2022年にイーサリアムのステーキングが可能になると、ほぼ同時期に、より運用効率に優れる「リキッドステーキング」が市場を席捲するようになった。
また昨今では、「リステーキング」という新しい運用手段が登場して、話題を呼んでいる。
リステーキングとはその名のとおり、一度ステーキングしたイーサリアムなどを再びステーキングできる仕組みのこと。
プロトコル側がセキュリティを確保する上で効率的であるだけでなく、ステーキングをする投資家にとっても、インセンティブを増やす有効な手段となっている。
今回はそんなリステーキングのプラットフォームの1つ「EigenLayer(アイゲンレイヤー)」について、仕組みや特徴、使い方などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- EigenLayerの基本情報
- EigenLayerのサービス内容・特徴
- EigenLayerの使い方
EigenLayerを利用する際は、イーサリアムが欠かせない。
イーサリアムは、国内の大抵の仮想通貨取引所で取り扱われているが、中でもGMOコインなら、リーズナブルな手数料で同銘柄を買える*。*現物取引(取引所)を使った場合
さらにGMOコインでは、イーサリアムをウォレットへ移し替える際に、送金手数料を取られない。
EigenLayerに限らずDApps(分散型アプリ)との相性はバッチリなので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
EigenLayer(アイゲンレイヤー)とは?
冒頭に述べたとおりEigenLayer(アイゲンレイヤー)は、「リステーキング」のプラットフォームだ。
後ほど詳しく紹介するが、EigenLayerでは、
- イーサリアム
- リキッドステーキングの債権トークン(リキッドステーキングトークン)
をリステーキングすることができる。
またリステーキングによってそれらの銘柄の保有者は、単にステーキング・リキッドステーキングをおこなうよりも、より多くのステーキング報酬を得ることができる。
EigenLayerの市場シェア
ここで参考として、DeFi市場におけるEigenLayerの位置付けがどうなっているのか紹介しておこう。
次の表は、イーサリアムチェーン上の各DeFiプロトコルをTVL(預かり資産)の多い順に並べたものだ。
これを見るとEigenLayerは、イーサリアムエコシステムにおいて、リキッドステーキングの「Lido Finance」に次いで2番目に人気があるプロトコルだということがわかる。
またその預かり資産(TVL)は、約98億ドル*(約1兆5,000億円)と、100億ドルに迫ってきている。*2024年3月上旬時点
EigenLayerのサービス・特徴
さてEigenLayerは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- イーサリアムのリステーキングができる
- 債権トークンをステーキングできる
- 別プロトコルのセキュリティに寄与している
イーサリアムのリステーキングができる
EigenLayerでは、一度ステーキングしたイーサリアムを再度ステーキングすることができる。
より正確に言えば、イーサリアムチェーンの「ビーコンチェーン」へステーキングしたイーサリアムを再利用することができる。
ビーコンチェーンとは?
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)によって動作している、イーサリアムのメインチェーンのこと。
債権トークンをステーキングできる
EigenLayerでは、リキッドステーキングで得られる債権トークンもステーキングすることができる。
2024年3月時点で、EigenLayerでサポートされている債権トークンは以下のとおり。
サポートされている債権トークン
- swETH(Swell)
- osETH(StateWise)
- oETH(Origin)
- lsETH(Liquid)
- sfrxETH(Frax Finance)
- stETH(Lido Finance)
- mETH(Mantle)
- ETHx(Stader)
- ankrETH(Ankr)
- cbETH(Coinbase)
- rETH(Rocket Pool)
- wBETH(Binance)
*カッコ内は、リキッドステーキングのプラットフォームの名称
なおリキッドステーキングの仕組みについては、以下の記事で別途解説している。
リキッドステーキングや債権トークンのことがよく分からないという方は、先にそちらをチェックしてみてほしい。
別プロトコルのセキュリティに寄与している
そもそもステーキングは、ブロックチェーンネットワークの保全を図るためにある仕組みだ。
EigenLayerのリステーキングもそのメカニズムが、EigenLayerを利用する様々なプロトコルのセキュリティ確保に用いられている。
ちなみに、リステーキングを活用しているEigenLayer上のプロトコルは、「AVS(Actively Validated Services)」と呼ばれている。
EigenLayerの使い方
それではここで、EigenLayerの使い方を紹介する。
繰り返しになるがEigenLayerでは、
- イーサリアムのリステーキング
- リキッドステーキングで得た債権トークンのステーキング
をおこなうことができる。
だが、そもそもイーサリアムを独力でステーキングする場合には最低でも32ETH(約1600万円)が必要で、多くの個人投資家にとっては縁遠いものあり、ひいてはリステーキングもほとんど縁がないだろう。
したがってここでは、リキッドステーキングで得た債権トークンをステーキングする方法を紹介していく。
