数ある仮想通貨の中には、ニッチなジャンルで活躍している銘柄も数多くある。
今回取り上げる「コスプレトークン(Cosplay Token)」もその1つで、同銘柄を用いた「COT Project」は、ブロックチェーン技術を通じてコスプレイヤーとそのファンによる経済圏の確立を目指している。
本記事ではそんなコスプレトークンとCOT Projectについて、くわしい特徴や現状、将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- コスプレトークンの基本情報
- コスプレトークンの5つの特徴
- コスプレトークンの値動き
- コスプレトークンの現状と将来性
- コスプレトークンを買える仮想通貨取引所
2024年2月時点でコスプレトークンは、国内だと3社に上場している。
その3社の内でBitTradeでは、リーズナブルな手数料*で、コスプレトークンを含めた約40種類の銘柄を取引することができる。*現物取引(取引所)の場合
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目次
コスプレトークンとは?
名称 | コスプレトークン |
シンボル・通貨単位 | COT |
ローンチ時期 | 2018年3月 |
サイトURL | https://cot.curecos.com/jp/ |
コスプレトークン(Cosplay Token)は、Cure Holdings Limited(以下、CHL)が手がける香港発祥の仮想通貨だ。
またCHLは、ブロックチェーン技術を活用してコスプレイヤーとファンをつなぐプロジェクト「COT Project」を手がけており、そのプロジェクトの中でコスプレトークンが複数のユーティリティを与えられている。
コスプレトークンは、2022年3月にZaifから国内取引所への初上場を果たした。
また2024年2月時点では、Zaif以外にBitTradeとBinance Japanでも取り扱われている。
コスプレトークンの特徴
さて、コスプレトークンおよびCOT Projectは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- コスプレ経済圏の確立を目指すプロジェクト
- 「CURECOS」で投げ銭に使える
- AIの活用を目指している
- DAOの構築を目指している
コスプレ経済圏の確立を目指すプロジェクト
冒頭にも述べたとおりCOT Projectは、コスプレイヤーとファンをつなぐ独自経済圏の確立を目指すプロジェクトだ。
コスプレの市場は年々拡大し続けているが、一方で例えば、不適切な収益配分でコスプレイヤーが正当な報酬を得られないケースがあるなど、業界には多くの課題がある。
COT Projectは、ブロックチェーンやトークン、NFTなどによってそれらの問題を解消し、より健全な経済システムを築こうとしている。
業界の課題と解決策
課題1
著作権と収益配分の諸問題によって、コスプレイヤーに必ずしも正当な報酬が支払われるとは限らない
⇒コスプレトークンによって、高い還元率で、適切な収益配分がなされる仕組みを構築
⇒スマートコントラクトを使い、版権元やカメラマンなどにも収益が渡る仕組みを構築
課題2
業界内に信頼面の問題やハラスメントがある
⇒ブロックチェーン技術を使い、すべてのユーザーを識別する
課題3
クレジットカードを持てない未成年者など、決済アカウントを持たない者が多くいる
⇒コスプレトークンや仮想通貨ウォレットは、決済手段としてだれでも所持可能
課題4
コスプレから金銭的な価値を生み出せていないケースが多々ある
⇒フォトやグッズをNFT化して、金銭的価値を付与する
課題5
グローバリゼーションに乏しい
⇒プロジェクトのプラットフォームを他言語化する
「CURECOS」で投げ銭に使える
CHLは、COT Projectの具体的な実行手段の1つとして、コスプレイヤーとファンをつなぐプラットフォーム「CURECOS」を手がけている。
CURECOSでは、ファンが好きなコスプレイヤーに対し、コスプレトークンでの投げ銭をおこなうことができる。
またコスプレイヤーは、投げ銭の返礼としてNFTをファンにプレゼントできる。
AIの活用を目指している
COT Projectでは、コスプレ市場でのAIの活用も目指している。
具体的には「AIコスプレアシスト(仮)」というサービスの開発を予定しており、その機能イメージは以下のとおりだ。
ちなみにロードマップによると、AIプロダクト(AIコスプレアシスト)は2024年中の開発・ローンチを予定されている。
DAOの構築を目指している
DAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自律組織)とは、中央集権的に管理されるのではなく、参加メンバーが主体的に管理・活動していく組織のことを指す。
COT Projectは、コスプレを楽しみたい人が集まり、お互いに助け合いながら活動していくDAOの構築を目指している。
2024年中には、プロジェクト内でDAOのモデルケースが始動する予定だ。
コスプレトークンの値動き
ここで、コスプレトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおりだ。
2023年末までの値動き
次に、データアグリゲーターの「CoinMarketCap」で価格が観測されるようになった2022年4月から、2023年末までの値動きを振り返ってみよう。
御覧のとおりコスプレトークンは、2022年4月末に大きく価格を下げて以降、1年以上に渡って横ばいの値動きが続いている。
ただこうした現状は、見方を変えると過去の水準と比べて安く買える状態にあるとも言える。
割安な価格で買えるチャンスと見る方は、BitTradeをとおして、コスプレトークンに触れてみてはいかがだろうか。
コスプレトークンの現状と将来性
続いてはコスプレトークンおよびCOT Projectの現状を整理し、将来性を考察してみよう。
現状と将来性
- CURECOSが盛り上がっていない
- コスプレトークンのユーティリティが乏しい
- 上場先が少ない
- 運営側のアクションが乏しい
CURECOSが盛り上がっていない
前述のとおりコスプレトークンは、コスプレイヤーとファンをつなぐプラットフォーム「CURECOS」にて、投げ銭として用いられている。
だが現状そのCURECOSは、プラットフォームとしてほとんど盛り上がっていない。
