DAppsやNFTなどの開発基盤として機能するブロックチェーンは、イーサリアムチェーンを筆頭に数多く存在する。
今回取り上げる「Qtum(クアンタム)」もその1つで、さまざまなDAppsの基盤として活躍している。
また基軸通貨の「QTUM」は、国内でも数多く仮想通貨取引所で取り扱われている。
今回はそんなQtumとQTUMについて、主な特徴や値動きなどをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Qtum/QTUMの基本情報
- Qtum/QTUMの主な特徴
- QTUMの値動き
- Qtum/QTUMの将来性
- QTUMの購入方法
QTUMを扱う国内取引所はいくつもあるが中でもGMOコインは、ただ単にQTUMを買えるだけでなく、同銘柄のステーキングで稼ぐこともできる。
QTUMへの投資に興味がある方は、ぜひこの機会にGMOコインの利用も検討してみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Qtum/QTUMとは?
名称 | QTUM |
シンボル・通貨単位 | QTUM |
ローンチ時期 | 2016年 |
サイトURL | https://qtum.org/ |
主な上場先 | GMOコイン bitbank BITPOINT Coincheck |
Qtum(クアンタム)は、DAppsやNFTなどの開発基盤となっているプラットフォーム型のブロックチェーンだ。
またQtumは、ビットコインチェーンとイーサリアムチェーンの両方の特徴を備えたブロックチェーンとしても知られている。
基軸通貨は「QTUM」といい、ガス代の支払いやステーキングなどに用いられている。
QTUMは、国内だとGMOコインやbitbankなどで取引が可能だ。
Qtum/QTUMの特徴
さてブロックチェーン「Qtum」およびその基軸通貨「QTUM」は、次のような特徴を持っている。
主な特徴
- ETHと同じプラットフォーム型
- 残高管理のプロトコルがBTCと同じ
- EVM互換性がある
- ステーキングで稼げる
ETHと同じプラットフォーム型
Qtumは、イーサリアムチェーンと同じくスマートコントラクトの構築が可能だ。
また、スマートコントラクトを利用したDApps(分散型アプリ)の開発基盤となっている。
ジャンルは特に限定されておらず、ウォレットやDeFi(分散型金融)、NFTなど、さまざまなプロダクトの開発に用いられている。
残高管理のプロトコルがBTCと同じ
Qtumは、ブロックチェーン上で資産を管理するための仕組みに「UTXO」を採用している。
UTXOは、預金通帳のように資産残高をそのまま管理するのではなく、取引のデータから残高を計算する仕様になっている。
情報処理が複雑になるため個人の追跡が困難であり、プライバシー性能に優れている。
ちなみにUTXOは、ビットコインチェーンでも採用されている。
EVM互換性がある
Qtumには、「EVM互換性」がある。
そのため、イーサリアムチェーンとの間で資産を送受信したり、イーサリアムチェーン基盤のDAppsを移植コピーしたりすることが可能だ。
EVMとは?
EVMは、Ethereum Virtual Machine(イーサリアム仮想マシン)の略。
DAppsで、トランザクションおよびスマートコントラクトを実行するための計算処理エンジンのことである。
EVM互換性があるブロックチェーンは、イーサリアムチェーンで書かれたスマートコントラクトを、修正することなく実行することができる。
ステーキングで稼げる
Qtumのコンセンサスアルゴリズム*は、イーサリアムなどでも用いられている「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」だ。*取引を検証し、ブロックチェーンに記録するための仕組み
そのため、基軸通貨QTUMのステーキングで稼ぐことが可能だ。
ちなみにQTUMを扱う国内取引所の内、GMOコインは同銘柄のステーキング(代行)サービスを提供している。
GMOコインでQTUMを買えば、ただ口座内で保有しておくだけで、定期的にステーキング報酬を受け取ることができる。
QTUMの値動き
それではここで、QTUMの値動きをチェックしておこう。
リアルタイムの値動き
まず、QTUMのリアルタイムの値動きは以下のとおり。
2024年6月までの値動き
次にQTUM/USDチャートで、市場に上場した2017年5月から、本記事執筆時(2024年6月)までの値動きをおさらいしていこう。
NEOは上々からすぐに、いわゆる「ビットコインバブル」で大きく高騰している。
ただバブルが崩壊すると、約2年に渡って、値動きそのものが乏しい状態に陥った。
その後、2021年のコロナバブルで再び高騰するも、ビットコインバブル時に付けた高値には遠く及ばなかった。
