今回取り上げるNippon Idol Token(ニッポンアイドルトークン、NIDT)は、DMM Bitcoinとcoinbookの2社でのIEO(仮想通貨取引所の仲介でおこなわれる新規銘柄のプレセール)で販売された仮想通貨だ。
IEOでは約1/3が売れ残り、さらに上場直後に暴落の憂き目に遭ったことから、Nippon Idol Tokenは多くの投資家から冷ややかな視線を送られていた。
ところが暴落後から徐々に値上がりしていき、さらに2023年8月以降は、爆発的な値上がりを見せている。
本記事執筆時点(2023年9月11日)では、IEO時の販売価格(5円)の約9.6倍となる48円付近を推移している。
今回はそんなNippon Idol Tokenについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
Nippon Idol Tokenへの投資に興味がある方は、ぜひ最後まで目をとおして、投資の判断材料にしてもらいたい。
この記事からわかること
- Nippon Idol Tokenの主な特徴
- Nippon Idol Tokenのこれまでの値動き
- Nippon Idol Tokenの将来性
- Nippon Idol Tokenを購入できる仮想通貨取引所
Nippon Idol Tokenの取り扱いがあるのは今のところ、IEOが実施されたDMM Bitcoinとcoinbookの2社だけだ。
その2社の内でDMM Bitcoinは、33種類もの銘柄が揃い、レバレッジ取引もできる。
Nippon Idol Tokenに興味がある方は、ぜひこの機会にDMM Bitcoinのこともチェックしてみてほしい。
DMM Bitcoinの特長
- レバレッジ取引の取扱通貨数が国内最多
- 仮想通貨を手数料無料で送金できる
- オリジナルの注文方法で取引コストを抑えられる
- 現物の仮想通貨をレバレッジ取引の担保にできる
- サポートが充実している
目次
Nippon Idol Token(NIDT)とは?
名称 | Nippon Idol Token (ニッポンアイドルトークン) |
ティッカーシンボル・通貨単位 | NIDT |
ローンチ時期 | 2023年4月 |
価格* | 48.1円/NIDT |
時価総額 | 不明 |
サイトURL | https://www.nidt.network |
取り扱いのある仮想通貨取引所 | DMM Bitcoin coinbook |
Nippon Idol Token(ニッポンアイドルトークン、以下NIDT)は、株式会社オーバースが発行している日本発祥の仮想通貨だ。
その目的は、ブロックチェーン技術とメタバースを活用した新しい女性アイドルグループを結成・運営していくことである。
ファンや投資家は、NIDTのエコシステムをとおして、アイドルの活動を応援・支援することができる。
NIDTは、2023年4月にDMM Bitcoinとcoinbookの合同でおこなわれたIEOによって、約11億円もの資金調達に成功している。
また現在は、その資金を元手として、アイドル結成に向けたプロジェクトが着々と進められている。
Nippon Idol Token(NIDT)の特徴
さてNIDT(Nippon Idol Token)、および株式会社オーバースのアイドルプロジェクトは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- アイドルの組成・運営のための資金調達の手段である
- NFTをとおしたファンへの還元がある
- IEOで約11億円を調達した
- IDOL3.0 PROJECTを手がけている
- 運営元の財務状況が開示されている
- イーサリアムチェーンを基盤としたERC20トークン
- アイドルのオーディションでホワイトナイトシステムが導入された
アイドルの組成・運営のための資金調達の手段である
従来のアイドル関連のプロジェクトは、大手芸能事務所や広告代理店などに金銭的に依存しており、そうした資金提供者の意向を反映させざるを得ない状況にあった。
また、既得権益が優先されて、ファンの思い描くアイドルとの乖離が生じることもしばしばあった。
一方でNIDTのアイドルプロジェクトの場合は、特定の資金提供者に頼らず、NIDTをとおして不特定多数のファンや投資家から資金調達をおこなう仕組みになっている。
そのため、特定の資金提供者からの影響を受けずに、ファン目線を重視したアイドル活動の展開が可能だ。
NFTをとおしたファンへの還元がある