例えばCURECOSの月間コスプレイヤーランキングを見ると、フォロワーが一桁でも、ランキング上位にランクインしており、いかにも過疎化していることがうかがえる。
また、ランキング上位のコスプレフォトを見ていくと、いいねやコメントが付いているものの方が少なく、ほとんどがリアクションを受けていない。
メインのプラットフォームがこんな調子では、正直なところ、コスプレイヤーを支える独自経済圏を確立できるとは到底思えない。
コスプレトークンのユーティリティが乏しい
コスプレトークンの使い道は現状、かなり限られている。
CURECOSでの投げ銭以外には、実店舗での決済手段としての普及も画策しているようだが、現状使える店舗はごくわずか(2023年6月時点で2店舗)で、本当に普及するのか怪しいところだ。
となるとコスプレトークンの実需はなかなか増えず、価格が現状上がっていかないのも自明の理だと言える。
上場先が少ない
コスプレトークンは誕生から約2年が経過しているが、その上場先は国内・海外合わせて10社に満たない。
それなりに誕生から時間が経っているので、よほどポジティブな材料がなければ、新規上場先がこれから増えていくことはないだろう。
前述のとおりコスプレトークンは使い道が限られていて、実需が限定的なのだが、上場先が少なければ今後の投資需要の増加も望み薄だ。
ちなみにCoinMarketCapの情報によると、2024年2月14日時点でのコスプレトークンの取引高(24時間当たり)は、すべての上場先を合わせてわずか4,000万円程度しかない。
参考としてビットコインを比較対象に挙げると、その取引高は、24時間当たりで5兆円を優に超えている。
運営側のアクションが乏しい
COT Projectは、運営側のアクションが乏しい状態にある。
例えばコスプレトークンの公式サイトを見ると、ホワイトペーパー内のロードマップは更新されているものの、サイト内のものは最新版に書き換えられていない*。*2024年2月14日時点
またX(旧Twitter)の公式アカウントでは、仮想通貨メディアのニュース記事や、コスプレイヤーの投稿がリポストされるばかりで、運営側のオリジナルの情報はあまりポストされない。
X(旧Twitter)アカウント:@curecos
いかにも運営側のマンパワーが乏しいと言った様子であり、こうした状況が続くと、次第に廃れてしまいかねない。
以上4つの現状から、コスプレトークンとCOT Projectの先行きは、お世辞にも明るいとは言えない。
企業(Cure Holdings Limited)が運営主体となっているため、まともな企業収益が見込めなければ、将来的にプロジェクトが頓挫する可能性もある。
またこれらの現状を並べた上で、筆者の主観的な意見を言うと、今からコスプレトークンに投資することはあまりおすすめしない。
コスプレトークンを買える仮想通貨取引所
コスプレトークンへの投資はあまりおすすめしないと述べたが、同銘柄を買える仮想通貨取引所のことも、念のため紹介しておこう。
2024年2月時点で、コスプレトークンは以下の国内3社に上場している。
これらの中だと、イチオシはBitTradeだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取扱銘柄* | ADA、APT、ASTR、ATOM、AXS、BAT、BCH、BNB、BOBA、BSV、BTC、COT、DAI、DEP、DOGE、DOT、ETH、ETC、EOS、FLR、LTC、LSK、MATIC、MKR、MONA、ONT、XRP、XEM、XLM、TRX、QTUM、XYM、IOST、JMY、XTZ、PLT、SHIB、SAND、SUI、SXP、SOL、TON 【全42種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他サービス | 貸暗号資産 積立暗号資産 |
BitTradeの特長
- 取扱銘柄数が国内トップクラス
- わずか2円から取引を始められる
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- レンディングによる資産運用も可能
BitTradeでは、コスプレトークンを含めて国内最多クラスの39銘柄*がラインナップされている。*2024年2月時点
また、どの銘柄もわずか2円*から買えて、取引手数料もリーズナブルだ。*現物取引(取引所)の場合
コスプレトークンに投資するかどうかにかかわらず、おすすめできる仮想通貨取引所なので、まだ口座をお持ちでないならBitTrade公式サイトをぜひ覗いてみてほしい。
コスプレトークンに関するよくある質問
それでは最後に、コスプレトークンに関するよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- コスプレトークンの発行基盤は何ですか?
- トークノミクスはどのようになっていますか?
- 運営元であるCHLの業績はわかりますか?
コスプレトークンの発行基盤は何ですか?
コスプレトークンは、イーサリアムチェーンのトークン規格「ERC-20」を使ってつくられている。
トークノミクスはどのようになっていますか?
コスプレトークンの総共有量は、あらかじめ10億COTに設定されている。
また、初期割当と資金用途は以下のグラフのとおりだ。
運営元であるCHLの業績はわかりますか?
CHLは上場企業ではないため、残念ながら業績は公表されていない。
コスプレトークンとは?まとめ
今回は日本発祥の仮想通貨「コスプレトークン」について、特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- コスプレトークンは、コスプレイヤーの経済圏確立を目指すプロジェクトの基軸通貨
- プラットフォーム「CURECOS」にて、コスプレイヤーへの投げ銭に使える
- 現状のコスプレトークンは、上場先が国内・海外合わせて10社に満たない
- 経済圏の確立という大きな目標を掲げているが、それが実現するかはかなり怪しい
コスプレトークンは、コスプレイヤーとファンをつなぐ独自経済圏の確立を目指す「COT Project」の基軸通貨だ。
その目的そのものは魅力的だが、実状を見ると、目的達成はかなり難しいように感じられる。
2024年中はAIを活用したコンテンツの拡充も目指しているようだが、仮にそのコンテンツが登場したところで、需要が増えるとは限らない。
筆者の意見を言えば今からの購入はあまりおすすめしないが、BitTradeなどを使い、万馬券狙いのつもりで買ってみるのも1つの手かもしれない。