今回紹介するArthSwap(アーススワップ)は、日本とのつながりが深いブロックチェーン「Astar Network」を基盤としたDEX(分散型取引所)の1つだ。
2022年1月にローンチされた比較的新しいDEXで、どういった機能を持っているのか知らないという方も多いだろう。
そこで本記事では、ArthSwapの基本情報や主な特徴、使い方やArthSwapで稼ぐ方法などを解説していく。
この記事からわかること
- ArthSwapの基本情報、主な特徴
- ArthSwapを使って稼ぐ方法
- 基軸通貨(ARSWトークン)の値動き
- ArthSwapの将来性
- ArthSwapを使うための下準備
ArthSwapを使うには、基盤となっているAstar Networkのネイティブトークン「Astarトークン」が必須だ。
Astarトークンを扱う国内取引所はいくつかあるが、中でも「GMOコイン」なら、同銘柄を手数料無料でウォレットに送金することができる。
ArthSwapに興味がある方は、ぜひこの機会にGMOコインのこともチェックしておくとよいだろう。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
ArthSwapとは?
名称 | ArthSwap |
ローンチ | 2022年1月 |
基盤のブロックチェーン | Astar Network |
サービス概要 | スワップ(交換) イールドファーミング ステーキング IDO |
日本語対応 | ○ |
公式サイト | https://www.arthswap.org |
ArthSwap(アーススワップ)は、ブロックチェーンプラットフォーム「Astar Network」を基盤としているDEX(分散型取引所)であり、2022年1月にローンチされた。
サードパーティではなくAstar NetworkのネイティブなDEXであり、また同ブロックチェーンの主要なDEXの1つとなっている。
Astar Network 上のDAppsでのTVL(預かり資産)ランキングは堂々のトップで、TVLの金額は約1,100万ドル(記事執筆時点のレートで約16億円)*に上る。*2023年7月1日時点、DeFiLlama調べ
また、ArthSwapのUIは非常にシンプルで、イーサリアムチェーンの人気DEX「Uniswap(ユニスワップ)」を彷彿とさせる。
ArthSwapの特徴
さて、DEXであるArthSwapは、次のような特徴を持つ。
主な特徴
- Astar Networkを基盤としたDEX
- さまざまな仮想通貨をスワップできる
- 独自トークンを発行している
- 日本語表記に対応している
- サードパーティのサービスへのアクセスが簡単
Astar Networkを基盤としたDEX
前述のとおりArthSwapは、ブロックチェーンプラットフォーム「Astar Network」を基盤としている。
Astar Networkは、異なるブロックチェーン同士の相互運用を目指す「ポルカドット」のパラチェーンであり、DAppsの開発者にインセンティブを与える「DAppステーキング」というユニークな仕組みによって、急速にエコシステムを拡大している。
Astar Network については、別途以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。
ちなみにArthSwapは、Astar Networkだけでなく、「Shibuya Network」というブロックチェーン上でも稼働している。
ただしShibuya Networkはテストネットであり、Astar Networkと比べるとスワップの対象銘柄などが少なく、今のところは利用のメリットが乏しい。
さまざまな仮想通貨をでスワップできる
ArthSwapでは、ユーザー同士でさまざまな仮想通貨をスワップ(交換)することができる。
2023年7月時点でスワップ可能な銘柄数は約40種類で、Astar Network上のトークンはもちろんのこと、MATICやBNBといった外部のブロックチェーンの銘柄も一部サポートしている。
なおスワップの際は、少額のネットワーク手数料(ガス代)と、0.3%の利用手数料を支払う必要がある。
独自トークンを発行している
ArthSwapは、取引所トークンとして「ARSWトークン」を発行している。
そのトークノミクスは、以下のとおり。
- 流動性マイニング::35%
- コミュニティ::15%
- 初期貢献者::10%
- 開発チーム:20%
- 投資家:20%
トークノミクスにあるとおり、ARSWトークンの一部は、流動性提供者やステーカーなどに還元される仕様になっている。
日本語表記に対応している
DEXは、日本語表記に対応していないものが多い。
しかし、ArthSwapは複数の言語に対応しており、その中には日本語も含まれている。
そのためArthSwapなら、英語が不得手な方でも直感的に操作することが可能だ。
サードパーティサービスへのアクセスが簡単