NIDTに対して資金を投じたファンや投資家には、その金額や期間に応じた還元がなされる仕組みになっている。
まずファンは、NIDTを購入・保有することで、「推し活NFT」を獲得することができる。
すると集めたNFTに応じて「推し活レベル」が付けられ、そのレベルに応じた特典(グッズやライブへの参加権など)を得られる。
また、下記のような推し活のサイクルによって、NIDTの経済圏が拡大していくものと見られている。
IEOで約11億円を調達した
NIDTは、DMM BitcoinとcoinbookでのIEOにおいて、1NIDTあたり5円で3億枚(販売総額15億円)が販売された。
なお実際に売れたのは、2億36万9,000枚(10億8,199万2,600円)であり、目標どおりに売り上げることはできなかった。
しかし約2/3の売り上げでも十分な成果であり、得られた資金を元手に、アイドルを結成するためのプロジェクトが進められている。
ちなみに売れ残ったNIDTは、プロジェクトの進捗次第で再度IEOで販売される可能性もあるが、現状ではIEOの再実施のアナウンスはなされていない。
IDOL3.0 PROJECTを手がけている
NIDTの発行・運営元は、IEOで調達した資金を元に、新しいアイドルを結成するためのプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」を進めている。
同プロジェクトは、AKB48などを手がけてきた秋元康氏を総合プロデューサーに据えて、現実世界だけでなくメタバースなどでも活動する新しいアイドルの結成を目指している。
本記事執筆時点(2023年9月)でこのプロジェクトのオーディションは、最終選考まで進んでいる。
また、オーディションが終わるとメンバー候補生への研修が実施され、2023年中にはプロジェクトから生まれたアイドルがお披露目される予定だ。
運営元の財務状況が開示されている
NIDTの運営元であるオーバース社は、定期的に財務状況を公開している。
事業がスタートして第1期の決算は、当期純利益・利益剰余金ともに、約3,000万円の赤字となっている。
しかし、オーバース社のアイドルプロジェクトはまだ具体的な成果が出ていない段階であり、現状で赤字が出るのは致し方ないことだろう。
今の赤字が数年後に黒字に転じるのか、それとも赤字が拡大していってしまうのか、その動向に要注目だ。
イーサリアムチェーンを基盤としたERC20トークン
NIDTは、イーサリアムチェーンのトークン規格「ERC-20」に準拠した仮想通貨だ。
独自のブロックチェーンをつくるのではなく、パブリックチェーンであるイーサリアムチェーンを基盤として採用したことにより、世界中のアイドルファンや投資家がNIDTのエコシステムに参加できるようになっている。
またNIDTは、イーサリアムチェーンのコンセンサスアルゴリズム「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」によって保護されている。
アイドルのオーディションでホワイトナイトシステムが導入された
2023年9月時点でIDOL3.0 PROJECTでは、アイドルグループ結成に向けて、オーディションのファイナルステージがおこなわれている。
また2023年8月5日に、ファンがオーディション参加メンバーに投票できる「ホワイトナイトシステム」が導入された。
ホワイトナイトシステムは、いわばオーディション参加メンバーへの救済システムだ。
オーディションファイナルステージの1st審査や2nd審査に落選したとしても、ホワイトナイトシステムによるファン投票の上位メンバーは、審査通過の切符を手に入れられる。
また、ファン視点でホワイトナイトシステムを見ると、アイドルのファンはNIDTを保有することで、ファン投票の投票可能数の優遇を受けられるようになっている。
さらに、その優遇の度合いはNIDTの保有量によって変わり、言わずもがなより多く保有すれば、それだけ投票可能数を増やすことが可能だ。
Nippon Idol Token(NIDT)の値動き
ここで、NIDTのこれまでの値動きを確認しておこう。
次のチャートは、市場上場を果たした2023年4月26日から本記事執筆時点(2023年9月11日)までの値動きを示したNIDT/日本円チャートだ。
NIDTは、IEOでの販売価格と同じ1NIDTあたり5円で、DMM Bitcoinとcoinbookへと上場した。
また、IEOで売れ残ったというネガティブなニュースもあったことにより、上場当日に一時1.23円まで暴落することとなった。