債権トークンをステーキングする流れ
- 仮想通貨取引所でイーサリアムを購入
- ウォレットを用意
- イーサリアムでリキッドステーキングをおこなう
- EigenLayerにアクセス
- 銘柄と数量を指定してステーキング
仮想通貨取引所でイーサリアムを購入
まずは仮想通貨取引所で、元手となるイーサリアムを調達しよう。
イーサリアムは大抵の仮想通貨取引所で買えるのだが、リキッドステーキング用に調達するのであればGMOコインの利用をおすすめしたい。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、コストを抑えつつイーサリアムを調達できる*。*現物取引(取引所)を使った場合
また、イーサリアムをウォレットに送る際に手数料がかからないのもうれしい。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、この機に口座を開設してみてはどうだろうか。
ウォレットを用意
もしウォレットを持っていなければ、ここでイーサリアムチェーンに対応したウォレットをつくっておこう。
選択肢は無数にあり、どれがいいか迷う場合は、MetaMaskを選んでおけば間違いないはずだ。
MetaMaskは拡張性・汎用性に優れたウェブウォレットで、PC版・スマホアプリ版ともに、だれでも無料で使える。
初期設定の方法などは、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてもらいたい。
またウォレットを用意できたら、仮想通貨取引所からそのウォレットのアドレス宛に、イーサリアムを送っておこう。
イーサリアムでリキッドステーキングをおこなう
次に、いずれかのリキッドステーキングのプラットフォームを利用し、イーサリアムでリキッドステーキングをしよう。
リキッドステーキングをおこなうと、プラットフォームごとの債権トークンを入手できる。
選択肢はいくつかあるが、できれば大手の「Lido Finance」や「Rocket Pool」あたりを使った方がいいだろう。
リキッドステーキングのやり方については、以下の記事で解説しているのでそちらを見てほしい。
また、Rocket Poolについても別途解説しているので、チェックしてみてほしい。
EigenLayerにアクセス
ひと通りの下準備ができたら、EigenLayerのサイトにアクセスしよう。
サイトを開いたら、トップページにある「RESTAKE NOW」をクリックする。
ステーキングのページに遷移するので、次は「Connect Wallet」をクリックする。
利用可能なウォレットが表示されるので、その中から自分が使っているものを選択しよう。
するとウォレットが起動し、EigenLayerとの接続の許可を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
銘柄と数量を指定してステーキング
ウォレットを接続できたら、次は「Liquid Restaking」の一覧から、自身がリキッドステーキングによって取得した銘柄を選択する。
銘柄ごとの詳細画面が起動するので、預け入れる数量(金額)を指定して、「Deposit」ボタンをクリックしよう。
Depositを押すとウォレットが起動し、トランザクションの確認を求められるので、それを承認すればステーキングが実行される。
このようにEigenLayerは仕組みがシンプルで、かんたん操作でステーキング(リステーキング)をおこなうことができる。
流れが理解できたら、まずはGMOコインなどでイーサリアムを調達するところから、ぜひトライしてみてほしい。
EigenLayerに関するよくある質問
それでは最後に、EigenLayerに関してよくある質問を3つ紹介する。
よくある質問
- EigenLayerの開発者はだれですか?
- EigenLayerはだれでも使えますか?
- EigenLayerでのステーキングをやめるにはどうすればよいですか?
EigenLayerの開発者はだれですか?
EigenLayerは、ワシントン大学の元准教授であるSreeram Kannan氏らによって開発された。
EigenLayerはだれでも使えますか?
EigenLayerは、分散型(非中央集権型)のプラットフォームだ。
そのため年齢や国籍などに関係なく、だれでも利用することができる。
EigenLayerでのステーキングをやめるにはどうすればよいですか?
EigenLayerでは、各銘柄の詳細画面で数量を指定し、「Unstake」をクリックすれば、ステーキングを解除することができる。
なおEigenLayerでは、解除後の預託期間が設定されている。
ステーキングを解除しても、7日間は預けた資産を引き出すことはできないので注意してほしい。
EigenLayerとは?まとめ
今回はリステーキングのプラットフォーム「EigenLayer」について、特徴や使い方を解説した。
この記事のまとめ
- EigenLayerは、イーサリアムをリステーキングできるプラットフォーム
- リキッドステーキングで得た債権トークンをステーキングすることも可能
- 2024年3月時点で、サポートしている債権トークンは12種類ある
EigenLayerを使うと、ただステーキングやリキッドステーキングをおこなった場合と比べて、より多くのインセンティブを得ることができる。
特に今、眠らせているリキッドステーキングの債権トークンがある方は、EigenLayerの活用を検討してみてはどうだろうか。
また、もしもイーサリアムを調達するところから始めるなら、ぜひ調達先として、本記事の中で取り上げたGMOコインを使ってみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合