仮想通貨投資の手法は、保有期間や利用する取引の種類、リスク・リターンの組み合わせなどによって、さまざまな種類があります。
その中でも比較的低リスクで取り組めるのが、今回取り上げる「無期限先物の資金調達率を活かしたアービトラージ」です。
本記事ではそのアービトラージについて、原理や具体的なやり方、注意点などをわかりやすく解説していきます。
手法の構築や選択で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事からわかること
- そもそも資金調達率/アービトラージとは?
- アービトラージの具体的戦略
- アービトラージの注意点
- 戦略に適したおすすめ海外取引所
無期限先物の資金調達率を活かしたアービトラージでは、言わずもがな無期限先物取引ができる海外取引所の口座が欠かせません。
選択肢はいくつかあるが、中でもイチオシはBybitです。
Bybitは日本語表記に対応していて、現物取引・先物取引ともに取扱銘柄が充実しています。
無料で口座をつくれるので、アービトラージに興味がある方は、この機会にBybitの口座を用意しておきましょう。
Bybitの特長
- 世界で累計6,000万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,600種類以上*
- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
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目次
用語の解説
さて戦略の紹介の前に、まずはこの戦略の肝となる2つのキーワードを解説しておきましょう。
2つのキーワード
- 資金調達率
- アービトラージ
資金調達率
資金調達率(資金調達手数料)とは、仮想通貨の無期限先物取引でポジションを保有した際に発生するコストのことです。
無期限先物は、仮想通貨の現物を売買しているわけではありません。
そして現物の価格が参照して価格が設定されるわけですが、その参照している現物価格と先物価格は乖離する可能性があります。
その乖離を調整し、常に先物価格を現物価格に近付けるためのコストとして、資金調達率が設けられています。
具体的には、次のように機能しています。
つまり、資金調達率の値(プラスかマイナスか)と保有するポジションの方向次第では、手数料を受け取ることもできるということです。
また、現物価格と先物価格の乖離調整は、常に継続しておく必要があります。
そのため資金調達手数料についても、ポジションを保有している間、繰り返し支払い(または受取)が発生します。
一般的には8時間ごとに支払い、もしくは受け取ることになります。
状況次第では、ずっと受け取り続けることが可能です!
なおこの資金調達率という仕様は、今のところ国内取引所の先物取引(レバレッジ取引)には存在しません。
したがって資金調達率を活かしたアービトラージを実行する際には、海外取引所の取引口座が必須です。
アービトラージ
アービトラージとは、同一の価値を持つ金融商品を扱う異なる市場間や事業者間の歪みを利用して、利益(利ざや)を取る取引手法のことです。
裁定取引とも呼ばれています。
今回紹介するアービトラージでは、現物取引と無期限先物取引で同一の銘柄を取引することによって、利益獲得を狙います。
アービトラージの戦略内容
それでは続いて、「無期限先物の資金調達率を活かしたアービトラージ」がどういったものか解説していきましょう。
前述のとおり無期限先物取引では、保有するポジションの売買方向によって、資金調達手数料を受け取ることができます。
その手数料収入を狙うのが、このアービトラージです。
具体的な戦略内容は、以下のとおり。
アービトラージの戦略内容
- 資金調達率をチェック
- ロングとショートの両建てをする
- 定期的に資金調達率を再チェックする
資金調達率をチェック
まずは無期限先物の市場をチェックし、
- 資金調達率の値がプラス
- 資金調達率の値が相対的に見て大きい
こういった条件を満たす銘柄を見つけましょう。
資金調達率がプラスということは、ショートポジションを持ったときに手数料をもらえるということです。
またその数値が大きいほど、利回りは良くなります。
「資金調達率の調べ方」は、後でくわしく紹介します!
ロングとショートの両建てをする
資金調達率をチェックして、アービトラージの対象を絞れたら、次にその銘柄で両建てをしましょう。
まず現物取引で対象銘柄を購入し、続いて無期限先物取引でも、同じ数量でショートポジションを立てます。
そうすることにより、価格変動による損失リスクをほぼゼロにしつつ、資金調達手数料を受け取ることができます。
ちなみに大抵の海外取引所では、無期限先物取引においてレバレッジ倍率の調整が可能です。
この戦略を実行する際は、現物取引に合わせるために、無期限先物のレバレッジ倍率を「1倍」にしておきましょう。
定期的に資金調達率を再チェック
資金調達率は市場の需給に基づいて変動しており、プラスとマイナスが入れ替わってしまうこともあります。
そして入れ替わってしまうと、このアービトラージは破綻してしまいます。
手数料を受け取る側から、払う側に代わってしまいます!