その後しばらくは芳しくない動きが続いていたが、IDOL3.0 PROJECTのオーディションが最終局面に入り、前述のホワイトナイトシステムが8月5日に発表されると、チャートからも読み取れるように一気に上昇に転じた。
9月に入っても上昇の勢いは収まらず、本記事執筆時点(2023年9月11日)では、IEOでの販売価格(5円)の約9.6倍となる48円付近で推移している。
この値上がりを見て割高感を覚える方もいるかもしれないが、2023年の年内にアイドルがお披露目されて話題を呼べば、NIDTはさらに値上がりしていく可能性がある。
今後の値上がりに期待する方は、ぜひDMM Bitcoinで口座をつくり、今の内にNIDTへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。
Nippon Idol Token(NIDT)の将来性に関わるポイント
次に、以下の3つの要素からNIDTの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- IDOL3.0 PROJECTが着実に進んでいる
- アイドルのグローバル展開を目指している
- ステーキングサービスが提供される可能性がある
IDOL3.0 PROJECTが着実に進んでいる
前述のとおりNIDTの発行・運営元であるオーバース社は、新しい女性アイドルを送り出すためのプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」を進めている。
今後のスケジュールは以下のとおりだ。
プロジェクトのスケジュール
- 8月1日~:最終選考
- 9月~10月:メンバー候補生への研修
- 11月~12月:グループ結成・デビュー曲リリース
今後のプロモーション次第だが、IDOL3.0 PROJECTのアイドルには、例えば48グループのような国民的な人気を集める可能性も十分にある。
また、アイドルが人気になれば、NIDTの需要も自ずと増していくはずだ。
アイドルのグローバル展開を目指している
日本のアイドルの大半は、その活動の場が国内に限定されている。
しかし、少子化が進む日本のみをターゲットにしていては、市場規模が先細りしていくばかりだ。
そこでIDOL3.0 PROJECTでは、所属アイドルの海外に対するコミュニケーション能力を強化しつつ、メタバースなどをとおして海外にも事業が展開される見込みだ。
世界中でファンを獲得できれば、NIDTのエコシステムは広く強固なものとなっていくだろう。
また海外展開に成功すれば、NIDTを取り扱う仮想通貨取引所も、国内外で増えていくはずだ。
ステーキングサービスが提供される可能性がある
NIDTのエコシステムでは、将来的にステーキングサービスが提供されるようになる可能性がある。
例えば、仮想通貨取引所がNIDTのステーキングサービスを実施した場合、NIDTの保有者はステーキングに参加してエコシステムに貢献することにより、ステーキング報酬を得られるようになる。
また、ステーキングサービスに対する中長期的な需要が生まれれば、その需要がNIDTの価格を下支えしてくれることだろう。
Nippon Idol Token(NIDT)を購入できる仮想通貨取引所
本記事執筆時点(2023年7月下旬)でNIDTの取り扱いがある仮想通貨取引所は、同銘柄のIEOを実施した「DMM Bitcoin」と「coinbook」の2社のみだ。
coinbookはOTC取引(取引所を介さない大口取引)が主力の仮想通貨取引所であり、通常の取引の取扱銘柄は今のところ、NIDTとカルダノ(ADA)の2種類しかない。
そのためNIDTを取引するなら、DMM Bitcoinの利用をおすすめしたい。
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(BitMatch注文) レバレッジ取引(販売所) レバレッジ取引(BitMatch注文) |
取り扱う仮想通貨 | BTC、ETH、XRP、ALGO、SAND、AXS、NIDT、MATIC、LINK、MKR、AVAX、CHZ、TRX、ZPG、LTC、XLM、ETC、BCH、BAT、ENJ、OMG、MONA、FLR、DOGE、SOL、ATOM、ADA、DOT、XTZ、XEM、QTUM、XYM、IOST |
取引手数料 (NIDT/JPYの場合) | 現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(BitMatch注文):10NIDTあたり3円 レバレッジ取引(販売所):取り扱いなし レバレッジ取引(BitMatch注文):取り扱いなし |
