人気の海外取引所「Gate.io(ゲート・アイオー)」には、現物取引以外にも多種多様なサービスが用意されている。
今回取り上げるのは、その内の1つである「取引ボット」だ。
取引ボットを使えば設定どおりに自動売買を繰り返してくれるので、その設定次第では自身の投資技術に関係なく、継続的に収益を得ることが可能だ。
本記事ではそんなGate.ioの取引ボットについて、戦略のバリエーションや魅力などをわかりやすく解説していく。
ボットの活用に興味がある方はぜひ、最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- Gate.ioの取引ボットの基本情報
- 取引ボットの種類
- 取引ボットの特徴・魅力
- グリッドボットの設定方法
Gate.ioは、ネットからの申し込みで手軽に口座をつくることができる。
そもそもGate.ioを使ったことがない方は、先に口座開設を済ませておこう。
Bitgetの特長
- 取扱通貨が1,700種類以上
- 日本語表記に完全対応
- サービスのバリエーションが豊富
- セキュリティ、資産保護の体制が万全
目次
Gate.ioの取引ボットとは?
ボットの種類 | グリッドボット マーチンゲールボット 現物先物アービトラージボット 複合インジケーターボット スマート・リバランス |
ボットを使える取引 | 現物取引 無期限先物取引 |
取引可能な銘柄 | 裁量取引と同じ |
利用手数料 | 基本無料* *裁量取引と同じく、取引手数料はかかる |
取引ボットは、ユーザーがあらかじめ設定した戦略とパラメータに基づいて、仮想通貨の自動売買を繰り返してくれるツールだ。
プログラミングの知識は不要で、基本的には与えられたパラメータに数値を入力していくだけで、自分好みのボットをつくることができる。
さらに、熟練トレーダーが作成したボットをコピーしたり、Gate.ioが作成したバックテスト済みのボットを使ったりすることもできるため、投資技術が乏しい初心者でも稼げる見込みがある。
Gate.io|取引ボットの魅力
さてGate.ioの取引ボットには、次のような魅力がある。
Gate.io|取引ボットの魅力
- バリエーションが豊富
- 他のユーザーのボットをコピーすることもできる
- 「ボットプロバイダー」として報酬を得られるかも
バリエーションが豊富
後ほど詳しく紹介するが、Gate.ioの取引ボットは、
- シンプルに押し目買い・戻り売りを繰り返すグリッドボット
- リスク低減を図れるマーチンゲール手法のボット
- より柔軟に戦略を具現化できる複合インジケーターボット
といったように、仕組みおよび戦略が異なる複数のボットが用意されている。
それらの中から自分に合ったもの(戦略)を選び、好きな銘柄で運用することが可能だ。
また取引ボットは、現物取引だけでなく先物取引でも使うことができる。
他のユーザーのボットをコピーすることもできる
Gate.ioでは、他のユーザーがつくったボットが一覧化された「ボットプール」がある。
ボットプールでは各ボットの実績も可視化されており、優秀なボットを選んでコピーすることができる。
また、人気に基づくリーダーズボードもあるので、多くのユーザーに選ばれているボットをコピーするというのもいいだろう。
「ボットプロバイダー」として報酬を得られるかも
先ほど第三者のボットをコピーできることを紹介したが、その逆に、自身がコピー元のボットの提供者(ボットプロバイダー)になることも可能だ。
また、自身のボットが第三者にコピーされた場合、任意で成果報酬を取ることができる*。*ボット作成時に、0~30%の範囲で報酬比率の設定が可能
つまり、作成したボットが人気を集めれば、その成果報酬で継続して稼ぐことも可能だということだ。
取引ボットの種類
それではここで、Gate.ioの取引ボットのバリエーションを紹介しておこう。
取引ボットの種類
- グリッドボット
- マーチンゲールボット
- 現物先物アービトラージボット
- 複合インジケーターボット
- スマート・リバランス
グリッドボット