そのため、定期的に資金調達率をチェックしていく必要があります。
またプラスからマイナスに転じ、その状態が続くようなら、基本的に手仕舞いをすることになります。
以上、無期限先物の資金調達を活かしたアービトラージの全容を紹介しました。
この戦略を使えば、価格変動による損失リスクは事実上存在せず、資金調達手数料による安定したリターンを得ることが可能です。
資金調達率のチェック方法
資金調達率は、基本的に各海外取引所の取引画面に表示されています。
ただこれだけ見ると、
- 長期的に見てプラスの状態が続き得るのか?
- 相対的に見て大きなリターンを期待できるのか?
といったことがわかりません。
そこで役立つのが、データアグリゲーターの「Coinglass」です。
Coinglassでは、
- 銘柄ごとの資金調達率
- 同一銘柄の取引所ごとの資金調達率
- これまでの資金調達率の推移
- 年換算での資金調達率(利回り)
といったデータがまとめられています。
そのためどの海外取引所を使って、どの銘柄でアービトラージを実行すれば大きなリターンにつながるのか、かんたんに把握できます。
次の表をみてわかるとおり、使う海外取引所と銘柄によっては、リスクを抑えつつ年利50%超のリターンを得ることも十分に可能です。
資金調達率は変動するので、表の数値は現在の資金調達率に基づく推計です。
アービトラージの注意点
さて、もしも資金調達率を活かしたアービトラージを実践するなら、次の2点に注意しておいてください。
アービトラージの注意点
- 資金調達率のプラスマイナスが反転することがある
- 取引コストを考慮する必要がある
資金調達率のプラスマイナスが反転することがある
繰り返しになりますが資金調達率は、需給の動向に基づいてプラスとマイナスが入れ替わってしまうことがあります。
例としてBGBトークンの資金調達率の推移をみてみると、基本的にはプラスの状態ですが、時折マイナスに転じていることが読み取れます。
またBGBトークン以外のどの銘柄でも、同様の事態は起こり得ます。
実際にこの反転に遭遇した際にはその都度、撤退するかもしくは再反転に期待して現状維持とするかを判断しなければなりません。
取引コストを考慮する必要がある
アービトラージ戦略を実行する際には、当然ながら、現物取引と先物取引のそれぞれで取引手数料の支払いが発生します。
またアービトラージでは、長期的な目線で手数料収入の積み上げを狙います。
そのため短期間で撤退してしまうと、取引手数料による手数料負けが生じることもあるので注意が必要です。
おすすめの海外取引所
資金調達率は日々変動し、事業者ごとでも値が異なります。
そのためできれば、複数の海外取引所で口座を開設しておいて、より有利な銘柄でアービトラージを実践したいところです。
ただその中でも、Bybitはぜひ押さえておいてほしいです。
取扱銘柄数* | 1,600種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
Bybitの特長・魅力
- 世界で6,000万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
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- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
- デリバティブ取引の種類が豊富
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Bybitは、世界160カ国以上でサービスを展開し、4,500万人を超える投資家に選ばれている人気の海外取引所です。
現物取引では1,600種類以上、先物取引では400種類以上の銘柄がラインナップされています。
取扱銘柄が豊富なので、言わずもがなアービトラージを狙えるチャンスも豊富です。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがない方はぜひ、この機会にBybitの利用を検討してみてほしい。
なお、Bybit以外の海外取引所については、次の記事で紹介しています。
興味がある方はぜひ、そちらもチェックしてみてください!
リスクを抑えつつ資産を増やそう
今回は、無期限先物の資金調達率を活かしたアービトラージについて解説しました。
この記事のまとめ
- 資金調達率(資金調達手数料)は、無期限先物で生じる手数料
- 資金調達率の数値と売買の方向次第で、手数料を受け取れるケースもある
- 両建てで、価格変動リスクをなくしつつ手数料収入で稼ぐことが可能*
- 資金調達率は、Coinglassでかんたんにチェックできる
*資金調達率がプラスで、先物ではショートポジションを立てた場合
無期限先物の資金調達率を活かしたアービトラージは、価格変動のリスクを抑えつつ、銘柄や市場の状況次第で大きなリターンも期待できます。
資金調達率は変動するため、定期的なチェックは不可欠ですが、その手間をかけるだけの期待値は十分にあるでしょう。
興味を持った方は、ぜひBybitなどを使って、実際にこのアービトラージにチャレンジしてみてください!
Bybitの特長
- 世界で累計6,000万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
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