今回取り上げる「Monero(モネロ)」は、プライバシーの保護に重点が置かれた仮想通貨です。
2014年に生まれた古くからある銘柄で、仮想通貨市場において長らく、多くの投資家からの支持を集めています。
一方で、Moneroは国内取引所での取り扱いがないため、その存在をまだ認知していない方も多いかもしれません。
そこで本記事ではMoneroのことを知らない方に向けて、その特徴やこれまでの値動き、将来性などをわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- Moneroの基本情報、主な特徴
- Moneroのこれまでの値動き
- Moneroの将来性
- Moneroの価格予想
- Moneroの購入方法
前述のとおりMoneroは国内取引所での取り扱いがなく、購入するには海外取引所の口座が必要です。
Moneroを扱う海外取引所はいくつかありますが、その中でも「MEXC」は日本語表記に対応していて、日本人投資家でも容易に扱えます。

興味がある方は、ぜひこの機会にMEXCのことも合わせてチェックしてみてください!
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,900種*以上
- 日本語表記に完全対応
- 初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2025年1月時点
目次
Monero(モネロ/XMR)とは?

名称 | Monero(モネロ) |
シンボル・通貨単位 | XMR |
ローンチ時期 | 2014年5月 |
サイトURL | https://www.getmonero.org |
Monero(モネロ)は、2014年5月にローンチされた、歴史ある仮想通貨の1つです。
プライバシーの保護と匿名性に重点が置かれており、金額や取引相手を第三者に知られることなく、取引をおこなうことができます。
そうした性能から、送金手段および投資の対象として一定の支持を集めており、その時価総額は約45億ドル(約6800億ドル)*に上ります。*2025年2月1日、CoinMarketCap調べ
なお、比較的知名度のある銘柄ながらMoneroは、国内取引所での取り扱いがありません。
そのためMoneroに投資したい場合は、MEXCなどの海外取引所を利用する必要があります。
Monero(モネロ/XMR)の特徴

さて、仮想通貨Moneroは次のような特徴を持っています。
主な特徴
- プライバシー保護と匿名性に優れる
- BTCよりも送金スピードが速い
- コンセンサスアルゴリズムはPoW
- セキュリティの持続可能性が高い
- コミュニティが開発・運営を主導
プライバシー保護と匿名性に優れる

Moneroはプライバシー保護と匿名性の高さに重点が置かれた仮想通貨です。
Moneroのホルダーは、取引情報を隠して、この仮想通貨を送金することができます。
そうした仕組みを可能にしているのは、「リング署名」「RingCT」「ステルスアドレス」という3つの技術です。
「リング署名」は、送金の際に複数の秘密鍵を発行することにより、送金元を秘匿します。
「RingCT」は送金額を難読化し、さらに「ステルスアドレス」は、受取人の本来のアドレスを第三者から読み取れないようにしています。
BTCよりも送金スピードが速い

Moneroは、ビットコインと比べて、高速でトランザクション(取引)を処理することが可能です。
トランザクションの処理スピードは、ブロックの生成速度に大きく依存します。
そこで両者を比べると、ビットコインが1ブロックの生成に約10分かかるのに対し、Moneroの場合はその5分の1の約2分で新しいブロックが生成されます。

それだけビットコインよりもMoneroの方が、トランザクションを速く処理できるということです!
コンセンサスアルゴリズムはPoW
Moneroのコンセンサスアルゴリズム*は、ビットコインと同じPoW(プルーフ・オブ・ワーク)です。*トランザクションを検証して、合意形成を図るための仕組み
そのためビットコインと同様、Moneroのネットワーク参加者はマイニングで稼ぐことができます。