グリッドボットは、あらかじめ設定した価格の範囲内において、一定間隔で売買を繰り返してくれるボットだ。
現物取引・先物取引・信用取引で、それぞれ利用することができる。
例えば現物取引で使用したら、以下の図のように、設定した範囲内で「押し目買い(買付)」と「戻り売り(利確)」を自動的に繰り返してくれる。
また現物取引のグリッドボットには、応用商品として、価格範囲の上限値がない「無限グリッド」もある。
通常のグリッドボットは、レンジ相場に強いが、トレンド相場ではややパフォーマンスが損なわれてしまう。
しかし無限グリッドなら、トレンド相場(強い上昇相場)でもチャンスを逃すことがない。
マーチンゲールボット
マーチンゲール法は、「負けたら次に賭ける金額を倍にし、勝ったら最初の賭け金に戻す」という取引戦略だ。
Gate.ioのマーチンゲールボットは、このマーチンゲール法の原則に基づいて、構築されている。
例えば現物取引でマーチンゲールボットを使うと、投資対象の価格が下がるたびに、あらかじめ定めた比率分だけ投資額を増やしながら、自動で押し目買いを繰り返してくれる。
そうすることで、平均取得単価を下げられるのだ。
また価格が反転・上昇すると、積み立てられていたポジションを自動で一斉売却(利確)してくれる。
現物先物アービトラージボット
アービトラージとは、異なる市場間での価格差や金利差を利用して、利ざやを稼ぐ投資手法のことだ。
Gate.ioの現物先物アービトラージでは、現物取引で現物資産を保有しつつ、先物取引で同じ資産のショート(売り)ポジションを立てる。
そうすることでリスクヘッジをしつつ、先物取引の資金調達手数料を得ることを目的としている。
資金調達手数料とは?
無期限先物取引でのポジションの保有中に生じる手数料。
先物の市場価格と、現物価格の乖離を防止するために徴収される。
資金調達手数料は、仮想通貨取引所(Gate.io)側に支払うのではなく、無期限先物でポジションを保有しているユーザー間で支払う仕組みになっている。
その比率(資金調達率という)がプラスの場合は、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に手数料を支払わなければならない。
逆にマイナスなら、ショートポジションの保有者がロングポジションの保有者に支払うことになる。
現物先物アービトラージでは、先物取引においてショートポジションを立てる。
つまり、対象銘柄が強気相場を形成(≒資金調達率がプラスになっている)ときに、継続して利益を得られるということだ。
複合インジケーターボット
複合インジケーターは、MACDやRSIなどのインジケーターをトリガーとして、売買戦略を実行してくれるボットだ。
例えばMACDを使い、
- MACDのゴールデンクロスで買い
- MACDのデッドクロスで売り
といった自動売買をおこなうことができる。
他のボットと比べると、初期設定はやや大変だが、思い描く戦略がより複雑であっても具現化が可能だ。
スマート・リバランス
スマート・リバランスを使うと、ポートフォリオの資産比率をあらかじめ定めた状態で保ってくれる。
例えばビットコインとイーサリアムの2銘柄でポートフォリオを組み、両者をドル換算で4:6の価値になるようにしたいとしよう。
最初にそれぞれ4:6になるように購入(例えば40USDT分と60USDT分)したとしても、本来はそのまま放置していれば、価格変動によって両者の価値は乖離していく。
しかしスマート・リバランスを使えば、自動売買によってポジション調整がなされ、2つの通貨の価値が一貫して4:6の比率で維持される。
取引ボット【現物グリッド】の設定方法
前述のとおりGate.ioの取引ボットは、大きく分けて5種類ある。
今回はその中からグリッドボット(現物グリッド)を取り上げ、設定の仕方を紹介していく。
ボット(現物グリッド)の設定方法
- 通貨ペアを決める
- ボットの設定画面に切り替える
- 設定方法(自動または手動)を選ぶ
- 投資金額を決める
通貨ペアを決める
現物取引の取引画面を開いたら、まずはボットで取引する通貨ペアを決めよう。