ArthSwapでは、サイト内に外部のサービス(レンディングやブリッジなど)へのリンクが設置されている。
それらのサービスも同時に活用できれば、手持ちの資産をより有効に運用できるだろう。
ArthSwapでの稼ぎ方
ArthSwapは、単にスワップ(交換)ができるだけでなく、次のような方法で収益を得ることも可能だ。
ArthSwapで稼ぐ方法
- 流動性を提供
- LPトークンでイールドファーミング
- IDOに参加
- ARSWトークンをステーキング
流動性を提供
中央集権的な管理者がいないArthSwapでは、ユーザー同士でスワップに使う仮想通貨を用意する必要がある。
スワップ用の仮想通貨を提供することを、一般的には“流動性を提供する”と表現する。
なお、流動性を提供する際には、2種類の仮想通貨を同時に預け入れなければならない。
流動性の提供者には、もちろん見返りが支払われる仕様になっており、スワップ時に支払われる手数料0.3%の内、0.25%分は流動性提供者への報酬となる。
LPトークンでイールドファーミング
ArthSwapに流動性を提供すると、その証明として「LPトークン」を受け取ることができる。
そのLPトークンをさらにArthSwapへと預け入れると、LPトークンの種類と数量に応じた報酬がもらえる。
なおこの報酬は、ArthSwapの取引所トークンである「ARSWトークン」で支払われる。
IDOに参加
IDO(Initial DEX Offering)とは、DEXの仲介によっておこなわれる新しい仮想通貨のプレセールのことだ。
IDOに参加すると、市場上場前に新しい仮想通貨を購入することができ、購入した銘柄が市場上場後に値上がりしてくれれば売買差益を得られる。
ArthSwapでは、Astar Networkを基盤とした仮想通貨のIDOがおこなわれることがある。
ちなみに、ArthSwapのこれまでのIDO対象銘柄は以下のとおり。
過去のIDO対象銘柄
- ARSWトークン:ArthSwapの取引所トークン
- LAYトークン:DeFiプロトコル「Starlay Finance」の独自トークン
ARSWトークンをステーキング
ArthSwapでは、取引所トークンであるARSWトークンのステーキングで稼ぐこともできる。
2023年7月時点での推定APY(年間収益率)は14.68%で、十分に魅力的な利回りとなっている。
ARSWトークンの値動き
続いて参考までに、ARSWトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおりだ。
2024年5月末までの値動き
次にARSW/USDTのチャートで、海外市場上場(2022年6月)から記事執筆時(2024年5月末)までの値動きを振り返っていこう。
ARSWトークンは市場上場直後に、投機的な売りによって、大きく値下がりしてしまった。
2023年後半から2024年初頭にかけて復調の気配を見せるも、勢いが続かずに再び下落。
2024年5月末時点では、2023年末の高騰が起きる前とほぼ変わらない水準まで、値下がりしてしまっている。
ただ、この現状はポジティブな見方をすれば、「ARSWトークンに割安な価格で投資できるチャンス」と捉えることもできるだろう。
ArthSwapの将来性に関わるポイント
ここで次の3つの要素から、ArthSwapの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- Astar Networkが国内外で好評
- ARSWトークンの上場先増加が期待される
- DeFi市場全体の動向にも要注目
Astar Networkが国内外で好評
ArthSwapの基盤であるAstar Networkは、他のブロックチェーンとのハブの機能を持つプラットフォームとして、国内外から高く評価されている。
特に、創設者が日本人(渡辺創太氏)ということもあり、国内での評価が上々だ。
高い認知と評価の元、Astar Networkのエコシステムが今後も着実に成長していけば、Astar Networkをベースとした各種トークンを扱うArthSwapの需要も伸びていくだろう。
ARSWトークンの上場先増加が期待される
ArthSwapは、2022年1月にローンチされた比較的新しいDEXだ。
そのためARSWトークンの現状での上場先は、海外取引所の「MEXC」と「Gate.io」の2社しかなく、今後の上場先の増加に期待が寄せられている。
これから上場先が増えていけば、ARSWトークンの流動性も向上していくはずだ。
また新規上場の話題は、投資家からポジティブに受け止められやすく、短期的な高騰の契機になるケースも多い。
DeFi市場全体の動向にも要注目
次のチャートは、DEXを含むDeFi(分散型金融)市場全体のTVL(預かり資産)の推移を示したものだ。
御覧のとおりDeFi市場のTVLは、2022年以降大きく減少しており、2023年に入ってからも低迷が続いている。
もちろんArthSwapも例に漏れずこの低迷の煽りを受けており、今後の発展のためには、DeFi市場が復調するかどうかも重要な要素となっている。
