古くからあるポピュラーな投資手法の1つに、「ナンピン(難平)」というものがある。
ナンピンは平均取得価格の引き下げにつながり、上手く実践でいれば、投資対象の価格が下がったとしても損失を回避できる。
一方でリスクもあり、ナンピンを嫌う人も多い。
今回はそんなナンピンについて、メリット・デメリットを具体的に整理したのち、有効な戦略事例を解説していく。
興味がある方はぜひ最後まで読んで、自身の投資の参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- そもそもナンピンとは?
- ナンピンのデメリット・リスク
- 上手いナンピンとは?
- 仮想通貨投資におけるナンピン戦略事例
- ナンピンの実践におすすめの海外取引所
Bybitの特長
- 世界で累計4,500万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,400種類以上*
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目次
そもそもナンピン(難平)とは?
ナンピン(難平)は、特定の資産の価格が下がった際に、追加で購入することで平均取得価格を引き下げるという投資手法だ。
平均取得価格を下げることによって、値動きが反転して上向きになったときに、損益分岐点に達するまでに必要な上昇幅を縮めることができる。
また利確のタイミングにもよるが、ナンピンをすると投資金額が増えていくため、基本的に損益分岐点を超えたときのリターンの額はナンピンせずにスムーズに利確できたときよりも大きくなる。
なぜナンピンは忌避されるのか?
ナンピンは下落相場において、下手な損失の回避につながり得る有効な選択肢の1つだ。
ただ一方で、そんなナンピンを忌避する投資家も多い。
なぜならナンピンには平均取得価格を下げられるというメリットがある一方で、デメリットやリスクもあるからだ。
ナンピンのデメリット・リスク
- 損失拡大のリスクがある
- 資金の拘束によって効率が低下する
- 根拠のないナンピンは非常にハイリスク
損失拡大のリスクがある
ナンピンは価格が下落した際に追加で購入する戦略だが、ナンピンしたあとも資産価格が下がり続けた場合、損失がさらに拡大するリスクをはらんでいる。
また下がるだけならまだしも、下がったあとに価格が回復してくれないと、含み損を抱え続けるいわゆる「塩漬け」の状態になってしまう可能性もある。
資金の拘束によって効率が低下する
ナンピンには当然ながら追加の資金が必要になり、繰り返していると資金の拘束量が増える。
そのため資金管理が甘いナンピンをしてしまうと、手持ちのお金がなくなって、他の有望な銘柄への投資機会を損なってしまう。
またそうして投資機会を損なうと、ポートフォリオ全体として投資の効率が低下し、リターンが抑えられてしまうことがある。
根拠のないナンピンは非常にハイリスク
投資初心者がやってしまいがちなのが、損失を回避したいがための無計画なナンピンだ。
「下手なナンピン、スカンピン」という投資格言もあるように、根拠のないその場しのぎのナンピンは、運よく成功することはあっても、繰り返せば失敗する確率の方が高い。
無計画なナンピンは、いたずらに損失を拡大させる可能性が高く、非常にリスキーだ。
ナンピンには、以上のようなデメリットやリスクがある。
そのため投資家の中にはナンピンを避け、損切りによるリスク管理を好む人も多い。
計画的なナンピンはOK
さて先ほどナンピンのデメリット・リスクを挙げたが、それらをよく理解した上で適切な計画を立てれば、ナンピンは十分に有効な投資手法になる。
例えば先ほどデメリットとして、「ナンピンをすると資金の拘束量が増えて、他の銘柄への投資機会の損失につながり得る」ということを紹介した。
しかし計画的にナンピンをして、取引ごとの資金を抑えておけば、実はそういった事態はかんたんに回避できる。
仮に軍資金が100万円あったとして、1,000円分のナンピンをトータル10回繰り返したとしよう。
この場合に拘束される資金は、全体のわずか1%であり、ナンピンによる資金拘束が投資機会を奪うことはない。
これはやや極端な例だが、要は適切な資金管理をした上で、計画的なナンピンをすればデメリットを抑えられるということだ。
またスタートの段階で、「長期的な値上がりを見込める銘柄」や「適切なタイミング」を選定しておけば、ナンピンをしたい状況となったとしても、その回数を少なく抑えられるはずだ。
ナンピンのデメリットを抑える方法
- 適切な資金管理をおこなう
- 銘柄とタイミングの選定を適切におこなう
ナンピンを用いた戦略例
それではここで、具体的なナンピンの戦略例を2つ紹介しておこう。
