海外取引所のMEXC(エムイーエックスシー)では、国内取引所にはないユニークなサービスが用意されている。
今回紹介するのはその中の1つ「セービング」だ。
セービングを使うと、低リスクかつ手間いらずで、遊休資産を運用することができる。
本記事ではそんなセービングのメリット・デメリットや、使い方をわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- セービングの基本情報
- セービングのメリット・デメリット
- セービングの使い方
MEXCは、海外取引所の中でも屈指の銘柄ラインナップを誇っている。
メールアドレスを登録するだけで口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にMEXCの利用を検討してみてほしい。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2024年7月時点
目次
MEXCのセービングとは?
MEXCのセービングは、手持ちの仮想通貨をステークする(運用に回す)ことで、利益を得ることができるサービスだ。
対象となっている銘柄をステークすると、MEXCがその銘柄をDeFi(分散型金融)で運用してくれて、その収益がユーザーに還元される仕組みになっている。
運用プランは、
- フレキシブルセービング(資産の拘束なし)
- ロック付きセービング(一定のロック期間あり)
の2種類がある。
基本的には後者の方が利回りが良く、運用する銘柄と期間次第では、年利10%以上のリターンを得ることも可能だ。
セービングのメリット
さてセービングには、次のようなメリットがある。
3つの利用メリット
- 仕組みがシンプルで手間がかからない
- いつでも利用できる
- PoS銘柄以外の運用も可能
仕組みがシンプルで手間がかからない
MEXCのセービングでは、対象の銘柄をステークし、DeFiで運用してもらえる。
ここで比較として、保有資産を自らDeFiで運用する場合の流れを確認しておこう。
自分でDeFiを使う際の流れ
- 仮想通貨取引所で対象銘柄を調達
- 仮想通貨取引所でガス代用の銘柄を調達
- ウォレットを用意
- ウォレットに仮想通貨を送金
- DeFiにウォレットを接続
- DeFiで対象銘柄を運用(ガス代の支払い)
自分でDeFiを使う場合は、ガス代用の仮想通貨(イーサリアムなど)を別途用意したり、買った仮想通貨をウォレットに移し替えたりと、何かと手間がかかる。
一方でMEXCのセービングは、ステークする銘柄と運用プランを決めて申し込むだけOKだ。
本来自分でやるべき手続きは、もろもろMEXCが代行してくれる。
いつでも利用できる
セービングの仕組みは、国内取引所のレンディングサービスに近い。
しかしセービングには、国内取引所でのレンディングと違い、いつでもサービスを利用できるという優位性がある。
ここで例えば、国内取引所の1つであるBitTradeのレンディングサービスを見てみよう。
BitTradeでは、借り手であるBitTrade側が定めた募集数量に達すれば、その時点で貸し付けの申し込みを打ち切られてしまう。
一方でMEXCのセービングは、サービスが途切れることはない。
ユーザーは、好きな銘柄・望んだタイミングで、サービスを利用することができる。
PoS銘柄以外の運用も可能
MEXCのセービングは、対象銘柄を運用に回す行為を「ステーク」と呼んでいる。
しかしセービングにおける「ステーク」は、一般的に知られている「ステーキング」の「ステーク」とは大きく異なる。
ステーキングとは?
ブロックチェーンにおいて、取引の検証・およびブロックへの記録作業に貢献し、インセンティブを得る行為のこと。
一般的に、コンセンサスアルゴリズムに「PoS」、もしくはその派生形を採用しているブロックチェーンにて、セキュリティの維持手段として用いられている。
その証拠としてセービングでは、PoSを用いているブロックチェーンの基軸通貨(イーサリアムなど)だけでなく、ビットコインやリップルなどでも運用益を得られるようになっている。
MEXC|セービングのデメリット
続いて、MEXCのセービングのデメリットも押さえておこう。
主なデメリット
- 必ずしも運用の最適解ではない
- 保有量に応じて利回りが下がるものもある
必ずしも運用の最適解ではない
MEXCのセービングは、お手軽に遊休資産を運用して、インカムゲインを得られる便利なサービスだ。
しかし、利回りにフォーカスすると、必ずしも最適解とはならない。
例えば対象銘柄の1つ「DYDX」をセービングで運用すると、年利0.8%*のリターンを得られる。*2024年4月時点
一方で同じくDYDXを、自らDeFiプロトコルでステークした場合、利用するプラットフォームによっては年利13.5%*のリターンを得ることができる。*ステーキングプラットフォーム「Stride」を使った場合、2024年4月中旬時点
このように、手間を惜しまないならセービング以外で運用した方が良いケースは多々ある。
保有量に応じて利回りが下がるものもある
MEXCのセービング対象銘柄には、「ティアレート」が採用されているものがいくつかある。
