近年、業界やカテゴリーを問わず多くの企業が、自社事業に対してNFTを導入しようとトライしている。
そうした風潮の中、喫茶店チェーンのスターバックスも2022年末から、NFTを組み込んだ会員向けサービス「Starbucks Odyssey(スターバックス・オデッセイ)*」の提供をスタートした。*2023年10月時点では、βテスト版
本記事ではそのStarbucks Odysseyについて、概要や特徴、NFTの取引状況などを解説していく。
この記事からわかること
- Starbucks Odysseyの概要、主な特徴
- Starbucks OdysseyのNFTの取引状況
- Starbucks Odysseyの始め方
Starbucks Odysseyから生まれたNFTは、OpenSeaなどで活発に二次売買されている。
それらのNFTを買ってみたい方は、決済通貨となっているイーサリアムやMATICの調達用として、Coincheckの口座を用意しておこう。
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目次
Starbucks Odyssey(スターバックス・オデッセイ)とは?
Starbucks Odyssey(スターバックス・オデッセイ)は、喫茶店チェーンのスターバックスが手がけているNFTのサービスだ。
スターバックスの会員に向けたサービスであり、参加者は独自のNFTやポイントを収集することによって、さまざまな特典にアクセスできるようになっている。
なお、本記事執筆時点(2023年10月下旬)でStarbucks Odysseyはβテスト版であり、そのサービスの対象地域に日本は含まれていない。
しかし、二次流通市場で取り扱われているStarbucks OdysseyのNFTを売買することは、日本人でも可能だ。
Starbucks Odysseyの特徴
Starbucks Odysseyは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- ポイント制度とNFTを組み合わせたサービス
- 複数のコレクタブルNFTを展開している
- 利用するにはStarbucks Rewardsへの登録が必須
- 参加者同士によるコミュニティの形成を目指している
ポイント制度とNFTを組み合わせたサービス
Starbucks Odysseyは、スターバックスに関わるさまざまな要素を体験するための新しい手段として考案された。
まずStarbucks Odysseyでは、「ジャーニー」と呼ばれるインタラクティブなアクティビティが用意されている。
ジャーニーのアクティビティは、スターバックスがかかえるコーヒー農園のバーチャルツアーや、スターバックスの伝統に関するトリビア、インタラクティブゲームなど、多岐にわたる。
ジャーニーを終えると参加メンバーは、ポイントとスタンプ(独自のNFT)をもらえる。
また、スタンプ(NFT)の収集は、ポイントの獲得につながる。
ポイントを集めていくと、特典を利用できるようになり、集めたポイントが多いほど、より多くの特典にアクセスできるようになる。
サービスの流れ
- Starbucks Odysseyに参加
- 「ジャーニー」を利用して、ポイントとスタンプ(NFT)を獲得
- スタンプ(NFT)を集めてポイントを獲得
- ポイントを貯めて、さまざまな特典をアンロックする
複数のコレクタブルNFTを展開している
前述のとおりStarbucks Odysseyでは、スタンプ(NFT)を入手するとポイントを獲得することができる。
また、スタンプはコレクタブルNFTとしての側面も有しており、ジャーニーへの参加で入手できる他、一部のスタンプはStarbucks Odysseyの参加者やNFTコレクターに向けて販売されている。
主なスタンプ(NFT)
- Jade Purple Brown Airdrop Stamp
- Aku’s Rocket Journey Stamp
- World of Coffee Journey Stamp
- Starbucks Odyssey Avatar Collection
- The First Store Collection Stamp
- The Siren Collection Stamp
参加者同士によるコミュニティの形成を目指している
Starbucks Odysseyは、参加者同士でコミュニティが形成されることを望んでいる。
具体的には、Starbucks Odysseyに参加すると、参加者限定のDiscordへの招待メールを得ることができ、そのDiscordをとおして他の参加者とのコミュニケーションを楽しめるようになっている。
利用するにはStarbucks Rewardsへの登録が必須
Starbucks Odysseyに参加するには、先にスターバックスの会員サービス「Starbucks Rewards」に登録しておく必要がある。
Starbucks Rewardsへの登録費は無料で、年会費もかからない。
ただし、本記事執筆時点(2023年10月下旬)ではまだStarbucks Odysseyはβテスト版であり、アメリカでしか展開されていない。
そのため日本居住者は、Starbucks Rewardsに登録していたとしても、Starbucks Odysseyを利用することはできない。
スタンプ(NFT)の取引状況
ここで、主なスタンプ(NFT)の二次流通市場での取引状況を紹介しておこう。