裁量取引以外のサービス | IEO |
関連記事 | DMM Bitcoinの評判・口コミ |
DMM Bitcoinの特長
- レバレッジ取引の取扱通貨数が国内最多
- 取引ツールが高性能
- オリジナルの注文方法で取引コストを抑えられる
- 現物の仮想通貨をレバレッジ取引の担保にできる
- サポートが充実している
DMM Bitcoinは、金融やエンタメなどさまざまな分野のオンラインサービスを手がけているDMMグループ傘下の仮想通貨取引所だ。
ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな通貨を含めて、国内最多クラスとなる33種類もの仮想通貨がラインナップされている。
また、他社にはないユニークな特徴として、DMM Bitcoinではオリジナルの注文方法「BitMatch注文」を使える。
BitMatch注文は、一定の有効期限内(発注から30秒)で注文が成立すると、ミッド(仲値)価格で取引できる注文方法だ。
使用すると、スプレッドを気にせずに、割安な手数料で取引をおこなうことができる。
NIDTに興味がある方は、ぜひこの機会にDMM Bitcoinの利用を検討してみてはいかがだろうか。
Nippon Idol Token(NIDT)に関するよくある質問
それでは最後に、NIDTに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- NIDTにはどのような使い道がありますか?
- IEOで集めた資金はどのように使われていますか?
- NIDTの総発行枚数はいくらですか?
NIDTにはどのような使い道がありますか?
本記事執筆時点(2023年9月)では、投資家やアイドルのファンはNIDTを保有することによって、オーディションの「ホワイトナイトシステム」で投票可能数の優遇を受けることができる。
さらにアイドルの活動をスタートしたら、NIDTは次のような用途で使えるようになる見込みだ。
NIDTのユーティリティ
- アイドル活動の運営の一部における意思決定( 投票権 )
- アバターやNFTなどのデジタルグッズの購入
- 物販などの購入
- コンサートやイベントなどのチケットの購入
- コンサートやイベントなどにおけるアイドルへの投げ銭
また、前述のとおりステーキングで使えるようになる可能性もある。
IEOで集めた資金はどのように使われていますか?
IEOで調達した資金は、以下の用途に使用される予定だ。
調達資金の使い道
- プロジェクトの運営資金(調達資金の67%分)
- オーバース社の運営資金( 〃 20%分)
- 予備費として保管( 〃 13%分)
NIDTの総発行枚数はいくらですか?
NIDTの総発行枚数は10億枚であり、IEOではその内の30%分に当たる3億枚が売りに出された。
また、全体の初期分布は以下のとおりだ。
Nippon Idol Token(NIDT)とは?まとめ
今回はNippon Idol Token(NIDT)について、その特徴や値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Nippon Idol Tokenは、株式会社オーバースが発行・運営している日本発祥の仮想通貨
- ファンや投資家は、NIDTをとおしてアイドルの活動を支援することができる
- IDOL3.0 PROJECTのアイドルが2023年中にデビューする予定
- NIDTは、DMM BitcoinとcoinbookでのIEOで先行販売された
- 2023年8月にオーディションの「ホワイトナイトシステム」が発表されて以降、需要増によって大幅に値上がりしている
Nippon Idol Token(NIDT)は、購入・保有することがアイドルの支援につながる仮想通貨だ。
また、独自のエコシステムにおいて、コンサートのチケット購入などのユーティリティが付与される見込みだ。
NIDTは、IEOにおいて1NIDTあたり5円で販売され、市場上場直後は短期的な暴落もあったが、2023年8月以降に大きな高騰を見せている。
また、今後デビューするアイドルが人気を集めれば、NIDTがさらに値上がりしていくことも十分に考えられる。
将来性を見込めると感じた方は、ぜひこの機会にDMM Bitcoinを使い、Nippon Idol Tokenへの投資に挑戦してみてはいかがだろうか。