クラウドコンピューティングのサービス(クラウドサービスとも呼ばれる)は、個人・企業に関係なく欠かせないインフラとなっています。
また昨今では、ブロックチェーン技術を用いた分散型(非中央集権型)のクラウドコンピューティングのサービスが増えてきています。
今回取り上げる「Akash Network(アカッシュネットワーク)」もその1つです。
本記事ではAkash Networkとそのネイティブトークン「AKTトークン」について、主な特徴や将来性などをわかりやすく解説します。
分散型クラウド関連の銘柄が狙い目と見ている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事からわかること
- Akash Network/AKTトークンの基本情報
- Akash Network/AKTトークンの4つの特徴
- AKTトークンの値動き
- Akash Network/AKTトークンの将来性
- AKTトークンの価格予想
- AKTトークンを買える海外取引所
AKTトークンは国内市場での取り扱いがなく、投資するには海外取引所の口座が必要です。
選択肢はいくつかありますが、中でもKuCoin(クーコイン)は、日本語表記に対応していて日本人投資家でもストレスなく使えます。
まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にKuCoinのこともチェックしてみてください。
KuCoinの特長
- 取扱通貨が700種類以上
- 日本語表記に完全対応
- 低コストで豊富な銘柄を売買可能
- サービスのバリエーションが豊富
- セキュリティ、資産保護の体制が万全
目次
Akash Network/AKTトークンとは?
名称 | AKTトークン |
シンボル・通貨単位 | AKT |
発行基盤 | Akash Network |
サイトURL | https://akash.network/ |
Akash Networkは、ネットを通じてコンピューティングリソースを売買できる、分散型(非中央集権型)のクラウドコンピューティングのプラットフォームです。
第三者の仲介なしにユーザー同士で、低コストかつ効率的に、コンピューティングリソースをやり取りすることができます。
コンピューティングリソースとは?
コンピューターが計算やデータ処理をおこなうために必要な物理的または仮想的な資源のこと。
具体的には、データ処理をおこなうCPU/GPU(CPU/GPUの演算能力)や、データストレージなどを指す。
またAkash Networkは、イーサリアムチェーンなどと同じく、DAppsの開発基盤としての機能を持つプラットフォームでもあります。
ネイティブトークンは「AKTトークン」といい、ステーキングやガバナンスなどで用いられています。
なおAKTトークンは現状、国内市場には上場しておらず、購入したい場合はKuCoinなどの海外取引所の口座が必要です。
Akash Network/AKTトークンの特徴
さてAkash NetworkおよびAKTトークンは、次のような特徴を持っています。
主な特徴
- コンピューティングリソースを売買できる
- DAppsの構築も可能
- AI関連のプロダクトが用意されている
- AKTトークンの用途が多彩
コンピューティングリソースを売買できる
前述のとおりAkash Networkでは、ネットをとおして個人や企業間で、コンピューティングリソースを売買することができます。
第三者の仲介なしでやり取りできるためリソースを使いたい側は、中央集権的なクラウドサービスよりも利用コストを抑えつつ、必要なリソースにアクセスすることができます。
一方でリソースを提供する側は、余剰リソースを有効活用し、マネタイズすることが可能です。
DAppsの構築も可能
Akash Networkは、DApps(分散型アプリ)の開発基盤となるプラットフォームでもあります。
ジャンルは限定されておらず、DeFi(分散型金融)プロトコルやNFTゲームなど、多種多様なDAppsがAkash Network上で稼働しています。
AI関連のプロダクトが用意されている
Akash Networkでは、AIを活用したツールが2種類、用意されています。
AIを活用したツール
- Akash Chat
- SDXL on
まずAKash Chatは、ChatGPTのようなテキストを生成してくれるAIチャットツールです。
またSDXL onは、Midjourneyのように、テキスト(プロンプト)から画像を生成してくれます。
AKTトークンの用途が多彩
Akash Networkにおいてネイティブトークンの「AKTトークン」は、以下のような複数の用途を付与されています。
AKTトークンの用途
- ユーザーへのインセンティブの支払い手段
- 他の銘柄との交換手段
- ガバナンスへの参加権
- ネットワークの保全手段(ステーキング)
Akash NetworkのコンセンサスアルゴリズムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)であり、AKTトークンの保有者は、同銘柄のステーキングで稼ぐこともできます。
AKTトークンの値動き
ここで、AKTトークンの値動きをチェックしておきましょう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおり。
2024年末までの値動き
次に、AKTトークンが市場で扱われるようになった2020年10月から、2024年末までの値動きを振り返りましょう。
AKTトークンは2021年前半に、いわゆる「コロナバブル」で、他の多くの銘柄と同じように急騰を見せました。
ところが、バブルが崩壊すると一気に資金が流出していき、バブル前とほとんど変わらない水準まで落ち込んでいきました。
その後しばらく値動きそのものが乏しくなっていましたが、チャートから読み取れるとおり、2023年の中頃から復調の動きを見せています。
ただ、復調してきているといっても、まだまだバブル期に付けた史上最高値には届いていません。
割安な価格水準にあると感じる方は、ぜひKuCoinなどをとおして、AKTトークンへの投資にトライしてみてはいかがでしょうか。
Akash Network/AKTトークンの将来性
Akash Network/AKTトークンに関心がある方は、その将来性も気になっているはずです。
ここでは以下の3つの要素から、Akash NetworkおよびAKTトークンの将来性を考察していきましょう。
今後に関わる注目要素
- クラウドコンピューティングの市場が拡大中
- AI市場も好調
- 類似プロジェクトとの位置関係の変化に注目
クラウドコンピューティングの市場が拡大中
クラウドコンピューティングの市場は、Google CloudやAWS(Amazon Web Services)など、大手IT企業のサービスを中心として年々拡大しています。
マーケット調査企業「Fortune Business Insights」のレポートによると、クラウドコンピューティングの市場は、2023年から2030年にかけて年平均+20%のペースで成長していき、2030年にはその市場規模が約2兆4,000億ドルに達すると予測されています。
そうした市場全体の活気は、Akash Networkの需要を中長期的に下支えしてくれるはずです。
AI市場も好調
昨今のIT業界は、生成AIを中心として、AI分野も非常に好調です。
Akash Networkは分散型のクラウドコンピューティングが主力ですが、先ほど紹介したようにAIツールも用意されています。
それらのAIツールで上手く需要を呼び込むことができれば、活況な市場から強力な後押しを受けられることでしょう。
類似プロジェクトとの位置関係の変化に注目
分散型のクラウドコンピューティングのプラットフォームは、Akash Network以外にも数多く存在します。
データアグリゲーター「CoinMarketCap」で、分散型クラウドコンピューティングの関連銘柄を検索してみると、2024年2月時点で100種類以上ヒットします。
ちなみにそれらの時価総額を比較すると、Akash Network/AKTトークンは上から9番目*に位置しており、今のところは比較的優位な立場にいると言えるでしょう。*2024年2月時点
もしもこれからAKTトークンに投資するなら、こうした競合との相対的な位置関係が今後どう変化するのか、逐一チェックしておきたいところです。
AKTトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもあります。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」をピックアップし、AKTトークンの価格予想を紹介します。
DigitalCoinPriceにおけるAKTトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $3.61 | $8.48 | $8.85 |
2025 | $8.63 | $9.29 | $10.33 |
2026 | $11.88 | $13.83 | $14.24 |
2027 | $15.51 | $17.68 | $18.47 |
2028 | $15.51 | $17.68 | $18.47 |
2029 | $19.11 | $21.22 | $21.88 |
2030 | $27.19 | $29.32 | $30.15 |
2031 | $39.26 | $40.94 | $41.95 |
2032 | $55.38 | $56.72 | $57.91 |
2033 | $75.54 | $77.50 | $78.49 |
参考までに、AKTトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も載せておきましょう。
- 執筆時の価格:4.03ドル(2024年2月25日)