チャート左上にある通貨ペアの名称をクリックすると、Gate.ioで取り扱われている銘柄が一覧で表示される。
その中から投資したい銘柄を選ぼう。
なお、現物グリッドで取引できる通貨ペアは、裁量取引(現物取引)とまったく同じだ。
また今回は、例としてBTC/USDTを取り上げる。
ボットの設定画面に切り替える
次に取引の画面を「手動取引」から「ボット」に切り替えよう。
またボットの画面に切り替えると、利用できるボットが一覧で表示されるので、その中から「現物グリッド」を選択しよう。
設定方法(自動または手動)を選ぶ
続いて、Gate.ioが用意した推奨プランを使うか、自分でパラメータを設定するかを選択しよう。
なお初心者の方には、闇雲に自分で設定するよりも、推奨プランを使うことをおすすめする。
推奨プランは、いずれもバックテストがおこなわれており、その結果に基づいた想定利回りやドローダウンなどが提示されている。
それらをよく見比べて、自身の投資方針に合ったものを選ぼう。
ちなみに推奨プランは、マニュアル設定にパラメータの数値をコピーしたのち、部分的に調整することもできる。
試しに使ってみて、自身の思惑にそぐわない点があれば修正を加えるのも1つの手だ。
投資金額を決める
推奨プランを使う場合は、各プランの「コピー」ボタンをクリックする。
すると以下のような画面が表示されるので、あとは投資する金額を入力するだけでOKだ。
金額入力後、作成ボタンをクリックすれば、設定のとおりに自動で売買をしてくれる。
以上、現物グリッドの使い方を簡潔に紹介した。
現物グリッドに限らず、Gate.ioの取引ボットは基本的にどれも、簡単な設定で使うことができる。
興味がある方はぜひ、実際にGate.ioで各種ボットに触れてみてほしい。
Gate.io|取引ボットに関するQ&A
それでは最後に、Gate.ioの取引ボットに関してよくある質問を3つ紹介する。
よくある質問
- スマート・リバランスのメリットは何ですか?
- おすすめのボットは何ですか?
- 利用手数料はかかりますか?
スマート・リバランスのメリットは何ですか?
複数の銘柄への分散投資では、ポートフォリオの中に価格変動が大きい銘柄を入れておくこともあるだろう。
価格変動が大きい銘柄は、価格が上がり続けてくれれば、その大きな変動が大きなリターンにつながる。
しかし、当然値下がりすることもあり、その場合は相対的にみて下落幅が大きくなりがちだ。
そこでスマート・リバランスが、例えば価格変動が大きい銘柄を値上がり後にリバランスしておいてくれると、その銘柄が下落に転じたときに当初の想定を超える価格変動リスクを負わなくて済む。
おすすめのボットは何ですか?
グリッドボットやマーチンゲールボットはそれぞれ異なるメリットがあり、一概にどれがいいとは言い切れない。
ただ投資初心者の方には、仕組みがより分かりやすいグリッドボットをおすすめしたい。
利用手数料はかかりますか?
基本的に取引ボットは、裁量取引と同じ取引手数料を支払うだけで使用することができる。
ただし第三者が作成したボットをコピーする場合で、そのボットにインセンティブ設定がなされていたときは、収益の一部をボット作成者に支払わなければならない。
Gate.ioの取引ボットまとめ
今回はGate.ioの取引ボットについて、そのバリエーションや魅力などを解説した。
この記事のまとめ
- 取引ボットは、あらかじめ設定した戦略で自動売買を繰り返してくれる
- プログラミングの知識は不要で、かんたんな設定で使える
- Gate.ioの取引ボットは、大きく分けると5種類ある
- 他のトレーダーがつくったボットをコピーすることも可能
Gate.ioの取引ボットでは、大きく分けて5つの戦略から、自分に合ったものを選んで使うことができる。
設定は非常にかんたんで、さらにGate.ioからの推奨プランや他のトレーダーが作成したボットを使うこともできるので、投資初心者にもおすすめだ。
本記事をとおして興味を持った方は、ぜひ実際にGate.ioで取引ボットを使ってみて、その有用性を体感してもらいたい。