今回取り上げる「Ethena(エセナ)」は、2024年2月にローンチされた、新興のステーブルコイン発行プロトコルだ。
TVL(預かり資産)がローンチから右肩上がりで増えており、多くの投資家から注目を寄せられている。
また、2024年4月にローンチされたガバナンストークン「ENAトークン」も、順調に時価総額が大きくなってきている。
本記事ではそんなEthenaとENAトークンについて、主だった特徴や将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Ethena/ENAトークンの基本情報
- Ethena/ENAトークンの特徴
- ENAトークンの値動き
- Ethena/ENAトークンの将来性
- ENAトークンの価格予想
- ENAトークンを買える仮想通貨取引所
ENAトークンは多くの海外取引所で取り扱われているが、中でもMEXC(エムイーエックスシー)なら、0.1%以下のリーズナブルな手数料で同銘柄を買える。
また日本語表記に対応しており、日本人投資家にもやさしい。
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目次
Ethena/ENAトークンとは?
Ethena(エセナ)は、イーサリアムチェーンを基盤としたステーブルコイン「USDe」の発行プロトコルだ。
後ほど詳しく解説するが、USDeは価値の裏付けの仕組みがユニークで、その仕組みが他のステーブルコインと異なることから「合成ドル」という呼び方もされている。
またENAトークンは、Ethenaのガバナンストークンである。
保有することによって、Ethenaの運営に関わる意思決定への参加権を得ることができる。
ENAトークンは国内取引所での取り扱いがまだないが、MEXCなどの海外取引所を使えば、日本人でも購入が可能だ。
Ethena/ENAトークンの特徴
さてEthenaおよびENAトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- ステーブルコインの発行プロトコル
- 担保資産の状況が公開されている
- USDeのステーキングで稼げる
- ENAはガバナンストークン
ステーブルコインの発行プロトコル
Ethenaは、米ドルの価格に連動するように設計されたステーブルコイン「USDe」の発行プロトコルだ。
ステーブルコインは、法定通貨(米ドルや日本円など)を価値の裏付け(担保)に用いているものが多い。
一方でUSDeの場合は、
- イーサリアムのリキッドステーキングによって発行される債権トークン*
- 先物取引におけるイーサリアムのショートポジション
- ビットコイン
- テザー(米ドルを担保に用いたステーブルコイン)
*価値はイーサリアムと同等
これら複数の資産を担保として用いており、従来のステーブルコインとアプローチが異なることから、ステーブルコインではなく「合成ドル」と呼ばれることもある。
担保資産の状況が公開されている
ステーブルコインの中には、過去に「ディペッグ」してしまったものもある。
そうした事例から今は、価格の安定につながる担保への信用が重んじられている。
ディペッグとは?
担保資産が不足したり、需給のバランスが大きく崩れたりした場合に、連動対象(米ドルの価格など)との間で価格の乖離が起きること。
その点Ethenaは、以下のように担保資産の状況がリアルタイムで開示・更新され、担保が十分にあることが公けに示されている。
2024年4月14日時点の担保資産のトータル(想定値)は、24億2,000万ドルだ。
一方で、同時点でのUSDeの時価総額は約23億5,800万ドルであり、1:1以上の担保資産があることになる。
このようにUSDeは担保の状況が明示されていて、また十分な金額が用意されていることから、多くのユーザーから信用に値する銘柄だと認知されている。
USDeのステーキングで稼げる
Ethenaでは、USDeのステーキングで稼ぐことも可能だ。
利回りは変動制なのだが、2024年4月14日時点だと、年利17.2%のリターンを得ることができる。
現状、他の主要ステーブルコイン(USDTやUSDCなど)を運用した場合よりも利回りが良いため、インカムゲインを得る手段として多くの投資家から支持されている。
ENAはガバナンストークン
ENAトークンは、Ethenaのガバナンストークンだ。
Ethenaの運営を分散化(非中央集権化)すべく、2024年4月2日にローンチされた。
まだローンチおよび市場上場から日が浅いが、Ethenaの人気に後押しされて瞬く間に投資資金が集まり、記事執筆時点(2024年4月14日)では約15億5,000万ドル(約2,300億円)まで時価総額が膨らんでいる。
ENAトークンの値動き
ここで、ENAトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年4月中旬までの値動き
次に、市場へ上場した2024年4月2日から、本記事執筆時点(2024年4月14日)まで値動きを振り返っておこう。
記事執筆時点では上場から2週間ほどしか経っていないため、分析できる部分が乏しいが、今のところは堅調に推移している。
また、価格よりも注目すべきは、時価総額の推移だろう。
ENAトークンの時価総額はローンチからわずか2週間で、一時は20億ドルを超えており、時価総額ランキングではトップ50位台*に付けている。*2024年4月14日時点
そのことから、EthenaおよびENAトークンに対する投資家からの関心の高さが伺い知れる。
市場でのENAトークンの勢いに乗りたい方は、ぜひMEXCをとおして、同銘柄をポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の3つの要素から、EthenaおよびENAトークンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目ポイント
- 需要が右肩上がりで増えている
- 独自性で先行者利益を獲得できるかも
- 一部でUSDeの安定性が懸念されている
需要が右肩上がりで増えている
次のチャートは、ローンチ(2023年12月)から記事執筆時点(2024年4月中旬)にかけてのEthenaのTVL(預かり資産)を示したものだ。
御覧のとおり、これまでのところEthenaのTVLは、右肩上がりで増えている。
また、新興のプロトコルであるため、知名度の上昇に合わせてまだまだ増えていく可能性がある。
Ethenaの実需が増えていけば、自ずとガバナンストークンであるENAトークンに対する投資需要も増していくはずだ。
独自性で先行者利益を獲得できるかも
これまでのステーブルコインは、USDTやUSDCといった、法定通貨を担保にしたものが主流だった。
USDeのように、担保として仮想通貨と先物のショートポジションを組み合わせるというパターンは、これまでに例がない。