なおMoneroのPoWは、演算機器にやさしい設計がなされています。
そのため、必ずしも専用のマイニング機器や高性能なコンピュータを用意せずともマイニングが可能です。
セキュリティの持続可能性が高い
例えばビットコインは、ローンチ時点で発行上限が定められています。
またその発行上限に向けて、将来的にはマイニング報酬がゼロ(=新規発行がゼロ)になるように設計されています。
ただそもそもマイニング報酬は、セキュリティへの貢献者に支払われる対価です。
そのためマイニング報酬が失われると、ネットワークのセキュリティに支障をきたす可能性があり、その仕様が将来の懸念の1つとなっています。
一方でMoneroの場合は、マイニング報酬が一定の最低値に達すると、その値を維持し続ける仕様(テールエミッションという)になっています。
マイナーの収益に最低保証があることにより、一定のセキュリティ基準を維持し続けられるということです。
コミュニティが開発・運営を主導

Moneroは、Moneroを支持するコミュニティによって、開発・運営されています。
特定の企業に依存していないので、企業の倒産によって廃止されたり、所属する国の規制によってシャットダウンされたりすることはありません。
Monero(モネロ/XMR)の値動き
ここで、Moneroの値動きを確認しておきましょう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりです。
2025年1月までの値動き
次にXMR/USDチャートで、2015年1月から2025年1月末までの値動きをおさらいしましょう。

Moneroは、2017年末に起きたいわゆる「ビットコインバブル」で大きく高騰。
そして、2021年にも「コロナバブル」で高騰し、2017年につけた高値を更新しました。
コロナバブルの崩壊以降は一旦、価格を下げますが、2024年中頃から復調の兆しを見せています。
ただ、過去のバブル期の状態と見比べると、今のMoneroはまだまだ割安な状態にあると言えます。
現状を安く買えるチャンスと見る方は、MEXCなどの海外取引所を使い、ぜひ今の内にMoneroに投資してみてはいかがでしょうか。
Monero(モネロ/XMR)の将来性
続いては次の3つの要素から、Moneroの将来性を考察してみましょう。
将来性に関わる注目要素
- 先行者利益を獲得している
- マイニングへの中長期的な需要がある
- プライバシーコインへの法規制に注目
先行者利益を獲得している
Moneroのようにプライバシー保護と匿名性に重点を置いた銘柄は他にもいくつかあり、「プライバシーコイン」の総称で呼ばれています。
そのプライバシーコインの中でMoneroは、他の銘柄よりも長い歴史を持ち、先行者利益を獲得している状態にあります。
以下のようにプライバシーコイン同士で時価総額を比べてみても、Moneroの時価総額は群を抜いて大きいことがわかります。

仮に今後、より優れた性能を持つプライバシーコインが登場したとしても、こうしたMoneroの先行者利益が簡単に損なわれることはないはずです。
マイニングへの中長期的な需要がある
Moneroのユーザーは、マイニングに参加して稼ぐこともできます。
また前述のとおりMoneroは、「テールエミッション」によってマイニング報酬がゼロになることがありません。
ひいては、マイニング需要も半永久的に失われません。
今後もマイニングへの需要は、Moneroの価格を中長期的に下支えしていくことでしょう。
プライバシーコインへの法規制に注目
Moneroのようなプライバシーコインは、ユーザーのプライバシーを守れるという利点を持ちます。
一方で、その利点を犯罪組織の資金洗浄などに悪用されかねないという懸念も抱えています。
そのため、プライバシーコインに対して強い警戒感を示す国や地域もあります。
例えばアラブ首長国連邦の都市ドバイでは、2023年2月にプライバシーコインの発行や関連活動が全面的に禁止されました。
もしも今後ドバイのような事例が増えていけば、Moneroを含むプライバシーコインへの投資需要は大きく損なわれる可能性があります。
そのため今からMoneroに投資するなら、世界各国のプライバシーコインに対する法規制の動向に注目しておきたいところです。