ナンピンの戦略例
- 長期目線での値上がりを期待したナンピン
- 先物取引のショート(売り)のナンピン
長期目線での値上がりを期待したナンピン
1つ目は、非常にオーソドックスな「長期目線での値上がりを期待したナンピン」だ。
ターゲットはもちろん、長期的に見て値上がりを見込める銘柄に絞られる。
もう少し具体化すると、以下のようなものが挙げられる。
値上がりを見込める銘柄の事例
- ファンダメンタルズが強固な銘柄
- 一時的な市場混乱によって価格が下がっている銘柄
ファンダメンタルズが強固な銘柄の代表例は、ビットコインやイーサリアムだろう。
これらの銘柄は価格が一時的に下落しても、将来的に回復する可能性が高いため、ナンピンの対象として適している。
また、一時的な市場混乱によって価格が下がった銘柄も、格好の的になり得る。
例えばソラナは、つながりの強かった海外取引所FTXの経営破綻に起因して、2022年末に価格が一時急落した。
しかしソラナ自体に落ち度はなかったので、のちに大きく復調していった。
もしも下落時点でソラナのナンピン買いができていたら、大きなリターンにつながったことだろう。
先物取引のショート(売り)のナンピン
もう1つの有効なナンピン戦略は、値下がりを期待した先物取引のショート(売り)でのナンピンだ。
ここまであくまで買い増しを前提に解説していたが、先物取引を使えば、売り増しによるナンピンもできる。
また仮想通貨市場では、むしろ値上がりを期待するナンピンよりも、値下がりを期待したナンピンの方が銘柄選定に困らないかもしれない。
なぜなら数ある仮想通貨の大半は、長期的に見ると自然淘汰される可能性が高いからだ。
CoinMarketCapによると、仮想通貨の種類は今や240万種類を超えているとのこと。
その内で長期的な需要の獲得(≒値上がり)を見込めるものはごくわずかであることは、だれもが容易に想像できるだろう。
仮に1,000銘柄が有望だったとして、240万種から見たその割合はわずか0.04%しかない。
「大半の銘柄は長い目で見ると淘汰される見込みが大きい」という前提のもとで、先物取引でショートを仕掛ける銘柄を探すと、ターゲットは比較的容易に見つかる。
また仮に保有中に値上がりすることがあったとしても、長期目線で売り増しをしていけば、比較的リスクを抑えつつリターンを得ることができる。
おすすめの仮想通貨取引所
さて、先ほど紹介したようなナンピン戦略を実践する際には、海外取引所の利用をおすすめしたい。
なぜなら国内取引所よりも海外取引所の方が、より豊富な銘柄の中からターゲットを選べるからだ。
また海外取引所の中でもイチオシは、Bybit(バイビット)だ。
取扱銘柄数* | 1,400種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
Bybitの特長・魅力
- 世界で累計4,500万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,400種類以上*
- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
- デリバティブ取引の種類が豊富
*2024年9月時点
Bybitは、現物取引にて1,400種類を超える銘柄が用意されている。
また先物取引でも400種類以上もの銘柄がラインナップされているので、ターゲット選びでまず困ることはない。
さらにナンピンで長期保有する銘柄は、ステーキングなどで運用してインカムゲインを得る手段にすることもできる。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがない方はぜひ、この機会にBybitの利用を検討してみてほしい。
ナンピンは計画的に!
今回は、仮想通貨取引における「ナンピン」の適否について解説した。
この記事のまとめ
- ナンピンとは追加購入によって平均取得価格を下げる投資手法のこと
- ナンピンによって、値動きの反転時に損益分岐点へ達するまでの上昇幅を縮められる
- リスクもあるので、銘柄選定の段階から計画的におこなうことが非常に重要
ナンピンはやり方次第では、損失のリスクと金額を肥大化させる恐れもある。
一方で適切な銘柄とタイミングの選定、および適切な資金管理ができれば、損失を回避しつつリターンを増やす有効な手段となってくれる。
本記事をとおして興味を持った方は、そのメリット・デメリットをよく理解した上で、ナンピンを戦略に取り入れるかをぜひ検討してみてほしい。
Bybitの特長
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