つまり競合が現状いないということであり、上手く安定供給を続けることができれば、高い利回りを期待できるステーブルコインとして、先行者利益を獲得できるかもしれない。
一部でUSDeの安定性が懸念されている
法定通貨と比べて仮想通貨は、価値の変動が大きく、相対的に見て担保資産には向かないと考えられている。
実際に、これまでディペッグを起こしてしまったステーブルコインは、仮想通貨を担保にしていたものばかりだ。
USDeも、現物資産と先物のショートポジションを組み合わせるなど工夫を凝らしてはいるが、担保のメインは結局のところ「仮想通貨」だ。
そのため市場が活況な間はいいが、イーサリアムやビットコインの価格が軒並み下がってしまったときに担保が不十分になり、ディペッグにつながるのではないかと、一部で懸念されている。
Ethenaの創設者であるガイ・ヤング氏によると、もし担保が不安定になったとしても、緊急の保険基金などの別の備えがあるとのこと。
ただ、開発者側が安全だと主張するのは当たり前のことで、それを鵜呑みにはできない。
また、USDeのようなタイプはあまり前例がないため、客観的に見ても安全かどうかの判断が難しい。
そのためもしもENAトークンに投資するなら、Ethena/USDeにまだまだ潜在的なリスクがあり、万が一の際にはその影響を強く受けかねないことを覚えておくべきだろう。
ENAトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、ENAトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるENAトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $1.04 | $2.36 | $2.53 |
2025 | $2.47 | $2.91 | $2.96 |
2026 | $3.40 | $4.16 | $4.21 |
2027 | $4.44 | $4.99 | $5.27 |
2028 | $4.44 | $4.99 | $5.27 |
2029 | $5.48 | $6.19 | $6.27 |
2030 | $7.76 | $8.07 | $8.49 |
2031 | $11.24 | $11.95 | $12.10 |
2032 | $15.85 | $16.32 | $16.55 |
2033 | $21.62 | $22.17 | $22.24 |
参考までに、ENAトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:1.09ドル(2024年4月14日)
- 史上最高値:1.52ドル(2024年4月11日)
機械的な予想ではあるがDigitalCoinPriceは、今後ENAトークンが堅調に値上がりしていき、10年後に今(2024年4月)と比べて約20倍の価格になると予想している。
ENAトークンの未来は、ステーブルコインであるUSDeの安定性にかかっているといっても過言ではない。
米ドルとの安定した連動、および安定供給を維持できればUSDeは、メジャーなステーブルコインへの仲間入りを果たせるかもしれない。
またその暁には、ENAトークンも大きく値上がりしていることだろう。
ENAトークンに興味がある方は、ぜひこうした価格予想も参考にしつつ、同銘柄に投資するかどうかを検討してみてほしい。
ENAトークンを買える仮想通貨取引所
ENAトークンは新興の銘柄だが、海外だとすでに多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。
またその中には、以下のように日本人投資家を受け入れているところもある。
なお、これらの中でもイチオシはMEXC(エムイーエックスシー)だ。
取扱銘柄数* | 2,500種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.00% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.01% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
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MEXCでは、国内取引所とはケタ違いの2,500種類以上もの仮想通貨が用意されている。
また、その豊富な銘柄を現物取引・先物取引ともに、リーズナブルな手数料で取引することができる。
さらに、日本語表記に対応しており、英語が不得手な方でも扱いやすい。
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Ethena/ENAトークンに関するQ&A
それでは最後に、EthenaおよびENAトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- ENAトークンの発行基盤は何ですか?
- ENAトークンの最大供給量は決まっていますか?
- EthenaのSNSアカウントはありますか?
ENAトークンの発行基盤は何ですか?
ENAトークンの発行基盤はイーサリアムチェーンであり、「ERC-20」というトークン規格に準拠してつくられている。
ENAトークンの最大供給量は決まっていますか?
ENAトークンの最大供給量は、あらかじめ150億枚に設定されている。
また2024年4月14日時点では、その内の約14億3,000万枚が市場に流通している。
EthenaのSNSアカウントはありますか?
Ethenaの主要SNSアカウントは、以下のとおりだ。
最新の情報をいち早く入手したい方は、これらをフォローしておくといいだろう。
- X(旧Twitter):@ethena_labs
- Telegram:Ethena Telegram Community
- Discord:Ethena
Ethena/ENAトークンとは?まとめ
今回は、「Ethena」とそのガバナンストークン「ENAトークン」について解説した。
この記事のまとめ
- Ethenaは、ステーブルコイン「USDe」の発行プロトコル
- ENAトークンは、Ethenaのガバナンストークン
- USDeは、ユニークな価値の裏付け方法(担保)を採用している
- USDeのステーキングの利回りが良く、多くの投資家に支持されている
- ローンチから記事執筆時*まで、EthenaのTVLは右肩上がり
*2024年4月中旬
Ethenaは、イーサリアムチェーンを基盤とした、新興のステーブルコイン発行プロトコルだ。
ステーブルコイン「USDe」を運用した際の利回りが良く、その需要と知名度を一気に上げてきている。
またEthenaの人気に支えられて、ENAトークンに対する投資需要も増え続けている。
そんなENAトークンに将来性を感じた方は、ぜひMEXCなどの海外取引所を使って、同銘柄への投資にトライしてみてほしい。