ArthSwapの始め方・使い方
それではここで、ArthSwapを使うために必要なことを紹介しておこう。
ArthSwapの始め方
- 国内取引所でAstarトークンを用意
- ウォレットを用意
- ArthSwapにウォレットを接続
国内取引所でAstarトークンを用意
繰り返し述べているとおり、ArthSwapはAstar Networkを基盤としているDEXだ。
そのため、スワップ時などのネットワーク手数料(ガス代)の支払い手段として、Astar Networkのネイティブトークンである「Astarトークン」が必要になる。
Astarトークンの取り扱いがある国内取引所は次の3社*で、これらのいずれかを使って、Astarトークンを用意しよう。*2023年7月時点
ちなみにこの中でもイチオシは、GMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、現物取引(取引所)をとおして、リーズナブルな手数料でAstarトークン売買することができる。
またAstarトークンをウォレットに送金する際に、手数料がかからない。
まだ口座をお持ちでないなら、この機会にGMOコインの利用を検討してみてはいかがだろうか。
ウォレットを用意する
ArthSwapは、ウォレットを接続することで利用可能な状態になる。
対応ウォレットは、以下の3種類だ。
ArthSwapの対応ウォレット
- MetaMask(メタマスク)
- Talisman(タリスマン)
- SubWallet(サブウォレット)
どれを用意すべきか迷った場合は、汎用性が高い無料のウォレット「MetaMask(メタマスク)」を選ぶとよいだろう。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskの特徴や入手方法は、以下の記事で画像を交えながら詳しく解説している。
まだMetaMaskをお持ちでないなら、ぜひそちらを参考にしてもらいたい。
またMetaMaskなどのウォレットを用意できたら、そのウォレットのアドレス宛に、用意したAstarトークンを送金しておこう。
ArthSwapにウォレットを接続する
Astarトークンとウォレットを用意できたら、あとはウォレットをArthSwapにつなぐだけだ。
サイトにアクセスし、トップ画面にある「ウォレットを接続」をクリックすると、次のようにウォレットの選択画面が表示される。
表示された中から、自身が利用しているウォレットを選択すると、自動的にウォレットが起動してArthSwapとの接続の承認を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
ArthSwapを使うための下準備は以上だ。
スワップやステーキングなどの各種機能の使い方は、実際に使いながら覚えていくとよいだろう。
ArthSwapに関するよくある質問
最後にArthSwapに関するよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- ArthSwapにロードマップはありますか?
- ArthSwapの公式SNSはありますか?
- ARSWトークンはどこで売買できますか?
ArthSwapにロードマップはありますか?
本記事執筆時点(2023年7月)でのArthSwapのロードマップは、残念ながら2022年末までの情報でストップしており、更新されない状態が続いている。
ArthSwapの公式SNSはありますか?
ArthSwapは以下のとおり、Twitterの公式アカウントと、Discordの公式チャンネルが存在する。
最新情報を手に入れたいなら、これらをフォローしておくとよいだろう。
ARSWトークンはどこで売買できますか?
ARSWトークンは現在、海外取引所の「MEXC」と「Gate.io」に上場している。
この2社はどちらも、日本人でも利用可能だ。
また、言うまでもなくArthSwapを使えば、ARSWトークンへのスワップができる。
ArthSwapとは?まとめ
今回はDEXの1つ「ArthSwap(アーススワップ)」について、主な特徴や将来性、使い方などを紹介した。
この記事のまとめ
- ArthSwapはAstar Network基盤のDEX
- Astar Network基盤の各種トークンをスワップできる
- 流動性の提供などで稼ぐこともできる
- 使用するにはAstarトークンとウォレットが必要
ArthSwapは、ポルカドットのパラチェーンの1つ「Astar Network」上のDEXだ。
この記事をとおして興味を持った方は、いずれかの国内取引所でAstarトークンを用意してから、実際にArthSwapに触れてみてはいかがだろうか。
なお、Astarトークンの調達先には、ウォレットへの送金手数料がかからない「GMOコイン」がうってつけだ。
まだ口座をお持ちでないなら、この機会にぜひGMOコインのこともチェックしてみてほしい。