ティアレートとは、対象銘柄の保有数量に応じて、利回りが変わる仕様のことだ。
例えば、テザー(USDT)のティアレート*は以下のとおり。*2024年4月時点
- 保有資産の内の0~300USDTの部分:年利8.80%
- 300~1,000USDTの部分:年利1.50%
- 1,000USDTを超える部分:年利0.80%
このようにセービングの対象銘柄の中には、保有量が多いと、一定数量以上の利回りが大幅に落ちるものもある。
セービングの使い方
それではここで、セービングの使い方を紹介しておこう。
冒頭に述べたとおり、セービングには「フレキシブルセービング」と「ロック付きセービング」があるので、それぞれ解説していく。
フレキシブルセービングの使い方
フレキシブルセービングの使い方は非常にかんたんで、ただステークの申し込みをするだけでいい。
まずセービングのページにて、保有銘柄の「今すぐステーク」と書かれたボタンをクリックする。
すると、以下のような確認画面が表示されるので、注意事項やリスク告知をよく読んで「確認してステークする」ボタンをクリックしよう。
手続きは、たったこれだけだ。
運用が開始されると、概要に書かれていた起算日から、利息収入を毎日得ることができる。
なおフレキシブルセービングでは、対象資産が拘束されない。
そのため解除手続きをしなくとも、いつでも売却や出金が可能だ。
ちなみに、利息収入が必要なくなれば、もちろんセービングを解除することもできる。
解除の手続きは、セービングの詳細画面を開き、「セービング終了」ボタンを押すだけだ。
ロック付きセービングの使い方
続いて、ロック付きセービングの使い方を見ていこう。
ロック付きセービングではまず、ロック期間(⇦利回りに影響)を選んでから、「今すぐステーク」と書かれたボタンをクリックする。
詳細画面が立ち上がるので、
- ロックの期間を確認
- 預け入れる(ロックする)数量を指定
- リスク告知を確認、チェックボックスをクリック
これら3つをおこなってから、「確認してステークする」ボタンをクリックしよう。
すると運用が開始され、フレキシブルセービングと同じく、利息収入を毎日得ることができる。
このようにMEXCのセービングは、かんたんな手続きでサービスを利用することができる。
投資初心者の方にも向いているので、ぜひセービングにトライしてみてほしい。
セービングに関するQ&A
最後に、MEXCのセービングに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- セービングの対象銘柄を教えてください。
- ロック付きセービングで中途解約は可能ですか?
- 複利運用は可能ですか?
セービングの対象銘柄を教えてください。
2024年4月時点でのセービング対象銘柄は、以下のとおり。
セービング対象銘柄
【フレキシブルセービング】
- ビットコイン(BTC)
- リップル(XRP)
- イーサリアム(ETH)
- テザー(USDT)
- USDコイン(USDC)
- CoreDAO(CORE)
- Gala(GALA)
- DYDX(DYDX)
- StarLink(STARL)
- Radio Cara(RACA)
- XEN Crypto(XEN)
- DOGE(DOGE)
- SHIBAINU(SHIB)
- Tron(TRX)
- ETHW(ETHW)
【ロック付きセービング】
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- テザー(USDT)
- USDコイン(USDC)
- TONコイン(TON)
- HYDRA(HYDRA)
- Polkadot(DOT)
ロック付きセービングで中途解約は可能ですか?
ロック付きセービングは、中途解約することができない。
つまり、例えば運用中に暴落が起きたとしても、即座に売って逃げることができないということだ。
利用の際は、そうしたリスクを許容するかどうかをよく検討する必要がある。
複利運用は可能ですか?
フレキシブルセービングの場合は、稼いだ利息分が次の元本に含まれ、自動的に複利運用されていく。
一方でロック付きセービングは、自動での複利運用はされない。
ただしロック付きセービングも、手動での複利運用は可能だ。
ロックする数量を入力する際に、過去に稼いだ利息分を含めれば、複利で運用することができる。
MEXCのセービングとは?まとめ
今回はMEXCのセービングについて、その特徴や使い方を解説した。
この記事のまとめ
- セービングは、手持ちの資産をステークして利益を得られるサービス
- ブロックチェーンのセキュリティに寄与する「ステーキング」とは仕様が異なる
- フレキシブルセービングは、ただ申し込みをするだけでOK
- ロック付きセービングは資産を一定期間ロックされるが、利回りは高め
MEXCのセービング、特にフレキシブルセービングは、低リスクで仮想通貨を運用できるサービスになっている。
また使い方もかんたんなので、投資初心者にもうってつけだ。
興味がある方はぜひ、対象の銘柄を用意し、実際にサービスを利用してみてほしい。