- 史上最高値:8.08ドル(2021年4月7日)
DigitalCoinPriceは、今後AKTトークンが早々に史上最高値を更新し、10年後には記事執筆時の価格の約20倍の水準に達すると予想しています。
やや行き過ぎた予想にも感じられますが、一方でクラウドコンピューティング市場の今後の成長ペースを鑑みると、十分に起こり得ることなのかもしれません。
AKTトークンに関心がある方は、ぜひこうした価格予想も参考にしながら、将来を見越して同銘柄への投資にチャレンジしてみてください。
AKTトークンを買える仮想通貨取引所
2024年11月時点で、AKTトークンを扱う国内取引所は存在しません。
そのためAKTトークンに投資するなら、
- AKTトークンの取り扱いがある
- 日本人投資家を受け入れている
この2つの条件を満たす海外取引所の口座が必要になります。
条件を満たす海外取引所は、KuCoinやBingXなどがあります。
また、それらの内でおすすめはKuCoin(クーコイン)です。
取扱銘柄数* | 700種類以上 |
取引手数料 | 現物取引*: ⇒ Maker 0.10%、Taker0.10% 先物取引*: ⇒ Maker 0.02%、Taker0.06% *「トップ仮想通貨」、「VIPレベル0」の場合 |
主なサービス | 現物取引(取引所) 現物取引(クイック取引) P2P取引 レバレッジ取引(信用取引、先物取引) ボット取引 ステーキング レンディング NFTマーケットプレイス |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | KuCoin公式サイト |
KuCoinの特長・魅力
- 取扱通貨が700種類以上*
- 日本語表記に完全対応
- レバレッジ取引の最大倍率は125倍
- サービスのバリエーションが豊富
- トラベルルールの対象外(通知対象国外)
*2024年6月時点
KuCoinでは、AKTトークンを含めて700種類を超える銘柄を取引することができます。
またトラベルールの観点から見ても、KuCoinは日本人投資家との相性が良いです。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にKuCoinの利用を検討してみてください。
Akash Network/AKTトークンに関するQ&A
それでは最後に、Akash NetworkおよびAKTトークンに関するよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- AKTトークンの総供給量は決まっていますか?
- AKTトークンの取り扱いがある海外取引所を教えてください。
- AKTトークンを管理できるウォレットを教えてください。
AKTトークンの総供給量は決まっていますか?
AKTトークンの総供給量は、あらかじめ3億8,853万9,008AKTに設定されています。
また2024年12月時点では、その内の約2億4,800万AKTが市場に流通しています。
AKTトークンの取り扱いがある海外取引所を教えてください。
2024年12月時点でAKTトークンは、以下の海外取引所16社に上場しています。
AKTを扱う海外取引所*
- Coinbase
- Kraken
- Upbit
- KuCoin
- Crypto.com
- Gate.io
- HTX
- RevolutApp
- Bitpanda
- Hotcoin
- XT.COM
- Bithumb
- Bitmart
- BingX
- Bitvavo
- Bitrue
また、これらの内で日本人投資家を受け入れているのは、KuCoinやBingX、Crypto.comなどがあります。
AKTトークンを管理できるウォレットを教えてください。
AKTトークンを管理できるウォレット(ウェブウォレット)は、2024年12月時点で以下の5種類があります。
くわしくは、以下のリンクでチェックしてみてください。
Akash Network:エコシステムツール
Akash Network/AKTトークンとは?まとめ
今回は、Akash NetworkおよびAKTトークンについて、その特徴や将来性などを解説しました。
この記事のまとめ
- Akash Networkは、分散型クラウドコンピューティングのプラットフォーム
- 第三者を介さずに、コンピューティングリソースのやり取りができる
- Akash Networkは、DAppsの開発基盤でもある
- AKTトークンがエコシステム内で複数のユーティリティを付与されている
Akash Networkは、第三者の仲介なしで、コンピューティングリソースのやり取りができるプラットフォームです。
クラウドコンピューティングの市場は年々拡大しており、Akash NetworkおよびAKTトークンにも、投資家から高い期待が寄せられています。
本記事をとおして将来性があると感じたなら、ぜひKuCoinなどの海外取引所をとおして、AKTトークンに投資してみてはいかがでしょうか。