OpenSeaにおける、主要スタンプの取引高やフロア価格*は以下のとおり。*2023年10月20日時点
名称 | アイテム数 | トータルボリューム | フロア価格 |
---|---|---|---|
Starbucks Odyssey Avatar Collection | 5,029点 | 0.0666ETH | 0.02ETH |
The First Store Collection | 4,579点 | 2ETH | 0.064ETH |
The Siren Collection | 2,000点 | 14ETH | 0.2ETH |
スターバックスのロゴにもなっている人魚を用いたNFT「The Siren Collection」は特に人気が高く、本記事執筆時点(2023年10月下旬)ではフロア価格0.2ETH(円換算で約4万7,000円)から取引されている。
NFTをコレクションすることに興味がある方は、ぜひチェックしてみてほしい。
Starbucks Odysseyの始め方
Starbucks Odysseyはまだβテスト版で、今のところアメリカ以外の国では使えない。
しかし将来、正規版に移行すれば、日本でも利用できるようになる可能性が十分にある。
そのためここで、今後の参考としてStarbucks Odysseyの始め方を紹介しておこう。
Starbucks Odysseyの始め方
- Starbucks Rewardsに登録する
- Starbucks Odysseyに参加する
Starbucks Rewardsに登録する
まずはスターバックスの公式サイトにアクセスし、会員サービスの「Starbucks Rewards」に登録しよう。
登録の流れは以下のとおり。
Starbucks Rewardsへの登録方法
- 公式サイトで、「My Starbucks」に登録
- 自身の会員アカウントに「スターバックスカード」を登録する
利用するスターバックスカードは、アナログ版とデジタル版のカードのどちらでもOKだ。
Starbucks Odysseyに参加する
Starbucks Rewardsへの登録が済んだら、次は以下のサイトにアクセスし、Starbucks Odysseyに参加しよう。
ちなみにβテスト版は、アメリカでもすべてのStarbucks Rewardsユーザーに解放されているわけではなく、利用したい場合はウェイトリスト(順番待ちリスト)に登録する仕様になっている。
正規版が今後ローンチされれば、こうした利用制限は撤廃されるはずだ。
スターバックスのNFTに関するよくある質問
最後に、Starbucks OdysseyおよびそのNFTに関する質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Starbucks OdysseyのNFTの発行基盤は何ですか?
- Starbucks OdysseyのNFTはどこで買えますか?
- Starbucks Odysseyに参加するのに、お金はかかりますか?
Starbucks OdysseyのNFTの発行基盤は何ですか?
スターバックスのNFT(スタンプ)は、Polygonチェーンを発行基盤としている。
また、二次流通市場においては、PolygonチェーンのネイティブトークンであるMATIC、もしくはイーサリアムを決済通貨として取引されている。
Starbucks OdysseyのNFTはどこで買えますか?
Starbucks OdysseyのNFT(スタンプ)は、NFTマーケットプレイスの「Nifty Gateway」において、スターバックス公式から一時出品されているものを購入することができる。
また二次流通品は、OpenSeaやBlurなどのNFTマーケットプレイスで活発に取引されている。
Starbucks Odysseyに参加するのに、お金はかかりますか?
Starbucks Odysseyには、無料で参加することができる。
ただし、繰り返し述べているようにβテスト版である現状のStarbucks Odysseyは、アメリカのStarbucks Rewardsユーザーにのみ提供されており、日本ではそもそも利用することができない。
Starbucks Odysseyとは?まとめ
今回は、NFTを組み込んだスターバックスの会員向けサービス「Starbucks Odyssey」について、その特徴やNFTの取引状況などを解説した。
この記事のまとめ
- Starbucks Odysseyは、NFTを組み込んだスターバックスの会員向けサービス
- 参加してポイントを貯めると、さまざまな特典を享受することができる
- 2023年10月時点ではβテスト版であり、日本居住者は利用できない
- Starbucks Odysseyに参加できずとも、同サービスから生まれたNFTを売買することは可能
Starbucks Odysseyは、スターバックスの事業展開における新たなイノベーションの1つだ。
現在はβテスト版であり、日本から利用することはできないが、今後グローバル展開がなされた際にはぜひ触れてみてほしい。
なおStarbucks Odysseyから生まれたNFT(スタンプ)なら、サービスそのものを使えずとも、OpenSeaなどをとおして手に入れることができる。
興味がある方は、決済通貨となっているイーサリアムやMATICをCoincheckで調達してから、それらのNFTをゲットしてみてはいかがだろうか。
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