Monero(モネロ/XMR)の価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、各銘柄の価格予想を発信しているところもいくつかあります。
ここではその中から「DigitalCoinPrice」をピックアップし、Moneroの価格予想を紹介します。
DigitalCoinPriceにおけるMoneroの今後10年の価格予想は以下のとおりです。
Year | Minimum Price | Average Price | Maximum Price |
---|---|---|---|
2025 | $213.51 | $510.32 | $523.62 |
2026 | $511.22 | $570.83 | $595.57 |
2027 | $700.73 | $842.55 | $866.00 |
2028 | $916.54 | $1,051.18 | $1,087.94 |
2029 | $916.54 | $1,051.18 | $1,087.94 |
2030 | $1,130.36 | $1,230.97 | $1,302.37 |
2031 | $1,606.39 | $1,738.43 | $1,772.43 |
2032 | $2,320.79 | $2,480.59 | $2,494.56 |
2033 | $3,271.45 | $3,368.94 | $3,427.29 |
2034 | $4,461.07 | $4,576.18 | $4,642.27 |
参考として、Moneroの史上最高値と本記事執筆時点の価格も、それぞれ示しておきましょう。
- 史上最高値:517.6ドル(2021年5月8日)
- 執筆時の価格:238.1ドル(2025年2月1日)
DigitalCoinPriceは、今後10年の間でMoneroが史上最高値を大幅に更新していくという予想を立てています。
もちろんこの予想が、Moneroの未来を確約してくれるわけではありません。
しかし、Moneroへの投資を検討する際には、先ほど示した将来性などと合わせて、有効な判断材料の1つになるでしょう。
Monero(モネロ/XMR)の購入方法
続いて、Moneroの購入方法を紹介しておきましょう。
最初にも述べたようにMoneroは、残念ながら国内取引所での取り扱いがありません。
そのため購入の際には、国内取引所と海外取引所を併用し、以下のような手順を踏む必要があります。
Moneroの購入方法
- 国内取引所で口座を開設
- 国内取引所で元手となるBTCを購入
- 海外取引所で口座を開設
- 海外取引所にBTCを送金
- 海外取引所でMoneroを購入
国内取引所で口座を開設
まずは、取引の元手となるビットコインの調達用に、国内取引所の口座を開設しましょう。
ビットコインはほぼすべての国内取引所で買えますが、海外取引所と併用する場合には、GMOコインの利用がおすすめです。

取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 28種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
自動積立 | 〇 |
レンディング | 〇 |
ステーキング | 〇 |
その他のサービス | IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
おすすめする最大の理由は、GMOコインなら仮想通貨の送金手数料がかからないことです。
一般的に国内の仮想通貨取引所では、仮想通貨を外部に送金する際、手数料の支払いを求められます。
しかしGMOコインの場合は、手数料無料でビットコインを送金することが可能です。
また、ビットコイン購入時にかかる取引手数料も、非常にリーズナブルです。

まだ使ったことがない方は、ぜひこの機会にGMOコイン公式サイトをチェックしてみてください!
国内取引所で元手となるビットコインを購入
国内取引所の口座を用意したら、次は海外取引所での取引の元手となるビットコインを調達しましょう。
なお、もしGMOコインでビットコインを調達するなら、「取引所」形式の現物取引を使ってみてください。
取引所とは、その仮想通貨取引所のユーザー同士で仮想通貨の売買ができる取引形式のことです。
仮想通貨取引所とユーザーの間で取引をおこなう「販売所」と比べると、かなりリーズナブルな手数料で取引をおこなうことができます。