またコロナバブル崩壊以降は、2019~2020年頃にも意識されていた、1~5ドル程度の狭いレンジ帯を長らく抜け出せずにいる。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、Qtum/QTUMの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- 競合プラットフォームに押されている
- 近年の市場の流れに乗れていない
競合プラットフォームに押されている
プラットフォーム型のブロックチェーンは、非常に競争が激しいセクターだ。
そうした競争の中で現状Qtumは、イーサリアムチェーンやSolanaチェーン、BNBチェーンなどに実需の面で大きく劣っている。
またプラットフォーム型のブロックチェーンは、より高性能なものが毎年のように登場してくる。
そのためQtumは、今後さらに厳しい立場に追いやられていく可能性がある。
近年の市場の流れに乗れていない
先ほどQTUMの値動きについて、
- ビットコインバブル時の高値を更新していない
- コロナバブル崩壊後、低迷が続いている
ということを述べた。
一方で仮想通貨市場全体の動向を見てみると、近年非常に堅調であり、QTUMの値動きとは大きな乖離が生じている。
ここでその証左として、仮想通貨全体の時価総額の推移を見てみよう。
市場全体の時価総額は、2021年のコロナバブルで、ビットコインバブル時の高値を大幅に更新している。
またコロナバブル崩壊後も、2023年後半から復調し、コロナバブル時の高値に迫ってきている。
こうした活況な市場の流れに、QTUMはまったく乗れずにいる。
ひいては競合銘柄と比べてQTUMは、投資家やユーザーを惹きつける魅力が乏しい状態にあると言えるだろう。
QTUMを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でQTUMは、以下の国内7社に上場している。
QTUMを扱う国内取引所*
また、これらの中でもQTUMに投資する際のイチオシはGMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、現物取引(取引所)をとおして、リーズナブルな手数料でQTUMを買える。
また先ほど紹介したように、GMOコインはステーキングサービスでもQTUMを取り扱っている。
そのため口座内にただ保有しているだけで、定期的にインカムゲインを得ることができる。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
Qtum/QTUMに関するQ&A
最後に、Qtum/QTUMに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- QTUMを管理できるウォレットを教えてください。
- QTUMのステーキングで数量の下限値はありますか?
- QRC-20トークンとは何ですか?
QTUMを管理できるウォレットを教えてください。
QTUMは、ファーストパーティのウォレット「Qtum Core」で管理することができる。
また\サードパーティーのウォレットの中にも、QTUMに対応したものはいくつかある。
詳しくは、以下のリンクをチェックしてみてほしい。
QTUMのステーキングで数量の下限値はありますか?
QTUMのステーキングにおいて、下限値は設けられてはない。
ちなみにGMOコインのステーキングサービスの場合は、判定期間ごとのステーキング報酬が小数点第8位未満だと、報酬分配の対象外となってしまう。
QRC-20トークンとは何ですか?
QRC-20トークンとは、Qtumを基盤とし、「QRC-20」という規格に準拠して発行されたトークン(仮想通貨)のことだ。
以下のリンクから、一覧で確認することができる。
Qtum/QTUMとは?まとめ
今回は、ブロックチェーン「Qtum」とその基軸通貨「QTUM」について解説した。
この記事のまとめ
- Qtumは、プラットフォーム型のブロックチェーンの1つ
- ビットコインとイーサリアムの特徴を併せ持っている
- QTUMの価格のピークは、2017年末のビットコインバブル時
- コロナバブル崩壊以降は、長らくレンジ相場を抜け出せずにいる
Qtumは、2016年末にローンチされたプラットフォーム型のブロックチェーンだ。
それなりに知名度もあり、基軸通貨のQTUMは国内外の多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。
ただ近年の様子を見ると、そうした知名度を活かせずに、競合に追いやられているように感じられる。
一方でポジティブな見方をすれば昨今のQTUMは、非常に割安な水準で買える状態にあるとも言える。
GMOコインで保有すれば継続してステーキング報酬も入ってくるので、復調に期待し、長期目線で持ってみるのも面白いかもしれない。