次のように対応ウォレット一覧が表示されるので、その中からPhantomを選択しよう。
すると、自身のPhantomが起動して接続の許可を求められるので、その要求に応じれば接続手続きは完了だ。
また、Phantomの接続が完了すればDAppsは使用可能な状態になり、Jitoなら手持ちのSOLをステーキングすることができる。
以上、DAppsでのPhantomの基本的な使い方を紹介した。
流れを理解できたら、GMOコインなどでSOLを調達するところから始めてみよう。
Phantomに対応したDApps・DeFi
それでは最後に、Phantomを接続して使えるSolanaチェーンベースのポピュラーなDAppsおよびDeFiを3種類、紹介しておこう。
ポピュラーなDApps/DeFi
- 【DEX】Orca
- 【ステーキングプラットフォーム】Jito
- 【NFTゲーム】Star Atlas
【DEX】Orca
名称 | Orca(オルカ) |
種別 | DEX |
対応ブロックチェーン | Solana |
主なサービス | トークンのスワップ イールドファーミング Orcanauts(コレクタブルNFT) |
サイトURL | https://www.orca.so |
Orcaは2021年2月にローンチされたDEX(分散型取引所)であり、Solanaチェーン基盤のDEXの中では比較的長い歴史を持つ。
先行者利益もあって多くの投資家から支持を集めており、SolanaチェーンのDEXではTVL(預かり資産)がもっとも大きい*。*2023年12月時点
つまり競合のプラットフォームと比べて、より安定した取引が可能だということだ。
【ステーキングプラットフォーム】Jito
名称 | Jito(ジト) |
サービス概要 | SOLトークンのリキッドステーキング |
ローンチ時期 | 2022年11月 |
ガバナンストークン | JTO |
サイトURL | https://www.jito.network |
Jitoは、SOLを取り扱うリキッドステーキングのプラットフォームだ。
JitoでSOLをステーキングすると、債権トークンの「JitoSOL」がもらえる。
JitoSOLにはSOLとほぼ同等の価値があり、ステーキング報酬を受け取りつつ、別途JitoSOLの運用に稼ぐことができる。
JitoはSolanaチェーン上で高い人気があり、そのTVL(預かり資産)は、Solanaチェーンの全DeFiプロトコルの中で2番目の規模を誇っている。
【NFTゲーム】Star Atlas
名称 | Star Atlas(スターアトラス) |
ジャンル | ストラテジーゲーム アドベンチャーゲーム Play to Earn |
ネイティブストークン | ATLAS POLIS |
サイトURL | https://staratlas.com |
Star Atlas(スターアトラス)は、Solanaチェーン上で今もっともプレイヤー数が多いNFTゲームだ。
宇宙を舞台にしたストラテジー系ゲームで、高性能なゲームエンジン「Unreal Engine5」で構築された美麗な宇宙空間の中で、スリリングなゲーム体験を楽しむことができる。
なお本記事執筆時点(2023年12月下旬)のStar Atlasは、まだ先行リリース版であり、正規版では遊べる内容がさらに拡張される見込みだ。
Phantomとは?まとめ
今回はウェブウォレットの1つ「Phantom(ファントム)」について、その特徴や使い方を解説した。
この記事のまとめ
- Phantomは、Solanaチェーンを含む4つのブロックチェーンに対応したウォレット
- DAppsへのゲートウェイとしての機能も有している
- 元々はSolanaチェーン特化のウォレットで、同チェーン関連の機能の充実度が高い
- ウォレット内で、SOLのステーキングをおこなうことができる
PhantomはもともとSolanaチェーンに特化したウォレットだったが、のちにイーサリアムチェーン・Polygonチェーン・ビットコインチェーンでも使えるようになって、汎用性が大幅に向上した。
無料で使えるので、興味がある方はぜひ、実際にPhantomを使えってみてほしい。
なお、Phantomを接続して各種DAppsを利用する際には、決済手段やネットワーク手数料の支払い手段として、SOLやイーサリアムが必要になる。
GMOコインなら、それらの銘柄を低コストで調達*することができ、Phantomへの送金時に手数料もかからない。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会にぜひ、GMOコインの利用を検討してみてはいかがだろうか。