ちなみに販売所と取引所の違いについては、別途以下の記事でくわしく解説しています。
投資初心者の方はぜひ、そちらもチェックしてみてください。
海外取引所で口座を開設する
次は、Moneroの取り扱いがあり、なおかつ日本人投資家の利用を受け入れている海外取引所の口座を用意しましょう。
Moneroは歴史ある銘柄であるため、海外取引所の選択肢もいくつかあります。
ただその中でも、「MEXC(エムイーエックスシー)」が日本人投資家にとって使い勝手が良くておすすめです。
取扱銘柄数* | 2,900種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.05%、Taker0.05% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.02% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCの特長・魅力
- 2,900種類以上*の銘柄をラインナップ
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取引手数料がリーズナブル
- 日本語表記に完全対応
- 裁量取引以外のサービスも充実
*2025年1月時点
MEXCは、日本語表記に対応しているため、日本人でも直感的に扱えます。
またMEXCでは、国内取引所とはケタ違いの2,900種類以上もの仮想通貨が揃い、それらを0.1%以下のリーズナブルな手数料で取引することが可能です。
口座開設の方法は以下の記事で解説しているので、利用したいと考えている方は、そちらをぜひ参考にしてみてください。
国内取引所から海外取引所にビットコインを送金する
MEXCなどの海外取引所の口座を用意できたら、その口座に元手となるビットコインを送金しましょう。
なお送金の際は、「トラベルルール」に注意する必要があります。
もしも自身が使用している国内取引所から、海外取引所へと仮想通貨を直接送れなければ、ウォレットを中継するようにしましょう。
海外取引所でMoneroを購入する
ひととおりの準備が整ったら、最後に海外取引所でMoneroを購入しましょう。
なお海外取引所では、ステーブルコインでの取引が主流です。
MEXCにおいてもMoneroの通貨ペアは、ステーブルコインのUSDT(テザー)とのペアのみとなっています。

したがってMEXCでMoneroの取引をおこなう場合、先に用意したビットコインをテザーへと換金しておきましょう。
以上、Moneroの購入方法を簡潔に紹介しました。
日本語表記に対応しているMEXCなら、操作面でストレスを感じることなく、Moneroの取引をおこなうことができます。

Moneroへの投資に興味がある方は、ぜひこの機会にMEXCの利用を検討してみてください!
Monero(モネロ/XMR)に関するQ&A
それでは最後に、Moneroに関してよくある質問を4つ紹介します。
よくある質問
- Moneroとビットコインの違いは何ですか?
- Moneroの語源はありますか?
- Moneroが国内取引所に上場する可能性はありますか?
- Moneroに対応したウォレットを教えてください。
Moneroとビットコインの違いは何ですか?
ビットコインは情報の透明性が高い仮想通貨であり、ユーザーの取引情報を第三者が容易に調べることができます。
一方で、繰り返し述べているようにMoneroはプライバシーの保護を重視しており、ユーザーの利用情報を第三者が覗くことはできません。
Moneroの語源はありますか?
Moneroは、エスペラント語で「硬貨」を意味します。
ローンチ当初、Moneroはエスペラント語でビットコインを意味する「Bit Monero」と呼ばれていました。
しかし、のちにBitが取り除かれ、現在の「Monero」へと改名されました。
Moneroが国内取引所に上場する可能性はありますか?
Moneroは、過去にCoincheckで取り扱われていましたが、2018年に取り扱いが廃止されました。
上場廃止に至った理由は、プライバシーコインであるMoneroが犯罪組織に悪用される懸念を抱えていることです。
日本の金融庁は、そうした懸念を許容しません。
そのため、今後Moneroが国内取引所に再び上場する可能性は低いと言えるでしょう。
Moneroに対応したウォレットを教えてください。
Moneroは、ファーストパーティウォレットの「Monero GUI Wallet」などで管理することができます。
またファーストパーティのウォレットは、Monero公式サイト内にある以下のページから、無料でダウンロードすることができます。
Monero(モネロ/XMR)とは?まとめ
今回は、仮想通貨Moneroについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などを解説しました。
この記事のまとめ
- Moneroは、プライバシーの保護と匿名性の高さに重点が置かれた仮想通貨
- ビットコインと比べると送金スピードが速い
- コンセンサスアルゴリズムはPoWで、マイニングで稼ぐことも可能
- 国内取引所への上場は望み薄で、投資したい場合はMEXCなどを利用する必要がある
Moneroはプライバシーコインの一種で、2014年生まれの歴史ある銘柄でもあります。
その性能を犯罪で悪用されかねないという懸念を抱えつつも、投資家からの支持は根強く、時価総額ランキングにおいても長らく上位に位置しています。
そんなMoneroに魅力を感じた方は、ぜひMEXCを使って、同銘柄への投資にトライしてみてはいかがでしょうか。